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更新日:2014年6月23日

第912回 長野県教育委員会定例会会議録

1 日 時

 平成22年(2010年)8月26日(木)

 午後1時30分から午後4時10分まで

 

2 場 所

 県庁教育委員会室

 

3 議 題

 ○ 議 事

  議第1号 職員の処分について

  議第2号 須坂・佐久・大町地区の高校再編に係る実施計画(案)について

  議第3号 長野県文化財保護審議会への諮問について

  議第4号 長野県文化財保護審議会委員の委嘱について

 

 ○ 教育長報告事項

  (1)平成21年度高等学校学力実態調査結果について

 

 ○ その他

    現地機関の事例発表

    ・中信教育事務所の不登校未然防止指導の取組みについて

 

4 出席者

○       委 員

     委   員   長   矢 﨑 和 広

     委員長職務代理者   耳 塚 寛 明

     委      員   野 村   稔

     委      員   伊 藤 かおる

     委      員   高 木 蘭 子

     教   育   長   山 口 利 幸

 

 ○ その他

   長澤教育次長、荒深教育次長、白鳥教育総務課長、北田義務教育課長、小林高校教育課長、海野特別支援教育課長、髙栁教学指導課長、町田心の支援室長、花岡文化財・生涯学習課長、駒村保健厚生課長、飛沢スポーツ課長

 

 

 

矢﨑委員長

 ただいまから、第912回教育委員会定例会を開会します。

 それでは、議事に入ります。本日の審議事項中、議第1号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。

ついては、議第1号を非公開で審議することが適当と思われますが、御異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

矢﨑委員長

 御異議ございませんので、議第1号につきましては非公開で審議することに決定しました。

なお、議第1号の審議につきましては、本日の最後に行うこととします。

 最初に、議第2号「須坂・佐久・大町地区の高校再編に係る実施計画(案)について」、小林高校教育課長から説明してください。

 

小林高校教育課長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。

ちょっと確認していいですか。この3つのうち須坂と佐久に関しては、設備や何かの充実は多少あったとしても、新しい校舎の建設というのはないという考え方でいいですか。

 

小林高校教育課長

 これにつきましては、新しい校舎があります。ただ、いずれも工業科のみという形でございます。須坂については工業科1学級分のもの、それから佐久の新校については工業科2学級のものでございますので、大町のように大きな規模にはならないということでございます。

 

矢﨑委員長

 大町は基本的に全面改修ですか。

 

小林高校教育課長

 全面改修といいますか、かなりの部分ということになります。

 

矢﨑委員長

 大町は何十億という話になるし、片方は億の一桁ぐらいということですか。

 

小林高校教育課長

 大体、そのような形になるかと思います。

 

矢﨑委員長

 というのは、これは27年、28年と固まって来るから、財政的な裏付けが問題になってくるので、そこは大丈夫だろうということで進めていくということで、一応はいいわけですね。

 

小林高校教育課長

 その辺も私どもは考慮しながら、そのような形でお願いしていきたいと思っております。

 

矢﨑委員長

 他に御意見や御質問がありましたら、発言願います。

 

耳塚委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

どうぞ。

 

耳塚委員

 2点ございます。特に須坂地区と佐久地区の2つの地区についてですけれども、長野県についてはまだデータを見たことがございませんけれども、全国的に考えてみると工業科というのは、就職面でもいわば関連就職とか関連進学が比較的現代でもうまくできている学科としてみることができると思いますが、農業とか水産については非常に苦しいという状況にあると私は思っていますけれども、その点で農業科の学級数がこの2校で、いずれも大きいというふうに感じられるのですけれども、この辺の検討はどういう形でなされてきたのかということが1点です。

 それから2点目ですけれども、大町新校について、この学究科というのはどういう学科として、普通科ではないですよね。教員がたくさんついてこないと困るのではないかと思うのですけれども、その点でどのような学科として設置をしていくのかということについてお尋ねしたいと思います。

 

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 これにつきましては、この2つが、須坂園芸が北信の農業の基幹校でございます。それで、東信は今度新校になる北佐久農業高校が基幹校でございます。それで、北信は他にも農業科のクラスがあるのですけれども、とにかく将来的に基幹校といたしましては、北信に1つ東信に1つの基幹校でございますので、やはり3学級ぐらいの総合的な学習は必要かと考えております。長野県の場合には、やはり他県と比べますと農業の生徒の比率は比較的高めだと思いますけれども、ただ生徒の希望ということで言いますと、今農業科に対しての希望は結構多めということは言えるかと考えております。

 2つ目の学究科は、ちょっとここのところが、そのことが少しまだ曖昧な形になっているのですが、学校といたしましては、多少縛りはありますけれども理数科の教育課程で、例えば理科を3教科やるというような形で理数科の専門単位25単位をひしゃげて、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、理数的な思考力というものを根底に持って学びを組み立てていきたいという形で現在のところ教育課程を考えております。

 

矢﨑委員長

 他に御意見や御質問がありましたら、発言願います。

 

