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更新日:2014年6月23日

第910回 長野県教育委員会定例会会議録

 

1 日 時

 平成22年(2010年)7月22日(木)

 午後1時30分から午後3時30分まで

 

2 場 所

 県庁教育委員会室

 

3 議 題

○ 議 事

  議第1号 長野県屋代高等学校附属中学校(仮称)の概要について

 

 ○ 教育長報告事項

  (1)平成21年度公立高等学校中途退学者の状況について

  (2)平成22年度長野県不登校対策検討委員会について

  (3)SWANプロジェクトの取組み状況について

 

 ○ その他

 

4 出席者

 ○ 委 員

     委   員   長   矢 﨑 和 広

     委員長職務代理者   耳 塚 寛 明

     委      員   伊 藤 かおる

     委      員   高 木 蘭 子

     教   育   長   山 口 利 幸

 

 ○ その他

   長澤教育次長、荒深教育次長、白鳥教育総務課長、北田義務教育課長、小林高

   校教育課長、海野特別支援教育課長、髙栁教学指導課長、町田心の支援室長、

   花岡文化財・生涯学習課長、駒村保健厚生課長、飛沢スポーツ課長

 

 

矢﨑委員長

 ただいまから、第910回教育委員会定例会を開会します。

 最初に、7月11日付けで、高木蘭子さんが教育委員に就任されましたので、御挨拶をお願いします。

 

高木委員

 高木蘭子と申します。いろいろとお世話になりますが、よろしくお願いいたします。

 

矢﨑委員長

 どうぞよろしくお願いいたします。

 なお、会議の座席につきましては、教育委員会規則第4条により、委員長が定めることになっていますので、ただいま着席のとおりとします。

 次に、本日、野村委員から所用のため欠席する旨の報告がありました。

 なお、過半数の委員の出席を得ていますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第2項によりまして、本会議は有効に成立していることを申し添えます。

 それでは、議事に入ります。

 議第1号「長野県屋代高等学校附属中学校(仮称)の概要について」、このことにつきましては、1月7日の定例会において開設準備本部の設置が報告され、準備を進めていただいているところであり、今回、議題として提出されました。

 それでは、開設準備本部長である長澤教育次長から説明してください。

 

長澤教育次長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいま、屋代高等学校附属中学校(仮称)でありますが、その基本的な考え方について、利点の部分まで含めてお示しをしました。これは、その方が全体像をつかみやすいだろうという事務方の考え方でありまして、ここまで詳しくいろいろなことが決まっているというようにはお考えいただかないで、叩き台ということで御意見をいただき、それをまた高校の方ともキャッチボールしながら詳細については詰めていきたいということでありますので、それぞれの委員の皆様からこの案についての御意見をいただきたいと思います。どこの部分からでも結構ですので、気になるところから御意見、御質問をいただければと思います。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 どうぞ。

 

伊藤委員

 確認で教えていただきたいのですが、最初にここから後どのようなスケジュールで進んでいくかというところについて全体のお話が少しあったかと思うのですが、ただ一番後ろに試験の施行もあるということなので、どのようにここから先、大体この先設置基本構想が来るぐらいで、その後説明会があってというようなことがあるのですが、県民の方の意見はいつ頃どのようなところから取るのかとか、もう一度全体のここから先について、どのようにスケジュールを考えていらっしゃるのか教えていただいてもよろしいでしょうか。

 

長澤教育次長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 どうぞ。

 

長澤教育次長

 先ほど、若干触れさせていただきましたけれども、今日は概要という形で出させていただいておりますが、まだちょっと名前は考えてございませんけれども、御審議をいただいた上で、9月までには設置基本構想ということで決定させていただきたいという具合に考えております。その基本構想の決定を受けて、PTAとか、それから学校の先生方、校長会、そしてまた、義務教育の部分もございますので、市町村教育委員会の皆様へのお話ということもございます。そういったものを行いながら、県民向けの説明会も今の段階では東北信で5箇所ぐらいと考えてございますけれども、開催させていただきたいと思っております。またいろいろ御意見をいただくことがあろうかと思いますが、いただいた御意見等を踏まえながら、来年の6月ぐらいまでには、例えば入学者選抜というひとつの分野がございますが、それぞれの分野について私どもの内部でも担当を決めてございますので、そういった者が中心になってより詳細を決めて、また必要なものについてはこの教育委員会定例会でお諮りしながら、随時、発表していきたいという具合に考えてございます。そういった意味で、今回このような概要というお話をさせていただきましたのは、必要なものについては来年度に予算要求ということもございますので、ちょうど秋に向けたこの時期に出させていただいたということでございます。

 また一方で、細部につきましては来年の6月を目途にということでございますが、平成24年度は既に開校ということになりますので、準備をされる保護者の皆様、あるいは生徒の皆様にとっても、その頃までには少なくとも細かな部分が定まらなければいけないのだろうということで決めさせていただきたいと考えてございます。大まかに申し上げましたが今考えているスケジュールはそのようなところでございます。

 

矢﨑委員長

 そうすると、10月頃から地元の説明会とか、県民への地域説明会、またそれぞれの関係者に説明会が開始されて、終了する予定は、年度内ですか、年内ですか。

 

長澤教育次長

 関係機関への説明や、それから県民向け説明会は9月から始めたいと思っております。10月頃までには終わらせたいという具合に思っております。

 

矢﨑委員長

 一斉にやるということですか。

 

長澤教育次長

 そうです。一気にやりたいという具合に思っています。

 

矢﨑委員長

 そうすると、9月までに基本構想が決まったら、10月に地元や、小中学校や、教育委員会に一斉に説明をするということですか。

 

長澤教育次長

 10月には済ませたいと思っております。

 

矢﨑委員長

 パブリックコメントは取りますか。

 

長澤教育次長

 特にパブリックコメントは予定してございません。そういったところで御意見をお聞きしたいと思っております。

 

矢﨑委員長

 そうすると、定例会で御意見をお聞きして正式な決定にするということですか。はい、分かりました。他の委員さんで、耳塚委員どうぞ。

 

