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更新日:2019年6月15日

平成30年(2018年)5月25日部局長会議録

時間:9時30分~9時52分

場所:県庁特別会議室

出席者:

阿部知事、太田副知事、中島副知事、内藤警察本部長、原山教育長、小林公営企業管理者、池田危機管理監兼危機管理部長代理、小岩企画振興部長、関総務部長、角田県民文化部長、山本健康福祉部長、高田環境部長、内田産業政策監兼産業労働部長、熊谷観光部長、山本農政部長、山﨑林務部長、長谷川建設部長、塩谷会計管理者兼会計局長、林監査委員事務局長、西沢人事委員会事務局次長(清水人事委員会事務局長代理)、小口労働委員会事務局長、井出佐久地域振興局長、佐藤上田地域振興局長、酒井諏訪地域振興局長、堀田上伊那地域振興局長、土屋南信州地域振興局長、増田木曽地域振興局長、小野松本地域振興局長、中村北アルプス地域振興局長、吉澤長野地域振興局長、藤澤北信地域振興局長

(太田副知事)
おはようございます。
それでは本日の部局長会議を始めます。
最初に知事から何かございますか。

(阿部知事)
ありません。

(太田副知事)
それでは報告事項に入ります。
資料1につきまして山本健康福祉部長から説明をお願いいたします。

(山本健康福祉部長)
健康福祉部から、長野県住宅宿泊事業の適正な実施に関する条例の施行規則(案)についてご報告させていただきます。
この条例、もしくは施行規則につきましては、現場ではいわゆる住宅を活用した宿泊事業が行われ、それが闇のような形で、法規制が行われていなかったためにさまざまな課題があったことから、先般法律が施行され住宅宿泊事業を適正に実施するために都道府県が条例、もしくはそれを踏まえて規則を制定することとなっております。
従いまして、この条例、また施行規則におきまして、適正な実施に向けて事業者にやっていただく事項を定めることとしております。
その具体的な内容については、そちらの2ポツの(1)から(4)になっておりまして、やはり近隣の住民の方への説明、またそれに関連するトラブルが非常に重要な事項でありますので、(1)(2)にございますとおり、どういった方々にどういった内容を説明するのかということを定め、また(3)で衛生の確保や近隣から事業実施後さまざまな苦情があった場合にどのように対応するかということを定め、また(1)から(3)の内容について、どういう形でやっていくのかを事業実施方針として定めて、事前に届け出をいただくということを定めております。
また(1)から(4)の内容に加えて重要なのが、生活環境悪化の防止を目的とするものであれば、条例において事業の実施を制限することができるとしておりまして、それが次ページに記載しております。
長野県の条例の特徴は、市町村の自治を最大限反映するということで、県で基本的な考え方を定めたあと、市町村の要望に基づいて制限を解除したり、また制限をかけたりということができることとなっております。1と4、学校周辺と住居専用地域は基本的には制限をするとした上で、申出によって解除するということで、右側に記載の市町村については解除することとなっております。
また、2・3・5・6・7、学校に類似するもの、医療機関・福祉施設や住居専用地域に準じる地域などは、静穏な環境の維持の観点から希望する市町村については制限をすることとしておりますし、7は静穏な環境以外でも交通の混雑等のために制限が必要な地域については制限をしていくという施行規則になっております。
今回、早急にこの規則を策定した上で、6月15日の施行に備えていきたいと思っておりますし、これは一度制定したあと、当面の間というよりは、これは法律を含めてかなり慌ただしく成立したものでありますので、適宜実態を把握しながら、必要な見直しを行っていきたいと考えております。以上でございます。

(太田副知事)
ただ今の説明につきまして、質問・意見ありましたらお願いいたします。
この規則の施行はいつになりますか。

(山本健康福祉部長)
もう1か月を切っておりますので、できるだけ早く、もうほぼ細かな点以外は詰まっておりますので、できるだけ速やかにと思っております。

(太田副知事)
ほかにございますか。
知事ございますか。

(阿部知事)
観光部としてのご意見は。

(熊谷観光部長)
まず技術的な、県独自の規制、2などは、本当にしっかり書き込んでいただいたなという気がいたしております。それと、各地域のものもデータに基づいてということなので、これからまた進める上で各観光地の状況などを確認しながらやっていきたいと思います。
また、条例を制定する際に、不動産業界・観光業界も含め、検討会議というのを持ちましたが、これをこれから検証的な組織に移行して、継続的に業界及び県民の声を聞いてまいろうと思います。以上です。

(阿部知事)
まず、健康福祉部を中心に条例制定から、今回の施行規則も市町村ごとに相当きめ細かな規則になっていて、大変困難が多い規則をよくまとめてもらったなと思っています。健康福祉部・観光部をはじめ関係した職員に感謝します。
この施行規則、条例がしっかり守られるようにしていくということが次の段階では大事になってきますし、山本部長の話にもあったように、施行の実態を把握しながら、常に振り返って適切な内容であるのかどうかについては考え続けなければいけないと思いますので、ぜひその点は引き続きしっかり取り組んでもらいたいと思います。
長野県は今回民泊についても一定のルールの下でスタートするということになりますけれども、ペンションや民宿、農家民泊などいろいろな既存の宿泊事業がありますので、全体として発展できるように更なる振興策について観光部でもしっかり考えてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。

