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更新日:2017年6月23日

メールマガジン教育ながの/vol.495

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇       ★☆ 教育ながの  Vol.495 ☆★        長野県教育委員会メールマガジン         -平成16年(2004年)3月号- ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2004/2/20発行 ◆◇    ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ □■ ┃H┃E┃A┃D┃-┃L┃I┃N┃E┃ ■□■□■□■□■□ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛  ●ひろば ○ 現場の発想に立った教育改革   (河上亮一氏:埼玉県川越市立初雁中学校教諭)  ○ オランダ教育風説書   (色平哲郎氏:南相木村診療所長) ●特 集  ○ 平成16年度の県教育委員会事務局の組織改正案について  ◇ 組織の課題の積み上げ方~学校改革へのヒント~ ●おしらせ   ○ スペシャルオリンピックスを応援しに行きましょう!  ○ 3月25日(木)「信州教育フォーラム」を開催  ○ 平成16年度の当初予算案の概要を発表  ○ みんなで作ろう・味わおう食事づくり体験支援事業  ○「長野県地域人権ネット」を開設  ○ 3月6日(土)今後の保育を考えるパネルディスカッション                          など ●学校HP紹介  ○ 大桑村立大桑小学校~ホームページづくりを児童と地域の手で~ ●ご存知でしたか?  ○ 教育関係者の皆さまへ お薦めの本 ●あとがき    ┏━━━━━━┓ ★ ★┃ ひ ろ ば ┃ ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★… ┗━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ★☆ 現 場 の 発 想 に 立 っ た 教 育 改 革 ☆★  埼玉県川越市立初雁中学校教諭・「プロ教師の会」主宰 河上亮一氏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  教育改革は現実から発想する視点がないと絵空事になり、現実を混乱させるだけに終わるだろう。まず、子どもの現実から出発する必要があると思う。  私は”校内暴力”が収まった20年程前から、それまでとは全く違った ”新しい子ども”たちが登場したと考えている。基本的生活習慣を身につけず、つらいこと・難しいことに直面するとすぐ参ってしまう。外側からの働きかけにひどく傷つき、相手が強いと自分の殻に閉じこもる。しかし、相手が弱いと激しく暴力的に向かっていくようになった。欲望を抑えることをせず、クラスはお互いの欲望がぶつかり合うある種の弱肉強食の世界になっている。 不登校、激しいいじめ、自殺、学級崩壊、新しい校内暴力等々の問題は、このような”新しい子ども”たちが引き起こしていることである。 ”ワル”が”悪いこと”をする時代は終わったのだ。”新しい子ども” つまり、”普通の子ども”が、時と場合によって何でもする時代になったのである。しかし根本的な問題は、このような”新しい子ども”たちが、社会的自立の能力をほとんど身につけずに義務教育を終了していくことにある、と私は考えている。  私は、”新しい子ども”たちは、豊かで個人第一の自由・平等な社会が生み出したのではないか、と考えている。社会的自立のための教育をほとんど受けずに大きくなった子どもたちである。  これまでの日本の学校は、生徒の社会的自立を助けるため、生活力(基本的生活習慣、社会性)と基礎学力を、すべての生徒に、一律に、強制的に身につけさせることを、第一の役割としていた。 しかし、学校の教育力も1970年頃から徐々に低下していった。学校の権威を支えていた地域共同体が解体し、学校は宙に浮くような状態になった。豊かさの実現は、子どもが学校で、つらいことに我慢したり、難しいことに挑戦することをできにくくしていった。教師と生徒は平等だ、生徒の自由は最大限尊重せよ、という主張がストレートに学校に持ち込まれ、好きなことは何をやってもいい、嫌なことはやらないという雰囲気が急速に広がっていった。学校は街中と同じようになったのである。  文部科学省は、このような子どもの変化に対して、自由化・個性化の教育改革を強力に推し進めてきた。私は現場にいて、文部科学省の意図することがよくわからないのだが、少なくとも、子どもの社会的自立を助けるという点について言うと、教育力は大幅に低下していると言わざるを得ない。自由を拡大し、選択肢を増やせば、生徒が進んで学ぶはずだというもくろみは失敗している。少数の学ぶ生徒と圧倒的多数の学ばない生徒を生み出しただけである。生活力の低下は年々激しくなり、学力低下もはっきりしてきた。  人間は本能が壊れた存在である。文化の押しつけは避けることができない。義務教育では、社会的自立のための強制・一律化は避けられない。その上での自由化・個性化ではないのか。 ここはじっくり子どもの現実を見て、義務教育の役割を根本から考える必要があるのではないかと思う。 ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ <河上亮一(かわかみ りょういち)氏プロフィール> 埼玉県川越市立初雁中学校教諭。1943年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、66年より公立中学校の社会科教師となり現在に至る。「プロ教師の会(埼玉教育塾)」主宰。現場から教育思想を生み出すことを目的に30年以上活動を続けている。小渕・森首相の私的諮問機関『教育改革国民会議』では、現場教師から唯一の委員に選ばれ、学校現場と子どもの現状を訴えた。 主な著書に「学校崩壊-現場からの報告」(草思社)、「教育改革国民会議で何が論じられたか」(草思社)、「普通の子どもたちの崩壊」(文藝春秋)、「学校崩壊」(草思社)などがある。 ┌──────────────────────────────┐ │○ 「ひろば」をご寄稿いただいた川越市立初雁中学校教諭・  │ │   プロ教師の会の河上亮一先生をお招きし、3月13日(土)│ │   教育懇談会を開催します                │ │                              │ │ ☆ 日 時: 3月13日(土) 午後2時~5時      │ │ ☆ 場 所: 県庁 西庁舎 401会議室         │ │ ☆ 参加申込:学校関係者で参加を希望される方は、事前に下記│ │        まで申し込んでください(先着20名まで)  │ │                              │ │■ 参加申込み・お問い合わせ                │ │  教育振興課 教育改革推進係               │ │  電話 026-235-7423 FAX 026-235-7487          │ │  e-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp              │ └──────────────────────────────┘

