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更新日:2023年2月16日
農業大学校
平成23年度 研修日記
農業大学校研修部ってどんなことやってるの?
そんなあなたの疑問にお答えすべく、実際の研修模様を日記にしてお伝えします!
研修部に興味のある方は是非ご覧ください。
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3月28日 ペチュニアの管理を行いました |
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ペチュニアは、南アメリカ原産で品種は小輪性、大輪性、八重咲き品種、一重咲きがあります。最近は、中輪で花をたくさん咲かせる品種が人気あり、丈夫で生育旺盛なサフィニアは代表的な品種です。 |
3月26日 ニガウリ(ゴーヤ)を播種しました |
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ニガウリは、ウリ科の1年草で熱帯アジアが原産です。沖縄では、ゴーヤと呼ばれており名が知られ、特産品になっています。表面にイボがあるのが特徴です。また、古くから薬用植物や疲労回復や夏バテの予防として夏の食卓に欠かせない食材です。 |
3月21日 野菜の育苗順調です |
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本年気象庁の異常気象分析検討会「会長:木本昌秀氏(東大教授)」では、今シーズンの冬の寒さについて 「過去30年の中で4番目の寒さだった」との分析結果を公表しました。また、今年は関東地方で12年ぶりに「春一番」が吹かず、近畿地方も昨年に続いて2年連続で「春一番」が吹きませんでした。なお、春一番とは立春から春分の日の間に最初に吹く南寄りの強い風のことです。 この様な気象条件の中、4月から始まる各種研修で活用するため毎日野菜の育苗管理を行っており、2月下旬に播種をした菜類や葉洋菜類の苗が揃い始めました。 そこで、主な野菜の育苗状況を紹介します。 左上の写真:レタス 右上の写真:春植え用タマネギ 下の写真:トウガラシ |
3月19日 白ネギの播種を行いました |
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白ネギは、地域の気候や文化歴史を考慮して品種を選定します。一般的には、生育が旺盛で作りやすく多収な品種を選びます。 |
3月15日 堆肥の切り返しを行いました |
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良質な堆肥を作るには、微生物が活動するため「切り返し」が重要です。切り返しは、積んだ堆肥の中に空気を入れかき混ぜる作業のことで、今回フロントローダーで行いました。良質な堆肥は、空気をいれることにより好気性微生物が増殖し、温度が70℃位まで上がります。作業中は、微生物が発する蒸気で視界が真っ白になる程熱が上がりました。 なお、今回の切り返しは2回目で、10日後に最後となる3回目の切り返しを行う予定です。 |
3月14日 りんごやもも等の剪定枝をチップにしました |
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りんごやもも等の剪定枝は、活用や処分に困りますが、チップにすると貴重な有機物の資源になります。 そのため、小型自走式チッパーを利用し、有機物の補給とマルチによる除草効果を期待し、チップにしました。 今後、チップは果樹園に施用し、各種研修を行います。 |
3月12日 新規就農里親前基礎研修生のほ場(雨よけハウス)の硬盤破砕を行いました |
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農大研修部土壌は、千曲川と鹿曲川にはさまれた御牧原台地で強粘土質です。そのため、土壌が固くなりやすいため硬盤破砕を行わなければ排水性や通気性が悪くなって野菜等の収量が低くなります。 そこで、サブソイラーにより硬盤破砕を行いました。肉眼で硬盤が砕けたため、通気性と透水性が改善されているのが分かりました。 |
3月9日 平成23年度新規就農里親前基礎研修及び営農チャレンジ研修の修了式を行いました |
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本日は、平成23年度研修生の終了式を行いました。研修生は、長野県内で新規就農を目指したいという具体的な目的を持って県内外から研修を受講しました。4月に開講以降、果樹、野菜、花きのコース別研修や共通部門の研修を受け、講義により基礎知識の習得を行いました。また、将来自分で経営したい品目を栽培している篤農家での農家研修やこの他ハウス約1aと露地約2aの自己ほ場での計画づくりから栽培までの研修、里親農家への訪問や研修の受け入れの決定、大特免許(農耕車)等各種免許の取得など様々な研修で就農へ向けての基礎を学びました。 |
3月9日 トマトとミニトマトの播種を行いました |
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育苗をするには、栽培する作物と育苗期間に見合った大きさのセルトレイを選ぶことが必要です。通常は、1トレイ当たり200穴や144穴を使用しますが、これより穴数が多いものは水やりが1日1回では間に合わず、また播種をしてから鉢上げも忙しくなる等こまめな管理も必要になります。培土は、木の枝や葉などが入っている培養土は不向きです。セルトレイでは、塊があると生育に大きく影響します。そのため、セル成型育苗用培土を購入するか夾雑物が多い土ならば4mm目程度のふるいをかけることが必要です。 実習では、まずセルトレイをアンダートレイにはめ込み、どのセルにも均一に詰めるように注意しました。部分的に詰め方がゆるいと乾きが早くなり、生育ムラが生じます。培土を詰めた後は、水をたっぷり加え5分程度落ち着かせます。播種は、セルの真ん中に約5mmの深さにくぼみをつけ、トマトとミニトマトの種子を一粒ずつ播種しました。種は、小さく手では播種しにくいため、ピンセットを使用しました。 その後、覆土しかん水をたっぷり行い、平成23年度新規就農里親前基礎研修生の最後の実習が終了しました。 |