野村委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

野村委員

 この3つの教育施設のキーポイントになるのは、学科間の連携とか、あるいは校舎間の連携だと思います。その辺のところが新しい高校の再編について、大変キーポイントになってくると思いますが、その中でこの佐久の5ページになりますが、北校舎で農業科・工業科の連携の中で、農業と工業が連携した活動の基盤とありますが、これについて具体的なことが何かありましたらお聞かせください。

 

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 やはりこれにつきましても、最終的には課題研究というようなものがございますので、そういった課題研究というものの中で、例えば農業と工業を共通して行えるような課題を設定する形でやっていこうと考えているのと、それからもう1つは、入門時期においてやはりここもそうですけれども、それぞれ農業基礎とか工業基礎というのがありますけれども、これについてはもっと広い意味で産業基礎というものを考えられないだろうかということで、その産業基礎というもので基礎的なものを学びつつ、最終的な到達点としてはそういったものを融合していけるような学びというものを、北佐久農業では考えていきたいと考えております。

須坂のように商業科が入っていないところがありますけれども、そういうことも現在の農業の中ではやはり経験なことも大事でございますので、そういったものは農業の中でも考えていくとこの2科を共同して考えていきたいと、こんなふうに考えているところでございます。

 

矢﨑委員長

 他に御意見や御質問がありましたら、発言願います。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

伊藤委員

 普通の学校についてですが、須坂の方のそれぞれの農業ですとか工業ですとか、こういった学びをしていただくというのは、割と具体的にイメージを打ち出していただいたのですけれども、佐久のところでは機械系、電気系とか、栽培系というふうに、もう少しどんな学びをしていくのかというところが、これからもうちょっとカリキュラム的にも具体的に示されることがあるのかということが最初の質問です。

 それから、こちらの学校の場合、北校舎と南校舎と分かれて学びをされていくというところがあるのですが、南北が連携した活動というのは、これは普通に同じ高校だったらわざわざ書かなくても一緒にするのではないのかなと思ったのですけれど、わざわざ書かなければいけないほど、やはり2つの校舎に分かれるということは、通常の流れが共有できないところがあるのかなと少し思ったのですが。実際先生方ですとか、それから運営していく体制として、2つ校舎が分かれてくるということと、しかし1つの高校としてというところで、どのような工夫というか、考え方があるのかというところを教えていただけますでしょうか。

 

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長
 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 今日お示ししましたのは1枚紙でございますので、かなり、はしょっているところもあるのですけれども、それぞれ現在学んでいる学科の学びがございますので、そういうものを一層有効にする形でこういった学科を考えておりますので、こういったものにつきましては地区の懇話会等ではもう少し細かいものをお示ししたりしたのですけれども、今後も学校で研究すると同時に、また地域でもお話しするような機会をぜひ設けていきたいと考えております。今日は、これはあくまでこちらの実施計画の参考としてお示ししたものでございますので、もう少し詳しいものをもちろん学校としては今考えているということでございます。

 次に、南北の連携した活動というのは、そこにございますけれども、やはり一番の壁は北校舎の方がいわゆる北佐久にありまして、南校舎が南佐久にあるという距離の壁でございます。10キロほど離れているというようなこともございまして、ちょっとこの壁を越えていくということがなかなか難しいということでございますけれども、先ほどもちょっと申し上げましたが、資格取得の講座を例えば夏休みにやるというような時には共同してやることができるし、あるいは集中講義みたいなものをやることもできるだろうと思います。遠隔地を何か通信的なもので結ぶこともできるだろうというようなことも考えておりますし、クラブ活動などは一緒にできるものについては、ぜひ一緒にやっていきたいと考えているところでございます。

 ただ、これは生徒がなかなか動けないまでも、教員はやはり1つの学校ですので、十分に動いていかなければいけないと考えています。特に、南校舎は総合学科であります。総合学科ですから、自分は例えば農業のこういう科目を取りたいとか、工業のこのような科目を取りたいというようなケースも出てくると思いますので、そういったものが、時間割の中に実際に可能になるような工夫みたいなものも考えていかなければいけないということでありまして、現在各学校の準備委員会の中で教育課程についてこの点を考えているということであります。いろいろな形で一体感を保つということをやっていかなければいけないということは、先生方も非常に重要な課題として取り上げているのですが、そのところをどうやって乗り越えていくかということを、これからの課題として取り組んでいきたいと思っております。

 

伊藤委員

 決定してここで承認した経緯があるので、改めて伺うことではないと思うのですが、佐久における総合技術高校というものをつくっていくときに、やはりひとつの校地の中にこういったものを組み立てていくということは、結構難しかったということなのでしょうか。どうしても分けて考えなければいけなかったのでしょうか。

