ホーム > 長野県教育委員会地域懇談会 > 長野県教育委員会地域懇談会(両小野学園運営推進委員会・両小野学園学校支援ボランティア)

ここから本文です。

更新日:2017年3月27日

長野県教育委員会地域懇談会(両小野学園運営推進委員会・両小野学園学校支援ボランティア)

長野県教育委員会地域懇談会を開催し、「両小野学園運営推進委員会」「両小野学園学校支援ボランティア」の皆様と意見交換させていただきました

21

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  教育委員と教育関係者等が広く意見交換することにより、教育委員会の活動に民意を反映させ、教

 育委員会の一層の活性化を図ることを目的とした、「長野県教育委員会地域懇談会」を平成26年1月

 に辰野町塩尻市小学校組合立両小野小学校で開催し、両小野学園学校運営推進委員会・両小野学

 園学校支援ボランティアの皆様と意見交換をさせていただきました。

 

  • 日時 平成26年1月14日(火曜) 午後1時50分から午後3時50分まで 
  • 場所 辰野町塩尻市小学校組合立 両小野小学校 会議室
  • 出席者
    • 両小野学園学校運営推進委員会: 4名
    • 両小野学園学校支援ボランティア: 8名
    • 県教育委員会:  教育委員長、教育委員、教育長、教育次長、文化財・生涯学習課長 計6名
  • テーマ: 地域に開き、地域で支える学校づくりの推進について

懇談の概要

 (伊藤教育長)

 教育長の伊藤でございます。ただいま素晴らしい子どもたちの様子、ボランティアの皆様の活動の様子を見せていただいた後、それぞれの実際の活動内容について御説明をいただいたわけですが、有体に申しまして私どもが、信州教育これから進むべき道ということで目指している姿がすでにここで展開をされているなと正直に驚きながら拝見させていただいたところでございます。こういう風にしていかなければいけないな、こういう風に目指したいなということで、県の第2次教育振興基本計画で謳っていること、そして新しい事業で目指していることが素晴らしい形で展開されております。恐らくここに至るまでは様々な御苦労もあり、関係者の皆様の間でも考え方に最初は違った方向性などがあって大変だったのではないかと思います。今日は、今の出来上がった形の話だけではなく、ここに至るまでの皆様の御苦労の話、学校側の思いと地域側の思いが最初から一つだったのかどうかとか、私どもがこうした取り組みをこれから全県に広めていくにあたって、フロントランナーとして御苦労された部分をお話しいただきながら、私どもにも注文を頂戴して、今後さらに進めていくためにこうしたらどうかといった御意見なども賜りながら1時間弱ではありますけれども、意見交換をさせていただければと思っております。最初に教育委員長、教育委員から感想と御質問をいただいてから皆様から色々と御意見をいただくような形にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

(櫻井教育委員長)

 今日は正に求められているものの実践を見させていただきましたが、地域の気質といいますか風土といいますか、教育を大切にする地域の人達がうまく取り入れられていて本当にありがたいなと感じました。こういうことが今の時代に求められているのかなという気持ちがいたしまして、感無量の思いがあります。また、子どもたちが石臼で大豆を挽いている姿を見まして私も小さい頃、香煎を挽いたりした思いが浮かんできました。こういった原点のようなことをやっていただいている、教育は日々の生活が大事だという思いがありますが、この地で実践されているという思いをいたしまして、感動しております。地域がこのような空気になってくれれば、教育の問題が色々言われていますが、心配もなくなり素晴らしくなっていくのではないかと希望が持てた思いです。うまくまとまりませんけど、本当にありがとうございます。

 

(高木教育委員)

 ある程度の時間をかけながら色々なことを試しながらやってきて、これから進んでいく形が出来たのだろうと思いますけれども、本当に大勢の方が関わっていただいていることが、他の地域や学校にないと思いました。私も住んでいる地域の小学校の評議員になって先生方とお話ししたり、子どもと接したりしているのですが、これから信州型コミュニティスクールをどうやって地域の人が協力していったらいいだろうと悩みながらトライしているところですけれども、既にこれだけの長い年月と大勢の人の関わりができていただいて学校運営していることが素晴らしい例になっていると改めて思いまして、頭が下がる思いです。今日は小学校を見せていただきましたが、中学も一貫校として小学校と同じような流れを作ってやっていらっしゃると思うのですが、その辺りについてお聞きしたいなと思います。子どもは1か月間通学して中学へ入って体験するという形ができているようですが、例えばボランティアの皆さんの関わり方ですとか教えていただければと思います。

