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更新日:2022年7月13日
畜産試験場
豚および鶏の繁殖性向上や飼養管理技術の開発、育種改良等の研究を行っています。
最近の話題については、こちら(研究トピックス・養豚養鶏部)をご覧ください。
「信州黄金シャモ」は、父鶏「シャモ833系統」と母鶏「名古屋種」を交配した地鶏率100%の長野県のブランド地鶏です。
平成19年には地鶏・銘柄鶏食味コンテストにおいて最優秀賞、平成27年には地鶏・銘柄鶏食味コンテストのグランドチャンピオン大会(歴代チャンピオン10銘柄が出品)において最優秀賞を受賞するなど味には定評がある地鶏で、高級食材として旅館や高級料理店で利用されています。
令和2年度、基幹ブランドである「信州黄金シャモ」のセカンドブランドに位置付けられる新しい地鶏「長交鶏3号」を開発しました。「長交鶏3号」は地鶏率75%で、100日齢前後の出荷が可能です。肉質はジューシーで弾力性及びうま味が強い特徴があります。
長野県畜産試験場では、両鶏種とも生産者に素雛の配布を行っています。
長野県のブランド地鶏「信州黄金シャモ」
新たに開発した地鶏「長交鶏3号」
「信州黄金シャモ」および「長交鶏3号」の低コスト化及び省力的な生産に向けた飼料の検討などの試験を実施しています。また、近年欧米ではアニマルウエルフェア(以下AW)の考え方が浸透しつつあるため、養鶏におけるAWに配慮した飼育システムの導入と生産性および快適性評価に関する試験を開始しました。
子実用トウモロコシのサイレージ調製試験
子実用トウモロコシの給与試験
令和元年9月の豚熱発生により、当時の飼養豚351頭を全て殺処分し、以降養豚関係の研究および事業を中断していました。その後実施してきた防疫対策の強化を含めた施設整備が本年3月に完了し、豚の飼養が再開できる状況になりました。
新豚舎(上図)と新たな養豚施設のコンセプト(下図)
地域の未利用飼料資源等を活用し、高品質で付加価値のある豚肉を生産する技術について研究しています。また、県で統一された豚肉の美味しさの基準がないことから、長野県における豚肉のおいしさの基準づくりや評価方法の検討を行っています。
近年、多産系母豚(子豚をたくさん産む母豚)の導入が進んでいますが、従来の飼養方法では授乳中事故や虚弱子豚の増加から、離乳子豚の増加に至らない場合があります。
そこで、母豚の持つ能力を最大化し、離乳子豚を増加させることを目指して、多産系母豚に合った飼養管理・飼料給与方法について検討しています。
たくさんの子豚を育てる多産系母豚
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