耳塚委員

 大学に入ってから後、それからあるいは高校で、それから大学に入ってから、あるいは社会に出てから必要な力について、基礎をじっくりと時間をかけて培うというために、どのような教育課程等が必要であるのかということについて、大変丁寧に御検討いただいた結果と思いました。何点か質問をまとめてさせていただきます。それで、その時に多分ここに出てきている案と、それからもっと別の選択肢もあって最終的にここに、最終的といいますか、この段階でこちらの案にしたというような経緯があるかと思います。そういうものもお聞かせいただければと思います。

 まず、1ページに、1学年2学級80名で男女同数を基本とするというふうに書かれております。それで、私はこれを見ました時に、これは性別ということを入れる必要がどうしてあるのかと思いました。適性なら適性で取っていいのではなかろうかというように感じました。

 それから2つ目でございますが、2ページ目の文系・理系への分科の時期なのですけれども、これは教育課程上例えば類型とかコースとか、どういう形になるのか分かりませんけれども、文系・理系に分けるということですけれど、この学校はできるだけ教養というものを大事にしていこうという理念があると思います。その観点からいうと、できるだけこの分科は遅くていいんじゃなかろうかというふうに感じますが、この図だと中3の途中から分かれるようにも見えないこともないので、これは説明をお願いいたします。

 それから3つ目ですけれども、ページでいうと6ページ目の「ウ」のところですけれども、この「ウ」の最初のところで、ここでは教育内容というよりも教育の方法上の特色、工夫というのを整理して書かれているところだというふうに思いますが、少人数の例えば演習形式の授業等は今のところは考えられていないのかどうか、ということについてお尋ねしたいと思います。

 それから、適性検査について、適性検査のⅠとⅡと8ページ、9ページに書かれております。それで、学力検査ではなくて適性検査だというのは分かりますが、しかしながらここでどういう力を見るのかということは、明示されている点は大変良いというふうに思いましたけれども、しばしばこれ問題となるのは、お金をかけた訓練が役に立たないようなものであるかどうかということかと思います。それで、それを完全に免れるということはできないと思います。つまり、訓練すればこれは伸びるものだと思います。だから、高等学校とか大学等ではこういうことに力を入れた教育をしようとするので、ということは逆にいえばそういう訓練機会が与えられれば、やはり伸びるものだというふうに思っています。ということは、この学力検査ではなくて適性検査をやるのだと言ったところで、結局のところ富裕層から子どもにそういうことを体験させる機会を多く与えたりすることによって、彼らに有利な選抜に結果としてなるのではないかという批判が起こってくるわけで、そういうものにどう備えておくかということが必要だと思うのですね。これは何かお考えなのかどうか、つまり、適性検査だけで上からとるわけじゃないとか、何かの仕組みを備えておかないと、これまで受験の低年齢化を助長するようなものにはしないと言っていることの保証がないと思うのですね。ですから、その辺についてどのような検討をいただいたのか説明願います。

 

矢﨑委員長

 長澤教育次長、いいですか。どうぞ。

 

長澤教育次長

 私の方からお答えできるところはお答えしたうえで、高校教育課長の方からお答えさせていただきたいと思います。

 1点目の男女同数を基本とするという部分でございますが、これにつきましては義務教育というような中で、男女同数の中で諸活動を行った方がいいというものがございます。そういったものについての配慮と同時に、男女平等の観点ということから、男女同数を基本とするというふうにさせていただいたということでございます。確かに、こういった要件を課さないところ、あるいは基本とするということではなくて、男女同数とするというような地区、県教育と学校もございましたけれども、私どもの内部でも本来精査によって、こういった学校に入るチャンスが塞がれてしまうのではないか、といった意味での心配をされる方もいらっしゃったことは事実でございます。

 それから、適性検査の部分については、おっしゃるとおりの懸念もあろうかと思っております。そういった意味で、合格入学者の選抜にあたっては小学校からの報告書、あるいは集団面接による面接結果というものも総合的に判断するという形で加えさせていただいているということでございます。中高一貫校によっては、この他に作文等を入れるというようなところもございますが、当面私どもは作文までは適性検査の中で作文力を見るような設問は可能でございますので、そういったものを取り入れるということで、作文というものは入れてございませんけれども、そういった3つの観点から総合的に判断していきたいという具合に考えてございます。

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 それでは、残りの部分についてお願いしたいと思います。この文系と理系に分ける時期でございますが、これについてはちょっとここのところは点線にもなっておりますけれども、斜め線にもなっておりまして、まだ学校の方でもはっきりとここをどんな形に、ということを今のところ決まったものではありません。ただ、充実期として中3から高1を充実期として位置付ける時に、その考え方をどうするかということに気にして、ここでちょっと斜め線を入れてあるわけですけれども、まだこれは未確定の部分でございます。今、耳塚先生のおっしゃることは全くそのとおりだと思いますので、こういったリーダーシップを備えた子どもたちを育てようとするのに、始めから分割していくようなことはあまり好ましいことではないというふうには考えますので、ジェネラリストといいますか、全体的な力をやはり高める工夫はいずれにしろ必要であるというように考えておりますので、その辺はまた学校とも詰めさせていただきたいと思います。

 それから、演習形式の授業につきましては、これも学校の方でも特に中学生につきましては十分考えているということでありまして、例えば鳩学でありますとか、科学リテラシーというものにつきましても、これも自分で体験したり、あるいは自分で考えたり、深めたりというような単元をやはり中心にやっていくということが一番重要なことだと、こんなふうに考えておりますので、そういったことについては学校の方としても十分詰めてまいりたいという考え方でございます。

 

山口教育長

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 どうぞ。

 