 もうひとつは、須坂もそうですし、それからこの例えばキャリアデザイン科というような、こういった学びの部分の卒業生の就職率が非常に厳しいなと思っているのですけれども、商業科ですとか総合科の子ども達が就職をしていくというときに、総合技術高とうたう以上は、先ほども野村委員もおっしゃったような、他の科との学びの連携という部分について、どのように商業科や総合学科の子達が自分達の実際に未来への学びの中に取り込んでいけるかということは、相当強みにもなるのではないかと思うのですけれども、そのような意味で須坂のところの商業系の3学級というところの学びの組み立てのところもぜひ工夫をしていただきたいと思うのですが、そこがちょっと佐久の場合は、これだけどうしても分けた学びをつくっていくというと、やはりキャリアデザイン科というように、そうだけどなかなか学びの共有というところが難しいのではないかなと改めて思うものですから、その辺りについてお考えをお聞かせいただければと思います。

 

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 これにつきましては、これを今後どういう学校にしていくかということにつきまして、地域の御意見をいただいたという過程がございます。そのような過程の中で、南佐久においても学びの拠点をぜひ残しておいてもらいたいという願いと、普通科とはいわないけれども普通科的な要素というものもやはり残しておいてもらいたいという願いがございまして、本来ならば一つにまとめていくというような考え方もそれはできないことはないのですけれども、地域の御意見等をお聞きする中で、このような形でまとまってきたという過程がございます。

 そして、そのような中で、それでは南校舎における学びをどういった形の学びがいいのだろうかと考えた時に、総合技術高校と、今、委員さんがおっしゃるように、一つの学科の専門を進めると同時に、他の学科のエッセンスというものを混ぜて学習できるという強みがあるわけです。その強みがあるのは、やはり総合技術高校しかないわけでありますので、そういったものが生かせるというのがこの学校の一つの売りであるとしますと、総合的な学習をする中でもこういったものをやはり北校舎の中で、例えば専門科目を北校舎と南校舎で同じものを用意することも当然できるだろうし、1年の時に南校舎でやったものを更に3年になって学ぶこともできるだろうけれども、総合学科という形で位置付けることによって、今度は自分で自分のキャリアをデザインしていく中で、自分はどういったものを必要としていくか考えていくということであります。総合技術高校そのものにつきましては、県内でもいくつかございますけれども、そういった意味でそれぞれ自分の意欲に合わせて主体的な学びをするという意味では、かなり成果を上げてきておりますので、例えば塩尻志学館などを踏まえて、そういったものと今度は総合技術高校の中にそういった総合学科を入れるというのは今度初めてでございますので、もっと専門的な部分とどうやってうまくミックスさせていくかということを、この北農と臼田校舎、北校舎と南校舎の佐久の総合技術高校では考えていくということがこれからの課題になるだろうと思っています。

 

矢﨑委員長

 この後はどのようなスケジュールで決定になるということですか。

 

小林高校教育課長

 先ほどもちょっと御説明を申し上げましたけれども、各地区からのまとめをいただいた時期がちょうど議会と議会のすき間ということで、タイミングが合わなかったものでございますので、今日ここで出した案をまた県議会の文教委員会の場でもお示しをしまして御意見をいただいた上で、10月ぐらいになるかと思いますができるだけ早い時期の教育委員会定例会でこの案を取っていただいて決定していただければと考えているところでございます。

 

矢﨑委員長

 そうすると、11月県議会にかけるということですね。

 

小林高校教育課長

 はい。11月県議会にはこのこと自体ではありませんけれども、総合の事件案をお出ししたいと考えているところでございます。

 

矢﨑委員長

 はい、分かりました。それでは、文教委員会でも御意見をお聞かせいただきながら、11月県議会前には教育委員会として全体構想を確定させていただくということで、再度、教育委員会定例会で御議論をいただくことになるだろうと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、次に、議第3号「長野県文化財保護審議会への諮問について」、花岡文化財・生涯学習課長から説明してください。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明につきまして、御質問、御意見がありましたら、発言願います。

 

高木委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

高木委員

 指定は結構だと私は思いますけれども、ひとつだけ教えていただきたいのは、木製の掲示板がありますが、建物本体も恐らくそうだろうとは思うのですけれど、このようなものは風化といいますか、時間が経つにつれて痛んでいくだろうと思うのですが、その辺の手当とか、あるいはどのようにこの管理をしていくのか、説明をお願いしたいと思います。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 これは、木造の掲示板で戸外に建てられているものですので、自然的に腐食していくというのはある面ではやむを得ないかと思います。そうなった時には、あるいはそういった面で元の形に修理していくとか、そのような形で長い間、これからまた先にわたって保存管理をしていくという方法が一番かと思われます。

 

矢﨑委員長

 県宝にした時の保存や管理、そのメンテナンスの費用について、当事者と県の負担はどのように考えるのですか。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 県の方に補助金の制度がございまして、その事業費にもよりますけれども、一定の率で修理が必要なものには補助金を出して修理をしていくということをしております。ただ、近年大変すぐ整備を要するような案件が多くなってきておりまして、その予算についてはかなり厳しい状況になっております。

 

矢﨑委員長

 補助率は大体50%ですか。ものによって違うのですか。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 規定上は2分の1以内ということになっているのですが、実際の補助率はもっとそれよりもかなり低いものになっております。高いもので2割とか3割、低いものでは一桁代のパーセントという形になります。どうしても予算の範囲内で補助をするという形でやっておりますので、現状のところそのような状況になっております。

