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更新日:2014年6月24日

水産試験場

名前の由来

シナノユキマスってどんなお魚?

写真:シナノユキマス

 シナノユキマスは英名Whitefish(ホワイトフィッシュ)、一般にはコレゴヌスと呼ばれ、サケ科の仲間の一属であるコレゴヌス属(Coregonus)の魚です。
 サケ・マスのように大きな口ではなく、小さいことから別名コクチマスとも呼ばれています。体側が銀白色に輝く大きな鱗に被われたきれいな魚で、原産地は北緯50度以北の北米大陸、中部ヨーロッパ、フィンランド、シベリアに到るまでのロシアなどです。ロシアでは移植により国内湖沼に広く分布するようになったそうです。
 本来は湖沼や大河に生息する魚で、群れで回遊し、泳ぎもおっとりとしておとなしい性格の魚です。天然での食性は動物プランクトンや底生動物、小魚等も食べます。養殖魚の場合、満1年で体重80~100g、満2年で150~490g、満3年で450~800gに成長します。満3年で成熟し産卵しますが、成長の早い個体は満2年で産卵可能になります。

名前の由来

 1975年(昭和50年)に初めて長野県に導入されたのはコレゴヌス・ペレッド(Coregos peled)という種類でした。この魚がロシア語で「ペリヤジ」と呼ばれていたことから、当初は「ペリヤジ」と呼んで飼育技術の研究や養魚場での飼育試験を行いました。
 1983年(昭和58年)、ようやく本種の飼育技術が確立され、民間普及へのメドがたつようになりました。しかし、養魚場への稚魚配布が始まるに当たり問題が出てきました。「ペリヤジ」という名前では魚のイメージが伝えられないのです。「アジの仲間?」「よくわからない魚」等々。そのため、新魚種として新たな名前を付けようということになりました。
 現在「シナノユキマス(信濃雪鱒)」という愛称で親しまれている名前は、昭和58年に当時の吉村午良長野県知事が、信州に新たな魚として仲間入りしたコレゴヌスの白銀色を雪のイメージに結びつけて命名したものです。コレゴヌスの外観をうまく象徴した名前と言えるでしょう。以後ユキマスという名前は他県のコレゴヌスの愛称にも使われるようになりました。


 

日本に導入されたシナノユキマスとその仲間たち

シナノユキマスの採卵とふ化  シナノユキマスの利用

お問い合わせ

所属課室:長野県水産試験場 

長野県安曇野市明科中川手2871

電話番号:0263-62-2281

ファックス番号:0263-81-2020

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