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更新日:2020年3月29日

メールマガジン教育ながの/vol.490

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇       ★☆ 教育ながの  Vol.490 ☆★ 長野県教育委員会メールマガジン -平成15年(2003年)10月号- ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆2003/09/19発行◆◇

   ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ □■ ┃H┃E┃A┃D┃-┃L┃I┃N┃E┃ ■□■□■□■□■□    ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛  ●ひろば 「教室から、学校からの改革を求めて」 (稲垣忠彦氏:信濃教育会教育研究所長)  「教育改革は教育委員会・学校・地域社会の自立から」 (最首輝夫氏:前市川市教育長) 「現場の力を活かすには」(古山明男氏:古山教育研究所) ●トピックス「30人規模学級の拡大について」 ●おしらせ  ●学校HP自慢 「泰阜村立泰阜北小学校」 ●ご存知でしたか「”教科書本”ブーム!?」 ●あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ★☆★ 教室から、学校からの改革を求めて ★☆★  信濃教育会教育研究所長・東京大学名誉教授 稲垣忠彦氏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  1957年、大学院の学生であった私は、修士論文の調査で、長野県内の学校を訪ね歩いていた。20代、30代、40代の三つの年代の教師64人をランダムに選び、教育の実践について、教師としての歩みについて詳細なインタビューを行った。学校では校長にもお目にかかり、できれば授業も見せていただいた。校長先生は、ゆったりと対応して、学校の状況について話してくださった。学校が地域の実態に即応してカリキュラムを編成していた時期であり、先生方は、単元学習での工夫や、一人ひとりの子どもに注目した生活指導について熱っぽく語られていた。  振り返ると、この時期は、文部行政の地方分権から中央集権への転換期であった。学習指導要領についてみると、1958年の改訂で、従来の「試案」から法的基準性を持つものに改められ、それ以降、ほぼ10年おきに改訂された。40年におよぶトップダウンの伝達により、教師の実践者としての自律性、主体性は弱められていった。それは長野県のみでなく全国的な動向であった。 この時期、私は『長野県教育史』の編纂に参与していたが、それと平行して、学校を訪ね、「授業のカンファレンス(事例研究)」に参加した。授業をビデオで記録し、全校の先生と一緒に検討し、子どもの学びに注目して代案や改善案を考えあう草の根の研究会である。県下の十数校におよぶ学校でのカンファレンスは、私の研究にとって貴重な場であった。  ここ20数年来、教育改革の声がかまびすしく、とくに中央の審議会からの提言が相次ぎ、マスコミもそれに同調している。言うまでもないことだが、教育改革は、一人ひとりの教師、一つ一つの学校が基本の単位である。「総合的学習における教師の主体性」、「教師と学校の主体性・自律性」、「特色ある学校づくり」などの掛け声は、個々の教師、学校の自己変革によってのみ実現が可能となるのである。  2001年4月、思いがけず教育研究所長に就任することになった。現職教育の場として一人ひとりの先生の成長に伴奏できる仕事である。半世紀にわたる長野県とのご縁や、そこで学んできたことを活かしてお役にたてればと願っている。 長野県と私との半世紀にわたる関わりについては、『私が出会った信州教育』、『教室からの改革を求めて-信州教育への提言1970-2002年』(2002年信濃教育会出版部)を、研究所での仕事や研究会については、信濃教育会ホームページ教育研究所及び『信濃教育会教育研究所紀要7 号』を参照いただければ幸いである。 三年目になる公開研究会及び今年スタートした第二土曜の会は、「自分を変えようとする先生が、ともに学びあう場」であり、父母、県民を含めて参加自由の会である。ご参加を期待したい。 ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ <プロフィール> 1932年広島県生まれ。56年に東京大学教育学部卒業。58年東京大学大学院人文科学系研究科修士課程修了、62年同博士課程単位修得退学後、64 年に教育学博士。宮城教育大学助教授、東京大学教授、東京大学教育学部長、同付属中・高等学校長、滋賀大学教育学部教授、帝京大学文学部教育学科長を経て、2001年から現職。 