 

(伊藤教育長)

 先ほどご説明いただいた中で、小学校が辰野にあるので、辰野町が中心になって運営していると、中学校は塩尻市にあるので塩尻市の方にいっているというような面があるわけでございますが、ボランティアの皆さんの関わりとかは、一体なのか少し違う形での関わりがあるのか、教育長さんがよろしいのかな?聞かせていただければと思います。

 

(辰野町 古村教育長)

 地域の皆さん方はほとんど区別していないと思います。どちらの学校へ行くのも同じ気持ちで行っていると思います。保育園がそれぞれにあるわけですが、ここも両方一緒になって小学校と連携しながら色々やりましょうということで、音楽会などにも両方の保育園が一緒に出てきて、小学校も中学もみんな一緒に音楽会をやるというような大変まとまりがいいと思っています。地域の皆さんが学校をつくろうと思ってやり出したのだけど、実は学校づくりは地域づくりであった、コミュニティスクール、スクールコミュニティという関係が徐々に出来上がってきているなと感じています。

 

(高木教育委員)

 そうすると塩尻市の学校というよりは、小野の学校という感覚で小野の方がみんなで関わっているという理解でよろしいのですね。

 

(伊藤教育長)

 支援本部としては一つの本部という感覚でそこに事務局もあってという。

 

(両小野学園運営推進委員会 岩下隆弥さん)

 特にボランティアは、説明をした神戸さんががっちりまとめて小中関係なく全部一つに統合されて、そこから発信して各学校の要望に対応する体制がとれていますから、これは行政とはほとんど関係ないくらい両小野が一つとしてやっているものです。

 

(生田教育委員)

 子どもたちに大変いい影響を与えているというところが大変素晴らしいかと思います。子どもたちだけではなく、先生方にとっても地域の方々にとってもいい影響を与えており、関わる皆さんがとてもいい影響を与え合い、受けている形ができていることが本当に素晴らしいことだと思いました。私が教育で一番大事だと思うことは、丁寧さではないかなと思うのですね。よく先生方の多忙というお話を聞く中で、先生方がどうしても見きれない部分をボランティアの皆さんが丁寧に子どもたちの心、様子を掬い取ってくださることが一番いい影響として子どもたちの中に広がっているのかなと感じております。何点かお伺いしたいのですけれども、授業の中にもボランティアの皆さんが入っていく前段階として打合わせの時間とかが取り組みを広げていく上で大変な部分になるかと思うのですけれども、どのようになさっているのかということをまず、最初にお伺いしたいと思います。

 

(伊藤教育長)

 教員との打合せの時間ですね。打合せの時間が大変だから却って地域の方々からご協力いただくのはちょっとというのが余所の地域の教員の声として、我々も耳にすることがあるのですが、その辺りはどのような形で工夫がされていたり、教員側はそれについてどのような声が出ているのかということですが。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 宮崎敏孝さん)

 授業は授業として先生たちが年間計画で推進しておられます。それに対して夏休みだとか隙間の時間を子どもの自己学習をボランティアとしてサポートしていますが、3年間の間に少し形が変わってきまして、最初は多少教壇に立つこともあったのですけれども、子どもたちから質問等があればそれに答えるような形に変わってきました。保護者の意向に従って、校長、教頭先生を中心にその辺の工夫があるように感じています。先生たちとの打合せは結構あるように、私自身は受け止めております。先生方が独自で年間計画で学習指導をやっておられて、その他にサポートするという状況です。

 

(生田教育委員)

 状況に合わせて色々変わっていくのはとても自然なことかなと思いますし、それはそれで大切なことだと思います。次の質問をさせていただきたいのですけれども、両小野の雰囲気ができている中に新しい先生が赴任されて感覚が最初の内は中々掴めないと思うのですけれども、そういった先生方に馴染んでいただくためのご努力、例えば以前からいらっしゃる学校の先生方が伝えるのか、地域の方が入っていく中で自然と学んでいただいているのかということをお伺いしたいと思います。

 

(熊谷校長)

