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更新日:2020年4月30日

学びの県づくりフォーラムVol.5 × 地方創生フォーラムin長野
一緒に考えてみませんか?これからの地域の暮らしと学び合い

人口減少やテクノロジーの急速な発展など、変化が激しく先を見通すことが難しいこれからの時代においても、私たちが地域で心豊かに暮らし続けていくために、どんなことができるでしょうか。学びの県づくりフォーラム第5回となる今回は、ジャーナリストの池上彰さんと、それぞれの地域で地域づくりを実践されている方々をお迎えし、(一財)地域活性化センターの「地方創生フォーラムin長野」との共同で開催しました。当日は、多くの方々がホテルメルパルク長野に集い、池上彰さんと登壇者それぞれの体験を踏まえた「学びと自治」の話に耳を傾けました。

第1部 池上彰さん講演「学ぶ喜び」

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子どもたちに教えたい 学びは、将来とても役に立つ
池上
 私はジャーナリストとしての活動の傍ら、信州大学を含む9つの大学で教えていて、テレビでは芸能人を相手にわかりやすく時事ニュースの解説をしています。でも、子どもの頃から勉強が好きだったわけではないんです。「なんで勉強しなきゃいけないんだ」って母親に聞いたら、「大人になったらわかるわよ」と言われました。全然答えになってないと思いましたが、でもそうなんですよね。大人になってみると、本当に勉強って必要なんだなってわかるんです。私の場合は、一生懸命勉強するようになったのは、大学を出てからです。学生時代にあまり勉強してこなかったという反省から、社会に出て仕事の合間に勉強することをずっとやってきました。そして子どもたちに、今勉強していると将来これがとても役に立つんだよということを、大人の立場でわかりやすく説明していかなければならないと思うようになりました。 
 私が教える立場としての役割を意識したのは、還暦を迎えた頃でした。人生60年を過ぎて、社会に何か恩返しができないかなと考えるようになったのです。そんな時、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きました。「放射能が漏れている」「放射性物質が飛散している」という噂が流れて、みんな不安になってテレビの前に釘付けになりました。そうして専門家の話を真剣に聞いていると、ベクレルとかシーベルトとか、これがまあ、何を言っているのか全然わからない。特に文系の皆さんには理系の専門家が言っていることがわからないという状況に陥ってしまった。人間、何が何だかよくわからないという時が、一番不安を感じるものなんですね。考えて見ると、日本は本当に文系と理系にはっきり分かれてしまって、両者の交流がない。"文系と理系を橋渡しするような、そんな役割が必要なんじゃないか―"。そう思っていたところに、東京工業大学で教えてくれないかと依頼がきたのです。

ニュースを社会的観点で見ると歴史的な背景が見えてくる
 東工大は極めて優秀な理系の学生が集まる大学ではありますが、どうも学生の社会的視野が狭い、社会に対する関心が乏しいということで、文理を問わない幅広い教養「リベラルアーツ」を身につける教育に力を入れていました。この文理融合が、本当に大事だなと思うことがよくあります。
 たとえば、中国の武漢市を中心に、世界に広まっている新型コロナウィルス。感染拡大を受けて、その対策、予防、そしていつ収束に向かうのか不安が広がっています。でも、新型の肺炎だ、怖いなというだけでなく、こういう出来事から私たちはいろいろなことを学ぶことができるわけです。
   新型コロナウィルスは、最初の頃は患者数も少なく大したリスクはないと思われていました。しかしこれは、中国政府の多くの官僚がトップの指示待ちをしていて、患者数をオープンにしなかったからです。これが自由な社会で、それぞれの現場で自由な発言が認められていれば、すぐに注意喚起ができていたはずなんです。という事例を見ると、組織はどうあるべきかを考える一つのきっかけになるのではないでしょうか。それこそ圧倒的な力を持ったトップがいるところでは、人は上から言われたことだけをやっているだけ。こういう組織は、硬直化するわけですよね。そうではなく、自分の頭で考えて自分で判断をしなさいといわれている組織は、非常に柔軟ですし、発展します。これは、身近な地域における自治にもいえることです。このように、新型コロナウィルスを社会的な観点で見ることによって、組織の在り方を考えるきっかけになるのです。
 次に新型コロナウィルスを理系の立場から見ていきましょう。今回のウィルスは、コロナウィルスの新種です。ウィルスに関する理系の知識を持っていると、ただ心配で怯えることはなくなってきます。