信濃教育会教育研究所ホームページ http://www.shinkyo.or.jp/HP/kenkyujo/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ★☆ 教育改革は教育委員会・学校・地域社会の自立から ☆★        前市川市教育長(穂高町在住) 最首輝夫氏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  19歳のとき西穂高岳に登り、教員になって優れた信濃教育を知った私にとって長野県は憧れの地になりました。今は豊かな自然、人々、文化の中で穂高町で暮らす幸せを感じる毎日です。そんな折、県教育委員会の方から「教育長野メ-ルマガジン」のコラムの依頼を頂きびっくりです。責任を感じながらも教育について普段考えていることの一端を書いてみようと思います。  そもそも日本の教育は日本国憲法第29条に反して国の統制管理のもとで行われてきたという歴史を持っています。また、世界ではまれと言われる本来、法律規定になじまない「教育理念」を基本法に定めている国でもあります。ところが法に定めながら基本法の精神である「教育の自由・自主性の確保」及び「教育権の独立」そして「教育行政の一般行政からの独立」などが保障されていないという矛盾があります。  このような中で子供たちの教育環境は悪化の一途をたどり特に都市部では劣悪といえるところまで来ました。この間、子供たちの悲鳴に似た行動が次々と起こりました。しかしいずれも学校だけに責任をかぶせる対処療法でその場を凌いできたため根本的な解決には至りませんでした。実はこうなることに早くから警鐘を鳴らしていた人たちは多くいましたが時々の政府、文部省は無視し画一教育を推し進めてきたのです。勿論、県・市町村教育委員会も学校も国の方針に追従したのです。  これらの反省に立っての教育改革が遅まきながら1996年中教審答申「21世紀を展望したわが国の教育の在り方について」あたりからスピ-ドを増すのです。でも、表向きは教育の地方分権化、学校の自主性・自律性をうたいながら実際には文部科学省主導はなんら変えていないばかりか唐突に「学びのすすめ」なる文部科学大臣発言が出るなど学校現場や社会の混乱を招いています。  「自己教育力」-「新しい学力観」-「生きる力」と長い年月をかけて知識中心の学力観からの転換を図ってきたものを逆行させるようなものです。現に塾を始めた学校まで現れましたし、学力低下を心配する保護者は子供を一層勉強に追い込んでいます。  政府直轄の文部科学省廃止-教育センタ-化が視野に入ってきた今、国依存から脱却し地方それぞれが戦後教育改革における教育の地方自治、教育の民衆統制、一般行政からの独立の理念に立ち返えって教育委員会と学校が一体となり独自の地域教育確立に全力を傾注すべき時だと思います。学力とは何かその定義づけ、学校独自のカリキュラム編成、教員だけが授業するという考え方の転換、学校のコミュニテイスク-ル化、研修制度の改革、地域教育共同体の構築などです。これらを進めるなかで慢性化している教職員の多忙感を緩和する糸口が必ずや見つけられるはずです。それには教育委員会・学校・地域社会がまず自立することからです。 ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ <プロフィール> 1935年千葉県生まれ。千葉大学2年制終了、専修大学卒業。55年~84年千葉県の教員。84年~87年市川市教育委員会。87年~88年船橋市中学校校長 88年~93年市川市教育委員会(課長・部長)。93年4月~2001年7月市川市教育委員会教育長。2001年8月穂高町に転居 最首輝夫さんの「市川よみうり」への連載記事 http://www.ichiyomi.jp/kyouiku/kyouiku.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ★☆★ 現場の力を活かすには ★☆★          古山教育研究所     古山明男氏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  日本の教育制度のことを調べているうちに、教育関連の法律に詳しくなりました。そして、『学校教育法』とその施行規則(文科省令)を読んでいて、慨嘆してしまいました。「ハシのあげおろしまで、国が指示している。現場との乖離がひどくな るのはあたりまえだ」「これでは、教育委員会と学校教育法の二重支配になってしまう」  教育行政の骨格を決めている『地方教育行政の組織及び運営に関する法律』を読んで、もっと慨嘆しました。「これでは自治体も関係してくるから、三重支配だ。諒解を取り付けな ければならないところが多すぎて、誰も何も決められなくなる。誰が 責任者かも、まったく不明確だ」「学校と教員の立場が弱すぎる。上の人の意向を窺うことがはびこるだ ろう」  日本の教育制度は、とにかく学校と教員に任せない・任せられないという前提で作られています。冷戦構造を反映して作られた制度なので、管理機構を教員監視システムとして機能させていました。学校、教員が型にはまってしまうのはあたりまえです。 教育の場を官僚組織や大企業組織と同じような形態で運用しようとしたところに、日本の教育の無理があったと見ています。学校は、子どもと教師の関係が生命線であり、そこからすべてが生まれるべきものです。  