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更新日:2014年6月20日
平成24年(2012年)12月20日(木曜)午後1時30分から午後3時30分
県庁 教育委員会室
議第1号 職員の処分について
議第2号 第2次長野県教育振興基本計画原案(案)について
議第3号 長野県立歴史館協議会委員の委嘱について(案)
報第1号 訴えの提起の専決処分報告について
(1) 平成24年11月県議会定例会の結果について
(2) 平成25年度県立中学校入学者選抜について
(3) 平成24年度上半期公立高等学校中途退学者の状況について
(4) 平成24年度上半期児童生徒の不登校の状況について
(5) 平成24年度上半期児童生徒のいじめの状況について
委員長 櫻井 久江
委員長職務代理者 耳塚 寛明
委員 高木 蘭子
委員 生田 千鶴子
教育長 山口 利幸
市川教育次長、荒深教育次長、田中教育総務課長、笠原義務教育課長、田中高校教育課長、成沢特別支援教育課長、草間教学指導課課長補佐、澤井心の支援室長、阿部文化財・生涯学習課長、松野保健厚生課長、原スポーツ課長
櫻井委員長
ただいまから第952回教育委員会定例会を開会いたします。
はじめに、本日、野村委員から所用のため欠席する旨の報告がありました。なお、過半数の委員の出席を得ておりますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第2項により、本会議は有効に成立していることを申し添えいたします。
それでは、議事に入ります。本日の審議事項中、議第1号「職員の処分について」は、特定の個人に関する情報が含まれている案件です。つきましては、議第1号を非公開で審議することが適当と思いますが、非公開とすることに御異議はございませんか。
全委員
異議無し。
櫻井委員長
御異議無いようですので、議第1号は非公開で審議を行うことに決定いたします。なお、議第1号の審議につきましては、本日の最後に行うことにします。
最初に、議第2号「第2次長野県教育振興基本計画原案(案)について」、田中教育総務課長から説明してください。
田中教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。耳塚委員どうぞ。
耳塚委員長職務代理者
2点ございます。今回変わった部分だと思うのですが、30ページの指標の2つ目ですが、これは文科省の全国学力・学習状況調査についてなのですけれども、その指標を使っておりますが、下にある2つが年度の影響をある程度受けないような形での指標の設定であるのに対して、この「基礎的基本的な内容を5割以上理解している児童生徒の割合」というのは、これは問題の難易度に直接依存してしまうような指標になっていまして、少し指標として妥当ではないように思います。これが1点目です。
それから、2点目ですが、同じく測定指標の62ページなのですが、一番上の「総合教育センター研修を指導改善につなげたと校長から評価を受けた教職員の割合」という、これは指標として全然意味がないということではないのですけれども、そもそも校長がこのように評価したという主観的な要素であるということが1点。それと既に現状値が96.2%で、これを29年度に97%にするというのは、これはこういう誤差の範囲内というか、そのようなものが目標になるのかどうかという点。例えばこれに変えて指導主事による学校訪問の平均回数だとか、少し客観的に測定できるようなものの方が、今のが妥当かどうか分かりませんけれども、いいと思います。
櫻井委員長
はい、どうぞ。
草間教学指導課課長補佐
教学指導課課長補佐の草間と申します。今日、課長が出張しておりまして、代わりにお答えさせていただきたいと思います。
はじめに、30ページの方の基礎的基本的な内容の5割以上という部分でございますけれども、今、耳塚委員さんのお話にありましたとおり、確かに、そのような部分もございます。実際には例年の問題数ですとか、平均点というものも違うわけでございますけれども、ある程度A問題におきまして、基礎的基本的な子どもたちの学力といいますか、そういうものを5割以上理解をしていることを、1つの指標として見られるのではないかということで、今回この指標を入れさせていただいてございますが、もう一度その辺のところを検討させていただければと考えております。
もう1つの研修の校長評価という部分でございます。昨年度の仕分けの中でも教員の研修について挙がりまして検討させていただいて、この指標がどうかという部分があるわけでございますが、1つにはこのアンケートについては、研修を受けた本人がどれだけ研修の効果があったかという指標と、ある意味で客観的なデータということで、校長によるその教員の評価という2つの評価を今までしてきてまいりました。そういう中で、1つの客観的なデータとして校長の評価ということを挙げさせていただいた経過がございます。
