長野県南信農業試験場

Nagano Nannshin Agricultural Experiment Station

ニホンナシの発芽・開花予測 No.5

2013年4月12日 

<気温経過と生育>

この冬(12月〜2月)の主な特徴は概ね以下の通りであった。

・気温: 強い寒気の影響を受け、12月から平年を下回る低い気温が続き、2月上旬に気温はやや上がったが、それ以降も気温は低い傾向が続いた。

・降水量: 1月上旬は平年より少なかったが、12月〜2月でそれ以外は概ね多〜平年並みであった。

・日照時間: 12月と2月でやや少なく、1月で多かった。

 厳しい寒さが続き、ウメの開花は遅れ(名古屋地方気象台のウメの開花:2月5日で平年より3日遅く、昨年より17日早い)、天龍村の竜狭小梅の開花も2月15日と昨年により約1ヶ月遅れであった。果樹試の「エゾノコリンゴ」の発芽は2月14日で平年並みであった。

 低温が続いたため、植物の休眠からの覚醒は順調であったと考えられる。日本気象協会発表のさくら開花(定点は長野市)は4月6日で平年より7日早かった(昨年より12日早い)。


<生育予測>  

 本年は12月上旬からの冷え込みが厳しく、ニホンナシの自発休眠明けはDVRによる低温積算の予測から、平年よりも数日早い結果となった。ただし、自発休眠が明けた後も低温の日が多く、2月までの生育は平年よりもやや遅れていたが、3月中の降水と気温の上昇によって生育は前進した。4月に入ってからは逆に低温が厳しく、生育が停滞した。

 4月12日発表の一ヶ月気象予報(期間4/12〜5/11)によると、今後一ヶ月の気温については数日で大きく変動する傾向で、向こう一週間は平年並みで、二週目については低い予想であった。


 4月12日時点の品種ごとの予測を以下の表に示す。

 以下の予測は今後の気温が高い場合(平年+1、+2℃)、平年並みの場合、低い場合(平年-1℃)を4通りに場合分けしている(表1〜4)。表にみられるとおり、今後の気温の高低で予測値は大きく変化していくので、今後の気象の変化に注意したい。


 


本年度の開花予測は終了しました