 

矢﨑委員長

 他に委員さんからの御意見や御質問がありましたら、発言願います。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

伊藤委員

 ちょっと教えていただきたいのですけれども、私は初めて無形文化財の方が今回出ていらっしゃいまして素晴らしい方が県内にいらっしゃるのだなと改めて拝見したのですが、文化財としての認定の候補として上がってくる時期と理由はどのようなものなのでしょうか。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 無形文化財、このような人間県宝というケースの場合は、規定あるいは認定の方針というもので特に定まったものはございません。今回事務局として諮問したいとお諮りしているのは、ここにもありますが、美術刀剣保存協会の正宗賞を受賞したということが一番の大きな要因でございます。この正宗賞という賞は、新作の刀剣界ではほぼ誰もが認める日本最高の賞ということになっておりまして、これを受賞されたということはやはり人間県宝というふうな形に値するのではないかというようなことで考えまして、お諮りしているものでございます。

 

矢﨑委員長

 今、人間県宝というのは何人ぐらいいらっしゃるのですか。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 現在、人間県宝に指定されている方は、おられません。過去には6人おられましたけれども、それぞれ亡くなられました。

 

矢﨑委員長

 現時点は生存されている方はどなたもいらっしゃらないということですか。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 はい。

 

矢﨑委員長

 それでは、議第3号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

異議なし。

 

矢﨑委員長

 御異議ございませんので、議第3号を原案どおり決定いたします。

 次に、議第4号「長野県文化財保護審議会委員の委嘱について(案)」、花岡文化財・生涯学習課長から説明してください。

 

花岡文化財・生涯学習課長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。

特にないようでありますので、議第4号を原案どおり決定したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

全委員

 異議なし。

 

矢﨑委員長

 御異議ございませんので、議第4号を原案どおり決定します。

以上で議事を終わります。

 続いて、教育長報告事項に入ります。

教育長報告事項(1)「平成21年度高等学校学力実態調査結果について」、髙柳教学指導課長から説明してください。

 

髙柳教学指導課長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。

 

耳塚委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 どうぞ。

 

耳塚委員

 ただいまの課長の御説明とかなりの部分が重複いたしますけれども、私もいくつか大変に目立った知見がここには出ていると思いました。

 ひとつは、2ページにもございますように、数学2年でのやはり両極へと分布が開いている傾向が見えているという点ですが、これは、対応が必要なことと思います。

 それから、4ページの大学進学率別の学習時間ですけれども、通常これまでこのようなデータが高校のタイプ別に示されることはほぼなかったのではないかと思いますが、そのような示し方だと、高校側にとって見るとどのデータを見ても自分の学校とは違って、自分の学校の生徒達はこんなじゃないというようにしか見えなかったのをこのような形で示されたのは大変に現実的で実践的であると思います。それで、改めて思いましたのが、この4ページの一番下のグラフですが、進路多様校での学習習慣の定着がしていないということです。ほとんど勉強していない者が6割、7割に及ぶということは改めて大変なことだと思いましたし、学習指導する上では大変なことだなと驚かされました。なお、同時に大学進学率が相対的に高い高等学校での学習時間というのは、これは他県と比べてどういうものかということが大変気になってきました。これは、できればそのような他の地域との状況との比較ができるような形でもデータがあるといいかなと思います。

 それから、6ページの無答率の急激な上昇ですが、これもこれほど短期間にどうしてこんなに増えたのかということで、データが下の方にありますけれども、驚きを持って見ました。

 それから、8ページから9ページにかけての数学ですけれど、1年生でこれはほとんどの科目で正答率が明確に落ちていると結果が出ていますけれども、どうして高1と高2でこんな傾向が違うのだろうかという点は大変に疑問で、ぜひ分析を継続していただきたいと思いました。

 他方で、漢字の読み書きについては、5ページにありますけれども、これは驚くべき正答率の上昇が見られています。すごいデータだと思います。ぜひこれは小中学校の先生の努力の成果というのも、相当ここに現れているのではないかと思われますので、高校の先生方だけではなくて、小中学校の先生方にもこういったデータをお示しするということがあっていいと思います。

 全体として見ますと、高校生についての学力調査というのは、全国レベルでもここのところ中断されたままですし、他のところでもそうそうあるわけではありません。それから、経年比較が可能な同一問題を使っているので、ずっと古いものとはあまり比較ができないとは思いますけれども、経年比較を行えるデータであるということがあります。それから、学力だけではなくて学習状況の調査も含まれているということで、ぜひ今後も3年とか何年間に一度程度はこのような定点観測を県としても続けていく仕組みを維持していただきたいと思います。

 