3月8日 農村で暮らす心構えについての講義を行いました |
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本日は、大井部長が新しい地で就農するに当たって一番重要な農村で暮らす心構えについて講義を行いました。 農村で暮らす心構えは、のんびりとした生活というイメージが強いですが、現実には計画的にリズム良く生活しなければかなり忙しい生活です。冬季間の除雪や家敷地周辺の除草、農作業を綿密な計画により行わなければならない等かなり忙しい日々を送ることになります。また、これらの個人の生活の他、集落での用水清掃や草刈り、神社の清掃、祭りやイベント等があり、共同作業に多くに時間をとられることになります。 農村社会は、人間関係がもっとも豊富で住民の共同生活によって成り立っています。したがって、隣近所の付き合いはもとより集落内の付き合い、さらに地区全体の付き合いなど幅広い付き合いがありますのでこれらの人間関係を拒むことなく、村の人達と仲良くし積極的に共同活動に参加していくことが農村暮らしについての必要性について説明がありました。 また、農村には何百年と続いてきた地域の伝統があります。そのため、都市住民の人からみれば煩わしいと思われる点もありますが、「郷に入れば郷に従え」のことわざにもあるようにその地域の伝統やしきたりの価値観を尊重し、従うことも重要との内容でした。 |
3月8日 郷土料理での昼食懇談会を行いました |
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本年は、3月に入ってから暖かくなったかと思うと、また寒くなったりする日が多く、本格的な春はまだ少し時間が要るようです。いよいよ明日は、平成23年度新規就農里親前基礎研修生と営農チャレンジ研修生の修了式となりました。それぞれ長野県内での就農に向けて、各々スタートとなります。 そこで、農大研修部での一年間を全職員と振り返り今後の活動に活かすため、郷土料理での昼食懇談会を行いました。 郷土食は、地粉を使用した「ほうとう」、ささげ豆を使用した「赤飯」やアップルケーキなどの内容で、郷土食も多数食べることができ良い思い出になりました。 |
3月8日 大規模野菜農家による講義を行いました |
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本日は、南牧村で農商工連携や土づくりを取り組んでいる(農)信州森のファームの代表菊池千春氏に里親研修中及び就農に当たっての心構えと信州森のファームの経営概要と題し、講義行っていただきました。 経営の特徴は、佐久市の和菓子店と農商工連携にいち早く取り組みや地元のカラマツ間伐材を焼いた炭の堆肥づくり、レタスやハクサイの生産から販売まで一貫経営等をしていることです。 この中の農商工連携は、農村にはその地域の特色ある農産物、美しい景観や長い歴史の中で培ってきた貴重な資源がたくさんあります。この資源を活かし、地域活性化の有効な手段として注目されています。農業者と商工経営者が通常の取引関係を超えて協力してお互いの経営資源を有効活用し、新しい商品やサービスの開発をしたり新たな需要を開拓する取り組みです。 新規就農里親前基礎研修生は、特に農商工連携でベニバナインゲン(花豆)を使用した「森の花豆パイ」やかぼちゃを使用した「ほっくりえびすのパンプキン」など他には真似ができない商品開発や実際に里親として研修生を受け入れた実績に基づいた就農に当たっての心構えを教えていただき、大変参考になったとの感想でした。 |
3月2日 第4回平成24年度新規就農者里親前基礎研修受講申込者の面接を行いました |
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本日は、将来長野県内で就農を考え農大研修部で1年間研修を希望される方を対象に平成24年度実施要領に基づいて、就農コーディネーターとの就農相談により適切な里親研修等への移行を図り就農等することを目的とした方を研修生として適する人材であるか判断するため、本年度最終となる第4回目の面接を行いました。 明日は、ひな祭りです。いよいよ農作業も始まる頃で春を感じる季節となりました。 |
3月1日 輪菊の挿し芽を行いました |
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輪菊は、前年の花が咲き終わった11月頃に地際部から10~15cm程度残し切り戻します。その際、多少株元に土寄せをし、株元から新たな新芽が萌芽します。その新芽を本日12~15cmに切除し、葉を4~5枚残して鹿沼土に挿し芽を行いました。注意する事項は、挿し芽を行う部分の茎を切れ味の鋭いナイフで斜めに切断することです。定植は、5月に行う予定でしっかり発根するまで温度や水管理を行います。親株のままでも秋に開花しますが、下の方から葉が枯れ上がる性質があるため見栄えが良くありません。そのため、綺麗な輪菊を栽培するには新芽で挿し芽を行い、株を毎年更新した方が良いです。 |
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