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ウィルスが引き起こした社会的な出来事 
 ウィルスが突然変異して爆発的に広がることを「アウトブレイク」または「パンデミック」といいます。アウトブレイク(パンデミック)によって社会が大きく変わったということが実は過去にもありました。1918年から19年にかけて、世界中に大きな犠牲者を出したスペイン風邪がそれです。スペイン風邪と呼ばれていますが、これはインフルエンザだということがわかっています。世界中で5億人が感染し、5000万人から1億人の死者が出たといわれています。ちょうどこの時、第一次世界大戦が繰り広げられていました。大きな兵舎や船の中で団体生活を送るうちに、スペイン風邪によって兵士がバタバタと倒れていきました。とても戦うことができないような状況に陥り、結果的に第一次世界大戦が終結する大きなきっかけになったということが現在ではわかっています。ウィルスが戦争を終わらせてしまうような、そんな大きな力を持っているんだということが、これでわかるわけですね。
 ウィルスは寒いところだと活動が活発になります。暑くなると、活動が不活性化します。コロナウィルスもそうですけど、インフルエンザになると熱が出るでしょう。あれは、人間が自分を守るためにあえて高い熱を出して不活性化している。ウィルスが何も活動できないように防衛反応として熱が出るんです。こういう科学的な知識を持っているだけで、ただ不安に怯えることはなく、冷静に対処できるわけです。そしてまた、歴史的に見ると、ウィルスが広がることによって人間社会に大きな影響を与えるんだということもまたわかるわけです。

アウトプットを意識してインプットする
 様々なニュースを見て、これは一体どんな意味があるのかってことを知ると、そこからまた学習意欲が生まれてきますね。私がNHKで「こどもニュース」をやっている時、子どもたちに教えてあげようとインフルエンザのことを猛烈に勉強したことがありました。「インプット」と「アウトプット」という言葉があります。インプットは、自分で学ぶことですね。様々なことを自分が学ぶ、自分の中に取り込む、これがインプット。アウトプットは、そういう知識を外に出していくことです。
 たとえば皆さんがインフルエンザのことを専門書やインターネットで調べて、インフルエンザのことをよく理解したとします。けれど、それを人に説明しようとすると、うまく説明できないことがあります。そんな時は、誰かに伝えなければならないという問題意識を持って取り組めば変わってくるはずです。アウトプットを意識してインプットをすると、スムーズに入ってくる。つまり人に教えることは、実は自分にとっての一番の学びになるということなんですね。

学べば学ぶほど、自分はものを知らないということを知る それが喜び
 生涯にわたって学べば学ぶほど、自分はものを知らないということを知るようになります。有名な言葉がありますね。「無知の知」。私の好きな言葉です。自分はものを知らないということを知る。そして、それによって新たなことを知りたいと思うようになる。これが、喜びなんですね。皆さんもご存知の瀬戸内寂聴さんは、好奇心のかたまりで、何歳になっても若々しくて無邪気です。常に好奇心を持ち続けていると、若さを保つことができるわけです。表面的にはしわが増えたり、髪の毛が白くなったりしますけど、精神においては人間は年を取ることはありません。
 常に新しいことを知りたい、そういう好奇心を持っていると、当たり前ですけど、自分が生まれ育ってきた地域はどういうところだろうか、と考えるようになる。長野県から出ていって、他の土地を知って、また長野県に戻ってきた人もいるでしょう。ほかを見た上で長野県に戻ると、長野県の良さが見えてくるわけです。そうなると、我が郷土はどういうところなんだろうかと、改めて勉強しよう、そういう意欲も湧いてくるのではないでしょうか。

第2部 パネルディスカッション「これからの地域の暮らしと学び合い」
池上彰さん×黒岩伸雄さん×櫻井記子さん×宮下祐介さん×阿部知事 

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自分たちの地域の問題は自分たちで解決していく
池上 これからは、私がコーディネーターとして進行を務めさせていただきます。まず、現在の活動をなぜ始めることになったのか、ということからお聞かせください。
黒岩 信州新町は、昭和の大合併時には人口は1万3000人を超え、商店も140から150店舗ありました。しかし、過疎化が進み、商店街の後継者もなく、現在は人口4000人を切る状況です。コミュニティの力、町全体の活力も減退しつつあり、お葬式などの地域のセレモニーも市街地の葬祭場などでやるようになりました。その結果、お葬式にまつわる文化・伝統が失われ、消費も地域外に流出するようになりました。そんな中、地域のセレモニーは自分たちの手でやろうという機運が高まり、冠婚葬祭事業を手がける任意団体を、平成14年に仲間9人で立ち上げ、16年にNPO法人化しました。私たちの特徴は、一般の会社でいう部長や課長というようなものがなく、絶えず責任者が変わるというものです。最初に注文を受けたものが料理の手配から精算まで、責任者となります。メンバーは異なる業種から集まっていますが、みんなで考え、みんなで行っていこうということで、最近では高齢者向けの宅配サービスなど幅広く展開しているところです。