矢﨑委員長

 他に御意見や御質問がありましたら、発言願います。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

伊藤委員

 この間の小中の学力テストの結果もあって、長野県は今まで全人教育というお話が教育の柱としてあったのかなというふうに伺っているのですけれども、それはどのような人を育てようと現場はされてきているのでしょうか。その辺りというのは、データ的な数字として結果がこういう状態ですということで、改めて長野県が目指してきた教育というものがどのようなのかなということの結果だけ、何か数字だけの結果で問題点は問題点として出てくると思うのですけれども、長野県の目指している教育とは何なのだろうか、それで、どのようなところがとても子ども達が育まれ、しかしこのような部分においては育み方にこれからちょっと工夫が必要なのではないかというようなひとつの問題提起なのかなと思って拝見したのですけれども、前回の学力テストと今回を見て思うのは、何か非常に両極端になってしまうような子ども達の傾向です。全く手がつかないとか、それから諦めてしまうような、何か答えを出すことができないような状態にある子ども達です。高校の時点でも基本的な計算の法則を理解していないとか、基本的な事柄が積み上がってきているところと、それから何か1回つまずくと取り戻せないまま高校のところに入ってきてしまっている子ども達もいるのか、そこはまだはっきり分からないですけれども、長野県が今までやってきた全人教育というものがある意味で教育委員会の場で改めて今の長野県はどのような子ども達を育てていこうとするのかを考えなければいけないかというのは、個別の対策を検討することも重要であるだろうし、どのような子ども達を育てるのかということを柱にしているのかということを考えていかなければいけないのではないかと思います。教育長にお伺いしたいのですが、今までどのような子ども達を育てようと思って長野県はどのような工夫を現場がされてきたのか、その中で、このような結果が出ているということは、育まれている部分はあるのだろうけれど、ちょっとこのようなところがどうも現状とそぐわなくなっていて工夫が必要な部分があるのではないか、どのように実践をしていくのか、教えていただければと思います。

 

山口教育長

 これは、伊藤委員さんの御指摘で、長野県の教育をこれからどうするか、現状はどうで、これからどうするかというようなことに深く関わっていることでありまして、全人教育、言葉とすると智・徳・体のバランスの取れた子どもたちの育成ということを目指してきたわけでありますけれど、例えば、智というものをひとつ取っても、その智をどのように捉えるかということがあります。例えば今回の高等学校の実力実態調査もそうですし、先般、報告させていただき御議論をいただいた全国学力テストの抽出調査の結果についてもそうですけれども、これについてもどのようにして捉えるかということで様々な意見が正直申し上げてございます。

 例えば、ある大学の教授は経済学部の学生が、数学的な知識がまるっきりないということで問題提起をされるということがあったり、いろいろな方々に会ったりすると、極端に言いますと、結局それぞれ御自分の持っているデータで議論をされて、共通の基盤がなかったのですね。それは、大学入試の偏差値でありますとか、難易度でありますとか、あるいは、センター試験とか、様々なものがございましたけれども、なかなか議論の共通の場としてのデータというものがなくて、いろいろな立場としてそれぞれしていました。今回、全国学力テストをスタートして仕組みを4年目に変えましたけれども、当初、悉皆調査が3年間行われたということで、いやがおうにもやはりそういったものを一つのベースにして、うちの学校、あるいはうちの市町村、あるいはうちの県の生徒は、全国と比べてどの辺が優れており、あるいはどの辺に課題があるかとか、あるいは経年的に見てどういう部分が強いとか、弱いとか、課題があるとか、こういったことが客観的なデータを基にして論ずることができるようになってきたわけであります。

 したがって、智の部分をどう捉えるかということに関して、試験で計測できるものというのはごく一部だという議論はもちろんあります。しかし、一部であったとしても、それを軽視していいということはないわけでありますので、どのような捉え方をするかは別としまして、そういったものを考案した智の育成というものは絶対やっていかなくてはいけないと思っているわけですね。そのような点について、これまでもちょっと御指摘はいただきましたけれども、特に先般の学力テストの結果を踏まえて、長野県としてどのような点がやはり必要なのかということは、教育委員会として一定の見解を持ち、そしてまたそれを市町村、学校にお示しして議論を行い、そしてまたそれを施策につなげていくという形を取らなければと思っております。これはもう、徳においてもそうですし、体においてもそうです。うんと平たく言えば、私どもは最終的にはきちんと自立に向けて、仕事に就いて、そして県民として、あるいは国民として社会参画しながら、それぞれのプライベートの様々な目標とか、欲求とか、そういったものを実現しつつ、社会的にも参画していけるような、そのような人間を育てるのが智・徳・体の最終的な目的だということで、教育振興基本計画の中の第1目標には智・徳・体のバランスの取れた生徒の育成、そしてそれが社会的な自立につながる人間の育成を目指しましょうというのがあります。あと、共生とか、いろいろ協働とか、共に育てるとか、いろいろありますけれども、一つの大きな目標に、そのような部分を伏せかけてあります。

