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更新日:2014年6月20日

水産試験場

アユ

信州の魚たち

○アユ
写真:アユ

 県内のアユ釣りは6月から7月にかけて下流のほうから徐々に解禁となります。姿が美しく、釣って面白い、そして川魚の中で最もおいしい魚の一つであるアユは夏の河川漁業の主役です。
 アユは海と川を行き来する魚です。春から夏にかけて、幼魚から成魚までの期間を川の中流域で過ごします。河川にアユがいるのはこの時期です。秋になると成熟したアユは増水とともに川を下り、瀬が波立たないようになる下流まで降りて卵を産みます。卵を産んだ親アユはそこで一生を終えます。卵から生まれた仔アユは海まで流下し、冬の間を沿岸域で過ごします。この時期には砂浜の波打ち際でシラスのような仔アユが見つかります。そして翌春、7~8cmまで成長したアユは川を上りはじめます。
写真:アユの友釣りでにぎわう千曲川

 このようにアユが自然分布するためには、川と海の間を自由に往来できる状態になっている必要があります。しかし、県内の河川の場合は、発電用の取水ダムなどによる減水区間があり分断されているため、海からの溯上は期待できません。
 アユは県内の清流河川になくてはならない魚ですが、実は全てを、漁業協同組合が行う稚魚の放流に頼っています。もし放流しなければ、来年の夏、河川ではアユは全く獲れなくなるでしょう。

 

お問い合わせ

所属課室:長野県水産試験場 

長野県安曇野市明科中川手2871

電話番号:0263-62-2281

ファックス番号:0263-81-2020

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