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      ★☆  オ ラ ン ダ 教 育 風 説 書  ☆★ 南相木村診療所長・県生涯学習審議会委員 色平(いろひら)哲郎氏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  すべての人は異なる存在です。  言い換えれば、すべての人はユニークであるといえます。 ユニークというのは、たった一つ、という意味で、他とは違う、ということです。 あなたは他の人とは違う外見を持っているし、あなたは他の人とは違うものを美しいと思います。 自分の兄弟や姉妹でさえも違います。すべての人は違う、ということについて「個人」という言葉を使うことも出来ます。 「個人」とは一つのまとまった全体として固有の性質を持った人、という意味です。 そしてすべての人は独自の性質を持っているので、自分を大切にするためにそれぞれ違ったものを選ぶのです。 たとえば、石鹸でも食べ物でも自分で選ぶのです・・・【Verzorging voor jou より  発行元 Malmberg den Bosch】 ----------------------------------------------------------------  オランダ・ハーグ市在住の友人、リヒテルズ直子さんから、娘さんが中学生の時に使っていた教科書を翻訳でご紹介いただきました。 オランダの中学1年生が学ぶ「保健・家庭・道徳」の一番初めにこの文章が出てきて、どんなに時間が足りなくても、この部分はすべての中学生が学ぶといいます。 オランダは中高一貫で、この教科は中等学校の前期段階の必修科目とのこと。教科書は公立・私立の別なく、教員の自由選択によって選ばれるとのことです。 福岡ご出身で、大学院の研究員として、マレーシアのマラヤ大学に留学し、イスラムの伝統農村で入村調査をしていたリヒテルズ直子さんは、そこで、開発協力の専門家としてきていたオランダ人のお連れ合いに出会い、15年ほどアフリカやラテンアメリカの国々に住んだと伺います。 以下は彼女から届いた「オランダ教育風説書」です。 ----------------------------------------------------------------  すべての個人が一人一人違う、ユニークな存在であることを認めたら、「移民」などという言葉で人を括ることは出来なくなります。移民でない私たちでさえ、千差万別だからです。 人を見たら、すぐに、民族・宗教・性差・性傾向・言語集団・階層など何かのカテゴリーで括ってしまおうという傾向が強い人ほど、「個性」がいかに大切で、いかに可能性に満ちたものであるかを知らないのだ、と思います。 こうしたことを中学校で教える前に、オランダの小学校では、現在、授業としてだけではなく、あらゆる場面を利用して、生徒自身が他の個人とどう関わるべきか、また、集団の中で、さらには、大きな集団としての社会、そして国を超えた世界の中で、どのように行動すべきかについて教えています。 経験を分かち合う、親切にする、共に遊びともに働く、役割を果たす、自分自身を人に紹介する、一つの選択をする、などです。 それは、先生の話、体験の共有、ロールプレイなどを通じて行なわれています。  そして、最後にとても大切なことが教えられます。 「自分を自分で守る」ということです。 1 自分が何かを望まないときには「ノー」という2 約束が守られない時にはもう一度約束をしなおす3 他の人が不親切だったり不公平だったりした時には、それをきちん という4 助けを求める5 自分が忘れられていたり無視されていたりしたらそれをきちんとい う6 自分自身についての意見をしっかり守り通す 【ロッテルダムの民間教材研究所 CED が開発した「社会・情動形成」のための教材で、小学校の中学年(7歳から10歳)を対象にしたものより:CED/ Kwintessens : Kinderen en hun Sociale Talenten】  このような社会情動教育には、専門の教育学者や教育心理学者の手で、実に多様な教材が用意されています。 学校の先生たちは、このように、広く領域を網羅ししかも、例え話や生徒に与える課題などを添付した教材の中から、教室の状況に適したものを選んで使うことが出来ます。 上述の6項目を見ていると、こうした教育を今一番必要としているのは、ほかでもない日本の子どもたちなのではないかと感じます。  ところが日本では、それに気付いている教師ですらも、取り組むことができません。 教師自身の「個人」としてのユニークさが認められていないからです。 学校それ自体がユニークな教育をすることを社会が認めていないからです。  政府もそうですが、社会も大多数においては、「個人」がどんなにユニークで価値ある存在であるのか、ということの認識について、あきらめの感覚をもってしまっているのではないのでしょうか。 結局、そういう政府を支えてきたのは、「個人」のユニークさを押さえつけることで生活の糧を得ることを余儀なくさせられてきた日本の国民です・・・ ----------------------------------------------------------------  確かに、オランダの教育環境をそのまま日本に持ち込み得る、とは考えにくいところがあります。 しかし、教育についてどういう視点で考えるべきか、という意味で、多くの示唆があると感じました。  江戸時代、世界情勢を知る術は、入港するオランダ船が長崎奉行に届ける「オランダ風説書(ふうせつがき)」だけでした。 ヨーロッパやアジアの最新情勢をまとめたレポートは、鎖国下の貴重な情報源として、幕府が提出を義務づけていたもので、内容は幕府の機密だったのです......  以下は、昨日リヒテルズさんからいただいた最新の「風説書」です。 ---------------------------------------------------------------- ・・・昨夜、高校1年生の娘の「公民」の宿題につきあわされました。教科書に書いていないことを先生が説明し、明日までに次の課題を解いてこい、というわけです。 「福祉国家と民営化」について、というものでした。 全国紙に掲載された「民営化問題についての論説」、福祉社会に関する部分の政治学の論文が資料です。 そして、オランダ国家、ヨーロッパ連合、官立組織の労働者、民間資本家、消費者という5つのカテゴリーのそれぞれの立場で、・「民営化による利点は何か」・「各カテゴリーの人々の利点は相互にどのように連関しているか」・「民営化によって有利なのは誰か」を記述・説明し、そして、最後に、自らの立場を明らかにして、「民営化」に賛成か反対かの議論をせよ、というものでした。 15歳16歳の子供たちが、こういう課題をこなすのに、ふうふういいながら、しかし何とか答えを出そうとしている......市民を育てるとはこういうことだ、と感じました・・・ ----------------------------------------------------------------  今年6月に日本国で発行予定の本に、リヒテルズさんはオランダ教育について、まとめて報告する予定と伺いました。 ■ 詳しくは「リヒテルズ直子のオランダ通信」をご覧ください。 http://home.planet.nl/~naokonet/index.htm ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ <色平(いろひら)哲郎氏プロフィール> 南佐久郡南相木村診療所長、内科医。