 したがって、今の2極化の問題や、あるいは本当に粘り強く課題に取り組むような知的作業への粘り強さ、それがまたどういった徳につながっていくのか、人間性の形成につながるのか、自分の能力アップにつながるのかというところや、あるいは、つまずいた者に対する学び直しについて、高等学校のところの新しい指導要領の中では学び直しというものが正式に学習指導要領の中に位置付けられましたし、また実際に学び直しが必要な生徒を抱えている学校では、どこでつまずいているかを早い段階で掴んでそのようなものをつくる教育課程を含んで実践して実績を上げているところも既にあります。それはあくまでも生徒の実態に根ざしてそれぞれの教育課題を見つけ先ほど申し上げたような点でバランスが取れて自立に向かっていくことができるような人間を育てたいと考えております。

 だから、口で言うのは非常に簡単なわけですけれど、それを支える人的な配置がどうなのかとか、あるいは教員の力量はどうなのかとか、あるいは教頭、校長を中心とする学校の運営体制、あるいは管理職のリーダーシップはどうなのかとか、あるいは市町村、またはそれを含める教育委員会の教育行政はどうなのかと、様々なレベルでの検討を同時に行うことが必要でありますので、粘り強く、しかも着実に前進するように、常に課題意識を持って取り組んでいかなければいけないのが、この学力、あるいは体力、あるいは徳育の問題だと思っております。また、常に一点落着というような課題ではなく、常に継続してその時々の状況とか、課題に即対応できるような問題意識と財源を整えながらやっていかなければいけないし、そのような課題だと思っております。

 

伊藤委員

 前回の学校基本調査を拝見しても、長野県は子ども達が非常に学校にいる時間が長く、それから宿題も結構真面目にやっています。家庭学習の時間も長く、つまり学びの上で小中の段階でも子ども達は学校に属するのは、他県に比べても非常にボリュームが多いです。そのような地域であるにも関わらず、子ども達が一生懸命学校に行きながら、学ぶ時間も自分なりに先生に言われたようにやっているにもかかわらず、なぜかこういった傾向が出るということになると、現場の工夫のあり方、先生方の個別の努力といいますか、そのような問題で解決していくのだろうかというその辺りをもっと問題共有をされたり、ノウハウ共有をされたり、ただ一つひとつの点数を上げるというようなところに努力をするのではなくて、つまずいた部分というものを取り除いていく姿勢というのを、もっと学校の中で、または地域の教育委員会も含めて、仕組みとして私達は真摯に見直していかなければいけない時期なのではないかなと思うのですけれども、何かそのようなところを見直していくチャンスとして捉えてそれをサポートしていくために、どのように教育委員会が動けばいいのかというところを考えていかなければいけないのではないかなと思います。

 

山口教育長

 そのとおりだと思っております。例えば、学力テストの実態などを数値として示して、そしてこの数字の背後にどういった課題が潜んでいるのか、例えば、実際に授業を担当する先生方が工夫できる部分ももちろんあるかと思いますし、あるいは、生徒の実態把握について職員集団がどのように捉えるのかという、その辺がどうなのかと問いかけもできると思います。あるいは、学校の教頭、校長さんがその職員集団を文字通り束ねて、課題を共有して、先頭に立って引っ張っていっているかどうかという学校経営上の問題もあると思います。そのような教育委員会、市町村、あるいは私どものバックアップ体制とか、あるいは必要な施策が適切に行われているかどうかという文字通り様々な形から当事者相互が議論をして情報を共有する中で、一つひとつの課題に対して付き合っていかなければいけないと考えていくつもりです。

 

伊藤委員

 直接内容に関わらないかもしれないですけれど、中学も高校も先生方が研究室に入ってしまいますよね。横のつながりで、それぞれの教科間で子ども達がつまずくという情報共有ができなくて、学校全体で、自分達の目の前の子ども達がどのような問題を抱えているのかとかどのようなところがあるかということをホームルームやクラスの学びだけではなく、研究室から足を出して、学校の先生方が情報共有できるようなチャンスというのが必要だと思いますが、何となくそれぞれのところに分かれてしまって先生方自身も孤立してしまって抱え込むことによって先生方が疾病にもかかってしまうかもしれないし、もう少しいろいろな側面からの共有が広がるようになってほしいと思います。

 

矢﨑委員長

 はい。このことで、耳塚委員、何か御意見ありますか。いいですね。

以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 それでは、その他に移ります。

最初に、「8月、9月の主要行事予定について」、白鳥教育総務課長から説明してください。

 

白鳥教育総務課長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は9月9日木曜日の午後に開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

全委員

 異議なし。

 

矢﨑委員長

御異議ございませんので、そのようにいたします。

 次に、本日の定例会から、現地機関の事例発表を行ってまいりたいという御希望がありましたのでそのような方針でやっていきたいと思いますが、今日は、「中信教育事務所の不登校未然防止指導の取組みについて」、中信教育事務所から発表してください。

 

下條中信教育事務所長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの発表につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。

不登校支援チームは松本教育事務所で何人ですか。

 

下條中信教育事務所長

 課長も入れて7名だったと思います。担当地区を一応決めまして、それ以外に生徒指導とシニアの先生と、不登校専門相談員がプラスされていますので。

 

矢﨑委員長

 今回の不登校支援チームをつくるために教育事務所は増員しているわけですか。

 

下條中信教育事務所長

 いえ、付けていません。

 

