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更新日:2017年4月1日

環境保全研究所

カワウ及びサギ類等魚食性鳥類の県内における生息状況

カワウ及びサギ類等魚食性鳥類の県内における生息状況の調査研究

研究期間:H20~21年度(2008~2009年度)

研究の目的

 最近、カワウやアオサギ、カワアイサなど魚食性鳥類が急増し、県内の水産資源などに大きな被害をもたらし深刻な問題となっています。

 しかし、つい最近までこれらの種は数の少ない鳥類として知られていました。1970年代には、カワウのコロニー(集団繁殖地)は全国で数えるほどしかなく、アオサギも県内では野尻湖にコロニーがあるだけでした。現在の状況については、1月中旬に行われるガンカモ類の全国一斉調査時などに、カワウの調査が実施されていますが、まだ生息状況に関する情報はかなり不足しています。

 そこで、この研究では、カワウやアオサギなど魚食性鳥類の長野県内における生息状況を正確に把握することを目的としています。

カワウ(撮影:中村照男氏) 写真: カワウ(撮影:中村照男氏)

研究の内容

  1. カワウとアオサギの個体数把握(2008年4月~2010年3月)

    • 千曲川流域にあるカワウやアオサギなどサギ類のコロニーやねぐらを確認。
    • 発見したコロニーやねぐらにおける個体数、巣数、ヒナ数などを調査。
  2. 諏訪湖で急増している魚食性のカモ、カワアイサの個体数把握(2008年10月~2009年3月、2009年10月~2010年3月)

    • 諏訪湖に越冬のために渡来するカワアイサの個体数について調査。

調査の概況

諏訪湖のカワアイサ

カワアイサ 写真2: カワアイサの群れ。頭が黒いのが雄、茶色いのが雌

 現在、諏訪湖では、魚食性カモ類であるカワアイサが11月から翌年の3月に大群で渡来・越冬しています。諏訪湖の重要な漁業資源であるワカサギへの被害が大きな問題となっています。研究所では平成19年(2007年)の秋から諏訪湖におけるカワアイサの生息状況を調査してきています。今年の成果がまとまりましたので、公表いたします。

2009年、2010年の冬季に、諏訪湖で越冬したカワアイサとミコアイサの個体数図 2009年、2010年の冬季に諏訪湖で越冬したカワアイサとミコアイサの個体数

 今年、カワアイサの個体数が最も多かったのは、1月7日の約1600羽でした。昨年の最約2000羽だったのに比べると、2割程度減少した結果となりました。ただ、今年も一時的に薄く結氷しただけだったので、厳冬期もカワアイサは諏訪湖に多くとどまりました。

 参考までに、同じ魚食性カモ類のミコアイサ(海のパンダと呼ばれている愛らしいカモ)も増加しており、最大は12月22日の約450羽でした。

(研究リーダー 堀田昌伸)

お問い合わせ

所属課室:長野県環境保全研究所 

長野県長野市大字安茂里字米村1978

電話番号:026-239-1031

ファックス番号:026-239-2929 

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