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更新日:2023年1月24日
畜産試験場
牛の受精卵移植に用いる受精卵を得る方法の一つに、超音波診断装置で卵巣の位置を特定し、生体から卵子を吸引採取する方法があります。
採取した卵子は体外受精を行って受精卵とします。この方法は従来の体内受精卵を回収する方法に比べ、同一の牛から繰り返し卵子の採取が可能で、若齢牛や妊娠牛、さらに繁殖障がい牛からも体外受精卵の生産ができるメリットがあります。
畜産試験場では、本年度からこの生体内卵子吸引を行うための機器を導入し、効率的に卵子を採取する技術を開発しています。
また、卵子採取を含め繁殖に携わる技術者を養成するために、公益社団法人畜産技術協会とともに令和3年10月に繫殖技術研修会を開催しました。
講師には、酪農学園大学今井敬教授、石川県立大学橋谷田豊教授をお招きし、座学のほか超音波画像診断装置を用いた繁殖診断と生体内卵子吸引機器の実習を行いました。
受講生は県内の臨床獣医師のほか、北は宮城県から南は沖縄県の方が参加され、それぞれのご経験から熱心な質疑応答が行われた研修となりました。
この技術が広く普及し活用されるよう、畜産試験場も引き続き技術革新に努めていきます。
開講式
採卵実習
超音波画像を見ながらの採卵
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