矢﨑委員長

 増員していない。今までの県の指導主事がそういうチームをつくってやってきたということでいいですか。

 

下條中信教育事務所長

 私どもはSSWもいますので、その方もいる時は必ず入っていただいて相談に乗っていただいているということです。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 どうぞ。

 

伊藤委員

 資料を拝見させていただいて、ありがとうございます。ちょっと教えていただければと思うのですけれども、先ほどやはりこういった取り組みをする中で課題になるところで、生徒さんの状況変化に対するタイミングとか、家庭に対してどのように関わっていくかというような部分が大変難しいというお話だったのですけれども、例えば、そのような部分について、今の各学校や市町村の教育委員会や教育事務所が非常にいいチームを真ん中に置いて、連携を取られているというお話だったのですが、ここに例えば市なり町なりの別の角度からの支援、例えば、発達障害の方も含めて幼・保の段階とか、そういったそれぞれの市町村におけるこのような応援があるという部分について、どうしても教育というと教育委員会とか、教育事務所で進めていく体制だと進めていきやすいと思うので、先ほどのような課題の部分で、ちょっとそういったところと、このような応援があるとやりやすいのだけれどもというようなものがあれば教えていただければと思います。

 

下條中信教育事務所長

 私どもの専門チームと、それから市町村教育委員会で毎月1回打合せをやっている中で、大町市さんは、社会部局と福祉部局の皆様がそれに加わって、一緒に検討していただいています。そのようなことで、県で言えば知事部局になると思うのですが、そのような検討も徐々に始まっています。

 たまたま昨日、塩尻市さんで今月の打合せがあったのですが、塩尻市さんは昨年度も皆様にいっていただいて、大分いろんな面でそういう福祉部局との連携を図っていただいているのですが、教育委員会の中では不登校と不登校になりそうな子ども一人ひとりの名前を挙げて、あそこは4名の方が不登校指導員をして単独で雇っていますね。それで、4名の方が小中学校を分担してやっているのです。その4名の方から一ひとりの状況報告をしていただいて、市教委としてこの子にどういう対応をしていこうというところまでその間に話し合っていただいております。そのようなきめ細かなことをやっていただいて、なおかつ更に大変な子どもに対しては、ケース会議を別の日に設けて専門にやっていきましょうという形で対応していただいています。市教委は大分取り組みが進んできました。ですから、あとは郡部でどのようにこの取り組みをもっと浸透させていくかというのが、当所としては大きな課題になっております。

 

矢﨑委員長

 逆に言うと、町村は手が足りない、郡部の方にもうちょっと県の力を貸してもらえないかという意見も出ていますが、そのような御要望はありますか。

 

下條中信教育事務所長

 はい。そのような意味では、郡部の関係では小規模校が私どもの管内では非常に多いのですが、小規模校に行きますと、私どものこの表と、養護の先生がまた独自に一人ひとりの子どもの手のかかる子の一覧表を作って、両方付け合わせて学校として対応しています。そのような学校がいくつかあるのですが、そのような対応をしている学校は非常に不登校の子どもが少ないです。そのような形の対応をやっていただいているところは、非常にいい対応ができているのだなと、私は何校も行って見ていまして強く感じています。

 

矢﨑委員長

 市町村部局がこの問題についての取り組みの姿勢を変えていただきたいというのは郡市別の不登校児童生徒在籍率を発表したひとつの大きな理由なのですね。この間もそれは発表すべきでないという御意見もいただいておりますが、そのようなことも含めて、不登校児童生徒数の在籍率を発表することによって、現場の反応、特に市町村部局がこのことによって、より自分達の問題として取り組んでくるようになってきた感じがするか、あまり変わらないか、実感的なもので結構ですのでお聞かせください。

 

下條中信教育事務所長

 より自分達の問題として取り組んでくるようになってきたと思っております。私も市町村長さんにお引き合いする機会が何回かありますので、特に状況の悪いところはぜひお宅の市の不登校はこんなに数字が多いので、教育委員会と一緒になって市町村も取り組んでいただきたいというお願いを何回もしたりしていますので、特に市段階では非常にそれが進んできていると思います。町村段階で、例えば、池田町のように非常に進んだ取り組みをやっていただいているところは安心してできていますし、例えば、北安曇は大町市も含めて校長会でもうこれをやりましょうと決めていただいており、そのような取り組みもなされておりますので、不登校児童生徒数の在籍率を発表したからどうこうという反応は聞いておりません。

 

矢﨑委員長

 他の機会でも質問をしたので、同じ質問をして大変恐縮ですが、現場を見ていらっしゃるのでどのように思いますか。長野県はどちらかというと地方ですよね。小さい小学校が多い。それで、1人当たりのクラスの数も少ない。普通に考えると、不登校がそんなに小学校に多いというのは、普通は考えにくいではないですか。ところが、正直言ってワースト5ぐらいでずっと来て、去年は一番悪かった。今までの御経験の中からいくと、どの辺に原因があるとお考えですか。

 