(太田副知事)
それでは次に資料2につきまして、原山教育長から説明をお願いいたします。

(原山教育長)
日本遺産に「星降る中部高地の縄文世界」が認定されたことをご報告させていただきます。
昨日、日本遺産が全国で13件認定されましたが、本県が申請しておりました「星降る中部高地の縄文世界―数千年をさかのぼる黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅―」も認定されたところであります。
日本遺産の制度ですけれども、文化財そのものを認定するというのではなくて、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを認定するということであります。
昨年度も申請しましたが認定は見送られ、今回、県立歴史館を中心にストーリーを練り直してチャレンジし、見事に認定されました。ストーリーの概要にありますとおり、黒曜石、縄文人の高い芸術性を前面に押し出したところであります。ストーリーの概要には書いてありませんが、「縄文時代の黒曜石鉱山がある」の次に、「鉱山の森に足を踏み入れると、そこには縄文人が掘り出したキラキラ輝く黒曜石のかけらが一面に散らばり、星降る里として言い伝えられてきた」というストーリーが展開されております。2番目にあるとおり、申請自治体はこれだけの数に上っております。
今後の活用でありますけれども、地元市町村も大変喜んでおりまして、この市町村とともに、県としては歴史館・教育委員会、そして観光部・諏訪地域振興局、さらに山梨県とも協力しながら協議会を設立し、計画を立てます。文化庁からは日本遺産魅力発信推進事業ということで、3年間で7000万円ほど補助金が予定されております。そういったものを活用しながら、国内外からの観光客が縄文文化の素晴らしさを体験できたり、あるいは地域住民と交流できるエリア「縄文のまち」を目指して、情報発信、人材育成に努めていきたいと思っております。
これにつきましては平成28年度に木曽郡全町村と塩尻市で「木曽路はすべて山の中」ということで認定されておりますので、長野県としては2件目ということになっております。観光部、あるいは諏訪地域振興局とともに、いいものを作っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上です。

(太田副知事)
質問・意見等ありますでしょうか。

(熊谷観光部長)
インバウンド向けの新たなキラーコンテンツとして、観光部としても大変ありがたいと思っております。
スノーモンキーというのは非常に認知されていますけれども、これに次ぐキラーコンテンツというものを、今、海外系のメディアや情報発信の会社に売り込みをかけているところです。第1号の木曽路を、今一生懸命売り込みをかけておりますけれども、それに次ぐキラーコンテンツということで、この縄文というものが非常に価値があろうかと思いますので、予算の執行も含めて、相談しながら進めさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

(太田副知事)
どうぞ。

(中島副知事)
この日本遺産への登録、本当にうれしいニュースだと思います。
私はこの認定されたエリアに住んでいて感じているのが、非常に宝なんだけれども、観光という部分ではまだまだ磨く余地があるなと思っていまして、例えば富士見町では縄文の遺跡でお祭りも開かれていて、ハスの実を使ったお皿とか、縄文時代の黒米を使ったお菓子等を作っているんですが、基本的に地元向けで、商品化されていないんです。観光地としては使われていないので、ぜひこれを機会にうまく観光の価値として、皆さんまだ文化活動としてやっているレベルなので、ぜひ観光サービスとして、コミュニティビジネス的なものも含めて、日本人も海外の人も楽しめる事業にしていくという部分は磨く余地がたくさんあると思います。観光部や農政部、地域振興局と教育委員会で連携していただいて、ぜひ海外にも発信できる観光コンテンツになるように、これを機会に磨いていただければと思います。

(太田副知事)
ほかにございますでしょうか。
県立歴史館では、これが認定される以前から、茅野市にある二つの国宝も含めて、来年度に、土偶の企画展をやりたいという話を聞いております。それから黒曜石そのもので言えば、青森県の三内丸山遺跡、あそこにあっても黒曜石については長野県の、今でいう長和町あたりからのものが来ているという記述もちゃんと入っていますので、非常に広い範囲での黒曜石の分布というのがございます。
そういう意味では今回の日本遺産を一つのきっかけとして、長野県における古くからの遺産をPRする機会だと、大変ありがたいことだと思っています。

(原山教育長)
黒曜石に関しては歴史館で今年、企画展を予定しております。
それから、今、知事の後ろにありますけれども、日本遺産の認定証がこれでございます。遠くから見えにくいと思いますので、今タブレットにも出しております。
できたら諏訪地域振興局長にも一言ご発言いただけたらと思います。

(酒井諏訪地域振興局長)
諏訪地域振興局です。
諏訪地域では6市町村すべてが申請者に名前を連ねておりますので、今回の認定を歴史文化を活用した観光振興と、外国人旅行者の誘客などの大きな機会と捉えまして、関係市町村、それから団体等と連携しながら、進めてまいりたいと考えております。以上です。

