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更新日:2017年2月7日

STEP3(熟慮) 就農前後でどんな「壁」があるのかを理解しよう

 就農時や就農後には様々な「壁」が現れるものです。

 農業経営の開始を決断するに当たっては、「農業が大好き」で「ぜったい夢を実現させる!」という高い意欲を持っていることは大前提ですが、それに加えて、「壁はきっと何度も現れるだろう」と強く覚悟しておくことも大切です。

 あなたに、「農業を通じて〇〇したい」という、決してブレない真の目的があれば、壁にへこたれることはないでしょうし、それを乗り越えていくことにやりがいや喜びを感じるはずです。 

 家族と一緒に、もう一度深く考え、ご自分の進む道を決めてください。

 

 全国新規就農相談センターが平成25年度に実施した新規参入者アンケート(就農後概ね10年以内の方が対象)の結果より

動機の理由

苦労した点

 好きなことを自分の意思で実践して儲けたい、という理想を持つ方々が多いようです。(図1)

就農時に苦労した点

  アンケートで半数以上の方が、就農時に苦労した点として挙げたものは次の3つです(図2)。

(1)農地の確保

 本県では、就農前に2年間ほど先進農家等のもとで実地研修をするのが一般的で、この期間中に受入農家や関係機関(市町村農業委員会、JA等)の協力を得て農地を探すケースが多いです。あらかじめ農地が用意されている例は少なく、また、就農時に十分な規模や優良農地ばかりが確保できるとは限りません。就農後、懸命に農業に取り組み、地域からの信頼が得られれば、「農地を借りないか?」といった話が来る可能性が高まります。

費用・自己資金等

(2)資金の確保

 就農当時40歳未満だった新規参入者が就農時に要した資金の平均額は、設備投資と営農資金の合計で約700万円でしたが、確保できていた自己資金は平均約400万円とかなり不足しており、半数近い方が何らかの形で借金をしています(図3、4)

 費用・自己資金等借入の有無

就農に当たっては、「現実性のある経営計画を立てる」「機械等は中古導入も検討して投資額を極力抑える」「借金は返済が見込める金額に留める」などは必須事項です。また、「就農準備期間から経営が軌道に乗るまでの生活費」は自己資金で賄えることが必要です。国、自治体、JAなどの支援制度を活用する場合でも、給付されたお金が全て生活に費やされるようでは順調な就農は望めません。

作物別費用

 (3)技術の習得

   先進農家等のもとで一定期間実地研修するのが望ましいです(STEP6を参照してください。)

 研修期間中には、「自分の知識」と「現場の技術」の違いに悩む声も聞きますが、知識を一旦白紙に戻して、受入先の技術を貪欲に学びとることが大切です。就農後は、全てのことを自分で考えて、自分で判断していかなければ「経営」にならない、ことを意識して取り組む必要があります。

 農業所得で正解が成り立つめど

  アンケートで「農業所得で生計が成り立っている」と答えた方は、就農後5年以上でも半数程度です(図5)。また、売上1,000万円以上の方々の8割は「生計が成り立っている」と回答していることから(図6)、農業で生計を成り立たせるための一つのめやすは売上高1,000万円と言えます。

 しかし、これを達成しているのは就農後5年以上でも23%ほどです。(図7)

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   所得の不足分は、「就農前からの貯蓄」の取崩しや、「農業以外の収入」などで補てんしています。

 新規参入者の中には、地域にとって欠かせない冬場の仕事(果樹棚修繕やパイプハウス建設の手伝い、道路の除雪、燃料配達、スキー場など)に、農閑期を利用して携わっている方も見られます。資金確保とともに、地域に馴染むことにも役立っているようです。

現在の課題

課題1 課題2

   就農後の課題 「所得」「技術」「資金」「労働力」の不足

 所得(≒利益)が増えなければ資金力は備わりません。所得を増やすためには、技術向上はもちろん、ムダのない資材投下、労働力確保と効率的配分、販路の確保、施設機械を長持ちさせる管理、作業者の安全や健康管理など、すべきことは多々あります。ここが、「自分で経営の采配を振る」「やり方次第で儲ける」ための、手腕の磨きどころです。

 生活面の課題 「休暇が取れない」「労働がきつい」

 「適期に適確に」作業するのが農業の基本なので当然ですが、効率良く作業をこなせるような段取り技術を身に着けることも重要です。

 その他、人付き合いに起因する課題も挙げられていますが、地域コミュニティーに全く馴染めそうもない、という人は農業への道は諦めましょう。

 

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お問い合わせ

農政部農村振興課

電話番号:026-235-7242

ファックス:026-235-7483

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