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更新日:2020年1月31日

長野地域振興局

NPO法人信州能力開発ネットワーク

~地域に貢献できる障がい者就労をめざして~

法人データ

名称 NPO法人信州能力開発ネットワーク
設立 平成27年12月28日
所在地 須坂市大字小山2628ラフォーレ須坂102

お話しをお伺いした方

小森理事長

「NPO法人信州能力開発ネットワーク」理事長:小森広樹(こもりひろき)様

法人設立時から活動に関わってきた小森さん。昨年、令和元年6月に前理事長の「障がい者にもっと活躍の場を」という思いを引き継ぎ、法人代表に就任されました。

今回の取材にあたり、この冬、施設利用者さんが作業を行っている高山村にあるワイン農場を見学させていただきました。

積雪はないものの、立っているだけで地面からの冷気が伝わってくる寒さの中、作業は着々と進んでいました。

 

障がい者の就労支援

障がいのある方が地域の一員として生活するための方法のひとつとして就労があります。

利用者の方が就労するために、就職に必要な訓練を行う事業所として「就労継続支援A型事業所」「就労継続支援B型事業所」「就労移行支援事業所」といった形態があります。

NPO法人信州能力開発ネットワークは、法人設立時から地元企業協力のもとA型事業所を、昨年6月にA型を利用するのが困難な方に、仕事に従事できるような訓練を目的としてB型事業所を立ち上げました。

※就労継続支援A型事業

利用者は、事業所に雇用され、従業員として事業所の業務に従事します。「福祉資源の受益者」であり、「雇用契約に基づく労働者」です。

一般就労を目指し、事業所で働きながら就労を継続するための知識や能力の向上に必要な「訓練」「就労支援」を受けます。

※就労継続支援B型事業

利用者の「日中の居場所」としての性質も強く、事業所の生産活動に加わりますが、身分は「従業員」ではなく「福祉サービスの利用者」です。

利用者は、企業との雇用契約は結ばず、事業所での作業を通じて就労に必要な技能や知識を習得する「訓練」「就労支援」を受けます。

※就労移行支援事業

就職に最も近い段階の障がい者が利用するサービスです。就職するまでの期間が定められており、「訓練」「就職支援」を行います。就職後は、職場への定着をサポートします。

就労継続支援A型事業所「BASIS」

「BASIS(ベイシス)」という事業所名で主に須坂市のプラスチックごみを分別する仕事を受託しています。

資格の取得など長期就労をめざした支援を行い、利用者は従業員として勤務されています。

A型事業所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ごみの分別作業:法人より借用>

企業からの委託を受け、他にも草刈り、植栽管理、土砂の回収などがあります。

これまでの利用者さんの中には訓練を終え、就労に結びついた方がいる反面、結びつかずに終える方もいて一般就労への課題はまだ残されています。

利用者の「働きたい」を「働き続けたい」につなげていくことが求められています。

除草作業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<除草作業:法人より借用>

B型事業を始めたきっかけ

もともと精神科医療に携わっていた小森さん。当時も治療の一環として農作業を取り入れていたそうです。

身近な地域で農業の担い手が不足していることと医療の面で農耕や園芸は治療に用いられていることをマッチングさせることで利用者の地域への貢献と就労への前向きな姿勢を育んでいきたいと開設しました。

これまで、夏場は農場の草取り、野菜の収穫、リンゴの摘果、また養鶏場からの委託を受けた作業等を行っています。

りんごの摘果

<農作業~夏~りんごの摘果:法人より借用>

養鶏場

<養鶏場にて卵の選別作業:法人より借用>

依頼者、支援員、そして利用者

ワイン農場の方にお話をお伺いしたところ、今までも作業の忙しい時期に他へ仕事を依頼することはあったそうですが、戸外での作業は天候に左右されることも多く、また、女性にはきつい力作業の場合もあり、農作業に不慣れな方にお願いするより、依頼しやすいとのこと。

請け負った農場の区域を利用者の障がいに応じて支援員と一緒に作業を進めます。

枝拾い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<作業を見守りながら、一緒に進めていきます>

一日中同じ作業をするのではなく、午前中は農場で、午後は事業所に戻り室内でとメリハリのある作業を心がけているとのこと。

作業を終えた区域を支援員と利用者でもう一度取りこぼした枝がないか見直し確認されている様子を見ても仕事がとても丁寧なのが伺えました。

つる外し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<慣れた手つきで作業を進めていました>

支援員一人につき、作業の状況や利用者の障がいの程度等により対応する人数は変わるとのことですが、利用者の作業スピード、能力などを考慮し、無理なく確実に作業を進めています。

ご実家が農家だったという利用者さんに作業方法をお聞きしましたが、農作業への自信をのぞかせる一面もありました。そういった自信がおそらく長く働き続けることにつながっていくのだと思います。

個性豊かな支援員

事業所の支援員は、小森理事長を筆頭として医療福祉の専門職(作業療法士、精神保健福祉士、介護福祉士)のほか、元アスリート、元企業役員、お坊さん!!と実に個性豊かな方々が揃っているのだそうです。支援員それぞれの経験をもとに利用者さんと関わることができるのは法人としての強みとのこと。

それぞれの得意分野を生かし、利用者がやりがいを持ち、長く働き続けられる環境を工夫されています。

今後の活動に向けて

障がい者支援施設が地域にいくつもある中で、就労継続支援B型事業所としては農作業を請け負い、地域とのつながり、人とのつながり、社会とのつながりを大切にし活動していきたいとのこと。

そのつながりは施設利用者の働きがいや自信へとつながり、自立に向けた訓練となっていきます。

あるテレビCMのフレーズ「世界は誰かの仕事でできている」という言葉に、それならば私たちはその"誰かを育てる活動で世界を作ろう"というのが法人の理念ですと小森さん。

障がいをもっていても世界を作る仕事の一端を担っているその″人”を支えるための活動をこれからも続けていくことと思います。まだ始まったばかりですが、今後の活動の拡がりを期待したいと思います。

ワイン農場

(取材:令和2年1月22日総務管理課県民生活係,石田久仁子)

 

※法人の活動の様子は、長野地域振興局“ほっとスタッフブログ”内でも紹介していますのでこちらもご覧ください。

 

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お問い合わせ

所属課室:長野県長野地域振興局総務管理課

長野県長野市大字南長野南県町686-1

電話番号:026-234-9500

ファックス番号:026-234-9504

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