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更新日:2017年6月30日

小水力発電とは

農政部(農地整備課)では、農業用水を活用した小水力発電の普及・促進に取り組んでいます。

小水力発電の特徴

小水力発電とは水の落差を利用した発電で、一般的に以下のような特徴があります。

(1)安定した電力源
太陽光発電のように天候の影響を受けにくいため、安定した電力の供給が可能です。
(2)環境貢献
化石燃料を使用した発電に代わるものとして、クリーンな循環エネルギーである水力を利用しているため、CO2排出抑制効果があります。エネルギーを地産地消することにより、他の地域へ環境負荷を与えることはありません。
(3)学習PR・まちおこし
環境にやさしい発電施設を設置することにより、設置者の環境貢献PRや学校等の環境学習教材として、あるいは、まちおこしなどにも活用できます。

 

発電の規模による統一的な定義はありませんが、一般的には発電規模が数十kWから数千kW程度の比較的小規模な発電施設を小水力発電といいます。

 

規模による小水力発電の区分
発電規模 一般的な区分

事例箇所(発電規模)

100kW以下 マイクロ水力 馬曲発電所(95kW)
星野温泉自家発電所(50kW)
剣沢ダム(5kW)
100~1,000kW ミニ水力 稲核ダム(510kW)
町川発電所(140kW)
1,000~10,000kW 小水力 菅平ダム(5,400kW)
里島発電所(3,500kW)
10,000~100,000kW 中水力 小田切ダム(16,900kW)
生坂ダム(21,000kW)
100,000kW以上 大水力

黒部川第4発電所(335,000kW)
奈川渡ダム(623,000kW)

 

農業用水を活用した小水力発電の課題

発電施設の導入にあたっては以下のような課題もあります。

 

(1)手続き関係
法令に基づく手続きが多く、運用開始まで時間を要する傾向があります。(河川法、電気事業法の手続きの他、自然公園法、自然環境保護法、国有林野法、森林法、農地法、土地改良法、砂防法、土地改良区や漁協等利水者の権利など)
(2)維持管理体制の確保
小水力発電は、ゴミ取り作業などの日常的な管理が不可欠なため、農業用水を管理する土地改良区などにおいて継続的な維持管理体制の確保を図っていく必要があります。

 

今後の取り組みなど

現在、地球温暖化防止・省資源対策が話題にのぼり、太陽光発電、地熱発電、バイオマス発電とともに、地域エネルギーの観点から小水力発電が注目されています。県内では、小水力発電に関心がある地方自治体、NPO、民間企業等が、発電施設を設置したり、実証実験を行っています。規模的には発電量の小さな施設が多く、電気柵、屋外照明、環境対策のPR等を主な目的としています。
小水力発電について地理的に有利な条件を備える長野県ですが、農業用水のもつエネルギーを土地改良施設の維持管理や農業農村の振興に活用するための取り組みを進めています。

 

【参考】発電出力・年間発電電力量の目安

(1)発電出力
発電出力(kW)=9.8(m/s2)×落差(m)×流量(m3/s)×効率

(効率:水車効率×発電機効率で一般的に65~85%)

(2)年間発電電力量

年間発電電力量(kWh)=発電出力(kW)×24(時間・h)×365(日)×設備利用率

(設備利用率:一年のうち発電施設を運転できる日の割合、一般的に50~90%)

 

《計算例》

落差1m、流量2.5立方メートル/s、効率70%、年間120日運転(設備利用率0.33%)の場合

発電出力(kW)=9.8(m/s2)×1(m)×2.5(立方メートル/s)×0.7=約17(kW)

年間発電電力量(kWh)=17(kW)×24(時間・h)×365(日)×0.33=約49,000(kWh)

(一般家庭一世帯あたりの年間電力使用量を約4,200(kWh)とすると、49,000(kWh)は11世帯分に相当します)

 

お問い合わせ

農政部農地整備課

電話番号:026-235-7240

ファックス:026-233-4069

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