ただ今、指導主事の訪問回数という話もございました。例年ですと、各学校からの要望に応じて指導主事が訪問している形ですので、訪問回数という点でいくと、例年それほど大きな変化は無いかなというようなこともございまして、今回はこちらの方の指標を挙げさせていただいた状況でございます。これについても、また再度検討させていただきたいと思います。
以上でございます。
櫻井委員長
よろしいでしょうか。
耳塚委員長職務代理者
検討していただきたいと思います。
山口教育長
これについては検討させてください。この設定をするときも話題になった部分もありますので検討させていただいて、もし必要ならばまた改めて違った指標で提案するとか、あるいはこういう理由でというようなことを申し添えた上で、再提案という形にさせていただきたいと思います。
櫻井委員長
それでは、検討するということでよろしいですね。
耳塚委員長職務代理者
お願いします。
櫻井委員長
では、他に。
生田委員
。
生田委員
お願いいたします。この計画自体はよく練られているのではないかなと思います。教員の研修についてなのですが、これは要望になりますけれども、とても回数も多く、しっかり研修はなされているのではないかなとは思うのですけれども、そういった中において民間また県民の意識、価値観と教員がかい離しているのではないかという御意見をいただくことは、やはりぬぐえない事実としてあります。研修の中身、内容の全部が全部ではないと思いますけれども、例えば講師が教育長であったり、教育委員長であったりとか、教育関係の方々が講師に当たる研修がかなり多くなされているのではないかと思うのです。その研修内容によっては、それも有益かとは思うのですけれども、先ほど言いましたように、民間、そして県民の価値観とかい離しているのではないかという意見があることを十分踏まえていただきたいと思います。
例えば、今県民が教育に対して不信感を抱いていることをよく耳にするわけですけれども、これはただ単に不祥事が起こっているからだけだとは私は思っていなくて、そういった大きな事ではなく、日々の学校生活の中で子どもたちが感じていること。そして、それを聞く、また見たりする保護者が感じている中で、教育に対する不信感というのが、やはり私はぬぐえないものがあるのではないかなと思いますので、研修内容というものを従来どおり一辺倒ではなくて、やはり例えば民間の方の講師、また民間と一緒に研修をする機会を設けたりとか、学校関係にしても私立の学校の教員の方々と一緒にやるとか、もっと流動的な研修を今後検討していただければありがたいと思います。
やはり、外部からいろいろな風を引き込む。そういった研修、そしていろんな価値観が混ざり合って、そこから新たに発見があるといったような、そんな研修の組み立て方もお願いできればと思います。
櫻井委員長
それは要望ですね。
生田委員
はい。
櫻井委員長
特によろしいですか。
草間教学指導課課長補佐
ありがとうございました。今、生田委員さんのおっしゃられたそのとおりかと思います。御存知のとおり教員の資質向上・教育制度あり方検討会議の中でも研修専門部会ということで、各委員の皆様からいろいろ御意見をいただきまして、また明日の本体会議の中では研修専門部会で議論されたものの提言という形でお出しするような形になっております。その中でも今のお話で、例えば民間との価値観とか、かい離の部分という話もございましたけれども、できるだけ多くの民間企業あるいは福祉施設等で研修体験を先生方に積んでいただくとか、あとは講義形式ではない参加型、体験型の研修方式を取り入れていくというようなことを含めまして、また長野県全体の研修体系というものを作成していく必要があるだろうという御提言も、今までの研修専門部会の中でいただいてございます。そういう体系を作成していく中で、その内容についても十分検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
櫻井委員長
他によろしいですか。これは、今までの意見を反映させていただいて出来上がっているわけですが、それに加えて先ほど耳塚委員から出ました研修の評価とか、また基礎的問題のこと等は検討していただくということ。また、要望も加えていただくことで、そこのところを見直していただくということでよろしいですか。教育長。
山口教育長
これは、今日は原案の案ですけれども、この原案をお認めいただいたうえで、今いただいた意見、それからパブコメも含めて検討させていただくというようなことでよろしいでしょうか。そういう扱いでよろしければ、ぜひそのようにしていただければ日程的にもありがたいのですけれども。
櫻井委員長
そうすると、今出された意見も含めて原案を。
山口教育長
この原案で認めていただけるかどうかという議論をしていただいたうえで、今の意見も含めて、パブコメのものを含めて私どもの案を作りたいと思っています。