 打合せは大体放課後になります。先生方の空いている時間に都合をつけて来ていただけるのが大変ありがたいです。今年も5年生の職員が来て早々に教育課程総合的な学習の時間の授業を担当する際に最初は不安を感じていたが、地域の方から学ぶことで教材研究に取り組むことが楽しくなり、地域の方ともすぐに馴染んで職員の方から求めていく姿を見て校長として嬉しかったです。ボランティアさん方の学ぶ姿勢、自分が大事にしているものを持っていらっしゃる方々がたくさんいらして、それを伝えてくれようとすることを私たちが感じられるところに職員の喜びがあるかなと思います。忙しいよりも子どもたちがボランティアさんとともに学び変わっていく姿が喜びになっているという気がします。

 

(両小野学園運営推進委員会 足助不美さん)

 親の立場からこの会に入っているわけですが、下の子が中学3年でお世話になっております。先生とどういう風に打ち解けるかという話ですが、私の経験から言わせていただきますと、親として学校にどの位の協力ができるかというといっぱいあるわけです。例えば先生が研修でいらっしゃらないときがありますよね、子どもに聞くと今日は先生がいなかったと、授業はと聞けば今日は保健の先生が来てくれたとか図書館の先生が来てくれたとか授業はできなかったと、それで先生が本を読んでくれたとか保健の話をしてくれたとか、そういう報告が子どもからあるのですよね、その時に親として不自然だなと思ったんです。自分が小学生の時は先生がいないなんてことは考えられなかったんですよ。副担の先生が入ってくれる、教頭先生が入ってくれる。単級の学校ではなかったので、そういうことが出来たのかなと自分では思ったのですが、そういう時に親として何か先生方のお手伝いが出来るのではないかとずっと葛藤があったんですね。ボランティアを募集してくださるということで、PTAの役員とかの関係上足を踏み入れたわけですが、地元の人間がもっと積極的に先生たちに地域に入ってくれと引き込まないとダメだということがよくわかりました。今年、中学校にいらっしゃる美術の先生にそばが好きだとお聞きしたので、地域の人しか知らないそば祭りがあるとお誘いしたら食べに来てくださいました。公民館でそば打ち講習会があるからとか、こちらからどんどんと先生に声をかけます。小学校では、1年生のお子さんたちの下校に先生方が付いて行って送ってくださるのですが、新しい先生は道がわからないのでボランティアが地域の情報を教えながら一緒に付いていってあげます。地域が教えてあげないと繋がりは起きないし、うるさいなと思われてもこちらから言っていかないと交流はないと思うので。この地区は世話好きな人がいっぱいいるんです。先生たちがどんどん地域の中に入りこまなければいられない状況にもなるんじゃないかと、私は思っております。

 

(生田教育委員)

 ありがとうございます。よく開かれた学校を目指してということが言われるわけですけれども、学校がどうやったら開けるのかなという戸惑いもあるかと思うのですね。今お話しいただいたようにお節介かなと思われる位の思いでどんどんと動かないと中々色々なものが変わっていかないのかなと。ただ、地域の方は遠慮なさる方も多々いらっしゃると思いますけれどもその必要はありませんよということで、どんどん積極的に関わることが最終的に開かれた学校に繋がっていくのかなとお話をお伺いして思いました。それから県の行動計画の理念の一つでスチューデントファーストを一番上に掲げているわけですけれども、子どもや保護者がまず第一番というそういった理念で動かないと大人の自己満足であったり教員側の自己満足であったりと言われることがいいことではないのかなと思ってはいるのですけれども、信州型コミュニティスクールをやっていく中で、子どもたちの声、保護者の声、そのファーストである彼らの声をどのように吸い上げていらっしゃるのかお伺いしたいかと思います。学校や地域の関わっている方々が自分たちのやっていることに対して子どもたちや保護者がどう感じているのかを実際の声としてどのように吸い上げているのかということをお伺いしたいと思います。

 

(両小野学園運営推進委員会 足助不美さん)