長野県総合計画審議会委員、長野県生涯学習審議会委員。 1960年神奈川県横浜市生まれ。東京大学中退後、世界を放浪し、医師を目指し京都大学医学部へ入学。90年同大学卒業後、長野県厚生連佐久総合病院、京都大学付属病院、南佐久郡南牧村野辺山へき地診療所長を経て、98年より南相木村の初代診療所長となる。 外国人HIV感染者・発症者への「医職住」の生活支援、帰国支援を行うNPO「佐久地域国際連帯市民の会(アイザック)」の事務局長としても活動を続け、こうした活動により95年タイ政府より表彰を受ける。 主な著書に「源流の発想―21世紀ムラ医療の現場から」(オフィスエム)、「大往生の条件」(角川書店)などがある。 ■ 色平哲郎氏ホームページ http://www.hinocatv.ne.jp/%7Emicc/Iro/01IroCover.htm  ┏━━━━━━┓ ★ ★┃ 特  集 ┃ ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★ ┗━━━━━━┛ --------------------------------------------------◇◆◇◆◇---   平成16年度の県教育委員会事務局の組織改正案について --------------------------------------------------------------  平成16年度から、教育委員会事務局を「信州教育振興庁」に改組し、知事部局で行われていた幼稚園・保育所など、子どもに関する施策を一元化して、信州教育振興庁が担当することとしています。 また、知事部局・現地機関を含め全庁的に「課」から「チーム」に改称、チーム内の業務分担も固定的な「係制」を廃止し、チームリーダーの判断により柔軟なグループ編制ができるようになります。  【現 行】      【改正案16年4月~】教育委員会事務局 ⇒ 信州教育振興庁  ◇教育振興課  ⇒  ◇教育改革チーム             ・県短期大学を新たに所管         (新設)◆私学教育振興室(教育改革チームに付置)              ・私立学校等の振興 ◇義務教育課  ⇒  ◇義務教育チーム             ・公立幼稚園事務は私学教育振興室へ ◇高校教育課  ⇒  ◇高校教育チーム ◇自律教育課  ⇒  ◇自律教育チーム ◇教学指導課  ⇒  ◇学校教育チーム             ・幼児教育事務はこども支援チームへ             ・学校人権教育事務が加わる ◇文化財・生涯学習課⇒◇文化財・生涯学習チーム             ・家庭教育事務はこども支援チームへ             ・社会人権教育、青少年育成事務が加わる ◇保健厚生課  ⇒  ◇保健厚生チーム ◇体育課    ⇒  ◇体育スポーツチーム ◇人権教育課  ⇒  廃止(学校教育チーム、文化財・生涯学習               チーム、こども支援チームへ)         (新設)◆こども支援チーム             ・子育て支援、地域の教育力向上             ・幼児教育の充実に向けた取組みの推進             ・こどもの権利を救済するシステムの検討  教育事務所や県立長野図書館などの「課」、総合教育センターの「部」も、「チーム」に改称することとしています。 なお、学校法人の設置認可など法律上、知事の権限となる事務は教育委員会が補助執行する形をとります。また、地方事務所厚生課で担当していた保育や青少年健全育成などの事務は、従来どおり対応することにしています。 詳細な情報は、今後もわかり次第お伝えしていきます。  教育委員会を含め、県全体の組織改正案の概要は、こちら ■ 平成16年度 組織・人員改正のポイント http://www.pref.nagano.lg.jp/soumu/gyoukaku/soshiki.htm 関連トピックス)))……………………………………………………………           組織の課題の積み上げ方 …………………………………………………………(((学校改革のヒント  今回の組織改正とは別に、17年度を目途に、県の役割自体の見直し、予算や事務事業など業務プロセスの改革、組織内や県民とのコミュニケーション改革、人事・給与・研修制度改革、本庁舎・現地機関の再編などの検討を進めています。  学校は、この組織改革の対象にはなっていませんが、参考にしていただきたいのは、組織上の課題の積み上げ方、プロセスです。 これは昨年5月から行われた「新行政システム改革プロセス構築事業」というもので、5月~:一般行政職(約8,100人)を対象にした意識調査6月~:「グループセッション」各職場選出の1,265人により県行政の課    題や問題点を抽出7月~:「準サミットセッション」グループ選出の86人により問題点の    整理と掘り下げ、改善の原案を作成9月:「サミットセッション」準サミット選出の20人により「28の解決   テーマと改革の方向」と「職場で改善できる30の事柄」をまとめ、この「解決テーマ」に沿って、昨年11月から、7つの「改革チーム」が設置されました。詳しくはこちら ■ 行政システム改革の骨格方針の概要(PDF形式)  http://www.pref.nagano.lg.jp/soumu/gyoukaku/happyou/k-houshin-gaiyou2.pdf  学校という組織にも、学校における子どもたちの生活や学習にも様々な課題があります。これを積み上げて教師集団が共有化して一体となって取り組む「学校課題支援法~テトラS」という手法を紹介させていただいたことがありますが、学校もできないことではないはずです。 そうしないと、いつも個々に課題に追われ、学校組織は肥大化、教員は多忙化するだけになってしまいます。  まずは、一人ひとりの教師が、現場にある課題をどう認識し、それを職員がどう共有化するかが大切です。 生徒、保護者にアンケートをしなさいと言っているのではありません。例えば生徒が、あいさつができない、5分前着席ができないなど、課題はすでに先生自身が把握しています。それで十分です。 こうした課題を積み上げて整理し、皆で共有化する、そこから何をどうするか、できることから始める、これも皆で共有化する、そして効果があったか見直す、こういう仕組みができないものでしょうか?  学校自己評価のプロセスもこれに近いものがありますが、いずれにしても、学年会や教科の枠の中だけでの議論では機能しないと思います。 校内の教職員が全員参加してこそ意味があるのです。  それには職員会議を開いて、いきなり学校の課題を挙げろといっても無理でしょう。まず、グループに分けて、解決策はいいから課題だけ挙げてもらうとか、先生方が自由な立場で気楽に話せる場が作ること。 そしてそれが職員の単なる井戸端会議にならないよう、全員の前でプレゼンテーションする場を作るなど、課題を共有しながら、最後は成果を問う形で、組織をマネージメントできるようになれば、学校は必ずよくなると思います。 ■ お問い合わせ  教育振興課 教育振興係・教育改革係  電話 026-235-7423 FAX 026-235-7487   e-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp  ┏━━━━━━┓ ★ ★┃ お知らせ ┃ ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★   ┗━━━━━━┛ --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ スペシャルオリンピックスを応援しに行きましょう! ---------------------------------------------------------------  既に御承知のとおり第3回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・長野が2月27日(金)から29日(日)まで、長野市、白馬村、山ノ内町、牟礼村を会場に開催されます。この大会には、27都道府県と海外11の国と地域から約700名のアスリートと、コーチ・団長等450名の選手団が参加、また、大会役員・スタッフ・ボランティアは約3,200名が参加いたします。是非、会場へ足を運んでアスリートのみなさんに大きな声援を送っていただきたいと思います。  また、大会期間中は、競技イベントの他に、競技に参加しないアスリートや県内の養護学校・施設・作業所に通う知的発達障害のある人たちがアルペンスキーやスノーシューイングなどのSOプログラムの体験をすることができる「体験プログラム」やアスリートと学生たちが同じ会場に集い、テーマに沿って自分の意見を発表し、話し合い、交流をする「ユースサミット」が開催されます。  「体験プログラム」には、地元の飯綱中学校や牟礼東小学校の児童・生徒が、「ユースサミット」には若穂中学校、城山小学校、八幡小学校の児童・生徒が参加し、アスリートのみなさんと交流を深める予定となっております。こちらのプログラムにも温かい声援を送っていただきたいと思います。 来年開催される2005年の世界大会では、選手団の県内市町村でのホームステイ、学校訪問等の「ホストタウンプログラム」も行われますので、是非、積極的に参加をお願いします。 ■ 大会ホームページ  http://www.prnagano.com/so04 ■ ユースサミットを見学してみませんか ユースサミットはSOの創設者 ユニス・ケネディ・シュライバー夫人(故ケネディ米国大統領の妹さん)も出席するSOの重要なプログラムの一つです。来年の世界大会でも世界各国の参加者によるユースサミットが計画されていますので、「ユースサミットって何?」とご興味をお持ちになられましたら、見学してみてください。 ◇ 場 所:善光寺事務局3F講堂 ◇ 日 時:2月28日(土) 14:40~16:00 ■ SO(スペシャルオリンピックス)ニュース スペシャルオリンピックスの最新情報等を下記のアドレスにてみなさんに提供しておりますので御覧下さい。 http://www.pref.nagano.lg.jp/syakai/fukusi/osirase/sonews.htm ■ お問い合わせ  社会部 障害福祉課 SO担当  電話 026-235-7109 FAX 026-234-2369   E-mail fukusi@pref.nagano.lg.jp   教育振興課 教育改革推進係  電話 026-235-7423 FAX 026-235-7487   E-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 鳥取県立赤碕高等学校の高塚人志先生と   北星学園余市高等学校の義家弘介先生をお招きし、   3月25日(木)「信州教育フォーラム」を開催します ---------------------------------------------------------------  「レクリエーション授業」というユニークな授業を展開している鳥取県立赤碕高等学校の高塚人志先生と、長野市出身で、昨年テレビ放映された「ヤンキー母校に帰る」のモデルとなった北星学園余市高等学校の義家弘介先生をお招きし、これからの信州教育と子どもたちの未来をみつめて、今、教師は何をすべきかを考える「信州教育フォーラム」を、3月25日(木)に開催します。 年度末の時期ですが、県下の学校・教育関係者、一般の方どなたでも参加できます。ぜひご参加ください。 詳細は、近日中にご案内します。 ■ 3月25日(木)の予定 ◇ 演習(場所:スポーツ会館2階会議室) 10:00~11:30 レクリエーション授業演習        「すてきなあなたになるために」    ~心を癒し、心を開くコミュニケーションスキルアップ研修~     講師:鳥取県立赤碕高等学校 教諭 高塚人志先生 ◇ 講演会(場所:県庁講堂) 13:00~14:30 「ヤンキー母校に生きる」     講師:北星学園余市高等学校 教諭 義家弘介先生 14:40~16:10 「自分が好きになっていく~ひとみ輝く子どもたち」     講師:高塚人志先生 ■ お問い合わせ  教育振興課 教育改革推進係  電話 026-235-7423  FAX 026-235-7487   e-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 平成16年度の当初予算案の概要が発表されました ---------------------------------------------------------------  平成16年度の当初予算案の概要が発表されました。 教育委員会では、変革の時代に適切に対応し、「確かな知性・あふれる意欲・豊かな感性をはぐくむ教育」をめざし、多くの教育課題の解決に取り組むための予算として編成いたしました。 ■ 平成16年度当初予算案の概要(県全体) http://www.pref.nagano.lg.jp/keiei/zaiseit/tousho/H16/index.htm ■ 平成16年度当初予算案の概要(教育委員会事務局分) http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/jouhou/gyousei/yosan/04_1.htm ■ お問い合わせ  教育振興課 経理係  電話 026-235-7422  FAX 026-235-7487   e-mail kyouiku@pref.nagano.lg.jp --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ みんなで作ろう・味わおう食事づくり体験支援事業が   始まります ---------------------------------------------------------------  県産食材100%利用した学校給食を県内の児童生徒に味わってもらう「地域食材の日」に加えて、児童生徒が地元の食材や自ら栽培した作物を、自ら調理し、味わう体験から食の大切さを学ぶ学習活動に対して、県が支援を行う「みんなで作ろう・味わおう食事づくり体験支援事業」が来年度から始まります。 県内の小中学校から食育に関する教育課程を立案していただき、意欲的なプランを計画された約120校へその教育活動費を助成いたします。 事業の詳細にについては、決まり次第、市町村教育委員会連絡会や校長会を通じて、改めてご連絡いたします。 ■ お問い合わせ  農政部 農政課 企画係 地産地消担当  電話 026-235-7213 FAX 026-235-7393   E-mail nousei@pref.nagano.lg.jp   教育振興課 教育改革推進係  電話 026-235-7423 FAX 026-235-7487   E-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp ---------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 「長野県地域人権ネット」を開設しました ---------------------------------------------------------------  県内には、人権問題にかかわるNPOや団体がありますが、団体相互に情報交換をし、つながりを深め、また、教育行政や学校がNPOや団体と連携しながら人権教育を推進することができるように、「長野県地域人権ネット」を構築しました。 ○地域人権ネットには、県内で人権問題に取り組んでいる人や団体が登 録されており、その活動の状況がわかります。 ○人権団体や市町村が、主催する取り組みについての情報を人権教育課 に送付することにより、それがホームページに掲載され、活動状況を 県内に発信することができます。県民はその情報をホームページ上の インフォメーションコーナーで見ることができます。 ○ホームページを通じて、県民や団体が相互に人権問題にかかわった情 報交換をすることができます。 ■ 「長野県地域人権ネット」 http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/jinken/net/jinken61.htm ---------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 「人権教育だより」はホームページでお届けします --------------------------------------------------------------- 「人権教育だより」は、従来、印刷して各学校に配付していましたが、今回の第66号からは、県教育委員会のホームページに掲載し、広く閲覧していただくことにしました。 【第66号の主な掲載内容】 ○ 平成15年度人権意識の高揚を目指すポスター、作文・詩の審査結果 ○ 入選作品の紹介 ○ 長野俊英高校の人権教育に学ぶ ○ 八坂中学校の実践 など ■ 「人権教育だより」 http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/jinken/jinken52.htm ■ このほか様々な人権教育資料を県教育委員会のホームページ上で公  開しています。ぜひ、活用してください。 http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/jinken/kasyokai.htm ■ 「長野県地域人権ネット」「人権教育だより」のお問い合わせ  人権教育課 指導係  電話 026-235-7452  FAX 026-235-7490   e-mail jinken@pref.nagano.lg.jp ---------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 3月6日(土)「今後の保育のあり方」を考える   パネルディスカッションが開催されます ---------------------------------------------------------------  次代を担う子どもたちのために、県や市町村・保育関係者等に何が求められているのか、子どもや家庭にどのような支援ができるのかについて、それぞれの分野で子育てを支援している、保育所・幼稚園関係者・有識者等によるパネルディスカッションを開催します。 1 日 時   3月6日(土) 午後1時~午後3時2 開催場所  県庁講堂       http://www.pref.nagano.lg.jp/soumu/kanzai/floor.htm 3 内 容  テーマ「次代を担う子どもたちのために私たちができること」 ・パネリスト    椎名 咲子さん(ビバ・チャイルド代表 長野県教育委員)    鷹野 禮子さん(佐久市(福)湧泉会 小雀保育園長)   高松 和子さん(飯田市(学)高松学園 慈光幼稚園長)    寺澤小百合さん    (NPO法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト理事)    矢崎 和広さん(茅野市長)   阿部 守一 長野県副知事 ・コーディネーター    西山 薫さん(清泉女学院短期大学教授)4 参加申込み  どなたでも参加できます。電話・ファックス・E-Mailで3月3日ま でに青少年家庭課まで申し込んでください。 ■「今後の保育のあり方」を考えるパネルディスカッション http://www.pref.nagano.lg.jp/syakai/seisyounen/happyou/ho-arikata.htm ■ 参加申込み・お問い合わせ  社会部 青少年家庭課 児童母子係  電話 026-235-7099  FAX  026-235-7390   Email seisyo@pref.nagano.lg.jp ---------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 平成16年度「県民参加の政策づくり推進事業」の   参加グループを募集します ---------------------------------------------------------------  長野県では、県民のみなさんと協働した政策づくりを進めていますが、その一つの取り組みとして、平成16年度も「県民参加の政策づくり推進事業」を実施します。 この事業は、県民のみなさんの柔軟なアイディアや発想を県の政策形成に活かしていくことを目的に取り組むものです。  県教育委員会では、平成15年度、県民がともに参加する教育改革について募集し、9つのグループから政策提言をいただきました。 平成16年度も引き続き「県民起点の政策形成」を推進するため、昨年度と同じ募集テーマ「県民参加による教育改革」で幅広く検討していただきます。 ○応募期限:平成16年(2004年)2月27日(金)まで ■ 応募方法、事業のフローなど、詳しくは、こちら http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/jouhou/gyousei/seisakuzu/sanka.htm ■ お問合せ  教育振興課 教育改革推進係  電話 026-235-7423  FAX 026-235-7487   e-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp ---------------------------------------------------------------- ■ 16年度のスクールカウンセラーを公募します http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/jouhou/gakkou/sc/sc.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 高病原性鳥インフルエンザに関する情報 http://www.pref.nagano.lg.jp/nousei/tikusan/eisei/hpai/hpai01.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 平成16年度 公立高等学校入学者選抜 後期募集人員 http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/jouhou/gakkou/botei16/botei_1.