櫻井委員長
では、そういうことも含めてトータルでお認めいただけるかどうかということですが、御異議ございませんか。
全委員
異議無し。
櫻井委員長
では、そのように決定いたします。
それでは、次に議第3号「長野県立歴史館協議会委員の委嘱について」、阿部文化財・生涯学習課長から説明をしてください。
阿部文化財・生涯学習課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言願います。生田委員どうぞ。
生田委員
お願いいたします。公募で高澤さんが入っておりますけれども、今回公募は何名くらいあったのかお聞かせいただければと思います。
阿部文化財・生涯学習課長
前回のときにお話し申し上げましたように、公募委員の方を公募いたしましたところ、1名の公募でございました。
櫻井委員長
他にはよろしいですか。今回、新たに千曲市長さんを委嘱ということでございますが、第3号を原案どおり決定したいと思いますが御異議ございませんか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
御異議無いようですので、議第3号を原案どおり決定をいたします。
次に、報第1号「訴えの提起の専決処分報告について」、笠原義務教育課長から説明してください。
笠原義務教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら。高木委員。
高木委員
こういう形で免職にするという処分については、いろいろな関係者といいますか、保護者からの陳情があったり、控訴しないようにというようなメールもあったりと、いろいろと判断が難しいところだとは思うのですけれども、私が一番に思うのは、これは翌朝呼気検査をしたときに0.3ミリグラムと、ある意味、大変大きな値で検出されたということだと思うのです。こういう形で検査されたものを故意あるいは故意に等しい重過失がなかったと判断してしまうと、同じ程度あるいはもう少し少なくて、0.2とか0.25とかいう量で免職処分になった人とのバランスといいますか、その考え方の違いというものをどのように説明したらいいか分からないということを思ったわけです。
裁判の判断というものは1つの判断でありまして、長野県教育委員会はこのように今まで判断してきて、飲酒ないし酒気帯び運転ということで検挙されたといいますか、そういうことがあった場合は、免職にするという方針で来たものを、こういうことがあったからすぐに方向転換できるものかどうかということはまだ迷うところだと思います。全国的に酒気帯びについて、1日経ったからこれはいいのではないかという形で、裁判で覆されたものがかなり出てきていることは聞いていますけれども、長野県教育委員会としてはもう少しいろいろなことを検討してみなければ、いきなりこの裁判の判決そのものを受け入れますというのは、少し難しいのではないかということを思っています。そこら辺の判断というものをもう少し検討する必要があって、受け入れについてはやはり少し時間といいますか、検討が必要ではないかなと思っているわけです。
櫻井委員長
他にはよろしいですか。他に特に意見がなければ、報第1号を承認したいと思いますが御意見はいいですか。
全委員
異議なし。
櫻井委員長
それでは、御異議が無いようですので、報第1号を承認いたします。
続いて、教育長報告事項に入ります。最初に、教育長報告事項1「平成24年11月県議会定例会の結果について」、田中教育総務課長から説明をお願いいたします。
田中教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言をお願いします。特によろしいですか。説明のとおり可決いただいたところであり、特に一般質問で教育に関するものが多かったのは、それだけ議員の方々に関心を持っていただいていると感じさせていただきました。それでは、以上で教育長報告事項 1を終了いたします。
次に、教育長報告事項2「平成25年度県立中学校入学者選抜について」、田中高校教育課長から説明をお願いします。
田中高校教育課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言をお願いします。特によろしいですか。それでは、以上で教育長報告事項2を終了いたします。
次に、教育長報告事項3「平成24年度上半期公立高等学校中途退学者の状況について」、澤井心の支援室長から説明をお願いいたします。
澤井心の支援室長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら御発言をお願いいたします。耳塚委員。
耳塚委員長職務代理者