しかしながら、この中央集権制度下で一律改革をやろうとするのは危ういものがあると思います。一生懸命に笛を吹く人と、「また仕事が増えた」とおざなりに踊る人、本当の動機は出世である人が入り乱れて、子どもが置き去りにされます。 コミュニティスクールでもチャータースクールでも独立私学でも寺子屋私学でもなんでもいい、意欲と技能をもった人たちが分離して、自己責任で自由に運営できる場を作ることが最善だと思っています。その実践結果が、全体に波及していきます。  長野県教委が、「現場主義」を打ち出しているのは正しいと思います。惜しむらくは、教育制度がほとんど国法レベルで決まっているので、「現場主義」の制度保障をするのが難しいことです。「現場主義」は本来、学校協議会を設置するとか、教職員会議に制度的権限を与える等々で実現すべきことですから。 ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ <プロフィール> 1949年生まれ。京都大学理学部卒。出版社で雑誌編集に携わった後、15 年間に渡り、民間で私塾を主宰。補習、受験指導、自主性涵養、不登校児童生徒の援助、フリースクールの運営、保護者からの教育相談など、地域の需要に応じた様々な教育活動に従事。著書:「教育への権利」 (伊藤美好氏との共訳と解説)、「国民から市民への途-21世紀日本の教育革命の入口を探す!!-」(小貫大輔氏との対談)  現在、「<教育の多様性>市民アライアンス」を中心に活動している。 http://www.forum3.com/projects/alt/index.htm  古山さんが構想日本に寄稿された教育委員会論 http://www.kosonippon.org/mailnews/log.html?no=115  ┏━━━━━━━┓ ★ ★┃ トピックス ┃★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★   ┗━━━━━━━┛ --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- 「30人規模学級」の拡大について --------------------------------------------------◇◆◇◆◇---  30人規模学級の小学校4年生から6年生への拡大については、これまで市町村教育委員会を始めとする関係者の方々から、さまざまなご意見をいただきまして、ありがとうございます。これまでの議論では、義務教育の事業主体を巡る議論や経費負担のあり方が大きくクローズアップされていたように感じています。これらの議論は非常に大切なことですので、今後とも協議の場を設けてさらに議論を深めていく予定にしています。  一方、今回の議論の中で、県教育委員会の30人規模学級拡大方針の真意が十分に伝わっていないのではないかと感ずる面もあります。それは、「『学級編制弾力化』の実質的権限を市町村教育委員会に持っていただきたい」という思いです。ご承知のように、現在の法制度上で、学級編成は「国が学級編制の標準」を定め、国の規定により「県教育委員会が定めた基準」に従い、「市町村教育委員会が行う」となっています。法律の規定上は、「市町村教育委員会が学級編制の決定をできる」はずですが、県教育委員会が教員採用配置の権限を持っているために、これまでは現実的には市町村教育委員会が主体的に学級編制を行うことができませんでした。  「この状況を変えたい」という強い思いを県教育委員会は持っています。  また、5月に実施した拡大意向調査でも、一気に6年生まで拡大したいとする市町村や4~5年まで拡大したいという市町村、段階的に拡大したいという市町村など拡大のスケジュールは様々でした。 この結果と「市町村教育委員会が主体的に学級編制を行うことができるようにしたい」という思いから、「小学校4年生から6年生までの拡大スケジュールは市町村が自主的に判断いただきたい」という方針にしています。 この方針に対して、市町村からいただいた意見の一つとして、「県は年次進行で段階的に小学校4年生から6年生までを拡大して欲しい」というものがあります。この意見にも合理性がありますが、県が全県一律の基準として「平成16年度は小学校4年生まで、平成17年度は5年生まで、平成18年度は6年生まで拡大」とした場合、県の基準が足かせとなり、今の4年生は卒業するまで30人規模学級が導入されないということになります。 ですから、来年度の30人規模学級をどの学年まで導入するかは、市町村の判断(判断は、保護者の要望の他に、教室の確保や教員人件費について総合的に判断することになりますが)を尊重することにし、県教育委員会としては、市町村が希望すれば、4年生だけでなく、5年生にも、 6年生にも拡大できるような環境設定を行うこととしたのです。  しかしながら、県の「小学校4年生から6年生までの拡大」という表現が「県は小学校6年生までの拡大を要請している」という誤解を招いた面があるのかもしれません。一部の意見として、「県のいうとおり小学校6年生まで拡大したら、現在の5年生は、来年4月に一年間のためだけにクラス替えをしなくてはならないではないか」というものもあります。 