ここから本文です。
更新日:2021年10月5日
南信教育事務所飯田事務所
令和3年度赤門スクールシリーズ「飯田下伊那の学び」の第3回講座を開催しました。
第3回赤門スクールは、「伊那谷に被害を与えた東海地震(167年前)から学ぶ」と題し、飯田市美術博物館客員研究員の坂本正夫先生にご講演いただきました。
坂本先生は、国や県の資料のみならず、各地域に残る資料や個人の日記まで詳しく調査・研究され、伊那谷での地震の被害についてまとめられました。それらを元に「地震のメカニズム」「これまでの歴史の中で記録されている伊那谷に被害を与えた地震について」「安政東海地震による伊那谷での被害」「今後予想される東海沖地震での教訓」についてお話しいただきました。
巨大な災害をもたらすプレート境界型地震の中でも、これまでの記録の中で伊那谷に甚大な被害を与えた宝栄地震(1707年、マグニチュード8.6)と安政東海地震(1854年、マグニチュード8.4)の間隔は、およそ150年。今年は安政東海地震から167年目となり、いつ大地震が起こってもおかしくない状況になっているということです。そのような状況を踏まえ、私たち一人一人が地震に対する心構えと十分な備えをしておくことが必要であることを教えていただきました。
また、質問の時間を設けていただき、地質による揺れの違いや伊那谷の天竜川東西での揺れの違いについても、内容を深めてお話を伺うことができました。
今、この瞬間、突如として起こるかもしれない大地震。それは、私たちの想定を大きく上回る地震かもしれません。災害への備えをしておくことの必要性を強く感じる貴重な時間となりました。
(飯田事務所指導主事 伊藤公敏)
演 題 | 「伊那谷に被害を与えた東海地震(167年前)から学ぶ」 |
講 師 | 坂本 正夫 先生 (飯田市美術博物館 客員研究員) |
日 時 | 令和3年10月1日(金) 15:00~16:40 |
会 場 | 飯田合同庁舎3階 講堂(301号会議室) |
参加者 | 32名 |
・地震は予知できない分、過去から考えることしかできませんが、過去の出来事から多くを学べることが分かりました。記録を残すことの大切さを認識しました。
・地震についての怖さを改めて感じました。地震のメカニズムについて、今まで以上に理解が深まりました。
・プレート境界地震の発生する確率が非常に高くなっていることを実感しました。備えを本気でしなければならないと思いました。
・東海沖地震が心配され始めた頃に比べ、意識が薄くなってきていることを感じます。地震の怖さを何回でも知らせる必要があると思います。改めて地震への備えを考えねばならないと考えました。
フォトギャラリー |
||||||
|
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください