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更新日:2021年3月31日
わたくしは、県外から移住を考えている者です。既に、長野県内で働いています。
2月4日(木曜日)朝に流されたTVCMをみて大変不快に思いました。あの内容からは、障がいを持つ人たちも自己責任で生きていかねばならないというメッセージが感じられます。今の時代、共生が謳われているのに、長野は逆行していると思います。障がいも人それぞれ様々で、階段を避けることさえ判らない障がい者がほとんどです。後天的な障がいもありますが、ほとんどが先天的な障がいでありそれらを自身でコントロールすることはできません。また知的も身体も精神も重複も全てを一括りとして発信するのはいかがなものかと思います。
社会の支援が必要な人たちに、自分でも気をつけろ、などとそんな酷いことを、長野県は突きつけるのでしょうか。
あのTVCMは即刻取りやめていただき、もし、共生社会を発信したいなら、もっと障がい者たち、そこに携わる方々、家族の現状や意見を把握して作り直してください。
本当に憤りと不快と悲しみだけしか感じません。はっきり言ってあのような何も考えられていないTVCMを流すのは長野の恥です。他県から見ると遅れているとしか受け取られません。
長野県の社会福祉を向上させるお考えがあるなら、ぜひご検討いただきたいと存じます。
長野県企画振興部長の伊藤一紀、健康福祉部長の土屋智則と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました、障がい者支援に関するTVCMへのご意見について、お答えします。
まずは、このたび県が制作したTVCMについて、貴殿にご不快の念を抱かせてしまったことを心からお詫び申し上げます。
このTVCMは、障がいの「個人モデル」と「社会モデル」という2つの考え方があることを提示し、県民の皆さまに「長野モデル」はどうあるべきかを考えていただくきっかけを提供したいと意図したものでした。
私どもが目指すべき「社会モデル」を、以前の考え方(個人モデル)と比較することで理解が深まるものと考え、2つを併記し、視聴者の皆さまに自ら考えていただくため、あえて目指す方向を提示しない内容とし、説明の文章も必要最小限といたしました。
しかしながら、県の考えが十分に伝わらず、ご不快の念を抱かせてしまったことを重ねてお詫び申し上げます。
同様のご意見を複数の方からいただいたことを真摯に受け止め、TVCMの放送を取り止めるとともに、県内の障がい者関係団体へ県の考えについて説明をいたしました。
今後、誰もが暮らしやすい共生社会づくりについて県民の皆さまのお考えをお聞きするために、オンライン集会を開催してまいります。
また、第三者の視点でのご意見もお伺いしながら、県政の情報発信を行っていきたいと考えております。
県では、「障がいのある人もない人も地域社会の一員として、学びを通じてお互いの理解を深め、自治の力を活かして支え合う、誰もが人格と個性を尊重され、居場所と出番のある共に生きる長野県」を基本理念として掲げ、各種障がい者福祉施策の取組を進めているところです。
いただきましたご意見を踏まえ、障がい者福祉の向上に一層努めてまいります。
このたびは、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
以上、ご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、TVCMにつきましては、企画振興部広報県民課長:池上安雄、担当:広報係、県の障がい者福祉施策につきましては、健康福祉部障がい者支援課長:髙池武史、担当:共生社会づくり担当までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
【問合せ先:企画振興部広報県民課/広報係/電話026-235-7054/メールkoho(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】
【問合せ先:健康福祉部障がい者支援課/生社会づくり担当/電話026-235-7105/メールshogai-shien(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】
(分野別:その他)(月別:2021年2月)2020001485
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