山口教育長

 適性検査にかかることなのですけれどね。これは、耳塚委員のおっしゃるように、確かにどんな問題あるいはどんな選抜方法をとっても準備できるというようなことになりますと、それなりの対応できる生徒とできない生徒とこれをどうするのだということが出てくる部分があろうかと思っております。しかしながら、できるだけそういったものを挙げながら、今課長がちょっと申し上げたように、どういう方法を取ったり、あるいは総合的に判断といった時に、時期時期においてまたひとつ変わってくると思うのですけれども、先ほど提案したような施行というものを入れることによって、今ご指摘のようなことが返って準備されてしまってまずいんじゃないかという考え方もあろうかと思います。ただ、私どもとしますと、施行の提案を申し上げたのはこの問題というのはいわゆる受験塾みたいなところに通って、促成栽培的ないわゆる受験技術のノウハウをクリアーしても、そんなに簡単に対応できるものではありませんよということで、本当にその人の個性とか適性というものに通ずるようなものを得るためには、こういうものを例えばお示ししますということの中で、ある程度準備されるかもしれませんけれども、そういう不安とか懸念を払拭できればな、というふうな思いがございまして、こういう提案をするわけであります。それはむしろない方がいいのではないかという御意見もあろうかと思いますけれども、この辺がなかなか微妙な部分があろうかと思っておりますけれども、私は、公立の中高一貫をつくるひとつの狙いに、そういった適性を持った生徒さんは私学に行かなくても公立でチャンスがあるんだよ、というものが大きな理由のひとつとしてあろうかと思っているのですけれども、そんな点でこのような御指摘は非常に今後ずっとスタートしても常に考えていかなければいけない継続的な課題になるのかなという思いでございます。

 

高木委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 どうぞ。

 

高木委員

 細かいことですが、コース編成というか学級編成のことなのですけれども、生活習慣としての学級編成以外は行わないということで80人、今40人のクラスがそのまま高校になっていくということですけれど、ホームルームとしてまとまっていくことのメリットとかデメリットとかいろいろな例があるとは思うのですが、ちょっとその辺をお聞きしたいです。

 

矢﨑委員長

 高校教育課長から説明をどうぞ。

 

小林高校教育課長

 ひとつは、デメリットという面でいいますと、やはり集団が固定してしまうというデメリットが、これはあると思いますけれども、例えば担任をどういうふうに分けていくかは別といたしまして、6年を見通したクラス経営ができるというメリットは逆にあるというふうに考えています。ですから、こういった形であくまで学習集団としては混ざっていくのですけれども、ここで言ういわゆるホームルーム的なものとすれば、集団を中学1年から高校3年までという長いスパンで、担任なりあるいは複数の担任が見ることができるというメリットは、逆に言えばあるということで考えております。ただ、集団の固定化がやはり一番心配されるところでございますので、こうやって生活集団を固定していくとした場合に、やはりどこかで混ぜていくというようなことが、やはり様々な人間関係をしっかり持たなければいけないという中では必要なことかなというように考えます。

 

矢﨑委員長

 屋代高校は理数科と普通科と中高一貫になっても分けていくということですか。理数科は残っているのですか。

 

小林高校教育課長

 理数科が非常に屋代高校の場合は難しいところでございます。理数科の場合は専門科目があります。したがいまして、この専門科目があるということでおそらく1年、2年のところはなかなかちょっと一緒になれない部分もあるかなというところがございますが、理数科については、3年のところを見ていただきますと、これは自然科学Ⅰコース、自然科学Ⅱコースというのは、これは理数科とクロスさせておりますので、この自然科学Ⅰコース、自然科学Ⅱコースにつきましては、これは理系の非常に特化した部分でございますけれども、その部分については共通性があるという考え方をとっています。最初の1年生の辺りからなかなか理数科とうまく交わらないのは、1つは教育課程上の専門教科につきましては、25単位の専門科目を取らなければいけない縛りがございますので、その関係がございます。

 

矢﨑委員長

 入り口で、屋代高校に入る時の入口でもどちらかを選択するという意味では、理数科と普通科があるのですか。これはそういうことですよね。

 

小林高校教育課長

 はい、そういうことです。これは、全く試験が違います。

 

矢﨑委員長

 そういうことですよね。それぞれの定員も違ってくるということですよね。それは、中高一貫になった後も同じことで残す、要するに、理数科は残していくという考え方でいいですか。

 

小林高校教育課長

 はい。屋代高校の理数科につきましては、今までのSSHをずっと積み重ねてきたこともありますし、この理数科の良さみたいなものを新しい学校になっても生かしていきたいという考え方でございます。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 どうぞ。

 

伊藤委員

 前のお話でお伺いしたいのですが、今日頂戴した資料の5ページから特色ある教育活動というところがあるのですけれども、今日の資料は中学の部分のお話であると同時に、途中からこの辺りの教育活動は高校の部分というのが、非常に混在しているのかなというふうに、もちろん、中高一貫なのでその辺りも視野に入れたお話が出てきて当たり前だと思うのですが、そうすると6ページのところなどを拝見すると(2)のところで先ほど耳塚先生もおっしゃったように(2)の学校設定科目では一人1研究2年、及び卒業論文が3年というような、例えばこういった活動があって、今の話を伺っていると中高一貫の高校部分と、屋代高校としての理数科の部分、普通科の部分と3つ全く違う科が並んでいるかのような印象を受けるのですが、しかし2ページを拝見すると、それが高2、高3ではどんどんまたぎ、先ほどのお話でも生活集団は一緒であるけれども学習集団は交流するのだということで、生活集団だけは固定だけれど、学習集団は交流するのだというのですが、ちょっとここの後ろのところがどうもそういったところで、高校から入った生徒さんがどのようにこういった教育課程の中に自分達が果たして入っていくのか、そして、逆に中高一貫の特性を生かした教育の一貫性というところの、ちょっとそのあたりの区分けというか、バランスというのが今ひとつ分かりにくいのですけれども、その後半の5~6ページというのは、これは高校から入った生徒さんはこれらのどの部分を一緒に学ぶのでしょうか。または、これはあくまで中高一貫の学びの部分に限定されるのでしょうか。

 

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 この図はあくまで中学のことですので、その辺を高校としてもっと説明していかなければいけないというふうに思うのですけれども、例えば5ページのこの「鳩学」というこの学びのスタイルがございますが、これは実はこれがおそらく私が見るに、これが元になったのは屋代高校でやっていたSSH1というものがありまして、これは科学的なリテラシーというものをいろんなカラーが混じって科学というものをやろうということで、いろんな先生が例えば公害は誰がやるといって分け持ってSSH1という授業をやった時期があります。そして、そういうものがなかなか実態として非常に良い影響があったというようなことが多分この根底にあって、様々な科目の人達が混じり合って教えながら、実は1つの何か大きな世界を構築できるというような考え方で構築されていると思っています。

