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更新日:2022年9月5日

知事会見(令和4年(2022年)6月3日(金曜日)14時15分~14時44分 会場:県庁)

項目

阿部知事、新型コロナウイルス感染症対策懇談会 金井医師からの説明

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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取材者からの質問

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について

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本文

阿部知事、新型コロナウイルス感染症対策懇談会 金井医師からの説明

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

長野県知事 阿部守一
 それでは、私から今回お示しをしたマスク着用についての目安(会見資料)についてご説明したいと思います。きょうは専門家懇談会のメンバーでもあります金井先生にご同席をいただき、私が説明した後で専門家の立場から補足的にご説明いただければと思っています。ご存じの通り、マスク着用については厚生労働省、文部科学省からリーフレットが示されているところです。今回、県としてはこうした国から示されている内容も踏まえて専門家の皆さまの知見を取り入れながら、より実態に即した分かりやすい目安として県民の皆さまにお示しをしようというものです。基本的な話ですが、マスク着用については口や鼻からのウイルスの飛散、それから吸い込みを抑制する効果がありますので、基本的な感染防止対策として重要なものと考えています。ただ一方で、マスク着用についてはお一人お一人の健康状態等も違いますので、できるだけマスクを着用していたいと考える方もいれば、感覚過敏等によりマスク着用が困難という方もいます。そういう観点できょう目安をお示ししますが、これまでずっと県民の皆さまにもコロナ対策を呼び掛けてきましたが、お互い支え合い、助け合いという思いを共有していただき、マスク着用についても他者に配慮し、ぜひお互いの対応を尊重していただきたいと思っています。今回の目安を考えるにあたっては、市町村、あるいは各種の事業者の皆さまから実情や疑問点等をお伺いする中で整理をしたところです。まず、場面に応じたマスクの着用という部分を簡単にご説明しますけれども、そもそも基本的には新型コロナウイルスに感染している方から他者に広げないということが基本的な原点だと思っています。そういう観点で、せきやくしゃみ、発熱等、こういった症状がある方は外出はできるだけ控えて速やかに医療機関に受診していただきたいということをお願いしてきていますが、こうした方は場面に限らずマスク着用が基本だと考えています。マスク着用を推奨する場面ですが、近くで、2メートル以内程度で人と会話をする際はマスクの着用を推奨します。またご自宅であったり個室等でお一人、あるいは同居のご家族だけというようなケースを除いては屋内に居る時はマスクの着用を推奨とします。お子さんのことを※(こめじるし)で書いていますけれども、特に未就学児の方については感染リスクという以前にお子さんの発達への影響ということも考慮した上で、小学校入学前の未就学児のお子さんについてはマスク着用を一律に求めるというようなことはしません。特に2歳未満のお子さんのマスク着用は推奨しないと考えています。マスク着用が必要がない場面ですけれども、屋外で近距離での会話をしないといったような場合についてはマスクの着用は必要ありません。私も宿舎から県庁へ歩いて来る時にほとんど人がいない時でもマスク着用をしていますけれども、今後は人と会話をしないで来る時にはマスクを外して登庁をさせていただこうと思っています。特に夏場に向けては熱中症等のリスクもありますので、マスクを外すということを推奨します。また何度も繰り返しお話ししているように、ぜひ多くの方に、高齢の方、あるいは基礎疾患をお持ちの方、重症化リスクの高い方を守っていただきたいと思っています。そういう意味で、そうした方と会話をする場合、病院や福祉施設内ではマスク着用を基本と考えています。裏面(会見資料)ですが、状況に応じてめりはりのある対応ということで推奨、あるいは基本的にこうしてほしいという目安について今ご説明しましたが、さまざまな実生活の場においてはいろいろなケースがあると考えています。例えば、屋外でも非常に人が密集して、例えば大声で会話をしている場面もありますし、屋内でほとんど人がいない、会話がないといったような場面もあります。まずは施設、イベント等においてはそうした施設の管理者の方、あるいはイベントの主催者の方の呼び掛けにご協力いただきたいと思っていますし、またお一人お一人の県民の皆さまには、先ほど申し上げたようなマスク着用の基本的な意義等をご理解いただいた上で、状況に応じためりはりのある対応を心掛けていただければありがたいと思っています。その他として2点書いていますが、一つは、今の状況では外出する際はマスクの携帯をお願いしたいと思っています。例えばお店に入ったりする時にマスク着用が必要となる場面もありますので、外で会話をしないような場合はマスク着用については必要ないと思っていますが、とはいえ、人と会話をするような場面もなくはないわけですので、外出の際のマスク携帯はぜひお願いできればと思っています。また熱中症対策についてはマスク着用、コロナ対策とは別の視点も入りますけれども、これからの季節はぜひ気を付けていただければと考えています。こういう形で整理をしましたので、県の方から県民の皆さま、事業者の皆さまにこうした考え方をお伝えしていきたいと考えていますので、ぜひメディアの皆さまにもご協力いただければと思っています。私からは以上です。