 ボランティアに入っている親は私しかいないのです。ここまでくるのに反対とか色んなことがありまして、親たちも色々な考えを持っている親がいっぱいいるんです。ただ子どもの成績さえ上げればいいという考えの親もいます。人間として大人になって生活力をつけるという考えまで親が親になりきっていなくて、親が学び直さなくてはいけないなとつくづく思うのですけれども、例えば一貫教育になって成績があがると言ったのに言った割にどうしてあがらないのと言う親もいるんです。学校で生活力のあるいいことを教えてくれていることを親たちも子どもから聞く機会がない、家庭の中で親と子どもの会話がない、本当の子どもの気持ちを親がわかっていないと現役の親として思うんですよね。不安を持っている親の気持ちがこの委員会にあがってこないのが一番の問題だと思ってはいますが、小学校の親たちがこんなにいいことをやってくれているということを分かってくれはじめた。親が子どもたちから地域のことを逆に教わることがあり、そういう問題は減ってくるのかなと私の感覚ですが思います。小学校は親が記入する連絡帳がありますので、感じたことを一字一句書き上げてくれますが、中学校はないので中学生の子どもの気持ちは学校側も把握できないのではないかと思います。

 

(両小野学園運営推進委員会 田中保治さん)

 私は子どもたちに直接関わっているボランティアではないのです。運営協議会の中で自分の立つ位置が学校の先生とは違う一地域のボランティアで関わっているのですが、先ほど来のお話の中で、行政が違うことと子どもたちの声がどこまで聞き取れるかが課題だとは思うのです。これから進んでいかなければいけないこの会のあり方としては、これだけボランティアに関わってくださる方の声とか受けた子どもたちの声とか先生たちの声というものが、単なる数字とかでは表せない。先ほど神戸さんがお話しされたスライドの中でつぶやきみたいなことと、こう言っているのはそういうことを大事にしていくことがこれからは大事ではないかなと思うんです。そういうつぶやきが、この地域の中で行政は分かれていても一緒に両小野学園という子どもたちの学園があることが、地域にとって素晴らしいことなんだということを広めていくことが、最大の課題だと思っています。そのために自分の立場として、色々勉強していかなければいけないかなと思っています。

 

(伊藤教育長)

 大変ご苦労されてここまで恐らくきているのだと思いますが、一般的に私ども各地に行って信州型コミュニティスクールを広めようとすると、ボランティアを集めるのが大変だとかコーディネーターさんの役割は重要なのだけどコーディネーターさんに人を得るのが大変だというお話を各地で伺っているわけでございますが、先ほどボランティアを募集したことはない、学校のニーズを聞いてそのニーズだと自分の所で地域の方々の色々情報を持っていて、パッと頼んでというお話がございましたが、地域の方々も当然、お仕事がお忙しいと思うのですが、ボランティアですので、十分な謝金などないような中でご協力をいただいているのだと思いますが、当初から気持ちよくご協力いただけるような感じだったのですか。

 

(両小野学園運営推進委員会 神戸保さん)

 今まで色々なお願いをされて学校の要望に叶えられなかったことは、自信を持って言えます、一つもありません。それだけ地域の皆さんの中には色んな人材がおりますね。探すときは確かに苦労するときもあるんですが、先ほど足助さんが仰ったように地域の中には世話好きな人が色んな情報を持っているんですよね。私はそういった人を大事にしながら、その地域の噂話でもなんでもいい中から人を発掘していくということを一貫して3年間やってきました。こんな人いるかいと思うこともありますけど、現にいるんですよね。お勤めをもっている人は、学校ボランティアは通常無理ですので、持っていないという人というとどうしても団塊の世代から上、或いは奥さんたちということになってしまうんですが、募集をすると学校の支援に対して応えられない、ただ名前の名簿だけで終わっちゃうと切ない部分がある、応募したが一回も頼まれないという話しも他市町村から聞いてるもんですから、そういうことは絶対しない。従いまして70人いますけど、平均一人で5、6回くらいは出てもらっています。そういうやり方を常にやっております。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 宮崎敏孝さん)

 形がない形でフォローしているシステムがこの3年動いてきていると私は思っています。毎月、地区内回覧の小学校の通信、中学校の通信、両小野学園の通信が回ってきます。読んだ人読まない人に関わらず回覧で回ってくるということは、ちょっと思ったことがあったらその後をマークしていくのではないかなと思うのです。音楽会などもつぶやきが載っていると1度行ってみようかと誘いにはなっていると思います。

 

(伊藤教育長)