 また、先ほど出ました一人1研究につきましても、これも現在高校でもやっておりまして、これはそれぞれ自分の研究分野を持ちまして、最後はあんずホールというところを借りて、クラスの代表がプレゼンテーションをやるというような形で終わっていくような、自分で研究して発表するまでをやっていくようなことをやっております。ですから、高校から入った者であっても、おそらくこういったものに近い学習はしていくといいますか、屋代高校の1つの伝統になっているというふうに思っています。 

例えば、課題研究などは、理数科などは課題研究の発表会は非常に大々的に一生懸命やっておりますし、ですから自分がテーマを決めて何か研究をするとか、あるいは様々な横につながりながら1つのテーマを学習していくというような、これは屋代高校の学びの持っている、高校の部分で持っている様々な要素を中学部分にかなり増えさせていった部分ではないかというふうに考えられると思います。ですから、こういったものについては、ここでは中学ですけれども、高校から入った者であっても共通してやる部分もあるだろうし、また別個にやっていく部分もあるというふうに考えています。

 

長澤教育次長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

長澤教育次長

 おそらく内進生と外進生が切磋琢磨する中で学校全体のレベルが上がっていくということが理想だと考えておりますが、確かに、ちょっとここの作り方が見づらい形になってございますので、次回までに、その外進生をどのような形で教育していくのか、どれぐらいに絡んでくるのか、という部分について、もう少し分かりやすいような形で整理させていただきたいと思います。

 

矢﨑委員長

 他にどうぞ。

 

耳塚委員。

 よろしいでしょうか。

 

耳塚委員

 先ほど委員長からの質問があったことについて、私も同じことを感じたものですから質問いたしますが、高等学校で理数科というのを起こす方向ということは、これまでの屋代高校の伝統と、そこから考えるとそういう方向もあるのだろうというように感じますけれども、ここで2クラス分あらかじめ中学から取った時に、同じような層を確保できるかどうか。他県でも理数科が定員をうまく予測することができずに、実際上そこでの教育があまり趣旨に添ったものにできないとかということの例もあったりするわけで、この辺りはどういうご検討をなさってきたのかということについて、もしお答えがあれば教えていただきたいということと、それからもう1点は、学校をつくると必ず外野で学校を評価する時に、例えば進学実績だけで評価したりとかということが簡単に予想できるわけですけれども、その時に学校としてはどういうふうにしてこの成果を、こういう点で成果があったということを説明していくかということについて、新たに何か考えていく必要があるのではなかろうかと感じています。これは意見で、今日の内容の中に含めていくほどとも思いませんけれども、そういうことも考えていく必要があると思っています。

 

小林高校教育課長

 お願いします。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

小林高校教育課長

 今の御指摘の理数科の問題でございますが、屋代高校につきましては理数科への志願が非常に高いというのは今の状況でございます。確かに、ただこのように、例えば中学校から2学級取った時にその後どうなるかというようなところについては、もう少し精査してシュミレーション等をしっかりやっていかなければいけないと、今の御指摘のことをまた学校へもお伝えしたいと思っています。伝統のある科でありますので、これはとにかく理数科はこのままでやりたいというのは、やはり非常に大きな気持ちであることは事実でございます。

 

矢﨑委員長

 下から2クラス行くとちょっとしんどいかもしれないですが、また検討してみてください。新しい中学をつくるのですよね。間に合うのですか。予算は工期だけで2年ぐらいかかるでしょう。再来年の4月までにつくるということですよね。スケジュール的には大丈夫なのですか。

 

山口教育長

 先ほどの次長の方でもこういう形でお示しした理由のひとつは、予算を確保して裏付けを持って準備をしていきたいということを申し上げたわけですけれども、間に合うように準備してまいりたいと思います。

 

矢﨑委員長

 そうすると、23年度の予算に立ててもらって、それからいろいろ始まって、入札から何から1年間に終わらせなきゃなりませんが、補正ということを考えなくてもいいですか。

 

長澤教育次長

 先ほど申しましたように、中学生棟という建物を1つ造らなくてはいけません。それについては、来年度予算で対応ということで、今年度のうちに地盤調査と基本設計は行う予定でございます。ここは御了解いただければ、やらせていただきたいと思います。

 

矢﨑委員長

 それは9月の補正にかけるということですか。

 

長澤教育次長

 いいえ、これについては既に算定してございます。

 

矢﨑委員長

 当初予算に入っているということですか。

 

長澤教育次長

 入ってございます。それから、実施設計まで今年度やって、来年度は建物の建設に入っていって、年度内に完成させたいということで進めてまいりたいという具合に思っております。

 

矢﨑委員長

 大丈夫ということですね。

 

長澤教育次長

 はい。

 

矢﨑委員長

 入札して業者を決定するのに結構時間をかけるではないですか。だから、ちょっと僕らの経験で考えると、今年度中に業者まで決定しておかないとしんどいかなというような気がしますが、もう1回ちょっと詰めてくれませんか。要するに、業者に説明して入札してというところで県は時間がかかるのですよ。だから、場合によっては補正でもうちょっといろいろなものをもらっておかないとしんどいかなという気がしますが、それは次長の責任でやってください。

 

長澤教育次長

 再度検証したいというように思っております。どのような施設が必要かというようなことも御意見をいただきながらという部分もございますので、しっかり検証していきたいと思います。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

伊藤委員

 先ほど特に高校の部分を整理していただけるということで6ページで拝見すると、中学のことをお話してくださっているのか、それとも卒業論文と、この辺りは高校段階のお話になるのか、その辺りが中学の卒業論文なのか混在しているのですが、説明をお願いします。

 

長澤教育次長

 中学です。

 

伊藤委員

 中学の卒業論文ですか、なるほど。

 

長澤教育次長

 整理します。

 

