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更新日:2021年5月1日

平成28年7月3日に開催した県政タウンミーティングについて
「信州の山を安全に楽しむために~世界水準の山岳高原観光地へ~」

開催概要

1基本情報
開催日時:平成28年7月3日(日曜日)午後2時20分から4時30分まで
場所:キッセイ文化ホール中ホール(松本市)

2意見交換
(1)テーマ「信州の山を安全に楽しむために~世界水準の山岳高原観光地へ~」
(2)参加者
県民約450人

コーディネーター

鈴木啓助氏(信州大学理学部教授)

パネリスト

野口健氏(登山家)
山口孝氏((株)涸沢ヒュッテ代表取締役)
仲川希良氏(モデル/フィールドナビゲーター)
長野県知事阿部守一

会場の様子

今年度から8月11日が国民の休日「山の日」として施行され、松本市・上高地で第1回「山の日」記念全国大会が開催されます。
また、長野県では平成26年から7月第4日曜日を「信州山の日」に制定しています。
さらに、7月1日からは「長野県登山安全条例」の完全施行と、今年は、「山」に注目が集まっています。
そこで、長野県では、登山家野口健さんなどをお迎えして「信州山岳サミット」を開催し、「信州山岳サミット」の第2部パネルディスカッションを県政タウンミーティングとして開催しました。

まず、信大理学部教授の鈴木啓助氏の進行により、「信州の山の魅力と、山の楽しみ方」、「安全登山(山岳遭難防止)について」、「山岳環境の保全と活用」、「これからの信州の山への期待」の4つのテーマごとにパネラーの皆さんにご発言いただき、その後、会場の皆さんを交えて意見交換を行いました。

「信州の山の魅力と山の楽しみ方」では、仲川氏から「信州には人気のある山がたくさんあるから設備が整備されていて幅広く人を受け入れてくれる。山の楽しみと同時に麓に広がっている暮しを楽しむのも醍醐味。たとえば、温泉だったり、山の伏流水がきれいだから酒蔵が多い。日本酒めぐりをしてから山に行ったり。」とのお話がありました。

「安全登山(山岳遭難防止)について」では、安全に山を楽しむには無理せず体力や技術にあった山に登ることが大切であり、野口氏からは、「高い山で遭難するとは限らない、気の緩みが危ない。」との話がありました。

阿部知事は、「長野県は、去年12月に全国で初めて総合的な登山安全に関する条例を制定した。それに基づいて具体的な取組を進めている。そのひとつが、登山を安全に楽しむためのガイドラインを山の関係者の皆さんと一緒に考えて作成した。いろいろなリスクも記載した。もっとコンパクトなものにして普及したい。また、7月1日から登山安全条例に基づいて、ほとんどの山に登るときは登山計画書を義務付けた。災害時におよそ何人いるとわかれば救助が迅速かつ的確にできるので是非提出していただきたい。もう一つ、山のグレーディングを始めている。自分の体力・技術レベルに応じた山に登って楽しんでいただきたい。この取組みを長野県発の日本の山のスタンダードにしていきたい。」と述べました。

「山岳環境の保全と活用」では、山口氏から「自然環境を守るためには、登山道整備が一番大事だと思っている。道が整備されれば横に踏み入れる人はいなくなり、山の美しい姿を守ることになる。」とのお話しがありました。

阿部知事は、「山を活かすと考えた時に、登山道整備が一番の課題だと思っていた。これまで、山小屋などの関係者の方が自主的にやってきていただいているが、それには限界も感じていて、これからは県もお金を出しながら整備するように位置付けた。もう一点、みんなで信州の山岳を守ろうキャンペーンを始めている。これは、一部の人が頑張るのではなく、山に登られるすべての人たちに少しずつ協力してもらって信州の山岳を守ろうというもの。ぜひ皆さんにご参加いただきたい。」と述べました。

「これからの信州の山への期待」では、山口氏から「ぜひ登山者同士であいさつや会話をしていただきたい。」仲川氏からは、「さきほどお話したが、山を味わうとともに、麓の暮らしを味わうことや、山を意識しながら川や湖でのアクティビティーも楽しんでもらいたい。」とのお話がありました。

阿部知事は、「世界水準の山岳高原観光地をキャッチフレーズに取り組んでいるが、長野県を『アウトドア県』にしたいと思っている。登山、トレッキングはもちろん、マウンテンバイクだったりカヌー・カヤック・ラフティングだったり、釣りするところも長野県にはたくさんある。また、星空観光もまさにアウトドアであるし、山の上などアウトドアでの結婚式ももっと長野県から広げられると思う。世界水準の山岳高原観光地として世界に向けて発信していきたいが、そのコアの概念はアウトドア県であり、その源はすべて山である。来年は大型観光キャンペーンを行う。そのテーマが『世界級リゾートへ、ようこそ。山の信州』である。もっと山を発信すると同時に山の魅力を磨いてまいりたい。引き続きご協力いただきたい。」と述べました。

その後の会場参加者を交えての意見交換では、信州大学の学生から、登山者の力量に応じた山を紹介する「ステップアップ百名山」を設定してもらえないかとの要望がありました。

阿部知事は、「確かに、県が作成した『信州山のグレーディング』では、登山を行うまでの道筋が見えにくいので考える余地がある。是非アイディアをいただきたい。」と述べました。

また、同じく信州大学の学生から、一般の方も参加できるようなエコツアーを県などが実施してはどうか。登山道のゴミ拾い等を通じて、登山者に対する自然保護の啓発につながるし、一般の方も山に親しむきっかけになると思うとの要望については、阿部知事は、「信州大学と県とが包括連携させてもらって信州の山をきれいにする取組を展開したい。」と述べました。

そのほか、学校登山をする学校が少なくなってきているとの意見や、認定山岳医の認知度が低いのでもっと知ってもらい利用してもらいたいなどの意見がありました。

最後に、阿部知事から「長野県は災害に対して強靭性をもともと持っている。それをさらに進めるためには、常日頃からアウトドアに親しむことが災害への対応力を高めることにつながると思う。山の話は、環境を考えるきっかけや、子育てをどうするのかということにもつながる。長寿県長野の健康づくりの上でも重要であるし、災害対応にも重要、観光をはじめとする地域経済にも大きく貢献する。これからの『山』をキーワードとして長野県の取組を進めてまいりたい。」とのコメントで終了しました。

 

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