下條中信教育事務所長

 正直に申し上げますと、問題行動を起こす子どもは、どうしても手がかかりますね。問題行動を起こされると大変ですから、どうしてもそこには一生懸命関わります。

けれども、不登校になって学校に来ない子どもは、静かで水面上に上がってこないものですから、今まで取り組みがどちらかというとあまりなされていなかったという面も大きいのではないかと思っています。

 そんなこともありまして、この一覧表というのは一目で学校の状況が分かって、教員全員が同じ情報を共有することによって、どのようにしてこの子に取り組んだらいいかが分かるという形で、これはいい取り組みだということで、私どもが飛びついて管内の全小中学校に広めていったということです。

 

矢﨑委員長
 長野県ほど公立の保育園が多いところはないのですよね。保育園といったらほとんど公立というイメージがあります。小中学校も公立で市町村立、保育園も市町村立なのに、小学校の不登校が多いというのは大きな問題だと思うのです。要は、その気になりさえすれば解決しなければいけないはずなので、今、言った意見を若い先生方に聞いたら、不登校をなくせ、なくせといったら学校が荒れてしまって、不登校は不登校で置いておいた方が学校が荒れなくていいですよという意見も、半分冗談というか半分シニカルな言い方でしたが、どちらかというと、不登校児童に対してあまり手をかけなかったという傾向は実感的にお考えになるとどのようなものですか。

 

下條中信教育事務所長

 はい、そのとおりだと思っています。今回、郡市別に発表されて、大分、市町村もこれではという意識が変わってきたと思っています。ですから、私どもがこういった取り組みはどうでしょうかというお話をすると、「ああ、それはいいね」という形で市町村が積極的に協力して「一緒にやりましょう」という形で、今私どもの事務所では市町村と一緒にできるような状況になっています。

 

矢﨑委員長

 今、皆さんが見られている中では、そのような観点からこのような点で小学校の連携を密にしようという動きはあるのですか。

 

下條中信教育事務所長

 あります。先日、松本市で具体的な取り組みを初めたのですが、これは8月2日に小学校1校から中学校1校に不登校のモデル校を1つ設定して、そこの小学校の5・6年の担任の先生全員と、中学校は1年生の担任と副担任全員、両方合わせて15名でどのようにやりましょうか、という会議を開きました。

 

矢﨑委員長

 ごめんなさい、保育園と小学校の場合です。保育園と小学校だから、市町村部局と教育部局になってしまうのですよ。だから、保育園と小学校との連携というのは、縦割りでいくとやりにくいのですよね。それをつなげるような動きが、市町村の健康福祉部と教育委員会の間で、保・小の連携が具体的に動いているところがあるかどうかということです。

 

下條中信教育事務所長

 池田町は大分それがきちんとされていると思います。最近では池田町と、それから塩尻市が幼・保から小学校への情報の取り組みがきちんとなされていると思います。特に1歳半検診からの情報を全て小学校に上がるような状況になっておりますので、それをまた小学校で活用するような取り組みがきちんとなされていると思います。

 

矢﨑委員長

 他に何か御質問はありますか。

 

山口教育長

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

山口教育長

 質問ではないのですけれども、例えば1人で頭を抱えていた担任がこの指導一覧で気持ちが随分楽になるし、あるいは何となく不登校生が多いのではないかと考えていた人もいたと思うのですけれども、このような中身を抱えた子どもがこのようになっているのだということで、いずれにしても学校の教職員がチームとして情報をお互いにしっかり掴んだ上でそれぞれ対応をするという形になっているということで、非常にいい試みを取り入れていただいたと思っております。課題も数点ございましたけれども、また積極的に解決する方向でやっていただければと思います。例えば、そのようなところに、県はこのように関与してくれればというものがあれば、また、意見を出していただきたいと考えております。ありがとうございました。

 

矢﨑委員長

 はい、ありがとうございました。それでは、現地機関の事例発表を終了いたします。これからもこのような形で事例発表を行うということですか。

 

白鳥教育総務課長

 毎回というわけにはいかないと思いますけれど。

 

矢﨑委員長

 早く終わるような時にまた発表をお願いします。その他に何かございますか。

 

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 県の奨学金事業に対する寄付がございましたので、御報告いたします。寄付をいただきましたのは、松本市在住の上條耕司様でございます。寄付をいただきました金額は50万円ということでございます。上條様は県立高校在学中に県の奨学金の貸与を受けて学業に励まれました。県の奨学金のお陰で無事に高校を卒業することができ、感謝の気持ちでいっぱいであり、気持ちばかりではありますけれども、後輩の皆様のために役立ててくださいというお申し出がございました。早速、奨学金の特別会計に受け入れました。今後、奨学金の原資として活用させていただきたいと考えているところでございます。報告は以上でございます。

 

矢﨑委員長

 以上で公開による審議を終了します。

これから非公開の審議に入りたいと思います。

傍聴人の方は退出お願いします。

 

(傍聴人退席)

(以下、非公開につき省略)

(以上)

 

 

お問い合わせ

所属課室:長野県教育委員会教育委員会

長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7421

ファックス番号:026-235-7487

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