伊藤委員

 そこを整理していただければ、大変ありがたいと思います。拝見してこの原案をつくり出す教育内容について、本当に今の屋代高校のままでやってきたいろいろな学習の成果を、中学生さんにものすごくフィードバックしていきたい、だから、いろいろ機会を与えたいという熱意がこもっている内容ではないかなと思うのですが、中学生は相当忙しいのだろうなと思ったりもします。6時間授業で、1時間あたり55分で、毎年旅行も行ったり、体験学習もやったうえにボランティアもやって、SSHもやって、異年齢集団とも交流もしなければいけなくてというところがあって、すごく超えるような学びを提供したいという熱意と、やはりバランスといいますか、50分ぐらいで見ていかなければいけない部分もあるのかなというふうに拝見していて思いました。なので、そういう意味で、少し中学生の学びというものをあまりこちらが頭でっかちに教育課程に押し込むということではなくて、どう見ていくのか、そして同時にここへつないでいくというところをどのように考えるのかという整理をぜひしていただければと思います。

 

矢﨑委員長

 総授業時間数は今と比べるとずいぶん増えているのですか。

 

小林高校教育課長

 これにつきましては、それほど増えているわけではありません。ただ、鳩学なんかは教育課程の中の、例えば総合的な時間と、これも当然みんながやる中でやっていくという部分もありますので、ただそういう意味では今大事な御指摘をいただいたのですけれども、これもあれもと教員の側だけで考えるのではなくて、もう一回内容についてはしっかりできるような形で、学校の方でも考えてもらうようにしてまいりたいと思います。

 

矢﨑委員長

 中高一貫になることによって、いい意味でゆとりができるということがひとつの売りですが、今の御意見も含めて検討してみてくれますか。普通は60分授業ですか。

 

小林高校教育課長

 中学生の場合は、授業は普通50分授業です。ただ、高校生は現在65分授業というものをやっています。高校生65分というのを中学生にそのまま65分というのでは、これはちょっと無理だろうということで、高校の方も55分にするということで、高校と中学が合わせた形で学校として考えたのがこの55分授業でございます。

 

矢﨑委員長

 分かりました。ちょっと委員さんの意見の中でも時々出ている意見の中で、中学と高校との区別が一緒になったり、区別されたり、別になったりしているので、もうちょっと整理して出していただきたい。

 

長澤教育次長

 はい、整理します。

 

矢﨑委員長

 他の委員さんで御意見、御質問ありましたら、発言願います。特にないようでありますので、大体お聞きをしたということであります。最初に御説明しましたように、基本的にはこの御意見をいただいて最終的に基本構想決定に向けて進めていくということになりますが、今日出された委員さんの御意見等質問等を含めて、整理することは整理したり、御質問があって回答できなかったことは回答を付けたりしながら、次回にもう一度、この問題について審議を行いたいと思いますので、事務方はその準備をお願いします。それでは、以上で議事を終わります。

 続いて、教育長報告事項に入ります。

教育長報告事項(1)「平成21年度公立高等学校中途退学者の状況について」、町田心の支援室長から説明してください。

 

町田心の支援室長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。

 

伊藤委員

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

伊藤委員

 2ページの理由別人数を出していただいて、また全体の詳細な資料を御提示くださいまして本当にありがとうございます。この2ページのところの中退理由のところで質問させていただきたいのですが、先ほど学年別に定時なり1年生さんの人数が多いということなのですが、その1年生さんというような、ちょっと学年別の中途退学理由というのが何か傾向があるのかどうか教えていただけますでしょうか。

 

町田心の支援室長

 ほとんど50%が1年生というふうに考えていただければと思います。これはもちろん100%の図でございますけれども、1の学校生活、あるいは学業不適応というような部分で、1年生の部分は値が大きくなっているというように感じております。

 

伊藤委員

 例えば1番が学校生活とか学業不適応というような月などの傾向はございますか。

 

町田心の支援室長

 月で申し上げますと、やはり3月の最終的に単位認定をして進級をするというような部分のところでどうしようかという部分では、やはり年度末が一番多くなるという傾向であります。

 

伊藤委員

 これからちょうど夏休みの時期ですが、それぞれ学期の節目である意味そういった傾向の出始めるというのは、把握できる部分もあるのではないかと思うのですが、各学校におけるそういった学業や学校生活の不適応状態、または不登校状態、またはこういった理由に結び付くような行動について、例えばそのような3月というようなぎりぎりではなく、どのような実際には取り組みがなされているのかということを教えてください。

 

町田の支援室長

 例えば、ちょうど7月のこの時期は今週あたりか、もうちょっと前かもしれませんけれども、全ての学校で成績会議というのがございます。その中で、生徒一人ひとりをどのように成績科目等々について議論しながら、御指摘のような例えば不登校傾向である、あるいはその学業の不適応を起こしている、あるいはそのような面がある、行動にそういうところが見えるというような部分を職員が共有しながら、次のステップに向けてどんな対応をしたらいいのか、あるいは三者懇談等も現在やっているところでありますので、御家庭の協力も得ながらやっているというシステムになってございます。

 

伊藤委員

 高校生さんの場合、やはりなかなか難しくて、小中までは、例えば不登校対策を行っていると思うのですけれども、市町村の様々な仕組みや、それからスクールカウンセラーさんですとか、そういったチームで、地域で見ていくというところが非常に厚いと思うのですが、高校になってくるとそういった地域の支援から離れてくるというところもあって、例えば家庭の問題ですとか、いわば三者懇談があったとしても、そうすると逆に少し学校に不適応傾向がありますというようなことがあった時に、家庭にぐいっと押し戻されたとしても、じゃあどう向き合っていけばいいのかというところに対して、もう家庭で抱え込むしかないだろうとか、ある意味でそのようなところにアプローチできるソーシャルスクールワーカーさんですとか、そういった仕掛けをもう少し高校の段階では厚くもっていかないと、問題解決のネットワークをつくるのにそれぞれの家庭で解決していくというところもなかなか難しいところがあるのではないかと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。

 