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 平成15年度 学力実態調査結果の概要 http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/toukei/gakuryoku/gaiyou.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 全国高等学校文芸コンクール短歌部門で最優秀賞等を受賞 http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/topic/bunkabu/tanka.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第3回NPO等と学校教育との連携の在り方についての実践研究  推進協議会(2/16)を開催しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/renkei/index.htm#no3 ---------------------------------------------------------------- ■ 第809回教育委員会定例会(2/10)を開催しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/teireikai/809/809.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 文化財保護審議会(2/9)を開催しました。 http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/syougai/singikai/singikai.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第8回教員評価検討委員会(2/5)を開催しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/hyouka/index.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 生涯学習審議会(2/5)を開催しました http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/syougai/singikai/syougai.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第7回養護学校高等部地域化プラン研究会(1/20)を開催しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/chiikika/no7/moku.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第1回高等学校改革プラン検討委員会(1/13)の会議録を掲載 http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/kaikakup/moku01.htm ---------------------------------------------------------------- ☆★県庁の屋上に「お守り袋」が落ちていました。今年度、県庁見学に  訪れた小学校全部に聞きましたが、落とし主がわかりません。お心  あたりの方は、教育振興課 教育改革推進係まで。  電話 026-235-7423  e-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp ---------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------★☆--   ┏━━━━━━┓ ★★┃学校HP紹介┃ ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★   ┗━━━━━━┛  大桑小学校は、須原・大桑・野尻の3つの小学校が統合され、平成15年4月に開校したばかりのすべてが新しいピカピカの小学校です。  大桑小学校のホームページづくりは、平成14年度から「長野県地域づくり総合支援事業」を活用して、児童が自分たちの学校のホームページを作るために、NPOの木曽情報技術支援センターのメンバーが指導するという、地域と学校の児童が一体となった活動です。 平日や休日などの授業以外の時間を活用して、学校や地域のことを調べホームページを作ることを通して、学校や郷土を愛する心を持ってもらえるように指導してきました。 教職員以外の地域の人と一緒に活動する体験は、児童も指導者にとっても新しい発見や人との関わりが生まれ、地域に開かれた学校づくりの一つとなっています。  ホームページは、6年生の中から自主的に参加したメンバーが集まり、昨年度は閉校する須原・大桑・野尻小学校の学校の歴史や自慢を永遠に残る記念ページとして作成しました。今年度は、開校したばかりの新しい学校の施設や委員会クラブの活動を中心に、児童の目線で学校を紹介しています。 来年度以降は、学校のホームページとして学校全体の意見を取り入れながら、日々の活動の様子や掲示板を活用していきたいと思います。 ■ 大桑村立大桑小学校 http://ookuwasho.kiso-ookuwa.com/ ■ NPO法人木曽情報技術支援センター http://www.kisoji.net/index.html ○ 大桑小学校のほかの小学校でも、木曽情報技術支援センターに児童  のご指導をいただいています。 ■ 日義村立日義小中学校 http://www.avis.ne.jp/%7Ehiyoshis/ ■ 贄川村立贄川小学校 http://niesho.narakawa.com/ ■ 楢川村立楢川小学校 http://narasho.narakawa.com/ ■ 木祖村立木祖小学校 http://kisosho.kisomura.com/  子どもたちが学校のホームページづくりに参加する取り組みが拡がっていますが、それをNPOなど地域の方と協働で進める木曽地区の試みは、私たち教育委員会も大賛成です。 ○「学校ホームページ紹介」はこちらへ(自薦・他薦を問いません)    教育振興課 e-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp  ※メールの件名を「学校ホームページ紹介」として送信してください。 ---------------------------------------------------------★☆--- ◆◇ ご存知でしたか?      ● 教育関係者の皆さまへ お薦めの本 ○ ----------------------------------------------------------------  巻頭の河上先生の「新しい子ども」たちの話に、そう言われれば確かにそうだ、自分もそんな場面に出会って立ちすくんだ、と感じている先生方も多いと思います。 一方、現場は、つめ込み⇔ゆとり、画一⇔個性などの二項対立的な論議に長い間、翻弄され続けてきました。そして挙句の果てに、「最後は、教員の資質だ」と責任を押し付けられている・・・ つい、「結局、教師も被害者だ」と愚痴も言いたくなりますが、それでは「新しい子ども」たちは変わりません。  