櫻井 ふれあいサロン『hinata bocco とよさと』が活動する豊殿地区は、上田市東部の中山間地にあります。もともと豊殿地区には地域ごとに16の住民組織があり、日常的に高齢者の困りごとなどを相談できる受け皿ができていました。20年前、医療や福祉関連の施設を誘致しようと16組織を統合して活動を始め、認知症や福祉の学び合いの場として「安心の地域づくりセミナー」が開講されました。内容は医療・介護・福祉・健康・食・認知症など多岐にわたり、自分たちの手による「安心して暮らせる地域づくり」を目指し、医療や福祉問題を学び合い理解を深める場となっています。
 2018年には、JAの空き店舗を有効活用し、支え合い助け合う地域づくりの拠点となるふれあいサロン『hinata bocco とよさと』を開設しました。50歳代から80歳代まで広範な人々がボランティアとして日替わりで活動を支えています。単に支えるだけではなくて、認知症の当事者となった時の備えについて学び合う、一歩先ゆく高齢者、認知症の方から学び合うというような、そんな場所になっています。

宮下 私の所属するBridgeでは、コミュニティの交流を深め、全ての世代をつなげ、Passion(情熱)がある同志を集め、アルプス山岳郷に住む人々を結ぶ橋=Bridgeになるというのが活動理念になります。常々感じていることですが、住んでいる住民が楽しいと思えない地域に若者は帰ってこないと思います。そこで地元が純粋に楽しむお祭りとして毎年9月に「お月見会」を開催しています。昨年は約300人の地元の方が集まりました。また、インターネット上で「Alpass」というホームページを運営するなど、地域住民主体の情報発信に取り組んでいます。地域づくりをする上で、若者の参加が少なかったり、協力するのは難しいと考えがちですが、地域の人々は全て平等であるという原則のもと、横並びで学んで(Learn)、成長し(Grow)、そして共有する(Share)ことが大事だと考えて、不定期で意見交換会を開催しています。この「Learn・Grow・Share」を意識して実践すれば、若者が自発的に動き出すはずです。地域の一人一人が、自分が主役だと気づける環境づくりこそが大切であり、必要だと思って活動しています。

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池上 阿部知事、今の皆さんの報告を聞いてご感想はいかがですか。

阿部 皆さんに共通しているのは、自分たちの地域の問題は自分たちで解決していこうという姿勢です。黒岩さんのお話では、地域の慣習に基づいたセレモニーをされているということで、世の中がどんどん画一化される中でしきたりや文化、伝統を大切にしていくというのは大事なことだと思います。
 櫻井さんのhinata boccoは、まさに住民自治のあるべき姿だなと感じています。特に住民が語り合い、いろいろな取り組みをされているということが強みにつながっているんじゃないかと思います。よそでも研修会や講習会を企画するわけですが、なんとなくその時だけ集まって、わかったような気になって、でも実は何も変わらないということが多いものですが、豊殿地区の皆さんはどんどん具体的な活動をされていて、レベルが違う取り組みをされているなと感じています。
 宮下さんのお話から一番感じたのは、地域は皆平等ということですね。やはり平等に対話していかなければ、たぶん発展はしていかない。みんなが平等というのは、これからの重要なキーワードになるんじゃないかと思って聞いていました。

まずは学び、気づきからスタートする
池上 櫻井さん、地域活動って最初は熱意を持って一生懸命に取り組むんですけど、段々尻すぼみになる傾向がありますよね。長く続ける秘訣は、なんでしょうか。

櫻井 地域に特別養護老人ホームをつくるという運動が起きた時に、相談に乗っていただいた大学の先生に、「箱物を造って万歳ではダメ。住民同士の学びが必要ですよ」と言われて皆で地域づくりセミナーを開催しました。また、先生には、「自分が変わらなければ、学んだことにはならない」「実践しなければ学びとはいえない」と言われたことがありました。いろいろな主義主張を持った人がいるけれども、お互い意見も言い合って多様性を受け入れて学び合いながら仲間づくりをする。それが大事だと思います。昨今の自治会って、役員が1年、2年やったら次の人に交代して継続性がないんですね。でも、マンネリ化しても10年、20年とやってみないと結果は出てこないと思います。それとボランティアの皆さんはほとんどが公民館活動の経験者なんです。長野県は、公民館の数が日本一ですよね。そういった地域資源をお互いに大事にしながら、風通しの良い地域にしていくことが大事だと思います。