町田心の支援室長

 御指摘のような場面は、想像することができると思うのですけれども、現在、スクールソーシャルワーカーは5名の県内配置で、もちろん不登校等あるいは高校にも行きながら様々な課題や背景を一生懸命取り組んでいる実例があるのですが、確かに義務教育と違って広域から学校へ来るというような形で、そして、地域との結び付きの希薄さみたいなものはどうしても子どもの発達段階といいますか、そういう中で否めない部分もありますので、御指摘の部分をソーシャルワーカー及び市町村の部分で、どういうふうにつながっていっているのかというような部分も、更に前向きに検討させていただきながらやってみたいと思っております。

 

伊藤委員

 ぜひ地域でといっても高校の段階になってきて、今子どもたちと向き合っていくところはなかなか難しいところがあると思うのですが、そこでサポートしてくださる方とともに解決していくということを高校段階の仕掛けというのをきちっとつくっていかないと、小中を支える仕掛けに高校ももちろん利用させていただくことになると思うのですが、高校での教育なので、そこはまさに県教育委員会の県の管轄の範囲ではないかと思うのですけれども、そうすると、高校における不登校の方々の対策や、こういった学業や不適応状態になられた方々に、どのようにきちんとサポートできるシステムを持つのかということが、5名のソーシャルスクールワーカーで全県を見て、更に小中高も全部見てということが、今のそういった実状に合っているのかというと、もう少しその辺りが組織として支援を、高校段階におけるこういった対策の組織化というものをもう少し考えていかなければいけないのではないかと思います。

 

町田心の支援室長

 今の御意見の中で、確かに5名で現在19年からソーシャルワーカーを配置してやっているのですけれども、そもそもソーシャルワークの仕事そのものがスクールソーシャルワーカーだけに頼るという部分だけでもないと私どもは思っておりますし、児童生徒がいれば全てスクールソーシャルワーカーかといっても、やはり地域の各市町村のソーシャルワーカーさんもおりますので、その辺の住み分けができているかと言えばなかなか難しい部分もございます。そのようないわゆる横の連携を、当然私どももひとつの課題として受け止めながらやっていく中で、高校におけるスクールソーシャルワーカーの仕事とか、あるいは他の機関へのつなぎとか連携という部分を更に考えていきたいと考えております。

 

伊藤委員

 小中学生ではなくて、あくまで高校生を真ん中に置いた時に、その子の困難さをどのように周りとつなぎながら解決していくかということについて、サポートしていく人が見えないというところなのかなと思っていまして、先生方は一生懸命学業とのつながりや、学校とつながるところを頑張ってサポートしてくださっていて、心の問題や抱えている問題については、スクールカウンセラーが持ってくるけれど、ただ、家庭の問題にはその子と地域とか、例えば、就業の問題とか、その周辺のその子をとりまく全部をそれでは誰がつないでいくのかというところに、本当に今のお話のように場面や学校や家庭などによって、それではこのケースは地域とちょっと結んでいきましょうとか、それではこのケースについては学校の先生が、担任が中心になりましょうというように、ケースによってその子をコーディネートする人がバラバラになってしまうという問題が出たときに、その子を中心にして結んでいく人というものをもう少し明確に考えていったらいいのではないかと思っています。

 

矢﨑委員長

 でもそれは、現実には学校の先生方がなさっているということですよね。

 

山口教育長

 よろしいでしょうか。

 

矢﨑委員長

 はい、どうぞ。

 

山口教育長

 今の御指摘はそのとおりなのですね。高校の進学率が急に上がって以降、義務と共通のものがあってもいいじゃないかという発想で高校も、私どももそうなのですけれども今までやってきていないですね。

 ただ、先ほど室長が申し上げたように、中退者に相談窓口とか、あるいは学校に来れば学校で対応をしますけれども、いろいろな相談窓口、あるいは労働関係のスペシャリストに御紹介をしたりしているという段階で、この関係者がネットを組んで、委員がおっしゃられたように中退した生徒を真ん中に据えて「この子についてどうしましょうか」と、いうような形はできていないのです。だから、それが例えば先ほどあったように、中退者のアウトリーチ事業なんかは新しいスタイルとして出てきていますけれども、何かそのようなものを世の中でどのような仕組みが教育委員会として、このようなところへ踏み込んでいけばこの線がもっとつながるはずとか、あるいは、関係者の中で学校がこのようなことを提案してくれれば、我々はこういう形ができますというところは、縦割りという発想ではなくてやっていかなければいけないという議論はしております。そのようなことを新しい課題としてもちろんやっていかなければいけないのですけれども、なかなか課題はたくさんありまして、個別的に相談があった時に相談に乗りながらやっているというのが実態なのですね。だから、学校の方にそのような訴えがなかったり、あるいは担任の方へそのような訴えがあるいは親御さんの方からあった時には、学校はできる限りやっていると信じていますけれども、そうではないケースでどのようになっているか誰も知らない、友達も知らない、親も知らない、アプローチがないという状態になって、非常に難儀にされているケースはおそらくあるだろうと思っております。

 

矢﨑委員長

 義務教育ですと、市町村教育委員会とか市町村長とか、自分達の地域の子どもとしてきちんとネットワークを張りやすいのですが、高校だと、市町村がバラバラだから、よそから来るお子さん達がたくさんいるじゃないですか。これを市町村教育委員会や市町村というのはちょっとくっつけにくいのですよね。県立高校ということがありますから、今伊藤委員が言われたようなネットワークをどこに構築してくかというのは、市町村教育委員会にお願いできることではないですから、やはり県教委レベルが探っていかなければと思います。 ただ、基本的に市町村長の方々の意識の中には、ゼロ歳から18歳まで、高校を卒業するまでは地域の子どもは地域で育てるという認識は非常にあるけれども、この中退というようなことになると、ちょっと手が届かないというか、知事部局を含めたネットワークを別につくっておかないと難しいかもしれませんね。

 

町田心の支援室長

 お願いします。

 

町田心の支援室長

 今の御意見の中で、今年度4月1日に育成支援推進法が施行されておりますので、実はここの部分で長野県でいえば今の市町村、都道府県も含めまして、子ども、若者計画、努力義務があるものですから、このようなところで教育委員会としてどのような部分で携わることができるかというところを、関係部局と一緒に話を持ちながら少しずつ今動き始めているところでありますので、今様々なある意味教育委員会として弱いといいますか、まだまだ足りないような部分を、この法律の努力義務の中にある計画というような部分で、いかに関係部局と連携できるかというところからまず動き出したいと考えているところであります。

