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更新日:2019年11月10日

長野地域振興局

NPO法人夢テラス川中島

~増え続ける耕作放棄地をもう一度生かすために~

法人データ

名称 NPO法人夢テラス川中島
設立 平成28年10月26日
所在地 長野市川中島町今井1762-1

お話をお伺いした方

金児様

「NPO法人夢テラス川中島」事務局長:金児末太郎(かねこすえたろう)様

平成28年10月に、法人設立認証を受けた「NPO法人夢テラス川中島」川中島地区に市民菜園を開設し、遊休農地の活用を通して地域の活性化を図ろうと地元の有志16人で立ち上げました。

平成27年秋に川中島地区住民自治協議会(住自協)が中心となり「耕作放棄地検討委員会」を組織後、市民菜園の開設を事業として進めていくことを住自協が決定、平成28年5月、「市民菜園開設準備委員会」としてNPO法人化に向けて活動を開始しました。

高齢化と後継者不足

かつては養蚕、今は「川中島白桃」などで農業が盛んに思われる川中島地区ですが、65歳以上の割合が地区の約24パーセントを占め、4人に1人が高齢者となった現在、地元農家の後継者不足の対策や地域の活性化はまちづくりの上でも重要な課題となっています。

後継者のいない田畑を何とかしたいという思いは、個々で解決するのはとても難しく耕作そのものをやめざるを得ない農家も多いと言います。

整備前春

<草が伸び放題となった菜園候補地。住宅に囲まれた土地ではあるが、宅地にすることもできず、土地所有者もお手上げの状態。>

市街化区域と市街化調整区域

あちこちに点在する耕作放棄地。しかし、積極的に開発を行うことのできない市街化調整区域(※)のなかでは、田畑として利用する道しかなく、後継者がなく農業を続けることが困難な所有者にとっては、土地を手放すこともできず、荒れていく農地をそのままにしておくほかありませんでした。

※市街化調整区域…都市計画法に基づき、市街化を積極的に図る市街化区域と異なり、新たに建築物を建てたりなどの市街化が抑制される。農地の転用には厳しい制限がある

整備前

<草は枯れて、ますます荒地化している状態。元々は畑であったのも想像できない。>

遊休農地の活用、そしてNPO法人へ

地区内の遊休農地の増加は住自協の中で、年々大きな問題となっていました。荒廃する農地を生かすことを第1に考えた結果、その解決策として挙がったのが、市民菜園として地区内外の希望者に貸し出すこととその市民菜園を運営するNPO法人の設立でした。そこには、“地元のことは、自分達で何とかしたい”地区全体で考えていこうという思いがありました。

大規模な田畑を扱う農協とは違い、小規模の田畑を区割りし、多くの方に貸し出すことで農業の良さを知ってもらい、農業経験のない方に少しでも農業を身近に感じて欲しいとNPO法人の設立に向けて準備が始まりました。

もちろん、貸し出すだけでは荒廃を防ぐことにつながらないため、地元農家の方の協力を得て栽培指導の講習会や親子向けの農業体験、収穫祭の開催など貸す側、借りる側の交流の機会を提供していくことも視野に入れ計画中とのこと。

遊休農地が増加している他の地域にとっても解決策のひとつの見本となるような活動をしていきたいといいます。

NPO法人設立までの歩み

“NPOを立ち上げる”とひとことで言っても、設立準備、申請、認証を受けたあと…次々とやらなければならないことが出てきます。法的な準備と実際の運営に関わる準備を並行して進めていく必要があります。

設立総会

いざ、設立を決めて書類を申請したあとも、受理されるまで何度も通い、訂正を行います。住自協という組織が母体としてあったため、他からの力も借りて、認証までこぎつけることができました。

今後の課題

昨年10月に法人設立認証を終えて、市民菜園開設に向けての準備が始まりました。農地の復元を進め、平成29年2月から本格的に利用者の募集を開始、春からの開設に向けて気合が入ります。

課題は“継続”

荒廃する農地の復元、菜園の開設、利用者の募集、そして菜園利用者が畑を維持していくこと…

どれも、これからの新しい試みのため、現段階では未知、どう進んでいくのか予想がつきません。

「不安はあるが、それぞれの歯車がうまく噛み合いスムーズに動き出すように努力していきます。」と金児さんはおっしゃいます。

川中島地区の良さを知る地元の方たちと地区外から新しく移り住んできた方が混在している地域だからこそ、その特性を生かし市民菜園を通じた新たなつながりが生まれることに期待は高まります。

夢テラスの未来

現在の会員は16名、市民菜園の利用者とは異なり、あくまでもNPOの活動を支えていきたい方々です。この会員皆さんが中核となりこれからの活動を進めていくとのこと。

川中島地区の農業の発展、そして地区の枠を超え、世代の枠を超え、人々が集まる居心地のよいテラスのように川中島地区を“照らす”役割を担う「NPO法人夢テラス川中島」の今後の活動と、この整備されたまっさらな土地から新しい作物が育っていくのが楽しみです。

整備後

<現在の様子:すっかり復元され、利用者を待つばかりとなった菜園候補地。畑らしさが戻った。>

 

 

 

 

 

 

自然に触れ、土に親しみ、四季を肌で感じる生活をこうした市民菜園から始めるのもいいかもしれません。

 

(取材:平成29年1月10日/地域政策課県民生活係,石田久仁子)

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お問い合わせ

所属課室:長野県長野地域振興局総務管理課

長野県長野市大字南長野南県町686-1

電話番号:026-234-9500

ファックス番号:026-234-9504

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