実数で50人、比率にしても0.1と、四捨五入もありますが、この減少というのはとても大きいように見えるのですけれども、それをどう解釈するかという問題です。あくまで上半期でより多くの退学者が出るのは、年間終わりの段階まで見なければ何とも言えないとひとまず理解しておくべきなのか。それとも、やはりこの50人という減少幅はなにがしかの入学後の学校生活上の指導、今後の対応のところに書かれているようなことを現在でもやっておられると思うのですけれども、こういうのが功を奏していると言うべきなのか。どのように解釈したらよろしいでしょうか。
櫻井委員長
澤井心の支援室長。
澤井心の支援室長
例年、中退者が多くなりますのは、やはり2月、3月の年度末で、全体の数は上半期の3倍近い数になります。ですので、この時点で50人減ったことで年間を単純に予測するのはなかなか難しいと思っております。ただ、例えば生徒指導の分野で問題行動等で退学する生徒が減少していますのは、各学校でガイドライン等を生徒や保護者に示しながら指導が進んでいて、先ほどの事由別のところにありましたが、3番目の「問題行動」に関してはかなりの率が減少しています。
一方、その上の2の「進路変更」につきましては、今年度の上半期は、特に他に問題行動等があるわけではないのですが就職したいということで、成績とか問題行動でなくても積極的という言い方が正しいか分かりませんけれども、就職したいという生徒も増えてきております。
ただ、一般的に社会の就職情勢が厳しいということがありますので、安易に高校から社会に出て行くという意識は、高校生には減っているのだという認識をしております。
櫻井委員長
よろしいでしょうか。
耳塚委員長職務代理者
はい。
櫻井委員長
他にはございませんか。
山口教育長
ちょっとよろしいですか。
櫻井委員長
教育長。
山口教育長
私が聞いてはと思うのですけれども、1ページの2番目の「課程・学科・学年・男女別人数」の表がありますね。1年生が合計の欄で比率が31.5、実数で-18と。これは、昨年の上半期と比べてこの辺の数値は比較できますか。
澤井心の支援室長
昨年の1年生の中退率ですが、32.8%ございました。昨年より若干減少しているということです。
山口教育長
室長が後半まで見ないと確固たるとは言えないという慎重な話をしたのですけれども、ここのところは1つの改善した部分としまして、1年生の中退が通年通して減っています。かつては52%、53%ぐらいまであったのですけれども、去年は年間で10ポイントぐらい下がった。上半期にも減少傾向がありますので、やはり中学と高校のつなぎ方を双方で様々な工夫をやっていますし、学習指導要領上も高等学校で学び直しの1つの大きな改善がありましたので、こういったものがやはり1つは成果としてあるのかと思っています。校種間の接続というのは、これはいずれのところでも重要な1つの大きなテーマでございますので、ここはしっかりやっていきたいと考えています。
櫻井委員長
年度末を見なければ分からないとはいえ、改善していることは事実であり、特に努力の結果が見られていると思います。他に発言がなければ。
高木委員
1つお願いします。
櫻井委員長
どうぞ。
高木委員
すみません。こういうことをお聞きして説明できるものかどうか分かりませんけれども、2の「課程、学科、学年、男女別人数」の表ですね。どこを見ても男子の方が多くなっているのですけれども、これに何か理由があるのかどうかお聞きしたいと思います。
櫻井委員長
よろしいですか。
澤井心の支援室長
特に男女別ということで分析はしてございませんけれども、昨年特に女子が多かった傾向があります。ですので、年度によって若干の違いが出てくるのかなとは思っておりますが、ただ例えば夜遅くアルバイトをして、生活習慣が乱れて学校に来なくなって中退するというケースは、圧倒的に男子の方が多いという傾向はございます。
櫻井委員長
よろしいでしょうか。
高木委員
はい。
生田委員
すみません。
櫻井委員長
生田委員どうぞ。
生田委員
お願いいたします。3ページの「今後の対応」のところの一番下の丸なのですけれども、「中途退学者の社会的自立に向けた支援」ということで3つ掲げてあるのですけれども、退学して学校を離れている生徒、子どもたちにどのように、このような、例えばサポートステーションがありますよとか、そういった情報を提供しているのか教えていただければと思います。
櫻井委員長
どうぞ。
澤井心の支援室長
今後の対応にございます「新たな進路のために」の中には、途中で復学したくなった場合とか、あるいは進学したくなった場合の相談先、あるいはアウトリーチ事業、それから若者サポートステーションあるいはジョブカフェ等の連絡先を全て記載してあります。また、中退した概ね1年後あるいは2年後まで追跡調査をしておりますので、担任等が、本人とうまく連絡が取れないケースもありますけれども、そのときの状況を把握しながら、もし必要であれば助言できるという体制になっております。
櫻井委員長
よろしいですか。
生田委員
はい。
櫻井委員長