 今のことに関連してでも結構ですし、実際に声をかけられて引きずり込まれた方々もいらっしゃるかと思いますが、最初に声をかけられた時にどんな思いだったのか、若しくは今でこそ非常にいい関係だと思うんですが、最初に入った時に学校とか先生方に対して思うところがあったのではないかと思うのですけれども、率直なところ、今は乗り越えたという前提でですね、昔話という形で結構ですから、以前最初の段階で自分が入って、なんでこんなところで学校は拒否するのだろうかとか、うまく融通が利かないのだろうかとか、色々お感じになっているようなことがあれば忌憚なくこの場で語っていただければと思うのですが。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 平谷弘夫さん)

 今お話しのあったとおりでございまして、私も正直言いまして学生時代に一生懸命勉強したとかそういう経験がない、どちらかというとさぼっていた方です。従いまして私自身は、学校のボランティアということは今までは一切考えていなかったわけなんです。ただ、やはり私もある程度、年を重ねてきまして地域の要職をどんどん任せられてきて、その地域の要職をやる中において、これは地域のためになんとかこれからもしていかなければいけないなという気持ちに変わってきました。学校のボランティアに関しましては、神戸コーディネータの方から是非、お願いしますと頼まれたときには、私も2、3回断りました。学校という形になりますと私にも抵抗があったわけですね。しかし、再三頼まれる中で、やってみましょうという形で、一回来てここでやってみると、なるほどなと。小さい子どもたちと一緒になって時間を過ごすことは、自分の若返りのためにもなるんだという意識のもとで私も協力させてもらっているわけなんです。今日も大豆の問題がありましたけれど、実際に今日作ったきな粉、市販されているきな粉の食べ比べもしてもらいたいと考えたわけでございます。子どもさんたちには、全てのものが商店へ行けばすぐ手に入ります。自分で苦労することは何もありません。そういう苦労を一から一つずつ順次教えていく。小学校2年だと難しいこと言っても完全には呑み込めませんので、昔はこうでしたよというような形でもって教えていくと非常に興味をもってもらうわけなんです。興味をもってもらうということは、ものを作ることは大変なんだ、これを加工して食べるのは大変なんだという、そういう単純な理解をしてもらう、それが私どもの一番の願いなんです。正直言うと、学校ボランティアなんてことは考えていなかったことなんですが、実際自分が飛び込んで3年になりますが、小学校2年生だけの問題でなくて他の学年の地域体験、歴史体験でも声がかけられます。そうしますと自分の勉強のためにも出てきましょうと、そういう気持ちで私もやっております。今、ボランティアをされている方、皆さんそうではなかろうかなと思いますけれども。

 

(両小野学園運営推進委員会 岩下隆弥さん)

 色々話しが出て、教育長さんの方からフロントランナーというような話もでました、こうなるまでの経過の中の苦労とかいう話が出たのですけれども、小中一貫をやろうと言い出した取っ掛かりが19年なんですが、その時どういう状況だったかというと、この両小野地区は人口構成から15年先には限界集落になるという状況だったのです。限界集落が近い将来くるときに、地域としてはどうしたらいいか、学校としてはどうしたらいいかということで、当時の教育委員で話しをした結果、一貫教育を通して地域の活性化と子どもの教育をしようということからスタートしたんです。ボランティアさんの話が色々出てますけれども、この流れはその当初にこうなってもらいたいというとおりに正に進んできているのです。非常にありがたいと思うし、ある程度考えていた流れの中で両小野の教育が進んでいることに感謝しております。結局、教育長さんが長野県に信州型のコミュニティスクールを本気で考えていかれると、教育委員の皆さんもそういうことでということであるならば、本音の話としてですね、長野県には両小野と同じように限界集落化して将来どうなるのかと不安をもっているところがいっぱいあるはずなんですよ。そうすると若い人たちに何とかしてくれという部分よりも、今いる中高年の人が自ら奮い立って、学校というものを通して、教育の中で関わり合いながら自らも高め、そして生き甲斐を見出して、自分の地区を自らの手で切り開くという、これ以外にこの長野県が色々抱えている問題を解決する道はないと思うのですよね。そうするとここにいらっしゃってるボランティアの皆さん60以上がほとんどですが、物事を先生たちと一緒になりながら実は自分が一番高まっているのですよ。こういう人たちが地域の役員をしたり、地域の中心人物になって動かしていくのが現実なんです。ボランティアもやるこっちの役もやる、何でもやる。残念ながらかもしれないが、そういう人が旗振りをしていかなければ変わらないのですね。次の段階で目指すのは、子どもさんをもっている人たちが学校のボランティアに関わり合いをもち、それを通して地域のために貢献しているなという自信をもっていただけるかということをやっていくのが大切であると思いますので、両小野でそれぞれやっていることも参考になるとしたらボランティアさんの生き様ね、これをこの一時間だけで聞くとしたら大変でしょうから、是非、教育委員の先生たちから色々お話し出てましたけれども、具体的に経験談、失敗やら何やらを聞いていただいて参考にしていただくのが一番勉強になるし、具体化するには参考になるのではないかという気がしています。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 赤羽徹男さん)

