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更新日:2020年4月5日

年度初めの挨拶(令和2年4月1日 部局長会議)

  • 日時:令和2年4月1日(水曜日)午前8時47分~
  • 場所:特別会議室(部局長会議)

知事挨拶

 改めまして、皆さんおはようございます。

 年度初めの式ではなく、このような形で部局長会議を開始して、各地域振興局、職員の皆さんにも呼びかけるような形で、皆さんと年度初めの問題意識・方向性を共有したいと思います。

 新しい体制になりました。昨年から引き続き同じ職務を担っていただいている皆さん、そして、今日から新しい仕事に向き合うことになる皆さん、それぞれいろいろな思いがあると思いますけれども、「県民の皆様方の確かな暮らしを実現する。」「幸せな長野県を作っていく。」。そういう強い思いを共有して、新たな気持ちで職務に臨んでもらいたいと思っています。

 今、新型コロナウイルスへの対応で、危機管理部はじめ健康福祉部、関係部局は、通常の年度末・年度初めとは違う状況で迎えていると思いますし、その他の部局は感染症対策の徹底であったり、イベントのあり方の見直しであったり、様々な対応を迫られている状況だと思います。

 昨日の対策本部会議で、長野県としての基本的な対処方針を定めました。全国的にも感染者数が引き続き増大していて、私としても大変な危機感を持っています。

 我々行政の役割、最も重要なことは、県民の皆様の命を守ることです。新型コロナウイルスだけではなくて、昨年の台風19号災害の教訓を受けての災害への備え、県土強靭化、防災減災対策など、新年度はしっかりと命を守るための取組に我々の力を注いでいかなければいけないと思っています。

 今こそ、基本的な行政の役割・責任が求められていることを、しっかり共有してもらいたいと思います。

 多くの県民の皆様が県の行動に注目していますし、県の役割・対応に期待をしています。感染症の拡大防止、県民の暮らしや経済・産業を守っていく。さらには災害から多くの県民の生命・財産を守っていく。これが新年度の基本的な目標だと思っています。このことについて、しっかりと共有してほしいと思います。

 この後、報告事項で予算執行方針、あるいは行政経営方針に基づく主な取組、気候危機突破方針の報告があります。あまり私がここで話さないほうがいいかもしれないけれど、私の感覚を共有してもらいたいと思います。

 まず予算です。今日から新年度、適切な執行を各部局でしっかり心がけてもらいたいと思っています。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止、それに伴う県民の暮らしや産業経済を守っていくことが最優先課題となっている中で、例年どおり粛々と事業を執行していくだけでは対応できないと思っております。大規模なイベントについては当面控えることが重要だと思っていますが、そういうことも含めて、各部局においては、今ある予算をどういう形で執行していくのが望ましいのか、場合によっては不要不急な事業については、先送りするとか、見直しをするとかそういうことを含めて、しっかり対応してもらいたいと思っています。

 長野県の財政状況は、比較的、財政指標等健全な状態を維持していると思っています。その一方で、東日本台風災害への対応で、かなり多額の財政調整基金の取り崩しも行ってきています。また、県債の発行額も増やしていかざるを得ない状況になっています。そうした状況については、各部局長の皆さんには、しっかり頭に置いていただいた上で、予算の執行をおこなっていってもらいたいと思っています。

 それから、行政経営方針に基づく主な取組ですが、後ほど、説明があると思いますけれど、私からは、改めて、行政経営理念をしっかり徹底してほしいとうことを各部局長の皆さんにはお願いしておきたいと思います。「最高品質の行政サービスを提供し、ふるさと長野県の発展と県民のしあわせの実現」に貢献するということ。我々、いろいろな仕事を進めるうえで、常に念頭に置いておかなければいけないミッションだと思っています。特に、今のように、新型コロナウイルス対策、あるいは防災対策を進めていくときに、これまでと同じ視点・同じ発想で進めていては、とても十分な対応ができるとは思いません。我々何のために仕事をしているのかを考えれば、県民の皆様の期待にどう応えるか、県民の皆様の思いにどう寄り添って的確な対応をしていくかを常に念頭に置いて、その時々に応じた、適切な行動を起こしていくことが大変重要だと思っています。是非、このことについては、年度初めに当たって共有したいと思います。最近、コンプライアンスについては、あまり私の口から申し上げていませんが、長野県の目指すコンプライアンスは、単なる法令遵守ではない。「県民・社会の要請にしっかり応えていくことだ」と申し上げてきているところです。コロナウイルスへの対応であったり、あるいはこの後少し申し上げますが、気候危機突破であったり、時代は大きく変わっています。また、予期せぬ社会事象が、コロナウイルスのようにいつどういう形で起きるかわかりません。その時に、単に粛々と法令を執行している、去年やったことを今年も繰り返そうという発想では、県民の皆様の期待に応えることは全く出来ないと思っていますので、どうか、部局長の皆さんには、そうした思いを共有していただいて県政運営に当たってもらいたいと思います。

 もう一点、会議に集っているメンバーの皆さんは、もちろん、それぞれ担当部局を持っていますが、しかしながら、私としては、各部局長の皆さんに期待したいのは、県の幹部職員として、ある意味で取締役会議、経営会議のメンバーとして、自分の責任分担の組織のことだけではなくて、県庁全体を常に見据えながら、協力し合って県政を進めていってもらいたいと思っています。もとよりそれぞれの部局においてしっかり責任を果たしてもらうことが基本ではありますけれど、その一方で、県政の課題は各部局の枠内で収まるものはほとんどないと私は感じています。むしろ、必ず、他の部局との連携・協力が必要になってきますし、また、考えていくべき視点・行動していくべき考え方のベースも、それぞれの部局の範囲の中で収まっていると、恐らく、適切な判断・適切な行動を取り得ないのではないかと思っています。ここに集まっていただいている部局長の皆さんには、常に県全体を見渡して、県組織は今、何を最優先で取り組んでいるのか、県の幹部職員として何に留意すべきか、常に考えながら部局長としてのそれぞれの役割を果たしていってほしいと思いますのでよろしくお願いします。

 それから、気候危機突破方針を策定しました。年度内に策定するということで、新型コロナウイルス対応で私もなかなか時間を割けなかった中、なんとか取りまとめて今日の部局長会議に報告しています。これまでの常識に囚われていては突破できない、国の法令どおりにやっていても突破できないものであります。遠い将来を見据えながら、しっかり取り組んでいってほしいと思いますし、これも環境部が一応取りまとめていますけれども、環境部が進める方針ではありません。県庁全体で一丸となって取り組んでいく方針だということを、各部局長の皆さんには共有してもらって、一体となって、気候危機突破を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 長くなりましたけれども、新しい年度がスタートしました。今日、この後、新しい職員の任用式も行うことになりますが、是非、継続すべきことはしっかり責任をもって前任者から引き継いで、継続してもらいたいと思いますし、また、新しい視点で今のポストに留まっている人も、そして、新しくポストに就いた人もともども、新たな「思い」をしっかり持っていただいて、県民のための県政を一緒になって進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。私からは以上です。

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