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更新日:2023年7月13日
病害虫防除所
平成21年4月、東京都青梅市のウメに、国内で初めてウメ輪紋ウイルス(以下「PPV」という。)による植物の病気の発生が確認されました。これを受けて、農林水産省は都道府県と連携し、全国のウメ、モモ、スモモなど核果類の主要な果樹生産園地や観光園地を中心に発生状況調査を実施してきましたが、その後も新たにPPV感染植物が見つかるなど全国的な広がりを見せており、本病のまん延防止と早期根絶が大きな課題となっています。
感染樹は果樹園だけでなく公園や寺社、住宅の庭木などでも確認されています。発生が確認されると、感染樹等の伐採処分の他、感染樹を確認した園地及び周辺地域において、宿主となり得る植物の移動制限を行うなどの対策、発生監視調査等が実施されます。
本県では、ウメ、モモ、ネクタリン、日本スモモ、プルーン、アンズ、オウトウに係る果樹園、苗生産園、ハナモモ等に係る観光園において、本病の発生状況調査を実施してきましたが、これまでのところ感染樹は確認されていません。
ウメ輪紋ウイルス病徴1
ウメ輪紋ウイルス病徴2
ウメ輪紋ウイルス病徴3
ウメうどんこ病植物防疫所原図:夏以降、葉の表面に輪郭のはっきりしないし白粉上の大型の病斑を生じ、10月ごろから菌叢上に美微小な黒色の斑点を生ずる(果樹病害各論より)
ウメ白粉病植物防疫所原図:7月頃から葉の表面、特に葉脈に沿って病斑が徐々に拡大し、白色の粉末をまいたような症状を呈する(日本植物病害大事典(全国農村教育協会)より)
本県においては、これまでのところウメ輪紋ウイルスによる感染樹は確認されていませんが、万が一確認された場合、感染樹等の伐採・焼却処分や宿主となり得る植物の移動制限など大規模な緊急措置がとられます。本ウイルスによる感染を未然に防ぐため、次のことをお守りください。
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