インターネット版広報ながのけん 2015年3月発行 特集:信州で働く、楽しむ、生きる。 ■1ページ目 車がなくちゃどこへも行けない。夜8時過ぎれば辺りは真っ暗。 都会と比べれば足りないモノは数えきれない。 だけど… 「故郷」「絆」「心の豊かさ」「自己実現」。 「ここにしかないもの」が信州にある! だから私は信州を選ぶ。 ■2ページ目 タイトル:信州若者トーク! 小雪舞う長野市に集まった若者たち。立場も年齢も違うけれど、みんなに共通しているのは「信州での暮らしを選んだこと」。長野県の魅力や働き方についてそれぞれの思いを語り合いました。 ○対談者プロフィール 鈴木 菜緒美(すずき なおみ)さん 中野市出身。茨城大学を卒業後、長野県内の金融機関に勤める。社会人3年目の26歳。 島田 真紀(しまだ まき)さん 中野市出身。23歳。信州大学繊維学部卒。今年の春から中野市役所に勤務予定。 竹内 大貴(たけうち ひろき)さん 高山村出身。21歳。金沢大学在学中。実家のリンゴ農家に就農、さらには起業するための準備をしている。 進行役 倉根 明徳(くらね あきのり)さん 長野県庁職員。SHIP(しっぷ)の共同代表を務める36歳。 ○対談内容 倉根 改めて感じる長野県の魅力ってどんなところだと思う? 竹内  僕の家には家庭菜園があって、採れたてのトマト、オクラ、キュウリを食べて育ってきたんです。大学の学食とかで食べてみて、今までとても新鮮でおいしい食事をしてたんだと実感しましたね。 倉根  鈴木さんも県外の大学だよね。なんで長野に戻って就職しようと考えたのかな。 鈴木  私は茨城県で大学時代を過ごして、就職は東京を考えていたんです。でも東京の人の多さにびっくりしたのと、いざ地元のことを考えたときに子どもたちが減ってきて、地元が廃れているのを感じて。自然が好きで、長野も好きだったので、地域を活性化できるような人になりたいと思って戻ってきました。 島田  私は大学は県内だったんですが、1カ月間カナダにホームステイしたことがあって、初めてホームシックになったんです。その時に家族の近くで働きたいと思いましたね。あと、SHIP(しっぷ)に出会ったことで、私も長野県にある温かな地域のつながりを作っていく人になりたいと思っています。 倉根  東京にとどまる人と地元に戻ってくる人の違いってなんだろう。みんなはなぜ長野だったの? 鈴木  私は働きながら生活も充実させて、自然と触れ合いたい。 竹内  僕は好きなことを仕事にしたい。自分がどんなときに「これ素敵だな。」と思うかというと、自然だったり、田舎だったり。僕にとっては、都市でバリバリやって、消費する生活よりも長野県で暮らす方が豊かに思えた。 島田  働く時間って1日8時間、人生の3分の1ですよ!仕事の中で楽しみを見つけたいと思っちゃうんですよね。長野ならそれが見つけられると思った。 倉根  話を聞いていると、みんな根底に、自分の育ったところを良くしたいっていう思いが共通しているよね。 竹内  地元にはいろいろ良いものがあるのに、全然生かされてなくて、もったいないなと。これをちゃんと生かせたらちゃんともうかるだろうなと思っています(笑)。あと地元だから、「竹内さんの息子さんが何か始めたらしい。」って、口コミで自然と広がっていくのもいいですね。 島田  私は、来年から中野市役所で働く予定なんですが、中野市に住むいろいろな人を知っていくっていうのも一つの世界の広がり方なのかなと思ったりします。 竹内  地方で働くことが自分の世界を狭めることにはならないですよね。僕は、実家のリンゴ農家で就農したいと思っているんですけど、地元のリンゴを持って、日本全国でも、海外でも行きたい。 倉根  地元を一度出た人じゃないと気付かない魅力とか、長野県に今まで住んだことのなかったIターンの人たちが教えてくれる魅力もあるよね。そういう人たちが長野県に戻ったり、住んでくれることが、地元の人たちにはすごい刺激になる。 鈴木  なります!外に出て行った人たちが長野に戻ってきて、これまで得たことを発揮してくれる。彼らをどう引き込むかが地域の活性化には大切。彼らと地元の人が出会う機会とかがあればいいんじゃないかなって思います。 倉根  そういう接触、ほしいね。長野県内でも、特にIターンで頑張っている人たちも多いし。 島田  U・Iターンして長野に来た人と地元をつなげる人も重要ですよね。私がそういう懸け橋のような存在になるのが今の目標です。 倉根  U・Iターンの人、地元の人とが一緒にいろいろなスキルを持ち寄って、シェアして、地域を盛り上げていけるといいよね。そういうことって、人とのつながりが密で、誰がどんなことをやっているのかがすぐ分か る田舎の方が協力しやすいと思う。 竹内  長野を東京のような街にすることが、長野をより魅力的にしたり、住みやすくなることにはならないですよね。僕はここ長野でしかできないことをしたい。今長野にある魅力を生かすことが、結果的に長野出身の人やIターンの人に「戻ってきたい。」とか「長野に住みたい。」と思ってもらえるようになるんじゃないかな。 