 私は両小野小学校ができたばかりの第1回の入学一年生でありまして、限界集落になって小野の人は辰野に行きなさい、北小野の人は塩尻に行きなさいというのはまずいので、小野は一つだという考えで当時の検討委員会から携わってきました。ボランティアを引き続きやっているのですが、たのめブリリアント活動として中学生に週1回パソコンを教えに行って一番感じたことは、知識のレベルの違う子どもたちに教えることは大変難しいということです。

 

(両小野学園運営推進委員会 足助不美さん)

 今はうまくいっているのですが、失敗した例をお話しします。2年位前ですが、校長先生が小学校、中学校の両方ともお替りになりまして、4月の当初に今年の方針ということで、こういうことをやりたいというお話しがあった時に、ボランティアコーディネータと二人で今年の活動計画案を練って会合に出て行きましたら、学校側がやることなので任せてくださいと言われてがっかりしたことがあります。そのボランティアコーディネータの方は元教員の方なのですが、ボランティアもこれだけ協力するから先生たちにももっと奮起を促す気持ちで言ったのだけど少し言い過ぎたのかなと反省もしました。今の先生方はやる気があって受け入れてくれるのです。全然変わりました。本当にいい方が来てくださってありがたいと思います。私が小学校に戻れるならば、この小学校に入りたいと思います。その位、ここの小学校は楽しく素敵な学校です。中学校は受験ということもあり、ボランティアも専門知識も求められて関わり方が難しいところがあると感じます。

 

(伊藤教育長)

 折角ですから是非、ご出席された方から一言ずつでも頂戴したいと思います。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 小野淳子さん)

 私は、準備期間の時に神戸コーディネータさんと学校側との橋渡しでコーディネータをやったのですが、連絡事項を電話でやりとりすることが多くてちょっと大変だなと思ったのですが、その次の年からは順調にいきまして、神戸さんがほとんどやってくださって負担もすくなくなりました。今は、中学でブリリアント活動として茶道の指導を9回行っているのですが、子どもたちが熱心にやってくれる姿をみて、子どもと触れ合うのがとても楽しくていいなと思っています。小学校では、遠足の付き添いを行っています。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 小松直亮さん)

 私は、ボランティアを引き受けまして2年目になります。感じたことは、経済的、時間的に余裕がなければ、なかなかできないですね。小学校、中学の地域の歴史を説明に歩いていますけれども、知識がないものですから地区の歴史を勉強したりしています。子どもさんたちも私の説明に耳を傾けてよく聞いてくれています。記憶力も衰えてきて勉強したことも忘れてしまって大変なところですが、暇をみては勉強して説明に出かけています。自分の勉強にもなるし、子どもさんたちの顔を見ると元気がもらえます。この頃、とても健康になってきたんですよ、そういうところが特別だと思います。そのような気がいたします。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 小野總子さん)

 私は、読み聞かせボランティアをしています。一緒にやってはいるのですが、成り立ちが違いまして辰野の図書館で絵本講座が平成14年に始まって、そのときに講座を受けて色んな絵本を紹介されて子どもたちに紹介したいなという気持ちをもって小野の図書館で月にいくばくか読み聞かせをやるのが始まりで、学校の方から声がかかったのは17年頃からで完全に月に一遍ずつというのは19年からでした。小学校と保育園に毎月、中学校には年1回行っています。主に図書館の先生と連絡をとって年間計画を4月に作成して誰にいつどこへ行ってもらうのかを決めて活動しています。今も辰野図書館の絵本講座は続いておりまして、町内の全学校に入っている受講生の人が情報交換しながら研修しており、自分たちも高められているので、学校へ行くのも楽しみだし子どもたちの反応も面白いです。先生も一緒に子どもと楽しんでもらいたい気持ちもあったのですが、朝会の時間に子どもたちだけに読み聞かせていました。ところが、最近は先生も一緒に教室で聞いてくださるようになりましたし、学校のチャイムが読み聞かせ中に鳴ってしまい相談したのですが、学校の決まりですからという感じでダメだったのですが、ある時からチャイムがなくなりました。気持ちを伝えていくことで、要望に答えてくださるようになってきまして、いい関係ができているのではないかと思っています。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 小松弘子さん)

