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更新日:2021年12月14日

環境保全研究所

水・土壌環境部の業務風景

水・土壌環境部で行っている調査・研究や日常の出来事などの業務風景を掲載しています。

 野尻湖の水草調査を実施しました(令和3年12月14日)

 令和3年11月12日、野尻湖内の水草のモニタリング調査を行いました。4月から11月まで毎月行っている沿岸域の調査に加えて、湖内の水草の繁茂状況を調査することが目的です。

 野尻湖では昭和50年頃に、水草がたくさん繁茂していて船を動かしにくいという声が上がったことから、昭和53年に除草目的で5,000匹のソウギョが放流されました。ソウギョとは、東アジア原産のコイ科の魚で、水草を旺盛に摂食します。日本では、利根川水系のみで繁殖が確認されていますが、野尻湖では繁殖していません。野尻湖にソウギョが放流されてから3年後、水草帯が喪失し、さらにその数年後に赤潮が発生したことから、水草帯の喪失による湖内の生態系の単純化が、赤潮を引き起こしたと考えられています。

 以後、水質の改善や、生物の生息場所の提供など生態系の多様化を助ける働きを担っている水草の復元を目指し、研究や対策が行われてきました。近年は湖で水草が確認されるようになり、増加傾向にあります。私たちは、湖内のソウギョの個体数が減少し、食圧が低下したことによって、水草が生育できるようになったのではないかと推定しています。

 現在は、復元の途上にある水草の種類の同定や定量化を試みています。この日は図の①~③の3地点で調査を行いました。沿岸から湖心方向へ数十mおきに湖底の水草の繁茂状況をボートの上から水中カメラ等で記録し、水深、水温、透明度、pH及び電気伝導率を測定しました。

 野尻湖の東側の湖底は急こう配になっており、沿岸に多く見られる水草も、沖に進むにつれて水深が深くなり、太陽の光が届かなくなると見られなくなります。写真2は地点①の岸から50mほど離れた位置の湖底の様子で、水深は10mほどです。

 写真3は地点②の岸から湖心方向に10mほど離れた湖底の様子です。水深は5mほどで、クロモが多くみられました。

写真1:水中カメラによる撮影の様子

図:野尻湖と調査地点

 

写真2:地点①の湖底の様子

 

写真3:地点②の湖底の様子

 

お問い合わせ

所属課室:長野県環境保全研究所 

長野県長野市大字安茂里字米村1978

電話番号:026-227-0354

ファックス番号:026-224-3415

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