 

山口教育長

 比較的何といいますか、今の生徒はあっさりしている部分がありまして、あっさりしているというのはこれは私どもから見てですけれども、ちょっとしたことでさっと出てこなくなってしまって、遂に出席日数が足りなくて、先ほど室長が申し上げたように成績会議でこれはもう無理じゃないかということが最終判定で出ることがあります。したがって、高校へ入学してから学習面とか、あるいは特に最近キャリア教育で実質的に地域プラットフォームができていたり、機能しているところもありますけれども、まだ全体とすれば進行形であります。こういったことができて、学校の教職員あるいは生徒同士以外の少し人間関係が地域において厚みが出てくれば、仮に中退しても「例えばインターンシップの時にあそこではとても良かったはずだ」「じゃあ、あのおじさんにちょっと相談してみようか」とか、そういうつながりがあります。高校へ入ってきてまだ学校とのつながりができる前に、もう出てこなくなるケースも結構あるのです。そういったところで、手の打ちようがないというのが実態としてございます。入学式には来たけれども、その次の日から来ないというケースもあります。

 したがって、そういう時点で入った生徒に対して、例えば私の経験でいうと、PTAの方に学校にボランティア活動を提供ができる人は活動を提供してくださいというようなことを、保護者に1回目の入学式の時に訴えたり、あるいは進路相談の時に改めてお願いしてもらえれば、そのような形を通して、教員以外の大人とのネットを在学中にできるだけつくることができます。あるいは、学校の座学はどうもいまひとつだけれども、現役力のところで何か非常に感じるものがあった、そのような経験を通じて、ここまでが教育、ここまでが福祉という区分けの中で考えるのではなくて、引き受けた時の生徒にどのような体験をさせるか、それが途切れた時にどのようなつなぎをつくっていくかというような、先ほど申し上げているちょっと一歩踏み込んだ形での検討を今考えているところであります。ちょっとお時間をいただきたいと思います。やることがいっぱいある割には、具体的にこれをやればというものがなかなか見つかっていないという部分もございますけれども、以上のように思っております。

 

矢﨑委員長

 不登校の場合には小学校がワースト1だとか、中学校がワースト1だというのが、都道府県の中でありますよね、公立高校は全国と長野県という比較しかできないのですか。

 

町田心の支援室長

 今年のことは分かりませんが、前年度は40番台だと思っていただければ結構です。

 

矢﨑委員長

 40番といえば、少ないということですか。

 

町田心の支援室長

 良い方から、少ない方からということです。

 

矢﨑委員長

 不登校に悪戦苦闘して、それらの結果を私は出してもらえると思っていますが、県立高校の中退率が低いということは、これはやはり高校教育が頑張っているということだと思うのですよね。それはそれで、やはり多様なニーズに対してやはり頑張って中退させないように学校が対応しているということなので、これはこれで高く評価をしていかないと、悪いことだけを言っていても萎縮してしまいますから、私はこれを見させてもらって、耳塚委員もおっしゃったけれども、随分頑張っているなというように評価をしていいなと思いますが、高校教育課長、そういうことでいいでしょうか。頑張っているから、こういう数字が出たということでいいのですか。偶然とか、そういうことじゃないですね。この数字を見ると、むしろ全国の中退率よりも長野県の中退率の方がどんどん落ちているではないですか。この表で見ると、全国が0.35という2.2が1.9、それが、1.9が1.3ということですね。多部制単位制とかいろいろな工夫が功を奏してきているかなという感じもしていますが、なお、そのようなことで、高校の校長先生方にもこの数字を御理解いただいてもらうということも大事だろうと思いますのでお願いいたします。

 

伊藤委員

 数としてベスト・ワーストというお話は、それはそれで分かるのですけれど、一人ひとりがそこにいるのです。一人ひとりが社会的な枠組みから外れた時に、再びそのような中へ戻るのは本当に、本当に大変なのですよ。だからこそ、ここにいる時に、そこのところに入ったところで、どのようにその子の場所というのをその子が選んだ場所なのだから、どんなふうにそこで学んでいくということをサポートできるか、また、もしそこを離れるというのは、それもまた選択の時もあるし、または選択もできずにそうなってしまった人もいるかもしれないのですけれど、社会的な枠組からそこから家族も含めて外れてしまった時に、全く戻れなくなってしまうのですよね。その大変さということを考えると、涙が出るほどこの数字は大変だと私は思うのですよ。だから、高校教育を県教委がやるということなのだから、仕組みがないのだったらつくりましょう。本当に必死につくらなければいけないと私は思います。

 

矢﨑委員長

 フォローアップする体制をつくるということですか。

 

伊藤委員

 そうです。それをつくらなければ、つくっていってあげたいと思います。

 

耳塚委員

 ただいまの発言は、そのとおりと思うのですけれども、全体の数値が低い水準にあるとか、その低下率が大きく下がっていることが、国の下がり方に比べてもっと大幅に下がっているということは、それはまた個々の生徒の問題とは別の問題として検討して、評価すべきは評価すべきと思います。だから、まだ残っているというか、中退せざるを得ない状況に置かれている者に対してどう対応するかという問題は、確かに重要でありますが、それとは別の問題として、このような低い中退率を生んでいるのはなぜなのか、どのような仕組みがあったからこのように低い水準になってきたのかということは、きちんと分析をして押さえておかなければいけない問題だと私は思っています。ですから、別の問題だと思います。

 

伊藤委員

 その問題について今先生がおっしゃったような分析が、逆にここでは出ていないならば、それはそれとして出していただきながら、しかし、それではこういった問題についてはどうするかというところまでぜひ提示していっていただければと思います。

 

山口教育長

 各委員の発言の趣旨は分かりました。恐らくこれは長野県独自と申しますか、この1年半ほどの追跡も、非常に気になり必要性を感じて、更に家居で引きこもり状態になる可能性のある生徒は実態としてどうなのかということで、このような分析を始めたわけであります。したがって、先ほど申し上げた問題意識も、やはりこのような分析を元にして出しておりますので、今お話にもございましたが、気持ちの上ではそのようなつもりでやってきたわけであります。