新型コロナウイルス感染症対策専門家懇談会 構成員 金井信一郎 氏
 マスクの着用に関してはただ今知事に説明していただいた通りですけれども、新型コロナも2年以上続いていまして、当初からマスクというのは有効な感染対策として行われてきたわけですけれども、かなり長期化している、今後も続くだろうという感染対策の中で、必ずしも有効性が乏しいような感染対策が行われているというのも事実ですので、「ウィズコロナ」に向けて持続可能な感染対策をしていくというのは非常に大事かと考えています。そのような中で、マスク着用に関しても必ずしも重要性が高くないような場面、あるいはマスクをすることによってデメリットになるようなところもありますので、そういったところに対しては、必ずしもマスクをしなくてもいいのではないかということで、よりめりはりの利いた感染対策に切り替えていく、そういう時期だというので、感染対策の象徴的なものが今回のマスクの着用かと考えています。ぜひとも皆さまこの呼び掛けで、必ずしも必要でないマスクの着用はしなくてもいいと思いますのでご参考にしていただければと考えています。

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取材者からの質問

 1 新型コロナウイルス感染症への対応について

信濃毎日新聞 鈴木淳介 氏
 お二人に聞きたいのですけれども、めりはりのある対応というところで、例えば国の方針が出てから県内の図書館や美術館に「どうですか?」と聞いてみると、なかなかマスクの不必要というのは呼び掛けにくいと、なぜかというと、例えば図書館でいえば読書をするだけの場所ではない、美術館でいえば友達と鑑賞している中でやはり会話が出てしまうかもしれないというような中で、なかなかマスクは不必要と言いにくいという現場の声があるのですけれど、その中でマスクを着用しなくてもいいという呼び掛けをどのように各施設にやっていくお考えかというのをお二人に聞きたいです。

長野県知事 阿部守一
 まず、今のご質問は基本的に室内、屋内の話だと思います。今お示ししたように、屋内にいる時はマスク着用を推奨という形で整理をしています。国から示されているリーフレットでは、例えば屋内で「距離が確保できる」、「会話をほとんど行わない(場合は)マスク必要なし」という整理がされていますが、市町村の皆さまとか、あるいはいろいろな施設の皆さまのお考えを聞かせていただく中で整理をしましたが、(会話を)ほとんど行わないというのは判断基準としては分かりづらい。そういう意味でほとんど行わないかどうかということをメルクマール(指標)にすると、する人としない人が主観的な判断で混在をしてしまうだろうということもあって、今回の整理、目安としては屋内に居る時はマスクを推奨という形にします。ただ、例えばいろいろな場面あると思います。先ほど申し上げたように、自分だけとか数人はいるけどすごく離れたところにいるとかそういう場合もあるので、そういう時はご自身の判断という部分もありますし、その前段はやはり施設管理者がどう判断されるかで、ご本人の判断だけではなくて周りの方がどう受け取るかということも公共の場所の場合は影響しますので、そういう意味では公共施設等では管理されている方の考え方に従っていただきたいと思っています。

新型コロナウイルス感染症対策専門家懇談会 構成員 金井信一郎 氏
 記者の方がおっしゃる通り、しゃべることもあるだろうし、ずっとマスクをしなくていいというような推奨はされていても実際は施設としてはマスクを着用していただくというのをお願いせざるを得ないというところはあると思いますので、まずは施設の方針に従っていただくということが大事なのかと思います。

