長野県南信農業試験場

Nagano Nannshin Agricultural Experiment Station

ニホンナシの収穫期予測

2012年5月28日

 
<気温経過と生育>
  本年度は1月から3月にかけての気温の上下が激しく、1月下旬および2月中旬に特に厳しい冷え込みがみられた。3月下旬から4月上旬にかけては平均的に低めの気温を推移し、ニホンナシの生態は平年よりも1週間以上遅れていたが、開花前の4月中旬に気温が一気に上昇し、最終的な生態の遅れは3〜5日ほどとなった(表1)。
 本年は4月上旬までの低温により抑えられた生態が、4月中旬以降の高温により一気に進むという特徴的な傾向がみられた。このことにより、南信農試の主要なニホンナシ品種の生態においては、開花始めから満開までの期間が1日しかなく、平年と比較して2日も短かった。また、同時に品種間の開花時期の差が縮まる結果となった。
 開花期間が短かったことから、受粉のタイミングがやや難しかったが、適期に受粉できた園は十分な結実が確保できた。

<収穫期予測> 
 開花期から現在までの気温の推移を見ると、平均して概ね平年以上の気温を推移した。特に4月24日から5月5日にかけて高温の時期が続き、成熟や果実肥大に与える影響が大きいものと考えられた。
 幼果期間(満開後30日間)の気温は、「南水」、「豊水」、「幸水」いずれの品種においても平年よりも高かった(平年 +0.6〜1.0℃)。
 満開後30日間の平均気温から推定した成熟日数は表1のとおり。
 収穫期はいずれの品種においても、概ね平年並みの予測であった。
 

系統名が示す緑のバーははそれぞれの満開後30日間を示す