■疏水の所在
長野県中野市
■所在地域の概要
本用水は、中野市東部地域を流下する一級河川夜間瀬川から取水し中野扇状地一帯をかんがいし、稲作をはじめ、現在では、りんご・もも・ぶどうの果樹を中心に「くだもの王国」中野を樹立し、長野県の中でも特筆した濃密な果樹栽培地帯である。
■疏水の概要・特徴
八ヶ郷と言うのは、古くから夜間瀬川中野扇状地に発達した郷村による水利共同体のことである。その水源は、志賀高原の深山幽谷の水を集めて流れる横湯川と角間川が合流してなる夜間瀬川である。取水は、夜間瀬川の松崎地籍から水門を通して引水し分水タンクに流入させ八ヶ郷各堰へは規定の大きさの分水口を通して用水が送られている。志賀高原上流「琵琶池」、「大沼池」にたいしては
常に貯水量の維持、確保に努めてきた。明治15年(1882年)には上信国境に位置するガラン沢より17箇所の沢水を集めて群馬県より山腹を約6km長野県側へ隧道等により引水した「寒沢堰」がある。いずれも、先人達の偉業による、引水で中野市の肥沃な農地を潤す大切な水とな
り「地域住民にとって水の意識の変革」をもたらしたのである。