 ただ、先ほど典型的な例を申し上げましたけれども、入学して担任が恐らく一回も面接に行く前にもう学校に出てこなくなるケースも実態としてあります。社会全体でと簡単に一言で言ってしまえばそれまでなのですけれども、そういったケースをどのようなシステムをつくって社会的な自立にまでつなげていったらいいのか、これはもう早くやればやるほどいいはずなのですけれども、またいろいろ御指摘いただきながら検討してまいりたいと思っております。

 

矢﨑委員長
 これは、長岡委員がいればまた彼の意見になるかと思いますが、この家居になって出られない子たちのケアとフォローしていくのは、市町村の健康福祉部局とかそのようなところなのですか、それとも県レベルでやっているわけですか。中学校時代ぐらいまでならば、市町村の責任としてやっていくということですが、誰が社会にきちんと復帰できるようにしているか責任主体について町田心の支援室長からお願いします。

 

町田心の支援室長

 責任論といいますか、ちょうど行政の狭間の部分をこの問題は抱えていると考えております。本県でも、精神保健福祉センターにこの4月1日から引きこもり支援センターをつくって、相談業務に乗っております。

 

矢﨑委員長

 それは地方事務所の中にもあるのですか。

 

町田心の支援室長

 長野市若里にある精神保健福祉センターでやっております。

 

矢﨑委員長

 それぞれの地方事務所単位とか保健所単位でやるということではないのですか。

 

町田心の支援室長

 保健所の中の部分ではそういう相談業務をやっております。

 

矢﨑委員長

 県とすると現実には保健所になるということですか。

 

町田心の支援室長

 ええ。ただ、それは医療の部分であるとか、あるいはいわゆる社会的引きこもりという定義の中で病気ではないというような部分で医療に入らないとか、ちょっとその辺の範疇はまだ難しいものがあります。

 ただし、学校は少なくともここの4.5%ぐらい引きこもり傾向にあるということは掴んでいるわけですから、それに声を掛けるだけでもひとつの動き出すきっかけにもなるであろうし、そこの部分を教育委員会としてはどのようにしてやれるかというところだと思います。ただ、これが18歳で退学すれば、すぐに20歳になってしまうわけですよね。だから教育委員会として、それではどこまでやれるのか、あるいは、保健の分野、あるいは福祉の分野、これはどこでやるのかというと、先ほど冒頭で申し上げたようなこの狭間を埋めていかないと、この問題というのはなかなかうまくいかないのではないかと考えております。

 

伊藤委員

 私が申し上げたのは、家居の部分だけの話ではなくて、先ほどのアウトリーチとか長岡さんがやっているようなところへ結んでいくという仕掛けが、ここ数年は相当進んでいるのではないかなということです。

 

山口教育長

 それはやっております。

 

伊藤委員

 2ページのところで、いろいろな理由で悩んで、もういいやとか、投げ出そうかなとか、どうでもいいやとか、いろいろな思いの中で離れていって、その時その時でそうなった時に、親と三者面談をして親がそのような子ども達と向かい合うということがうまくいくのかというと、そこに先ほどの役割が適切か分からないですけれども、ソーシャルワーカーがするということが適切かは分らないですけれども、本当にその時その子達が判断したことということが、そのまま行動に移せば失敗という形になるかもしれないですけれども、そこへ行く手前で先生や親以外の人も含めて自分というものを一緒に考えてもらうチャンスがもっとあっていいのかな、そのような仕掛けをきちんとつくってもいいのかなというところで申し上げました。

 

矢﨑委員長

 はい、分かりました。ちょっと重いテーマだろうと思いますが、委員の方々から出てきた問題提起については、教育委員会で対策ができるかどうかということは別にして、特に県立高校にいる子ども達が不登校にならざるを得ないような状況についてのケアは県教委で考えなければいけないわけです。それが、個別の担任の先生とか校長先生や教頭先生だけでいいのか、高校でもスクールカウンセラーがもちろんいるわけですが、ソーシャルワーカーやそのような人達の助けとか、地域の人達の助けのようなものに対して、何らかのまたシステム構築が可能かどうかといったことは課題だと

思うので、また検討してみてください。

以上で、教育長報告事項(1)を終了します。

 次に、教育長報告事項(2)「平成22年度長野県不登校対策検討委員会について」、町田心の支援室長から説明してください。

 

町田心の支援室長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。

特にないようでありますので、以上で、教育長報告事項(2)を終了します。

 次に、教育長報告事項(3)「SWANプロジェクトの取組み状況について」、飛沢スポーツ課長から説明してください。

 

飛沢スポーツ課長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら、発言願います。

特にないようでありますので、以上で、教育長報告事項(3)を終了します。

それでは、その他に移ります。

最初に、8月の主要行事予定について、白鳥教育総務課長から説明してください。

 

白鳥教育総務課長

 (資料説明)

 

矢﨑委員長

 ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は8月12日木曜日の午後に開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

全委員

 異議なし。

 

白鳥教育総務課長

 御異議ございませんので、そのようにいたします。

その他に何かありますか。

 

海野特別支援教育課

 はい、お願いいたします。特別支援教育課でございます。前回7月8日の定例会におきまして、長野県特別支援教育連携協議会につきまして御報告をさせていただきました。その際に、協議会の委員のうち保護者につきまして、複数名がよろしいのではないかという意見を頂戴いたしました。そしてまた、関係者の意見をしっかりとお聞きすることが大事だというパブリックコメントもいただいているところでございまして、これらを勘案いたしまして、保護者からの代表という形で委員1名を追加させていただき、現在12名を13名にということにさせていただきたいということでございます。以上でございます。

 

矢﨑委員長

 はい、ありがとうございました。

その他、何かございますか。

ないようでありますので、以上をもちまして、第910回長野県教育委員会定例会を閉会いたします。

(以上)

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:長野県教育委員会教育委員会

長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7421

ファックス番号:026-235-7487

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