阿部 hinata boccoは、市とも県とも連携はなく、よく独立してここまでやっていらっしゃるなというのが私の最初の感想でした。地域の皆さんが実に率直に語り合って、同じ立場、同じ目線で取り組まれている。これは、行政が余計なことをしないほうが良いことがたくさんあると思いました。行政が画一的な絵を描いて、補助金を出しますよというと、途端に魂が抜けてしまう。まずは、学び、気づきがスタートなのかなと思っています。

池上 実は東日本大震災で大きな被害を受けた市があるんですが、住民の皆さんが復興のためにすごく頑張っておられる。なんでそこまでやるんですかと聞いたら、市長が何もやってくれないからです、と。自分たちがやるしかないとなり、結果的に活性化したっていうんですね。なるほどなと納得しました。みんながどんどん自主的にやって、その後からついてお手伝いをするという、そういう行政の役割もまたあるのかなと思いました。次に、黒岩さんにお聞きしたいんですが、民間に依頼していた冠婚葬祭を自分たちの手で執り行いたいということで今の事業を始められています。どんな思いで展開されていますか。

黒岩 かつては私達も自営業で採算が取れて、生活もできていたんですが、今は二足、三足のわらじを履かなくちゃいけない時代になりました。冠婚葬祭事業では仕出しや引き出物、花などを扱う店を入れて、なんとか個人経営の店が商いを続けられるような展開をしています。人口が減ると、不便なことがいっぱい出てくるんですが、その不便なことをどうやって不便でなくするか、そういうことをみんなで悩みながらも考えてやっています。

池上 それって、そもそものビジネスの原点ですね。つまり、これが不便だからなんとかしようと。誰もやってくれないから、自分たちでやろうと。いろいろな起業って、そういう形で始まっていますね。さて、宮下さん、若者の割合が減ってきている地域が多い中、若い人たちが集まって、そこで活動をしようとした場合、ご自身の経験を通じて、アドバイスなどありますか。

宮下 サイモン・シネックさんというコンサルタントが提唱しているゴールデンサークルという理論を学びました。中心に「WHY・なぜ」というサークルがあり、その周りに「HOW・どうやって」、一番外側に何をするかという「WHAT」があります。「WHY・HOW・WHAT」という、3つのことを中心に捉えて活動しようとBridgeは考えています。活動を始めようとした時、日本人は、どうしてもまず、「WHAT・何をするか」から考えがちなんですけれども、これは一番だめで、成功する物事というのは、全て「WHY・なぜ」から始まるというのです。要するに人々は「何を」するかではなくて、「なぜ」それをするのかという理念にこそ心を動かされるからだそうです。あのアップル社の考え方も同じで、「世界を変える、異なる考え方にこそ価値がある」という信念から始まっています。我々Bridgeもこれに準じて、ゴールデンサークルの「WHY」の部分を常に探していくことを活動の軸にしています。

「主体的に」「つながりながら」「楽しく」  全てのベースに「学び」がある
池上 阿部知事、公民館というのは、戦後、民主主義を支える地域の拠点として誕生してきました。今は全国を見るとかなり数が減っているようなんですけど。今の櫻井さんのお話を聞くと、公民館活動が地域づくりや地域の維持に役立っているんだなと改めて感じます。

阿部 そうですね。長野県は公民館活動が非常に活発な県です。ある意味、長野県の地域力の基盤、源泉になっているように思います。
 それともう一つは、一人多役。長野県では昔から、たとえば夏は農業をやりながら、冬はスキー場のインストラクターを務めるなど、兼業で暮らしを担ってきた歴史があります。そういう一人多役の視点が、これからは大事なんじゃないかと思います。

池上 ありがとうございます。それでは、最後に皆さんに今日のご感想と、それぞれのお話を聞いた上で出てきた課題などがありましたら、ぜひお聞かせください。

黒岩 知事がおっしゃるように、長野県は昔から夏は農業をやって冬は建設現場へ働きに行くなど、一人多役で生きてきました。人がいないからとか、田舎には何もないからとか後ろ向きになるんじゃなくて、老いも若きもみんなで学び合い、地域のことを考えていきたいと思いました。

櫻井 私達の地域でも、地域特性や自分たちの持っている強み、そして将来の可能性など、そういうことに挑戦していかなきゃいけないんだなということがわかりました。宮下さんのお話を聞くと、情報発信力では若い人にはかなわないなと思いましたけれど、新しい若い力を生かして地域づくりができたらいいなと思いました。