いままで述べてきましたとおり、県は市町村の自主的な判断を尊重するのであり、決して6年生までの一斉の拡大を求めているわけではありません。現実的には、来年度の小学校6年生への拡大は、クラス替えの問題もありますので、実施される市町村は少ないかもしれません。 けれども、30人規模学級を「学級編制権限を市町村が実質的に持てるようになった」という観点で考えると、例えば、ある小学校の今の5年生は41名で2クラスだけれど、来年は39名となり、国の40人学級では1クラスになってしまうというようなケースでは、市町村の判断でこの学校の小学校6年生に30人規模学級を導入することにより、来年も2クラス編成が可能となるのです。 また、現在、小学校3年生で1学年70名、35名・2クラスだけれども、来年2名増えて72名になる場合では、市町村の判断により、クラスの継続性を考えた36名・2クラス編制でも、より少人数学習を重視した24名・ 3クラス編制でも可能となるのです。  このように、今回の小学校4年生から6年生までの30人規模学級の拡大にあたりましては、「地域の実情や考え方」が反映された学級編制を、市町村が自らの判断で実施できることを重視した制度としております。 今回の県の方針には、さまざまなご意見がありますが、「学級編制権限が実質的に市町村主体となる」という面についても考えていただきたいと思います。  昨日(9月18日)を締め切りとして、市町村教育委員会には「30人規模学級拡大意向調査」をお願いいたしましたが、今後とも各市町村の事情にできるだけ応えられるように心がけてまいりますので、ご相談がありましたら、気軽にご連絡ください。 ■ お問い合わせ    義務教育課 助成係   電話 026-235-7424 FAX 026-235-7494 教育振興課 教育改革推進係   電話 026-235-7423 FAX 026-235-7487 ┏━━━━━━┓ ★ ★┃ お知らせ ┃ ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★   ┗━━━━━━┛ --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○○県立歴史館秋季企画展「もみじ 夕焼け 里の秋-唱歌・    童謡のふるさと信州-」・巡回原爆展が開催されます ---------------------------------------------------------------  今も多くの人に親しまれている唱歌「ふるさと」(高野辰之作詞)や童謡「てるてる坊主」(浅原六郎作詞・中山普平作曲)、「夕焼け小焼け」(草川信作曲)、「里の秋」(海沼實作曲)など、長野県出身の作詞・作曲家の活躍をとおして長野県にかかわる唱歌・童謡の歴史を紹介する秋季企画展を9月27日から開催します。 また、併せて開催される「巡回原爆展」では、被爆資料やポスター・パネル展示などにより、原爆被害の悲惨さと核兵器廃絶や平和の尊さをお伝えします。 ■ 開催期間 9月27日(土)~11月9日(日) [巡回原爆展は10月26日(日)まで] (9/29,10/6,10/14,10/20,10/27,11/4は休館します) ■ お問い合わせ  県立歴史館 総合情報課(387-0007 千曲市屋代260-6)  電話 026-274-2000  FAX 026-274-3996 mail@npmh.net ■ 県立歴史館ホームページ http://www.npmh.net/ ■ ご存じですか 県立歴史館では、土・日・祝日及び振替休日は小中高校生の観覧が無料です。1階受付で無料観覧券を請求してください。 ご来館をお待ちしております。 --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 平成15年度9月補正予算案では、養護学校の教室木質化   等を行います。 ---------------------------------------------------------------  9月25日に開会する平成15年9月県議会定例会に提出予定の9月補正予算案がまとまりました。 教育委員会関係では、小諸養護学校等の増設教室の内装を県産材を利用して木質化を図るほか、飯田養護学校の教室増設、県立高等学校の維持修繕等を行うための経費2億2200万円余が計上されます。 ■ 平成15年度9月補正予算案の概要  http://www.pref.nagano.lg.jp/keiei/zaiseit/hosei/H1509/1509.pdf ■ お問い合わせ    教育振興課 経理係   電話 026-235-7422 FAX 026-235-7487 下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。 --------------------------------------------------◇◆◇◆◇--- ●○ 教育行政の基本資料となる学校基本調査などがまとまりした ---------------------------------------------------------------  平成15年5月1日現在の学校数、児童生徒数、教職員数などや平成15年3月の卒業後の進路状況、平成14年度中の長期欠席者の状況などを調べた学校基本調査の速報がまとまりました。 それにともない、「教育要覧」、「グラフで見る長野県の教育」も最新データに更新されていますので、ご活用ください。 なお、これまで印刷物として配布していました「グラフで見る長野県の教育」はホームページを通じての電子データ(PDF形式)の配布のみとなりますので、ご理解ください。 ■ 平成15年度 「学校基本調査(速報)」  http://www3.pref.nagano.lg.jp/toukei3/gakkoukihon/school_1.htm ■ 平成15年版 「教育要覧」  http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/toukei/youran.htm ■ 平成15年版 「グラフで見る長野県の教育」  http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/toukei/graph.htm ■ お問い合わせ    教育振興課 教育改革推進係   電話 026-235-7423 FAX 026-235-7487 下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。 ---------------------------------------------------------------- ■ 高校入試の改善内容について(Q&A)-中学生用- を掲載しま  した http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/jouhou/gakkou/h16/Q_A.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 平成15年8月8日~12日に開催された第27回全国高等学校総合文化祭・ 写真部門で、松商学園高校3年の太田佳那恵さんが「最優秀賞」を、 松本筑摩高校定時制4年の中村優さんが「奨励賞」を受賞しました。 http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/topic/bunkabu/syasin2.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 平成15年8月8日に開催された 「ミスダンスドリルチーム日本大会 2003」のミリタリー部門で、長野西高校バトン班が初優勝しました。 http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/topic/bunkabu/baton.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 県有施設のたばこ対策がまとまりました http://www.pref.nagano.lg.jp/eisei/hokenyob/happyou/zenmenkinen.pdf ---------------------------------------------------------------- ■ 第1回「県学力向上フロンティアハイスクール推進協議会」を開催 しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/jouhou/gakkou/frontier_hs/index.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第4回「子どもサポートプラン」プラン推進会議を開催しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/kodomos/moku4.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第3回教員評価検討委員会を開催しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/hyouka/no3/moku.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第803回教育委員会定例会が開催されました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/teireikai/803/803.