「文部科学省の教科調査官や教育委員会の指導主事が全部考えてくれるという時代は終わり、教師が『マイカリキュラム』を組み立てる力が求められるようになっています。」 「幅広くいろいろなことを吸収し、伝達したい内容を常に更新しているという状態が教師にとっては極めて大事」 「このまま現場が新しいものを取り込む力を取り戻せなければ、いずれ小学校教員にはベビーシッター的な役割しか期待できなくなるかもしれません。」【「内外教育」2004.1.27「きょういくズームアップ」東京学芸大学葉養正明教授へのインタビューより】(葉養教授には本県の「高等学校教育改革プラン検討委員会」の委員長もお願いしています。)  多忙化の中で、ひたすら教育実践に取り組むだけでは、確かに「教師は干からびてしまう」でしょう。総合的な学習、発展学習、カリキュラム開発・管理......教育現場に「これほど情報が必要な時代はない」という指摘は確かです。  教育関係のホームページやメールマガジンの紹介は、以前紹介させてもらいました(教育ながの491号:16年11月号)が、今回は、教育関係の本を紹介したいと思います。 作者お一人ずつ詳しくご紹介できればいいのですが、紙面の関係で近刊を中心に、著者、書名、発行年月、出版社、本体価格だけ紹介します。 ■ 今年度、講演会・懇談会で講師や助言をお願いした(予定の)方 昨年4月のメールマガジン「教育ながの」に「テトラS」のことを紹介しました。しばらくしてから、その考案者である笠井先生本人から「紹介してもらってありがとう。いずれ長野にも足をのばしたい」というメールが入り、早速、長野にお招きし講演をお願いしました。 このように、次々と縁が縁を呼んで、いろいろな方に来ていただいて講演会や懇談会などでお話や助言をいただいています。 なお、前記でお知らせしたとおり、3月25日に高塚先生と義家先生をお招きしています。両先生の本は、ぜひ読んでいただきたいです。 ☆ 笠井 喜世 「学校蘇生法」(2000/07) 黙出版 1,500円 ☆ 野田 正彰 「共感する力」(2004/01) みすず書房 2,600円  ◇野田正彰先生 職員政策研究会(H15.8.1) 講演録   http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/kyousoumu/kensyu/030801.htm ☆ 清川 輝基 「人間になれない子どもたち」               (2003/03) えい出版社 1,500円 ☆ 宇沢 弘文 「日本の教育を考える」(1998/07) 岩波新書 780円 ☆ 稲垣 忠彦 「教室からの教育改革」~同時代との対話               (2000/08) 評論社  2,800円 ☆ 堀 真一郎 「自由学校の設計」(1997/07) 黎明書房 2,800円 ☆ 門脇 厚司 「親と子の社会力」(2003/12) 朝日選書 1,200円  ◇門脇厚司先生 教職員講演会(H15.11.26) 講演録   http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/topic/kouen0301126.htm ☆ 河上 亮一 「学校崩壊 現場からの報告」(2001/06) 草想社 1,500円 ☆ 色平 哲郎 「大往生の条件」(2003/01) 角川書店 648円 ☆ 高塚人志・五木田勉 「自分が好きになっていく」              (2003/12) アリス館 1,200円 ☆ 義家 弘介 「ヤンキー母校に生きる」(2003/10) 文藝春秋 1,400円 ■ 学力論、教育改革 「分数のできない大学生」が話題になって以来、学力論争は、中井先生の本に論者の分布図ができているほど・・・教育改革の論議は、これからも尽きることはないでしょう。 子どもにつけたい「学力」とは何か、どのような人間に育てるのか、私たちもそれを考えるヒントを求めています。  ☆ 市川 伸一編 「学力から人間力へ」(2003/09) 教育出版 1,800円 ☆ 岩川直樹・汐見稔幸編 「学力を問う」(2001/07) 草土文化 1,800円 ☆ 大村はま、苅谷剛彦・夏子    「教えることの復権」  (2003/03) ちくま新書 720円 ☆ 尾木 直樹「競争より『共創』の教育改革を」(2003/09)学陽書房 1,500円 ☆ 金子郁容・鈴木寛・渋谷恭子    「コミュニティ・スクール構想」(2000/12) 岩波書店 1,600円 ☆ 苅谷 剛彦「教育改革の幻想」(2002/01) ちくま新書 700円 ☆ 佐伯 胖 「『学び』を問いつづけて」(2003/08) 小学館 2,000円 ☆ 佐藤 学 「教師たちの挑戦」(2003/07) 小学館 1,400円 ☆ 「世界」編集部「21世紀のマニフェスト」(2001/03)  岩波書店 1,800円 ☆ ダニエル・グリーンバーグ「『超』教育」(1998/12) 一光社 1,800円 ☆ 中井 浩一編「論争・学力崩壊<2003>」(2003/04) 中公新書ラクレ 760円 ☆ 広田 照幸 「教育には何ができないか」 (2003/01) 春秋社 2,300円 ■ 教育現場の実践 教育界の学力論争を尻目に、最近、陰山先生の本が大変よく売れています。これ自体をどう見るかは別にして、実際の小中高校の現場の先生方の声や実践も見逃すことはできません。 そこには、ホットな試みもクールな見方もありますが、そのベースに、今の教育に対する危機感を感じます。 ☆ 小笠原 和彦 「学校はパラダイス」(2000/07) 現代書館 2,000円 ☆ 陰山 英男 「学力は家庭で伸びる」(2003/04) 小学館 1,000円 ☆ 小松 恒夫 「教科書のない小学校」(1982・復刻2001/03) 新潮社 1,500円 ☆ 坂上 達夫 「学校が元気になる」(2001/09) 草土文化 1,500円 ☆ 諏訪 哲二 「プロ教師の見た教育改革」(2003/01) ちくま新書 680円 ☆ 永山 彦三郎 「現場から見た教育改革」(2002/06) ちくま新書 680円 ☆ 原田 隆史 「本気の教育でなければ子どもは変らない」(2003/10)旺文社 1,600円 ☆ 藤原和博・天野一哉 「民間校長、中学改革に挑む」(2003/04)日本経済新聞社1,400円 ☆ 村川 雅弘編「子どもたちのプロジェクトS」 (2002/10)NHK出版 1,200円 ■ 教育・青少年問題 このところ、教育界を震撼させる大きな少年事件が相次いでいます。 しかし門脇先生(前掲)は、こうした「反社会的」行為ではなく、子どもたちや若者の「非社会化」こそが問題であると言っています。 宇都宮さんの本には、長野県内で実際起きた事件の取材と、徹底的に「いじめ」をなくすための授業が紹介されています。 ☆ 宇都宮 直子「絶望するには早すぎる」(2002/06) 筑摩書房 1,200円 ☆ 大江 健三郎「『新しい人』の方へ」(2003/09) 朝日新聞社 1,200円 ☆ 喜多明人・吉田恒雄・荒牧重人・黒岩哲彦  「子どもオンブズパーソン」 (2001/03) 日本評論社 1,900円 ☆ 暉峻 淑子(てるおか いつこ)「豊かさの条件」(2003/05)岩波新書740円 ☆ 正高 信男「ケータイを持ったサル」(2003/09) 中公新書 700円 ☆ 宮本 みち子「若者が『社会的弱者』に転落する」(2002/11) 洋泉社 720円 ☆ 山田 昌弘「パラサイト・シングルの時代」(1999/10) ちくま新書 680円 ☆ 若林 一美「自殺した子どもの親たち」(2003/01) 青弓社 1,600円 ■ 幼児教育・保育、子育て 「新しい子ども」は一体どこからきたのでしょうか? とかくそれを家庭の育て方のせいにしがちですが、そうでしょうか? 