それでは、いろいろな御意見がございましたが、減少してきているということで努力の成果が今現れているとまとめたいと思います。以上で、教育長報告事項3を終了いたします。
次に、教育長報告事項4「平成24年度上半期児童生徒の不登校の状況について」、澤井心の支援室長から説明をお願いします。
澤井心の支援室長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言をお願いします。生田委員。
生田委員
お伺いいたします。不登校の定義は、トータルで30日以上の欠席ということで理解しておりますが、まずそちらはよろしいでしょうか。
櫻井委員長
はい、どうぞ。
澤井心の支援室長
病気や経済的理由を除く30日以上の欠席ということで、そのとおりです。
生田委員
それを踏まえた上で、3ページの5番なのですけれども、3月に中学校を卒業した不登校生徒の状況なのですけれども、これは3月の時点でトータル30日以上を休む。例えば、1学期、2学期に30日以上休んでいたけれども、3学期はちゃんと登校しているような子どもであっても、これは不登校児童生徒ということでこの中に入っているのか。卒業時点に不登校になっていて、過去にさかのぼって30日以上休んでいる生徒をここで不登校児童生徒として入れているのか、お聞かせいただければと思います。
櫻井委員長
どうぞ。
澤井心の支援室長
ここにあります不登校生647人は、中学3年生のときにトータルで30日以上欠席した生徒が対象です。
生田委員
ということは、1学期、2学期にいろいろ通えない事情があっても、3学期は元気に通ってきているお子さんもこの中に入っているということであって、またそのお子さんの追跡、その後どうなっているかというのも、この上の表に書かれている中に入っているということでしょうか。
澤井心の支援室長
そのとおりです。1年間で30日を超える欠席をした生徒の状況です。
櫻井委員長
よろしいですか。
生田委員
もう1点なのですけれども、4ページなのですが、「今後の対応」というところでいくつか挙げられていて、やはり県や市町村がしっかり子どもを見ていかなければいけないということで、主体となって取り組むことは理解できるのですけれども、本来であれば担任の先生が、やはり自分のクラスの子どもたちの毎日の表情、顔をよく見ていただいて、何か困っていることがあるのではないかとか、そういったものを一番感じることができて、最初にキャッチできると思うのですね。それは大前提ということでここへ書いていないのかもしれないのですけれども、やはりまず県とか市町村とか、そういったところが責任を持ってもちろんやらなければいけないのですけれども、まず一番は担任の先生にしっかり自分のクラスの子どもたちが元気でいるのか、何か問題を抱えているのではないかという、そういった目配り、気配りをまずやっていただいた上で、まだ担任ではフォローしきれないことを、市町村や県がやっていくこと理解できるのですけれども、そういったまず担任がというところが書かれていなかったので、そういう意識を担任の先生には持っていただきたいなと思いました。
櫻井委員長
どうぞ。
澤井心の支援室長
その点は配慮が足りずに申し訳ありません。やはり、担任の先生を中心にして、校内でチームでの支援体制をつくりながら生徒を支援していくというのが大前提です。各学校からいろいろな取り組み等をお寄せいただいておりますけれども、担任の先生を中心とはしますけれども、職員会で児童生徒を理解して、担任一人が抱え込むということではなくて、それぞれ例えば養護教諭であったり、学校においては不登校コーディネーターの先生を決めて対応していることがあります。そういった取り組みが第一ということは委員がおっしゃったとおりです。
櫻井委員長
よろしいですね。他に。
耳塚委員長職務代理者
3ページの4番のこの図についてお尋ねしたいことがあります。これも結構大変な調査で、中学校側で高校に進学した後の生徒たちをきちんと追いかけていないと出てこない調査で、なかなか大変なことかと、つまり、エネルギーを使わないと分からないことが分かるということだと思います。
そこで、中学校3年次の3月で進学した者の中から12人が家居となっていますが、これはこの半年間で退学をして家にいるということですね。ということは、在籍の552人というのは籍があるだけで、ここでまだ不登校的だとか、定義からしてこの段階で把握できないと思うのだけれども、この層の中で不登校的あるいは休みがちのか、それとも、完全に回復して登校できるようになっているという人たちが、一緒になってここにはまだ含まれていると考えればよろしいのか。そうすると、多分ここの分析が、その後の分析が非常に重要で、どういう取り組みだとか、学校のいうのがうまくいったのかということが、ここの層を見る、あるいは12人のところを見てもいいのだけれども、この分析が大事かなと思いました。
櫻井委員長
どうぞ。
澤井心の支援室長
