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しあわせ信州

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更新日:2014年6月26日

諏訪湖のオオクチバス

信州の魚たち

○オオクチバス
写真:オオクチバス(全長44cm) 

北米原産の外来種(エイリアン・スピーシーズ)です。スズキ目サンフィッシュ科に属し、ブラックバスとも呼ばれます。

日本での分布拡大
 神奈川県芦ノ湖に大正14年(1925年)に移入されました。他の魚への影響が大きいとして当時から他の水域への持ち出しは禁止されていました。しかし、昭和40年代から生息水域は拡大し、平成13年(2001年)には北海道を含め全国で確認されています。貴重なトンボなどが住んでいる池沼で確認される例もあります。
諏訪湖では?
 昭和53年(1978年)にはじめて確認されていますが、その後は年に数尾が捕まえられる程度で定着の兆候は見られませんでした。「バスが産卵・生息するための環境が無かった、バスすらすめなかった」という見方も当を得ていたのかもしれません。
 平成9年(1997年)頃から徐々に増え始め、11年(1999年)7月に4~5cmの稚魚が確認されるなど、定着の兆候が見られるようになり、現在ではふ化後間もない仔魚も捕獲されています。
何を食べている?
 大きな口で自分の体の半分近い大きさのものまで食べてしまいます。動くものに喰らいつく習性が強く、死んだ魚などはほとんど食べません。飛んでいるトンボや泳いでいるカモのヒナを食べていたという例もあります。
 諏訪湖ではエビやとんこ(ヨシノボリなど)、もろ(モツゴモロコ)のように水草帯にすんでいる種類が主に食べられています。ワカサギもこのごろは水草帯の近くで餌を獲ることが多いことから比較的多く捕食されています。
水質浄化との関連
 各地の湖沼で増加した背景には環境の改変悪化があると言われますが、諏訪湖では水質浄化が進んで水辺環境が回復してきた時期にバスが増加しています。日本の湖にはコイ科の魚を中心とした生態系が形作られてきていますが、日本にはもともといなかった魚食魚が侵入し影響を与えています。バスのような魚食魚が極端に増えたことで、食物連鎖が途切れて水質が悪化したという事例も報告されています。水質浄化の面からも外来魚の動向に注意を向ける必要があります。
特定外来生物
 漁業や生態系に悪影響を与えるとして各地で駆除が実施されており、諏訪湖でも漁業協同組合を中心に駆除への取り組みが行われています。
 ブラックバスはブルーギルとともに外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)によって特定外来生物に指定され、飼育や運搬、放流などが禁止されています。もし、ブラックバスを捕まえるようなことがあっても、決して他の場所へ放したりしないよう、みんなで心がけていきましょう。
写真:オオクチバスの仔魚(全長7mm)

魚の呼び名
 発育段階に応じて、仔魚(しぎょ)、稚魚(幼魚、未成魚)、成魚と呼び分けます。仔魚とは、ヒレのスジの数など外部形態が成魚と同じになるまでの時期をいい、成魚と同じ形になっているものの成熟していない魚が稚魚です。

 

お問い合わせ

水産試験場 

電話番号:0263-62-2281

ファックス:0263-81-2020

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