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更新日:2014年6月24日

ペリヤジ、皇太子殿下とのご対面

シナノユキマス物語コレゴヌス養殖技術開発の記録

皇太子殿下と知事表彰

ペリヤジ、皇太子殿下とのご対面

山崎 隆義

 「この魚はペリヤジではないのか、名前が変わりましたか?」
 昭和56年(1981年)8月19日、当時の皇太子殿下をお迎えして、佐久支場の会議室でご説明をした時の最初のご質問である。前年の夏に軽井沢のプリンスホテルで、長野県の水産業の現況についてご説明させていただいた時には、写真でペリヤジとしてご紹介したが、今回は、標本ビンの実物をご覧に入れているところから、正確にペレッドとマレーナの名札が付けられていた。
 「一般にはペリヤジと呼んではおりますが、ここではペレッドとマレーナの二種類を飼育しております」とそのままお答えすれば良いのにその瞬間、私はかなり混乱し慌てた。その理由は、確かに一年前にペリヤジについては簡単なご説明をしたが、皇太子殿下から直接その名前をお聞きすることは予想をしていなかった故であり、驚きとともにひどく感激したためである。
 時間的な制約もあるので、当日のご説明内容は一般的なものを用意していたが、最初のご質問で状況が変わり、専門的内容に急いで切り替えた。また、ご説明は正確に表現することに注意をした。
 実験室でペリヤジを水槽に入れて展示したが、当時の魚は水槽に入れると動きが鈍って数分後にはひっくり返って白い腹を見せることから、須江さんがタイミングを計りながら直前に魚を移し入れることなどの苦心があった。同じ実験台に魚病関連の実験結果が並べられたが、これは前年に殿下から養殖魚への医薬品、特に抗生物質の使用についてのご質問があったことから、生産業者への薬剤使用の指導に当たっては、病例ごとに病原菌の薬剤感受性を調べて適正な使用に努めていることをご説明した。
 8月末に東京へお帰りになる日に、20尾ほどの稚魚が赤坂東宮御所の研究所まで殿下のお車で運ばれた。その日の夜、夕食が終わった頃に侍従から電話があり、魚が無事運ばれて研究所の水槽に収容が終わったことと、殿下がその場でペリヤジの観察をされていることが伝えられ、深い関心をお寄せいただいたことに感激した。
 その後、水槽の水温調整が困難になり、また白点虫が多数寄生したことから、残念ながら飼育を中止されたとお聞きした。


 

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