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更新日:2020年3月31日

新型コロナウイルスへの対策について

ご意見(2020年2月25日受付:Eメール)

対策について思うところがあり、意見を申し上げたいと思った次第です。善処をよろしくお願いいたします。

1、クルーズ船を下りた方々へ、「下船後今後2週間の行動を記す調査票ないしアンケート」の送付をして、記録するように促してください。

新型コロナウイルス感染症の検査は、まだ感度が70%程度と低く、つまり10人の感染者のうち7人しか陽性に出ないと報告されています。検査で陰性だったとしても、感染していないとは全く言えません。クルーズ船のような閉鎖空間に居た人は、まず感染していると想定して対応することが必要です。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどと同様に、2週間は留め置いてから帰宅させるべきだったと思います。今回、検査陰性を根拠に、下船させて社会へ戻したことは、今後の感染の広がりに拍車をかけるであろうと、非常に心配しています。過去のことを批判しても仕方がないので、せめて調査はして記録をとって頂きたいと思います。
すでに感染ルートをたどれない患者が発生している状況とはいえ、まだ患者が出ていない県のほうが多いです。各県での患者1号が、どのようなルートで感染したかを記録することは大切です。この新しい感染症が、どの程度の感染力があるのか、どのようにして感染するのか(本当に飛沫感染と接触感染だけなのか、エアロゾル感染しないのか)などを知ることができます。
また、そのような調査票が届くことにより、下船した方の自覚を促し、行動を制限する心理が働くことが期待できます。普通に家族と過ごしたり、久しぶり会食したり、開放感で買い物に出かけたりしてもらっては困りますので。2週間は、自宅待機を促していただきたいと思います。
2月24日現在、報道によると、国から電話を毎日かけることになったとのことですが、一歩踏み込んで、県として、行動と健康状態の調査票を送付してください。

2、検査の基準にこだわらず、感染が疑わしい症例は、臨床的な判断で検査できるようにしてください。

検査の基準に当てはまらないからと検査してもらえず診断が遅れた症例が既に出ています。すでに保健所へ相談しても検査してもらえず困っているという声を聞きます。「どうも普通の風邪ではなさそうだ」「症状や経過から新型コロナウイルス感染症が疑わしい」という臨床的な判断で、検査できるようにしていただきたい。まだ、どのような症状が出るのが典型的か、が十分わかっていない段階ですので、「風邪にしてはおかしいな」という勘は大切です。検査できる条件を緩和して、「その他、臨床的に疑わしい場合は、検査しうる」というようにしていただきたいと思います。現在の段階では、大流行を抑えるためには、早期診断が有効だからです。

3、風邪症状で仕事や学校を休むことを薦める、通達などを出してください。

新型コロナウイルス感染症は、SARSに比べて軽症者が多く、動き回って感染を広げているとわかっています。SARSは感染したらウイルスが肺に入り、ほとんど肺炎になり多くが入院したので、封じ込めが有効でした。新型コロナウイルスはノドや鼻に留まり、風邪症状から始まり、熱が長引いても動き回ることができるという特徴があります。そしてある時期から肺炎になり、呼吸困難になると、免疫が暴走して肺などの多臓器不全になり、治療困難です。死者は、50歳台の比較的若い、持病のない人からも多く出ており、誰が感染して死ぬかわからない病気だとわかってきました。
風邪と区別がつきませんので、風邪症状や発熱があれば、出勤、登校を控える、大きなイベントを控えるなどの社会的な対応が必要です。こうすべきことは、行政から住民へ情報提供し、会社や学校が許容するよう求めなければ、単なるサボリ、怠慢と思われるので困難です。「風邪くらいで休まない」「熱があっても解熱剤を飲んで働く」という日本社会の意識を改革し、「風邪は家で寝て治す」「熱が出たら、家で寝ている」という当たり前の対応に立ち戻る必要があります。
今後、新型コロナウイルス感染症に感染しても、すぐに病院を受診すると、病院がパンクして機能不全になったり、感染源になることがありえます。(新型インフルエンザの大流行の時には、そうなり、検査キットも枯渇しました。)新型コロナウイルス感染症が、日本中で流行しつつある現在、考え方を変えて、軽症者は家で養生し、熱と咳が続くとか呼吸が苦しくなればすぐに受診するように指針を示す必要があります。これは、社会システムの変化で対応すべき感染症と思いますが、国の動きは遅すぎます。
まず県として、通達などでメッセージを出していただきますようお願いします。

どうぞよろしくお願いいたします。

回答(2020年3月2日回答)

長野県健康福祉部長の土屋智則と申します。
「県民ホットライン」にお寄せいただきました、新型コロナウイルス感染症に関するご意見についてお答えいたします。

現在、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大しており、国内の複数地域で感染経路が明らかでない感染例が報告されており、長野県内においても感染者が発生している状況であることから、長野県では、「長野県新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置し、医療機関、市町村などと連携して、県民の皆様の不安の解消、感染の防止に取り組んでいるところです。貴殿からは貴重なご意見をいただき、感謝申し上げます。お寄せいただいたご意見に順次お答えいたします。

1.クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」より健康観察期間が終了し、下船された方については、厚生労働省及び検疫所より、不要不急の外出自粛、外出時のマスク着用が要請された、健康カードを渡されております。また、長野県内に滞在するという登録があった方については、下船後14日間経過するまでの間、保健所から毎日体調確認をしており、咳や発熱などの症状が出た場合は、速やかに保健所に連絡をいただき、対応することとしております。なお、県では、ご本人の意向を確認の上で、原則すべての方に14日間の経過観察期間終了時に検査をするとしております。
貴殿からご提案のあった健康状態の調査票については、今後の取り組みの参考にさせていただきます。

2.検査体制につきましては、現在、長野県環境保全研究所で1日あたり16検体、長野市保健所環境衛生試験所で1日あたり12検体の検査が実施可能な検査体制になっておりますが、今後は、検査機器購入や職員応援体制、外部機関への委託により、順次検査件数を増やしていきたいと考えております。

3.学校における一斉臨時休業につきましては、2月28日に文部科学省より要請があり、長野県教育委員会より市町村教育委員会へ依頼し、多くの学校において3月2日等から臨時休業を実施しております。

なお、県では、県民の皆様が開催するイベント等につきましては、手洗いの励行、症状がある場合のマスクの着用、消毒薬の設置などについて配慮した上で、来場者の規模や対象者、参加者の密着度や時間、参加者の範囲(特定、不特定)、感染防止策徹底の難易度(飲食を伴うか否かなど)を考慮し、開催の必要性を改めて検討していただくよう、ホームページなどを通じて、県民の皆様に周知しているところです。なお、県主催のイベント・行事の開催基準につきましては、県民の皆様に呼び掛けている基準以上に厳しい基準を定め、ホームページに「新型コロナウイルス感染症に係る県主催のイベント・行事の開催基準について」という記事を掲載していますので、参考になさってください。

なお、長野県が発信する新型コロナウイルス感染症についての情報は、次に掲載されています。
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/bukan-haien.html

また、厚生労働省のホームページには「新型コロナウイルスに関するQ&A」が掲載されていますので、参考になさってください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

以上、ご意見への回答とさせていただきますが、ご不明な点がございましたら、衛生技監兼保健・疾病対策課長:德本史郎、担当:感染症対策係までお問い合わせください。

【問合せ先:健康福祉部保健・疾病対策課/感染症対策係/電話026-235-7148/メールhoken-shippei(あっとまーく)pref.nagano.lg.jp】

(分野別:保健・医療・福祉)(月別:2020年2月)2019000790

 

 

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス:026-235-7026

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