 野外活動の支援、安全活動の支援に携わっています。今まで民生委員をやっておりまして、この地区においては高齢者の方に携わることが多かったのですが、大変な面も色々あって自分の気持ちも萎れがちになるような時もありましたけれども、神戸さんからボランティアの話をいただきまして、子どもたちと関わることが多くなりました。子どもと一緒に遠足に行ったり、野外活動で川へ行ったり野原へ行ったりとかしましたけど、安全の面で終わって帰ってくるとほっとしました。子どもが最初は知らないおばさんと話をしてきたのですけど、いつの間にか顔を覚えてもらって声をかけてくださって、今の私の励みになっています。子どもが大きくなっていくのですけど、社会の人とどういう関わりをもっていけるのかなと思っています。私もできるだけ健康であれば続けていきたいと思います。

 

(両小野学園学校支援ボランティア 中村光弘さん)

神戸さんからボランティアに誘われてその時は躊躇したけれども、やれることだけならということで始まって、今は安全の方で子どもたちの行き帰りをみてきました。子どもたちも段々懐いてきて、私も子どもに癒され子どもたちにも今ではみんな知っているようになり、色々なことを学校の帰りに話してくれるようになって自分も楽しく今でもやっています。

 

(伊藤教育長)

 ありがとうございました。ちょうど予定していた時間がまいったのですけれども、神戸さんの方から一言最後に、お言葉を全体を通して頂戴したいと思うのですけれども。

 

(両小野学園運営推進委員会 神戸保さん)

 学校支援は地域づくりだと委員長も先ほど言っておりましたけれども、自分が勉強し地域の仲間とともに学校を支えていくということが、日常生活を輝くものにしております。そういった支援をこれからも長続きして続けていきたいし、そういう仲間をどんどん増やしていきたいと思っております。今日はありがとうございました。

 

(伊藤教育長)

 ありがとうございました。意見交換が今日は実質1時間でございます。1時間で皆様の生き様を十分学ばせていただくにはちょっと短かったところがございますけれども、今日、色々お話しを頂戴いたしました。長野県内の多くの地域が、限界集落という言葉が適切かどうかは別としてですね、少子人口減少社会の中で非常に厳しい状況にこれからどんどん向かっていくような中で、単に子どもが減って厳しい統廃合をどうするかというような後ろ向きな議論だけではなくて、色々お話しいただいたようにその地域の問題としてどう学校をつくり、子どもたちを育む、そして地域を元気にするか、こういうような観点で取り組んでいかなければ、一時的には少しお金を出せばいい環境がつくれるかも知れませんけれども、5年も10年すればそれではもたなくなってしまうような地域が非常に多いと思ってございまして、そういう意味では信州教育の再生であるし、輝き続けるためには地域の方々の絆が十分残っているという強みというものを、いかに学校づくりに活かしていくかということは間違いなく我々が目指さなければいけない方向だと県の教育委員会としては思っているところでございまして、そういう意味では今日色々お教えをいただいたことというのは、大変我々も勉強になり、今後、施策を展開する上で参考になったところでございます。今日いただいた御意見も含めて色々事情を教えていただきながら、全県でもこういう形でなければいけないということは恐らく言えない。課題は地域ごとに様々だと思いますけれども、一つこういう形で成功している事例がある、若しくは取り組んでいるところがあるというようなことで、それぞれの地域が自分の地域に合わせて、自分の地域はこういう風にやっていくよということを切磋琢磨していただけるようなことを教育委員会としても環境をつくっていきたいと思ってございます。本当に今日は素晴らしい実践、そして今も大変素晴らしい御意見を頂戴しましたことを深く感謝申し上げます。今後とも引き続き、両小野の学校の子どもたちはもちろんでございますけれども、長野県の子どもたちのために教育のためにお力をお貸しいただければと思います。どうもありがとうございました。

お問い合わせ

所属課室:長野県教育委員会事務局教育政策課

長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7421

ファックス番号:026-235-7487

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?