長野朝日放送(abn) 山岸玲 氏
 知事に伺います。きょうこの目安のお話を伺った感じ、5月の20日最初に後藤大臣が説明して以来10日少しくらい経ったのですけれど、あまりそんなに違いがないかなというのが正直な感想なのですけれども、これはあえて10日以上経ったところで出す意義はどう考えていらっしゃるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど冒頭申し上げたように、国が示している内容を踏まえて整理をしていますので、そういう意味では全然違うというものではもとよりありません。ただ、国の整理の仕方は「屋外」、「屋内」、「会話をする」、「会話をほとんど行わない」、「距離が確保できる」、「確保できない」とマトリックス(相関関係)で整理をされています。先ほど申し上げたように、例えば現実の場面に当てはめた時に、事業者の皆さまとかいろいろな施設関係者の皆さまとお話をするとどちらに整理をするべきか、先ほどの例えば図書館とか、原則、例外がどちら側か判断しづらいというようなご意見等もありましたので、そういう意味では今回県としては、できるだけシンプルで分かりやすい目安にすることが必要だと思っていますので、屋内についてはマスク着用を推奨と、屋外については近距離で会話をしない場合のマスク着用は必要ないということで整理をしています。特に最近暑い日に私も歩いていていると、ほとんどの方がお一人で、他の方がいらっしゃらないような時でもマスクを着けている方が多いというのは気になっていました。もちろん必ず(マスクを)外してくださいとか、必ず(マスクを)着用してくださいということではありませんけれども、こうした目安をお示しすることで、ご自分の体調とか状況もしっかり踏まえた上でマスク着用を考えていただく目安にしていただきたいと思っています。

長野朝日放送(abn) 山岸玲 氏
 先日の記者会見の時に、登下校の時とか市町村の方からは、ではどうなのかというような、そういう場面も想定して具体的な場面で考え方をお示ししたいとおっしゃっていましたけれども、今回は、例えば今後も含めてそこまで示されるという予定はないのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 前回の会見で一つの論点ではないかというような趣旨で発言をしましたので、実際、学校現場でも課題だとは思っています。ただ、例えば小学校の登下校の際にどう対応するかというのは県も検討して専門家の皆さまのご意見も伺ったりしましたけれども、どちらかというと感染症対策という観点ももちろんありますけれども、子どもたちの教育とか発達とか、あるいは子どもたちの日ごろの行動が、例えば小学校の低学年ですと大人の目安と感染症の観点から言えば基本的に同じだと思いますけれども、ただ学校現場の話を聞くと、小学校の低学年に距離を取ってくださいと言ってもなかなか現実的には難しいということもあって、コロナ対策、感染症対策の観点からだけではなかなか整理がしづらいと考えています。そういう意味では、教育委員会において市町村教育委員会とも十分意思疎通、情報交換をしてもらった上で方向性について確認をしていってもらいたいと思っています。

市民タイムス 萩原真一 氏
 今の質問に関連してなのですけれども、登下校に限らず子どもたちの学校生活でのマスク着用の必要性みたいなものに関しては、国の方のリーフレットをいただいていますが、ここにある「子どものマスク着用について」の「就学児について」を基本はこれにのっとってという考え方でよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 ご指摘の通りで、国から、例えば学校生活について体育の授業、運動部活動、登下校の際についてはマスクの必要がない場面と言われていますので、これが基本だと思っています。ただ、国の言い方も「必要がない場面」と言っているので、絶対してはいけないという表現ではないので、厚生労働省と文部科学省のリーフレットですと「小学校から高校段階」と書いていますけれども、例えば高校生は大人と同じようなルールで対応してもらうことは可能だと思いますが、とりわけ小学校低学年とかになると本当に同じ対応ができるのかというようなこともありますので、学校現場の考え方も聞きながら教育委員会で整理をしていただきたいと思っています。ご指摘のように、ここに書かれているのが基本ですが、実際の運用面ではいろいろ学校でも悩まれている部分もありますので、そこは丁寧に対応をしていってもらいたいと思いますし、県も一緒に協力していきたいと思っています。

