長野県立総合リハビリテーションセンター

しあわせ信州

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更新日:2016年8月30日

ベッドから車いすへの移動

車いすを利用して移動できるためには、ベッドから車いすへの移動(トランスファー)が危なげなくできることが大切です。

すべり布を用いた一人での移動

1.準備

準備

ベッド上にすべり布を敷き、すべり布の両側をマットの下にはさみ込む。車いすは、足を上げる分だけ開けてベッドに直角につける。

2.開始

開始

車いすのストッパーをかけ、両足をベッド上に上げてから、車いすとベッドを密着させる。

3.プッシュアップ

プッシュアップ

プッシュアップ(ベッド面を押して体を持ち上げること)をしながら、お尻がベッド上にしっかり乗るまで前進する。

4.方向転換

方向転換

最後に、枕の方に体の向きを変える。

ポイント

  • ブレーキのかけ忘れには十分注意してください。
  • お尻を擦らないように、浮かしながら移動して下さい。

 

すべり布を用いた介助者つき移動

1.準備

準備

ベッド上にすべり布を敷き、両側をマットの下にはさみ込む。

2.座った姿勢

座った姿勢

ベッドを起こし、座る姿勢になる。

3.方向転換

方向転換

車いすに乗る方向にお尻を向ける。

4.トランスファーボードを利用

トランスファーボードを利用

車いすを直角につける。ベッドと車いすの間にトランスファーボードを置く。

5.介助者用意

介助者用意

患者の両側に介助者が立つ。

6.移乗

移乗

両脇を支えて、車いすに乗せる。

ポイント

  • ベッドに対して車いすは直角に置く。
  • 1人で介助する場合、

介助者は患者(車いす)の後ろ側に立つ。
患者は両腕を組み、介助者は両側から手を入れて患者の腕を持つ。
抱きかかえるようにして、車いす上に引き寄せる。

 

下肢で支えられる場合の移動

1.接近

接近

ベッド横に約30度~45度くらいの角度で車いすをつけ、ブレーキをかける。

2.足を床に下ろす

足を床に下ろす

フットレストを上げて、足を床におろす。

3.手をついて移動

手をついて移乗

手をつきながら(プッシュアップという)しながら移動。

4.完了

完了

ベッドに腰をおろす。

ポイント

  • 腕の力が弱い場合は、ベッドと車いすの間にお尻が落ちやすいので注意する。
  • ブレーキのかけ忘れに注意する。

 

リフターを安全に使って移動する

1.座位をとる

座位をとる

ベッドの背もたれを起こし、リフターのシートを背中に当てる。

2.シートの用意

シートの用意

シートを太もも部分で交差させる。

3.フック掛け

フック掛け

左右のシートの取っ手をリフターのフックにかける。

4.持ち上げる

持ち上げる

リフターのストッパーをかけて、リモコン操作で持ち上げる。

5.姿勢の安定

姿勢の安定

体が完全に浮いたら、患者の両足でリフターをはさみ、姿勢を安定させる。

6.移動開始

移動開始

リフターのストッパーをはずし、移動する。(患者の体が大きく揺れないようゆっくり移動し、周囲のものに当たらないよう注意する。)

7.おろす

おろす

ひざなどを押さえ、安定した姿勢のままリフターをおろす。

8.完全におりた状態

完全におりた状態

体を完全におろす。

9.フックはずし

フックはず

姿勢が安定したら、フックからシートをはずす。

10.シート引出し

シート引出し

太ももで交差していたシートをはずし、両側にシートを引き出す。

11.シートはずし

シートはずし

背中からシートを引き出す。

12.みだしなみ

みだしなみ

衣類の乱れなどをなおす。

ポイント

  • シートが滑りやすい素材であり、痙性で体がずり落ちそうになることもあるため注意する。
  • 安全のために体格に合ったシートを選ぶ。

 

「小回りさん」を安全に使う

1.準備

準備

患者の正面に小回りさんを置く。

2.足の移動

足の移動

ターンテーブル上に患者の両足を置く。

3.クッション部分をおなかにつける

クッション部分をおなかにつける

小回りさんの足元のストッパーをはずすと、ターンテーブルのすぐ上から、脚ごとクッション部分が倒れる。そのクッション部分をお腹に深めにピタリとつける。

4.両脇をつける

両脇をつける

クッションを抱え込むように、クッションに両腕、両脇をつける。(患者にクッションを抱いてもらうと安定する。)

5.引き起こし

引き起こし

体を支えながら引く。(足元にペダルがあり、踏みながら行うと引きやすい。)

6.方向転換

方向転換

引いた状態で回転させる。

7.座る

座る

ゆっくりと車いすに座らせる。車いすに座ったことを確認してから患者の姿勢を正し、クッションの部分を元の位置に戻す。

ポイント

  • クッション部分を患者の下腹部に入れないと、引き寄せたときに体がずり落ちてしまうので注意する
  • 車いすのブレーキは両側ともきちんとかける

下肢の機能が比較的残されている方への支援方法です。ご本人の残された力を引き出すこと、介護者が無理をせず、ちょっとしたコツを会得することで装置や道具をを使わなくても可能な方法です。

 

ピポットターンを安全に行う

1.車いすを固定し準備

車いすを固定し準備

ベッドの横へ車いすを固定する。

2(ア).体をつかむ

体をつかむ

介助者は車いすより遠い足を患者のひざの間に入れる。

次に、患者の両脇から手を差し込み、患者の背中で腕を組む。

2(イ).ベルトをつかむ

ベルトをつかむ

あるいは、患者のベルト部分をつかむ。可能ならば、患者に介助者の首の後ろで手を組んでもらう。

3.立位誘導

立位誘導

かけ声などでタイミングを合わせ、立位へと誘導する。

4.ピポットターン

ピポットターン

介助者は立たせたまま患者のひざの間に入れた足を軸に体を半回転させる。

5.着席

着席

ゆっくりと車いすに腰をおろす。

ポイント

  • 必ず車いすのブレーキ確認を行う。
  • 痙性(けいせい)で足が震えている場合は、軽くひざを押さえるなどし、痙性がおさまってから立位動作へと移る。
  • 患者自身の残存機能を活かすため、介助者は体を無理やり持ち上げたりしない。
  • 介助者は腰痛に注意。患者を立ち上がらせる時、介助者はひざを曲げて腰を落とし、足の力も使いながら立たせる。決して腰だけで上げようとしない。患者に、ベルト(ひも)をし、把持すると力が入りやすい。

 

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