宮下 今回、改めて仲間づくりが大切だということを感じました。池上さんから、大人になって学ぶ楽しさがわかるというお話がありましたが、私も学ぶことによって自分が成長しているのを感じられた時はすごく楽しいので、それで終わらせるのではなく、次代を担う人たちと共有しながら取り組んでいきたいと思います。

阿部 幾つかキーワードがあって、一つは「主体性」かなと。自分の事として自分で行動することが重要です。ただ、これは一人ではできないので、いろんな人たちとつながりを持つ。この「つながる」っていうのもキーワードだと思います。そして、「楽しむ」ということ。「主体的に」「つながりながら」「楽しく」っていうのが重要じゃないかと思います。実は、この全てに「学び」が結びついているんじゃないかと思いました。学ばなければ、自分はどういう立場で何をすればいいのかわかりません。学ぶことを通じて、誰かとつながっているのも見えてきます。さらに学ぶことは楽しい。全てのベースに「学び」があると思います。

池上 人口がどんどん減少して、過疎化していく、不便になっていく。やむにやまれぬ思いがあるからこそ、切羽詰まって新しい発想や新しい行動が生まれてくるんだなと実感いたしました。要するに、居場所づくりですね。居場所があれば人がとどまる、あるいは人がやってきます。そこにいれば居心地が良いんだよということがわかれば、地域は発展しますし、活性化につながるのではないでしょうか。地域づくり、居場所づくりで大事なことは、明確な目標を掲げるということですね。みんなが賛同できるような明確な目標に向かって進んでいく。そうすれば地域は、まだまだ良くなるんだよと。そういうことを教えていただけた。ここに大きな学びがあったなと思っています。今日は皆さん、ありがとうございました。

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左から、椎川忍地域活性化センター理事長 、池上さん、黒岩さん、櫻井さん、宮下さん、阿部守一長野県知事

学びの掲示板

来場者お一人おひとりのフォーラムにおける学びを見える化し、みんなの学びへとつなげるため、「学びの掲示板」を会場に設置。皆様の感想を付箋にお書きいただき掲出しました。

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ikegami池上 彰 さん ジャーナリスト
松本市生まれ。3歳まで暮らし、その後東京へ。毎年夏は松本の母親の実家に里帰りしていた。1973 年、NHK に記者として入局。1994 年から2005 年まで「週刊こどもニュース」の”お父さん”。2005 年に独立。2010 年、信州大学経済学部特任教授に就任。以後、毎年夏に「現代史」をテーマにした集中講義を行っている。2012 年、東京工業大学リベラルアーツセンター教授就任。2019 年、信州大学名誉博士。現在は、同大学など9つの大学で教える。著書に『学び続ける力』、『伝える力』、『おとなの教養』ほか多数。


kuroiwa黒岩 伸雄 さん NPO法人ふるさと理事長
長野県信州新町(現長野市信州新町)生まれ。地元商店街の衣料品店主。人口減少や高齢化の進行によって地域の文化や伝統、商店街の活気が失われつつある状況を前に、仲間と意見を出し合い、2004 年NPO 法人ふるさとを設立。「地域の事は地域が支える」を合言葉に、年間200 件を超える冠婚葬祭事業や月間300 食の高齢者配食サービスを展開し、持続可能な地域づくりに取り組む。


sakurai櫻井 記子 さん 豊殿ふれあいサロン「hinata bocco とよさと」運営委員
看護師として厚生連佐久総合病院などで勤務。2002年より上田市豊殿地区に設立された特別養護老人ホームで認知症ケアや人材育成に携わる。同施設長を経て、2017年から社会福祉法人ジェイエー長野会教育顧問。
特養設立当初より、住民主体の「安心」の地域づくりセミナーの企画運営等に参画。現在は、同地区で2018年にオープンした地域サロン「hinata bocco とよさと」を中心に、住民と多様な関係機関が協働し、安心して暮らせる地域づくり活動を継続。


miyashita宮下 祐介さん  若者コミュニティBridge広報宣伝部長
1986年長野県安曇村(現松本市安曇)生まれ。地元中学校を卒業し、高校留学でニュージーランドへ。帰国後から7年間、東京で高級会員制フィットネスクラブのフロントスタッフやタクシー運転手などを経験。29 歳の時、乗鞍高原へ帰郷。家族経営のバウムクーヘン店を手伝う傍ら、地域内外との交流や世代を超えた地域課題への取り組みを積極的に行う、地元小中学校卒業生で結成した若者コミュニティBridgeの広報宣伝部長として活動。


 

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