12人についてはおっしゃるとおりです。なお、その558人が高校等へ進学しているわけですが、県外の高校へ進学した生徒もおりまして、そちらの方の生徒が現在不登校状況にあるかどうか把握が難しいのですが、そのうち県内に進学した生徒が454人ほどおります。その454人の生徒が現在不登校傾向にあるかどうかについては、ある程度の把握は県内の学校でしており、通信制はちょっと難しいわけですけれども、全日制・定時制では80人少しの人数が高校に入ってからも不登校傾向であることは把握しております。
櫻井委員長
よろしいですか。
耳塚委員長職務代理者
ありがとうございました。
櫻井委員長
他に、どうぞ。
山口教育長
今、耳塚委員が御指摘のこの表なのですけれども、家居のところがどうしても1割強出ております。かつては、その下の表をみていただくと、平成17年度上半期17.5という。できるだけこういう数値、家居の引きこもりにつながらないような手はずを取らなければいけないという、そういう課題意識を持ってやってきてはいるのですけれども、1割強があるのです。やはり、ここのところを福祉分野とどのようにつなげて、若者の自立につなげていく施策やら政策を取ることができるかというのが、今後の大きな課題だと思っております。何らかの形で社会生活というか、そういったものに復帰できるような形を考えなければいけないと。こんな気持ちでおります。
それから、生田委員の御意見でございますけれども、これはやはり児童生徒と接する教員の感度を高めるといいますか、ちょっとした仕草であるとか、表情であるとか、あるいは服装、言葉、挨拶を含めて、そういったものに対する感度を鋭くする、アンテナを高くする。そして、それを一人で抱え込まないで、チームで情報交換をして、必要なものについてはケース会議を開いて対応すると。これが、「今後の対応」の丸の2つ目の黒ポツの2番目に「児童生徒理解に基づく不登校児童生徒の早期発見・早期対応」と。こんなところで大分議論されておりまして、そういう教員の資質能力を高めることとか、学校体制をつくること、子どもにとって実のある、行きたくなる学校・学級づくり、授業のスタイルを含めて、そういったものが共通の課題としてあるのだと。こんなことが、やはり今回の不登校の減少につながってきている部分があるのかなと思っております。
もう1つ、長期欠席者と不登校の関係なのですけれど、今回の場合は両方減りまして、特に中学の場合は長期欠席者と不登校が同時に減っておりますので、長期欠席に対する対応というのも今後の課題になっております。
それともう1つは、やはりいじめと不登校の関係です。そういった意味では、委員が言われた感度を高めて、いじめというものがあるのかないのか、そういったものの1つとして、目の前の生徒の元気なさというのがあるのかどうかという見極めの力とか、こういったものを付けていかないといけない。こういう課題は議論されているところでございます。
櫻井委員長
はい、どうぞ。
澤井心の支援室長
ただいまの御指摘でありました家居が1割強の70何名出てきているわけですけれども、先ほど教育長からありました引きこもりにつながるようなそれに対する今後の支援というのは、十分考えていかなければいけないと。例えば、この70何人の中には、ちょっとしたアルバイトをすることができる子も含まれておりますので、そういったところをどうこれから整理していくかということも、あるいはどう認識していくかということも課題として把握しております。
以上です。
櫻井委員長
他に御意見が無いようでしたら、小中ともに平成13年度から最も少ないということ。また、高校は調査の中で一番少ないという報告であります。これは、本当に努力の跡が伺われると捉えさせていただきたいと思います。以上で教育長報告事項4を終了いたします。
次に、教育長報告事項5「平成24年度上半期児童生徒のいじめの状況について」、澤井心の支援室長から説明をお願いいたします。
澤井心の支援室長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問がありましたら発言をお願いします。よろしいですか。それでは、これからもきめ細やかな把握や対応をお願いしたいと思います。以上で教育長報告事項5を終了いたします。
それでは、その他に移ります。最初に、「1月、2月の主要行事予定について」、田中教育総務課長から説明をお願いします。
田中教育総務課長
(資料説明)
櫻井委員長
ただいまの説明にありましたとおり、次回の定例会は1月10日木曜日の午後に開催をしたいと思いますが、御異議ございませんか。
全委員
異議無し。
櫻井委員長
御異議無いようですので、そのようにいたします。その他、何かございませんか。よろしいですか。
以上で公開による審議は終了いたしました。これから非公開の審議に入りたいと思います。恐れ入りますが、傍聴人の方の退出をお願いいたします。
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