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 第58回国民体育大会夏季大会の成績 長野県ホームページ http://www.pref.nagano.lg.jp/kyouiku/taiiku/15kokutai-natu.pdf 長野県スポーツ情報ネットワーク http://www.sports-ped.pref.nagano.lg.jp/ ---------------------------------------------------------------- ■ 第5回養護学校高等部地域化プラン研究会を開催しました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/shingikai/chiikika/no5/moku.htm ---------------------------------------------------------------- ■ 文部科学省発行の「教育委員会月報」9月号に長野県教育委員会の  教育目標が掲載されました http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/jouhou/gyousei/geppou.pdf ----------------------------------------------------------------  ┏━━━━━━┓ ★ ★┃学校HP紹介┃ ★…★…★…★…★…★…★…★…★…★…★   ┗━━━━━━┛   ★☆★ 学校美術館を訪れてみませんか!    -「貧すれど貪(どん)せず」の精神を受け継いで- ★☆★ 泰阜村立泰阜北小学校 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  泰阜北小学校は、長野県の南部、下伊那郡泰阜村の標高745mの山地にある各学年1学級、全校児童56人の小規模な学校で、全国的にもめずらしい「学校美術館」のある学校として有名です。  この学校美術館は、世界的な不景気の中にあった昭和初期に当時の校長が「貧しいけれども、心は貪(どん)しない」という信念を持ち発案したことが始まりでした。その後、卒業生や職員、村民の協力を得て著名な作家の美術品の収集が続けられ、昭和29年(1954年)には最初の美術館が建設されました。  現在は老朽化した美術館に替わり学校に展示室を設け、収蔵作品も約400点となりました。展示室は無料で公開され、子ども達はもちろん、誰でも訪れることができます。こうして「貧すれど貪(どん)せず」の精神は今に受け継がれています。  また、学校のホームページにおいて収蔵作品一覧と作品の写真を公開していますので、皆さんは、居ながらにして美術鑑賞ができます。 是非、訪れてみてください。 ■ 泰阜村立泰阜小学校ホームページ  http://www1.ocn.ne.jp/~yks/main/frame.html ----------------------------------------------------------★☆--- ◆◇ ご存知でしたか?       ●○ ”教科書本”ブーム!? ----------------------------------------------------------------  今、”教科書本”がブームだそうです。 ブームのきっかけは、社会的議論となった「新しい歴史教科書をつくる会」が中学の歴史と公民の検定教科書を2001年に市販したことから始まっていますが、現在のブームの背景には、新学習指導要領が昨年4月から実施に移されたことにより、教科書の内容が大幅に簡略化されたことへの教育現場の危機感があると言われています。  また、今の子どもたちの理数科離れの懸念も一つの背景にあり、最近出版された教科書本は、理科や数学の分野が目立って多くなっています。 これらの教科書本に共通するのは、現在の学習指導要領で削られた学習領域にも踏み込んでいるため、レベルは高いものの、体系だった構成により、順序よく読めば困難は感じさせない内容となっている点です。 以下に、主な出版本をご紹介します。 ★「新しい科学の教科書1~3-現代人のための中学理科」(文一総合出版)  検定教科書を執筆していた京都工芸繊維大学の左巻健男教授が、文  部科学省から教科書の内容の削除を求められたことにから、現場教  師ら約200人の協力のもとに作った本。全国の公立私立二十数校での  学校単位のまとめ買いもある。 ★「学びたい人の数学 中学校一年」(NTT出版)  ベストセラー「分数ができない大学生」の執筆者のひとりである戸  瀬信之慶応大学教授が、中学一年生に必要と考える内容を盛り込ん  だ教科書本。全体の四分の一が小学校の復習に割かれている。今後、  二年、三年も出版される予定。 ★「国語 心に届く日本語-【よのなか】教科書」(新潮社) 「数学 数学脳をつくる-【よのなか】教科書」(新潮社) 「英語 自分を語る英語術-【よのなか】教科書」(新潮社)  リクルート出身の東京都初の民間人中学校校長である藤原和博氏の  発案で作られた「実際の社会で役に立つこと」をコンセプトとした  本 ★「算数から数学へ」(岩波書店) 「好きになる数学入門(1)~(6)」(岩波書店)  長野県総合計画審議会委員を務める文化勲章受章の経済学者 宇沢  弘文氏が、数学を知識としてではなく、楽しく解き明かしながら学  べるように1998年、1999年に執筆した本  これまでご紹介した大学教授等が中心となる出版本とは別に、教育委員会が中心となり、学校現場の先生方が委員会を作り、教科書の範囲を超える発展的な内容を含む副教本をつくる取り組みも広がっています。 ★ 愛知県犬山市教育委員会 ◎平成13年度 算数の小学校3年生~6年生向けの副教本を編集。教        員14名が参加。 ◎平成14年度 理科の小学校3年生~6年生向けの副教本を編集。教        員19名が参加。 ★ 千葉県野田市教育委員会 ◎平成14年度 算数・数学の小学校1年生~中学校3年生向けの副教        本9冊を編集 ◎平成15年度 理科の副教本を算数・数学と同様に編集  これら主に数学・理科を中心として、現在の学習指導要領で削減された内容を補う形の教科書本とは別に、子どもたちがよき市民として成長するために、社会とつながりを考える教科書本も出版されています。これらの教科書本では、犯罪・暴力や家族と社会の関係を子どもたち自身が考えていく内容となっています。 ★「あなた自身の社会 スウェーデンの中学教科書」(新評論)  実際にスウェーデンで使われている教科書を翻訳したもの。恋愛・  結婚と離婚という人間関係から地域社会における行政と住民の役割、  そして、暴力・犯罪・麻薬・不平等といった社会の負の面まで、現  実の「社会」を子どもたちが考える構成となっている。 ★「若草の市民たち1・2」(信山社)  フランスで売られている小学校高学年向けの挿絵が多い絵本的な本  だが、その内容はかなり高度で、「これが小学生向けか」と少々驚  く。  第1巻「仲間たちとともに」では「個人の尊重」を、第2巻の「仕  組みをつくる」は「政治のための諸制度を学ぶ」構成となっており、  市民教育のあり方を考えるための参考にもなる。 ★「人生の教科書[よのなか]・[ルール]」(筑摩書房)  リクルート出身の東京都初の民間人中学校校長である藤原和博氏が  行う社会・公民分野の実践教育記録。マクドナルドの立地条件の探  求から始まり、住宅を建てるロールプレーイングや少年法を考える  まで「実際の社会で役に立つこと」を中心に幅広いテーマを扱って  ている。 ★「14歳からの哲学 考えるための教科書」(トランスビュー)  哲学というと難しそうだが、内容は物事の本質とはどのようなもの  かを自ら考えていくための視点が数多く納められている。様々なテ  ーマを通じて「知りたい」という気持ちの大切さに気づかされる。   ■ お問い合わせ   教育振興課課 教育改革推進係  電話 026-235-7423  FAX 026-235-7487 ★☆★ あとがき ★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  メールマガジン「教育ながの」10月号をお届けします。 今月号の売りは、ちょっと趣向を変えた「ひろば」(コラム欄)です。県外から長野県教育を見守ってこられた有識者3名から長野県教育へのメッセージをいただきました。 私たちからは特にテーマを指定しなかったのにもかかわらず、期せずして3名の方々から寄せられた共通したメッセージは、「学校現場からの教育改革」。そして、3名の方々の共通した意見は、「教育県長野」は現場の先生の創意工夫が生み出していたという当たり前の事実です。 皆さんは、今回のコラムをどのように感じられましたでしょうか? 是非とも感想をお寄せください。 (メール宛先:下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。 ) ☆★☆★☆★☆★  閑話休題。 ☆★☆★☆★☆★  突然、9月9日から長野県が保有する施設内の全面禁煙がスタート。もちろん、県立学校も含まれます。愛煙家の私としては、つらい日々を過ごしていますが、「これも時代の流れ」とあきらめモードです。 でも、禁煙しようかなとは思わない私は完全なるニコチン中毒者!?皆さんはいかがでしょうか?(130) ▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽ ■ご意見、ご要望、送信先の変更などは次のアドレスへお願いします。   下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください。 ■編集/発行 長野県教育委員会事務局 教育振興課  TEL:026-235-7423 Fax:026-235-7487   長野県教育委員会ホームページ http://www.pref.nagano.lg.jp/kenkyoi/ 長野県ホームページ http://www.pref.nagano.lg.jp/index.htm ▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 教育ながの vol.490 ▲△▲△▲△▲△

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長野県長野市大字南長野字幅下692-2

電話番号:026-235-7421

ファックス番号:026-235-7487

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