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更新日:2023年2月22日

平成29年7月22日に開催した県政タウンミーティングについて
高校生が主体の楽しいまちづくり

開催概要

開催日時 平成29年7月22日(土曜日) 14時から16時まで
場所   シェアスペース 桜咲造(さくらさくぞう)(飯田市)
テーマ 「高校生が主体の楽しいまちづくり(地域人教育で羽ばたく高校生と支える地域)」  
参加者 23人( 飯田OIDE長姫高等学校・生徒・担当教諭・卒業生、地元関係者等)
進行役 嶋村駿吾さん(飯田市役所・飯田OIDE長姫高等学校卒業生)

会場の様子

今回のタウンミーティングは、県民主催のタウンミーティングです。
これは、県民が主催する話し合いの場に知事がお誘いを受け参加するタウンミーティングです。

今回の主催者は、飯田OIDE長姫高等学校の「Sturdy egg(スタディエッグ:勇敢な卵)」という、生徒有志が作った団体です。地域と一緒になってイベントやまちづくりにつながる活動を行っており、発足から3年目を迎えます。

飯田OIDE長姫高等学校では、地域を愛し、理解し、地域に貢献できる人財(材)を育てる同校の地域連携プログラム『地域人教育』を実践しており、その取組をもっと深めたいと思う生徒の有志が作ったのが『Sturdy egg』です。
進行役は、『Sturdy egg』を立ち上げた同校卒業生の嶋村駿吾さんです。また、会場は、スタディエッグが地域の企業の協力を得て空き家を改築して作った、主に高校生のためのスペース『シェアスペース桜咲造』で行われました。

冒頭、知事からは、「高校生としてどういう思いを持ってまちづくり・地域づくりに取り組んでいるのか率直なお話を聞かせていただきたい。また、今、長野県では次の総合5か年計画を作っているので、皆さんが希望を持てる社会にするにはどうしたら良いのか、南信州が若い人たちにとって魅力ある場所になるにはどうしたら良いのかについてもご意見をいただき一緒に考えたい。」と挨拶がありました。

続いて、今回の会場『シェアスペース桜咲造』を作った経緯について、元メンバーで卒業生から発表がありました。
「スタディエッグの活動について諏訪のプレゼン大会で発表する機会があった。その際にゲストハウスにはじめて泊まったが、いろんな世代・国籍の人たちが集まって話すことができ楽しかった。そんな場所を飯田にも作りたかった。早速スタディエッグの仲間に話し顧問の先生にも相談したところ、地元の複数の企業に話がつながり協力が得られて実現した。」とのことです。

続いて、スタディエッグの活動の前提として、飯田OIDE長姫高等学校が進める『地域人教育』について顧問の國松先生から「地域人教育とは、飯田地域を愛し、理解し、地域に貢献できる人財(材)を育てる同校が進める地域連携プログラム。この飯田地域を教材にして1年から3年まで授業で学んでいる。授業から飛び出してもっと地域と関わりたいと思う生徒の有志が作ったのが『Sturdy egg』。」との説明がありました。

次に、3年生の生徒から、現在取り組んでいる『飯田水引の経営研究』について「これまでスタディエッグの活動は実践するものが多かったが、研究活動もやってみようと思い、歴史もあって生産量も全国一の『飯田水引伝統文化継承プロジェクト』を始めた。主に市場開拓について取り組んでいる。卒業式ではこれまで既製品だったコサージュを水引にした。卒業記念という意味と飯田の文化を知ってもらおうということで、コンセプトやデザインを高校生が考えた。そのほか、『食べられる水引』も考えた。飯田は昔から紙づくりが盛んで、その紙を使って水引という文化に発展した。飯田は交通の要衝であり全国に広まっていったが、リニアが開通し長野県駅ができようとしている現在は、昔と同じ状況になっているので期待している。」との発表がありました。

また、スタディエッグの活動が3年目を迎える中で、「以前は、まず高校生がやりたいことがあり、それに大人が関わって行っていたが、スタディエッグの活動が周りに認められて注目されるようになってくると、いろいろなところから協力要請があり、大人の企画に参加するような高校生が主体でなくなっていると感じることもある。本当にやりたいことや、組織として大事にしていたことについてもう一回見直すことが必要だと思う。」と活動を続ける上での率直な悩みについて話しがあり、メンバーで意見交換が行われました。

スタディエッグの今後の活動についてメンバーの真剣な議論がひと段落したあと、知事から、「組織に関する本質的な課題は、もっともっとみんなで悩んで話し合って共有した方がいい。そう思ってずっと聞かせていただいていた。皆さん、楽しいことややりたいことはいろいろあると思うが、自分のためと思うことはみんなのためにもなる。まちづくりは自分のため。無理に人のために何かやってあげようとか考えなくてもいい。自分が暮らしやすいまちにしようと思ったときに何が欠けているのかと考えれば、結果的に人のためにもなる。それがまちづくりだと思っている。どうすれば楽しくなるかをどんどん話し合ってほしい。」また、「まちづくりは上意下達ではいけないと思っている。知事の私がこんな活動をしたらどうかとか、こんなまちにしようと言ってはダメ。私が思っていることと皆さんがイメージすることは少し違うと思うので、みんながどんな世の中にしたいかということをどんどん出してもらいたい。大人がフォローする。若い人の特権は失敗してもいいこと。失敗した方がそこから学ぶことがあるし、人生のためになる。今日皆さんがやっている議論は、大人の社会でこそやらなければならないこと。議論を通じたコミュニケーションをしないで仕事をやっていると間違えたことが起こる。コミュニケーションをとって一緒に悩んで、そもそも何をしようとしているのか立ち位置を確認しながらやってほしい。」とアドバイスがありました。

そのほか、地域に対する思いや将来に向けた希望などにつては、「夏休みが短い」、「交通の便が悪い」、「遊べる場所が少ない」、「自由に使える広場がない」、「飯田は好きだけど進学選択の幅が少ないので出ていかざるを得ない」、「ショッピングモールが欲しい」、「自然を使ったアスレチックがあれといい」、「高校生がまちを作りたい」などの意見が出されました。

知事から、「長野県は山の方に集落が空き家になっているところがあるから、そういったところで高校生が村を作ったらどうか。農業も林業もできる。」との提案に、高校生からは「面白そう。やりたい。」といった声が上がりました。

最後に進行役の嶋村さんから、「知事に来ていただき、スタディエッグが今後どうあるべきかを考える良いきっかけになりました。ありがとうございました。」とのお礼の挨拶で県民主催のタウンミーティングを閉じました。

(以上)

 

 

 

会議録(県民主催の場合は作成しておりません。)

 

お問い合わせ

所属課室:企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7110

ファックス番号:026-235-7026

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