(太田副知事)
ほかにございますか。
知事ございましたら。

(阿部知事)
申請代表自治体としても大変うれしく思っておりますので、関係者の皆さんのご尽力に感謝します。これはここからが問題で、協議会は、どういうメンバーでどこが中心になって作っているんですか。

(原山教育長)
ここにあります、仮称でありますけれども、県とすると、教育委員会・県立歴史館・観光部・諏訪地域振興局等が入ります。あるいは関係市町村、地元観光関係者、文化財保護団体、それから山梨県の関係者を一応考えていますけれども、具体的にはこれからとなります。

(阿部知事)
よく考えていただきたいと思います。協議会で皆でやるのも必要ですが、もう少し、中島副知事がおっしゃったように、部会みたいなものを作って、観点ごと、テーマごとにどう活かすかを少し掘り下げて工夫をしたほうがいいんじゃないかなと思います。
例えば、道の駅みたいなところで「これは黒曜石です」って売っていますよね。あれをもっと加工して付加価値をつけて売るとか。
地域の歴史だけではなくて日本全体の原点みたいな地域なので、教育旅行とかでもっと全国から来てもらえるような仕組みを作るとか。協議会で話してもいいですが、ある程度具体的なテーマ設定をして、これとこれとこれをまずやっていきましょうということを明確に打ち出した方がいいと思います。
日本遺産に認定されて最初は注目されますが、何年も経つと何だかわからなくなってしまいます。東京オリンピックに向けてインバウンドの取り込みも必要で国もこういう取り組みをやっていると思うので、短期決戦で来年までに何をしますと、オリンピックのときにはこうやって誘客しますとか、あるいは教育はこうしますとか、物産はこうしますというスケジュールを早く立てることが必要だと思います。教育委員会が全部やるのは難しい話なので、体制をどうするかをまず考える必要があると思います。

(原山教育長)
観光部長と相談して具体化していきたいと思います。

(阿部知事)
まずしっかり体制を考えてみてください。よろしくお願いします。

(太田副知事)
それでは続きまして、その他に入ります。
山崎林務部長からお願いします。

(山崎林務部長)
お手元にリーフレットをお配りしてございます。
ふるさとの森づくり県民の集いでございます。第69回となります長野県の植樹祭でございますが、今年は「続けよう笑顔をつくる森づくり」をテーマといたしまして、6月2日の土曜日に下伊那郡の売木村、長野県の最南端の村の南信州広域公園で挙行いたします。
当日は物産とかさまざまな催しを予定しておりますほか、カラマツの伐採跡地、約1.5ヘクタールにヒノキ4500本の植栽を県民の皆様と一緒に行う予定でございます。
南信州振興局には大変お手数をかけますが、よろしくお願いしますとともに、それぞれの部局の職員の皆さんもご家族でぜひ足を会場にお運びくださいますようお願いいたします。以上です。

(太田副知事)
特に質問とかございますか。
それでは次に長谷川建設部長からお願いいたします。

(長谷川建設部長)
災害の伝承、長野県立歴史館連携事業をご説明いたします。
6月が土砂災害防止月間となっておりまして、今回土砂災害防止の取組の一つである災害の伝承をご説明いたします。
この取組は県立歴史館と協働しまして、先人らが残した過去の災害情報を、地域住民ですとか、あるいは要配慮者利用施設管理者などへ提供していくものであります。
自分たちの暮らしている地域が過去どのような場所であったか、あるいはどんな災害に見舞われてきたのかなどを理解していただいて、地域の防災力向上に寄与していこうということであります。
地域の災害の石碑、それから古地図、地名などを通じて危険か所の把握に役立てるため、過去の災害に学ぶページというホームページを開設しています。現在掲載データは南木曽町で2か所、生坂で1か所となっていまして、現在3か所なんですけれども、今後追加して充実させていきたいと考えています。
合わせてリーフレットを作成しております。こういったリーフレットを住民の皆さんにも配布しながら、次のページにもありますけれども、地域の防災力の向上につなげていきたいと考えています。以上です。

(太田副知事)
質問等ございますでしょうか。
危機管理部長、何かありますか。

(池田危機管理監兼危機管理部長)
ただ今建設部長から説明がありましたけれども、過去の災害に学ぶということが大変重要だと考えております。県では昨年度は神城断層地震の災害記録集、本年度は御嶽山の噴火災害の記録集を作成させていただいております。これにつきましても、県民の皆様にわかりやすく、さまざまな機会を通じて、また建設部とも連携しながら周知に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

(太田副知事)
ほかにございますか。
最後に知事何かございますでしょうか。

(阿部知事)
この災害の伝承は建設部と歴史館がコラボレーションするということ自体が画期的だと思っています。いろいろな角度から防災意識を持ってもらうということが大事だと思いますので、着実に浸透させると同時に対象も広げていってもらえればと思います。

(太田副知事)
ほかに何かございますでしょうか。
以上で本日の部局長会議は終了いたします。
ありがとうございました。

 

 

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