倉根  長野でも企業はたくさんあって募集しているのに、なかなか人が来ないっていうのも課題だよね。就職サイトを検索しても、長野の企業があんまりヒットしてこない。 鈴木  就職活動は企業を見るいい機会だと思うんです。地元の企業を見直すきっかけにもなればいいですよね。そうすれば、地元にいた高校生の時とはまた違った視点で長野県の魅力を見つけることができるんじゃないかなと思います。 島田  働くって実際に働いてみないと本当のところがよく分からないと思うんですよ。東京で就職した人たちに対して、長野県が転職しやすい環境を作っておいて、いざ子育て世代になったときに、自然が豊かで子育てしやすい長野に転職してもらうのもありかな。 倉根  「長野は30代からが勝負らしいよ。」ってなれば、戻ってくる人も増えるかもね。給料はちょっと減っちゃうかもしれないけど、でもそれも就職や結婚、子育てっていうそれぞれのライフステージの中で「どこに自分の幸せの基準を置くか。」なんだよね。 「SHIP」(シップ)とは?? 「信州をどこよりも楽しい場所にしたい!」を目標に、県の若手職員の有志が2013年に立ち上げた団体。現在は学生や民間企業の社員等も加わり、総勢約50名のメンバーで活動しています。地域づくり活動のサポートをしている他、毎月1回、さまざまな方が気軽に交流できる「オープンカフェ」や「朝活」を主催したりしています。 https://www.facebook.com/ship.shinshu 対談を行った場所 「CREEKS COWORKING NAGANO」(くりーくす こわーきんぐ ながの)  長野市にあるコワーキングスペース。新しい働き方に挑戦する人たちを、長野市から応援・発信する場所です。これから起業したい人、ネットワークをもっと広げたい人、長野へ移住したい人、出張先の長野で仕事をしたい人、就職前にいろんな職業体験をしてみたい学生の皆さんなど、さまざまな方との出会いを提供しています。 http://www.creeks-coworking.com/ ■3ページ目 3月1日、就活スタート! スタートダッシュは、すばやい情報収集から。 専門の相談員が親身にアドバイス 「ジョブカフェ信州」 対象:学生、既卒者、転職者 カウンセリングから職業紹介まで、就職に関するさまざまなサービスを提供します。「若者誰もが気軽に立ち寄れる空間」がキーコンセプト。喫茶店やコンビニに行く感覚でお越しください。 松本センター 〒390-0815 松本市深志1-4-25松本フコク生命駅前ビル1階・2階 TEL 0263-39-2250 FAX 0263-39-2260 長野分室 〒380-0835 長野市新田町1485-1もんぜんぷら座4階 TEL 026-228-0320 FAX 026-228-0360 「人」から見えてくる信州企業の魅力 「信州人キャリアナビ」 対象:学生、既卒者、転職者 県内の元気な企業・事業所の「人」にスポットをあてたキャリア情報サイトです。経営理念や求める人物像を自ら語る経営者のトップインタビュー、生き生きと働いている社員のキャリアインタビューを参考に、今後のキャリア選択に役立ててください! タイムリーな情報をお届け! メールマガジン「就職情報提供サービス」 対象:学生、保護者、既卒者 県内外で開催される合同企業説明会や、就職に役立つ情報を登録していただいた方にメールで配信!保護者の方も登録できます。 URL http://www.pref.nagano.lg.jp/rodokoyo/sangyo/rodo/koyo/izumi/topic/shushokujoho.html 情報の共有、交換ができる! Facebook「長野県で働こう 学生向け就職支援」 対象:学生、保護者、既卒者 長野県産業労働部労働雇用課が運営するFacebook。イベント情報など、学生向けの就職支援情報を提供しています。 URL https://www.facebook.com/naganoken.shushoku 首都圏在住の皆さん長野県のU・Iターン情報は「銀座NAGANO(ぎんざ ながの)」で 銀座NAGANOの4階は、信州で暮らしたい人・働きたい人、信州に関わるビジネスをしたい人のためのフロアです。信州への移住・週末暮らし、U・Iターンなど、皆さまの相談に専門のスタッフが対応します。 ハローワークデスクを併設しているので、職業紹介も迅速。学生の皆さんもお気軽にご相談ください。 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目6-5 NOCOビル ○お問い合わせ:TEL 03-6274-6016 ○URL http://www.ginza-nagano.jp/ ○移住交流・就職相談コーナーの営業時間:月曜日〜土曜日 10時から18時(但し、年末年始、祝日は除く) 巻末インタビュー 教えてセンパイ!「ものづくり県 長野」で働く魅力って? リンク先は次のとおり http://www.pref.nagano.lg.jp/koho/koho/naganoken/1503interview.html