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更新日:2020年11月30日

千曲川氾濫防止に関わる「ため池活用」について

ご意見(2020年10月13日受付:Eメール)

本日の朝のニュースで、千曲川氾濫防止に関わる「ため池活用」についてみました。

以前に比べて水田も少なくなり、かつ、台風が来る頃には水の心配があまりなくなっているので、有効活用が出来そうだと聞きました。その一方で、管理している人間が少なくなっており、水門の開け閉めなど難しいとの課題もあるそうです。

ちょっと前ですが、豪雨による河川氾濫が相次ぐ中、ダムや堤防の建設だけでなく、流域の官民が一体となって対策を打つ「流域治水」の試みが広がっているとの報道を見ました。

水田を遊水地に利用し、事前にダムを放流して貯水力を高めるなど、地域資源を活用して被害を減らす狙いとのこと。
静岡県では既に行われているようですが、これに「ため池」を加えれば、効果が更に上がるのではないでしょうか?この「流域治水」を更に進めて、天気予測、上流域の降水量、ダムの貯水量、河川の流量などの各データを分析して、今回のため池や河川や用水路、水田への水門を自動で開閉し、増水時にため池や田圃へ貯水できるシステムを構築できれば、上流のダムの負担が減るのではないでしょうか?休耕田の「貯水池」としての利用も出来ます。「水門の自動開閉」は「ため池の管理」の軽減にもなると思います。

これらの調整システムや、ITでそのシステムと連動して調整・開閉できる水門を、長野高専、信州大学と共同で開発し、全国の先駆けになるべきだと思います。

回答(2020年10月20日回答)

長野県農政部長の伊藤洋人と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました「千曲川氾濫防止に関わるため池活用」に関するご提案についてお答えします。

このたびは、流域治水へのため池の活用等について貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございました。

ため池の活用につきましては、県では、「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」における流域対策の一つとして、「ため池の低水位管理」の取組を進めているところです。
これは、降雨が予想される場合にあらかじめ水位を下げるなど、ため池の空き容量を確保し、支流河川への流出を抑制するものです。
現在、全県を対象に、ため池の低水位管理の取組が可能かどうか、市町村を通じて聞き取り調査を行っており、本年度内にその結果をとりまとめる予定です。

水門の遠隔操作による開閉につきましては、有効な手法であると考えますが、費用がかかることや管理主体など解決すべき課題が多々あるため、まずは、先ほど述べました「ため池の低水位管理」の取組を進め、いただきましたご提案も今後の取組の参考とさせていただきます。
なお、県では、本年度から、一部のため池に水位計とカメラを設置し、ため池の水位や空き容量を遠方から確認できるシステムを構築しております。

次のURLからご覧いただけます。
https://az-01-01-fir-nagano-pond-monitor.japaneast.cloudapp.azure.com/autologin

また、水田の活用につきましては、落水口に調整板を設置することで、雨水を一時的に水田に貯留させ、水路や河川へのピーク流出量を抑制できる効果が期待されていますので、市町村と連携し、研修会などを通じて効果や他県の事例を紹介するなど、農家の皆さまのご協力を得ながら進めてまいりたいと考えています。
ただし、休耕田は適正な管理がされていないものが多いことから、水田として耕作されているものを前提にしております。

以上、ご提案への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、農地整備課長飯島好文、担当:防災係までご連絡くださいますようお願い申し上げます。


【問合せ先:農政部農地整備課/防災係/電話026-235-7241/メールnochi(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

(分野別:農業・林業)(月別:2020年10月)2020001096

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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