岩佐・森先生は、特に子どもに対するテレビやゲームの影響を警告、清川先生(前掲)は、母親に子育てを委ねる「私の子ども」の時代から、地域とともに育てる「私たちの子どもたち」への転換を提唱しています。 ☆ 岩佐 京子 「テレビが幼児をダメにする!!」(1998/03)コスモトゥーワン 1,300円 ☆ 大日向 雅美「子育てと出会うとき」(1999/02)NHKブックス 970円 ☆ 佐々木 正美「(続)子どもへのまなざし」(2001/02)福音館書店 1,800円 ☆ 笹倉 剛  「心の扉をひらく本との出会い」(2002/10)北大路書房 1,900円 ☆ 信濃毎日新聞社  「迷い道」~子育ては、いま (2002/12) 河出書房新社 1,600円 ☆ トーマス ゴードン  「親業」~子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方 (2002/10) 大和書房 1,900円 ☆ 丸山 美和子 「LD・ADHD、気になる子どもの理解と援助」              (2002/10) かもがわ出版 1,200円 ☆ 宮里 六郎「『荒れる子』『キレル子』と保育・子育て              (2001/12) かもがわ出版 1,500円 ☆ 森 昭雄「ゲーム脳の恐怖」(2002/07) NHK出版・生活人新書 660円  県教育委員会の職員も当然、情報を求めています。今回、そういう中で職員間で話題になった本をピックアップしてみましたので、まだまだ狭い範囲に限られていますが、ご容赦ください。 ■ インターネットによる本の検索 学校の場合、先生が読む本だけでなく、児童・生徒に薦める本を探す場合があります。 インターネットの検索サイトでオンライン書店(本の通信販売)のホームページを探すとたくさんのオンライン書店がありますが、代金の支払方法、会費の有無、送料、送付先、書評、検索のヒット率、在庫状態など、さまざまです。 ご自分の利用形態にあったオンライン書店を探してみてください。  どこのオンライン書店が便利か比較しているサイトもありますので、参考にしていただくといいでしょう。  ◆ 本の道しるべ http://www.hon-michi.net/  ◆ 本屋のリンク http://www.alles.or.jp/~teru1/ ○ お問い合わせなど  このほか、教育委員会や現場の先生方に、ぜひこんな本を読んでほしいというリクエストがありましたら、こちらまでご連絡ください。   教育振興課 教育改革推進係  電話 026-235-7423  FAX 026-235-7487   e-mail kyoiku@pref.nagano.lg.jp ★☆★ あとがき ★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  メールマガジン「教育ながの」3月号をお届けします。  昨年、放映されたNHKの「アジアに生きる子どもたち」というシリーズの中で「学校に行きたい~中国 黄土高原 少女の願い」を見ました。 黄土高原は、中国西北部。やせた土地、起伏の激しい地形、冬はマイナス20℃、ここは中国で最も貧しい地区のひとつだそうです。 その中央部にある柳林鎮廟河小学校の6年生の中で、一番成績の良い丁寧(ていすい)ちゃん(12歳)が、卒業を間近に控え一週間学校を休んでいるというところから話が始まります。  心配した校長先生が、2時間歩いて(電話も車も車道もない)石頭溝村にある丁寧の家に様子を見に行きます。 丁寧は元気に家事の手伝いをしていました。 休んでいる理由は、家が貧しく、小学校を卒業しても中学校に行けるお金がないからです。年老いた父母がトウモロコシやリンゴなどを育てて得る収入は、年500元(=約7,000円)程度。 中国の義務教育は、日本と同じ小6・中3の9年間ですが、中学に入るためには、入学金300元と、寮(中学校は数十キロ離れところにあります)に年700元のお金が必要なのです。  校長先生の励ましで、丁寧は再び小学校に通い始めます。でもお昼は水だけ。中国は給食がないので、他の子は学校の近くの店で食事をとりますが、そのお金もないからです。心配した友だちがお菓子を丁寧に渡そうとしても、彼女は逃げるようにして断ります。  中国では、成績の良い子は「重点中学校」に入学できます。丁寧もその学校を希望しています。そして、その重点中学の入学試験の日。 丁寧は、作文の問題で、前の晩に夢でみた、自分の村に学校をつくって先生になる話を書きました。これが本当の彼女の将来の夢なのです。  間もなく、重点中学校の合格通知を持った小学校の校長先生が丁寧の家に来ました。でも、お父さんもお母さんの顔は曇りぎみ・・・頼みのリンゴも干ばつで不作。知り合いに借金をしに回りますが、他の家も大変で断られました。最後の頼み、結婚して独立した同じ村の兄と姉(二人とも実は中学には行けませんでした)を交えて家族会議を開きます。 しかし、兄も姉も「自分には知識もお金もない。借金もしている。何もしてやれない」とうつむくだけでした。 丁寧「皆の言うことわかりました。これ以上、両親を苦しめたくない。でも中学はあきらめない。がんばる・・・」 リンゴがたくさん実ったら、中学に行けるかもしれない・・・その日が来ることを願って、家の手伝いをする姿、夜、教科書を広げて一人で勉強する丁寧の姿を映しながら番組が終ります。  中国では、このように勉強をしたくても中学に行けない子どもが1割以上いるそうです。 「実際のところ、この地域の農家の子は、学校をやめてしまうと運命を変えられないんです。」記者のインタビューに答えた校長先生のこの言葉がとても心に重くのしかかります。  実は、この番組、ビデオに撮った妻からの勧めで家中で見たのですが、丁寧と同い年の娘の感想は、「日本に生まれてよかった。」でした。 私たち大人は、確かに「豊かな社会」を築いてきましたが、はたしてそれが子どもたちにとって本当の意味で「生まれてよかった」社会なのでしょうか!?・・・  長くなりました。 最後まで読んでいただいてありがとうございます。(○さん)                                  ▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽ ■ご意見、ご要望、送信先の変更などは次のアドレスへお願いします。 e-mail  kyoiku@pref.nagano.lg.jp ■編集/発行 長野県教育委員会事務局 教育振興課  TEL:026-235-7423 Fax:026-235-7487   長野県教育委員会ホームページ http://www.pref.nagano.lg.jp/kenkyoi/ 長野県ホームページ http://www.pref.nagano.lg.jp/index.htm ▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 教育ながの vol.495 ▲△▲△▲△▲△

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所属課室:長野県教育委員会事務局教育政策課

長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7421

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