時事通信 齋藤開 氏
 今、学校現場の話は教育委員会等で整理していただきたいという知事のお話がありましたけれど、厚生労働省等で発表されているリリース(会見資料)の裏面のようなものをまた県として改めて発表する、まとめて出したりするということになりますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど、申し上げたように(国と)全然違うことを考えるということではなくて、例えば小学校から高校段階まで登下校の際はマスクの必要がない場面という整理になっています。基本はこういう考え方で大人、一般の方に対しては「屋外においては近距離で会話をしない場合には、マスク着用の必要がありません。」というのが県の考え方の目安にしています。子どもたちも基本的には感染防止の観点からは同じだと思っていますが、ただ子どもたちの行動とか教育面での対応とか、こうしたことも加味した上で実際の対応は学校現場でしていくということが必要になりますので、現場でいろいろ課題があるところを教育委員会で対応を考えてもらう、県もコロナ対策という観点からは一緒に考えていきたいと思っています。

時事通信 齋藤開 氏
 図書館とか美術館の話が出たと思うのですけれど、今回、県としてはそういった会話のない施設であるかどうかにかかわらず、基本的には屋内でマスクを着用してほしいという理解でよろしいですか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたように、例えば感覚過敏でいろいろな場面にかかわらずマスク着用が困難な方がいらっしゃいますので、一律絶対こうでなければだめだということではもちろんありません。屋内についてはマスク着用を推奨する場面という形で整理をしますし、この目安を踏まえて各施設の管理者の皆さまには対応をしていただきたいと思っています。

時事通信 齋藤開 氏
 今回(マスク)着用についての目安というリリースをお配りいただいたと思うのですけれど、県民に対してどのように呼び掛けていくかというのを教えていただきたいです。

長野県知事 阿部守一
 県としては基本的な感染防止対策として、これまでマスクの正しい着用ということを再三にわたって呼び掛けています。そういう意味では、感染防止において有効な対策であるということについては変わりがないと思いますが、先ほど金井先生もおっしゃっていただいたように、例えば必要性が極めて低いといったような場面についてまでマスクを着用していただくことは必要ないだろうと思っています。そういう意味では、例えば私もこれから登庁時には誰かと一緒に話をして登庁する時は別ですけれども、1人で来る時には基本的にはマスクを外して、これからだんだん暑くなってきて体にも負担がかかりますので、基本的に外では外して行動をさせてもらおうと思っています。そうした観点で、ぜひ(マスク着用の)目安の趣旨を踏まえて県民の皆さまには行動をしていただければありがたいと思っています。

信濃毎日新聞 井口賢太 氏
 細かいところで申し訳ないのですが、3、その他のご留意いただきたい事項の「外出の際はマスクを携帯してください」とありますけれども、これは携帯の仕方は、例えばマスクをせずに外出して人と会ってから着ける、その時々で着けたり外したりがあると思うのですけれど、結構そういう場合は、誰もいない時は顎マスクになってしまったり、手で持ったり、着けたり外したりというのがあると衛生的にもどうなのかなと思ったりするのですけれど、マスクケースに入れたり出したりも結構面倒くさくなってしまうこともあったりして、そのような時、単純にひとくくりに「携帯してください」とありますけれども、その辺はどのように考えたらいいでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策専門家懇談会 構成員 金井信一郎 氏
 この感染症に関しては接触感染という経路もあるのですけれども、感染経路としては主な経路ではないと思いますので、あまりマスクの取り扱いに関して神経質にならなくてもいいのかなと思います。先ほど言われていましたように、しっかりとされる方であればマスクケースとか、あるいはビニール袋とかを用意していただいて、出し入れとかは大変になりますけれど使っていただくということになるかなとは思っています。その際に気を付けないといけないのは、ほとんど汚れていることは少ないとは思うのですけれどもウイルスがマスクの表面についている可能性がありますので、表と裏面が接触しないように同じ方向でしまえばそのリスクは回避できるのかなと、そういったところに気を付けていただければと思います。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

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