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更新日:2020年4月16日
~自然とともに生きた信濃の人たち~
復原されたナウマンゾウ (長野県立歴史館展示) |
人類が登場して始まる原始時代は、日本列島の歴史上もっとも古くそして長い時代です。 野尻湖周辺には今から3万年ほど前の遺跡が多く残されています。当時の人びとは、ナウマンゾウやオオツノシカなどの狩猟をして生活していました。狩りに用いられる石器の材料に適した黒曜石がとれる和田峠付近では、ナイフや石槍が大量につくられ、長野県内だけではなく関東や東海、北陸地方まで運ばれました。 およそ1万3千年前になると、氷河時代が終わり、現在とほぼ同じ気候になります。この時期、土器や弓矢が発明され、縄文時代がはじまります。 土器によって煮炊きができるようになると、一定期間保存ができる木の実が食用となり、定住生活が可能になりました。黒曜石の産地に近い八ヶ岳山ろくは、ヤマグリやクヌギなどがたくさん茂り、多くの動物が住むことから、4千5百年前ころには日本列島一の人口密集地になりました。 |
森将軍塚古墳と 長野県立歴史館外観 |
今から2千5百年前、わが国にもアジア大陸から稲作が伝わり、弥生時代がはじまります。 稲作農耕によって生産が増えるにつれ、ムラびとの中に身分の差が生じ、やがて土地や水などをめぐって争いが始まりました。2世紀の千曲川流域には、多くの土器が赤く塗られる独特な文化があり、「赤い土器のクニ」と呼ばれています。 4世紀中ごろになると、ヤマト政権と強いつながりを持つ有力者が現れ、森将軍塚古墳(千曲市)や川柳将軍塚古墳(長野市)がつくられます。 |
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