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更新日:2018年4月26日

知事会見(平成30年(2018年)4月26日(木曜日)11時00分~11時39分 会場:県庁)

≪阿部知事からの説明≫

1 信州の伝統的工芸品のご紹介

2 消防防災航空体制の再構築について

≪取材者からの質疑≫

3 中部横断自動車道八千穂高原インターチェンジと佐久南インターチェンジ間の開通について

4 知事のゴールデンウイークの過ごし方と3期目出馬について

5 アフターデスティネーションキャンペーンについて

6 消防防災航空体制の再構築について

7 知事の3期目出馬について(その2)

8 知事の3期目出馬について(その3)

9 消防防災航空体制の再構築について(その2)

10 リニア中央新幹線の事業進捗について

11 「経済・財政一体改革の新たな計画」(骨太の方針2018)について

12 NTTが配布しているタウンページの投棄について

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 1 信州の伝統的工芸品のご紹介

長野県知事 阿部守一
 
それではよろしくお願いいたします。(手話で表現)
 私からは2点。
 1点目はコラボ会見ということで、信州の伝統的工芸品のご紹介シリーズです。本日はあけび蔓(つる)細工をご紹介したいと思います。あけび蔓細工は昭和59年に県知事指定の伝統的工芸品になりました。野沢温泉村周辺の野山で自生したあけび蔓を使用して作られています。こちらに展示していただいています。伝承によると、江戸時代後期にある村人があけび蔓を温泉に浸したところ、きれいで柔軟になり、その蔓を用いて製品を作った結果、温泉の湯治客に評判となって、以後製品作りが盛んになったということのようです。
 現在でもあけび蔓は野沢温泉村のシンボルでもある麻釜(おがま)の湯に浸してから使用されています。あけび蔓で立体的に編み上げられた籠などの製品は、弾力性に富み、丈夫です。また、使い込むほどに味わい深くなるという特色があります。産地組合である長野県あけび蔓工芸組合においては、野沢温泉村の友好都市の中学生の製作体験の受け入れであったり、ふるさと納税の返礼品の提供であったり、地域への貢献についても、大変力を入れて取り組んできていただいています。
 本日は、組合長の上野博文さんにお越しいただいていますので、上野さんから製品、あるいは産地についてお話しいただければと思います。よろしくお願いいたします。

長野県あけび蔓工芸組合組合長 上野博文 氏
 私どもの蔓細工については、ただいま知事からご説明があった通りです。日本全国にあけびの蔓自体は自生していますが、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、野沢温泉は温泉の自然湧出、麻釜があったおかげで、麻釜につけると30分ぐらいで本当にしなやかになる。先ほどお話があったように、特にスキー産業あるいは観光産業がこれほどになる前、大正から戦前にかけて全村民がこの地場産業に携わった時代もありました。金額ベースではご説明できませんが、特にアメリカ方面に何万、何十万個という輸出をしていた時代もありました。私ども野沢温泉の近隣市町村、北信地域は今も雪が多いですが、かつては非常に豪雪で、雪の中に半年間埋もれていたときに、この温泉があったおかげで、秋に自生したあけび蔓を採取して、それを冬の間に製品にして生活の糧にしていたということで、特に戦前生まれの、その頃の小学生の高学年以上の子どもたちも、全員携わったという時代もありました。
 今日ここでは3点だけでありますが、現在、何百かのアイテムがございます。どこの地場産業、伝統工芸も、同じ図式で後継者や材料の確保が非常に厳しいときを迎えておりますが、ここにあるものは冬の間に作って、基本的には春から夏の商品というか、時期的にはそういうものでありますので、これからの季節にお使いになるとよろしいのではないかと思っております。
 先ほど説明があったように非常に堅牢(けんろう)にできています。湿気はちょっと嫌いますが、使いこなすと10年20年30年はボロボロになったりしません。管理していただければ非常に長持ちして、つやが出てきて素晴らしい物になります。皆さんにも、ご理解いただければと思います。3カ月間、展示させていただくということで、私ども非常にうれしく思っています。よろしくお願いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
 上野組合長、大変ありがとうございました。後継者難だとお話ありましたけれども、私ども県もしっかりサポートさせていただきますので、さらに発展するとともに、この素晴らしい技術、文化が後世へ伝承されるように取り組みいただければと思います。よろしくお願いいたします。
 知事室には3カ月間、展示させていただきますので、知事室にお越しになる皆さん、特に子どもたちが県庁を見学しに学校から大勢お越しになりますので、そういう子どもたちにもアピールしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 一つ作るのにどのくらい時間がかかるのかということと、どうしても気になるのがお値段は幾らぐらいするのか教えていただければと思うのですが。

長野県あけび蔓工芸組合組合長 上野博文 氏
 先ほど申し上げたように、自生しているもので、皆さんご存知のあけびは木に絡んであけびがなっていますよね。非常に複雑に絡んでいるのでそれではなくて、まっすぐに生えているあけびのつるを採取してきて作るのですが、太さも違いますし長さも違うので、材料の選別に非常に時間がかかるのですよ。昔、全村で作った時は、底の部分を作る人、胴をつくる人、最後の仕上げをする人と分業でやったのですが、今1人で作ると大きい籠だと1日ではちょっと無理ですかね、1日から2日ぐらい。ちょっと小さめだったら、編み方がいろいろあるのですが、だいたい1日から2日ぐらいと思っていただければ。こういう小さいパンを入れる籠とかでしたら、1日に例えば2つとか3つとかできますけど。作るよりも材料を採ってきて選別するのに大変な時間がかかるということです。
 ちなみに値段ですが、やはり大きさによりますし、編み方にもよりますが、小さいパンを入れたりテーブルウェアに使うものについては、例えば5000円から1万円ぐらい。大きな籠になると、やはり2万、3万、だいたい5万円ぐらいまでですかね。10万とかそこのレベルまでいく商品は私どもではなかなかないですけど、もう少し大きくて手の込んだものになるとだいたい数万円と考えていただければ結構かと思います。

 

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2 消防防災航空体制の再構築について

長野県知事 阿部守一
 それでは会見を続けさせていただきます。
 もう一点でございますが、消防防災航空体制の再構築に向けての取り組み状況です。
 消防防災ヘリコプターの訓練については3月7日から開始しています。すでに第1段階の民間操縦士による地理・地形習熟飛行訓練は予定通り進んで3月29日までに10回の訓練を終えています。2段階の林野火災を想定した消火活動訓練については3月27日から開始して昨日までに8回終了しています。残り2回訓練を行う予定ですが、5月初旬までには終了の見通しです。成山安全運航管理幹からは、訓練を通じて民間パイロットと隊員の意思疎通、あるいは、地上の消防隊との連携も十分図れるようになってきたと報告も受けています。
 今後の運航再開につきましては、消火活動訓練を終了した後に、機体の整備点検を行い、全ての作業が終了した段階で、早ければ5月7日に予定している消防防災航空センターにおける安全運航会議におきまして、安全運航管理幹が訓練状況を総括し、その上で運航責任者である消防防災航空センター所長が運航再開の判断を行うことになります。今回再開する活動は、林野火災に対する空中消火などの火災防ぎょ活動。高度医療機関へ重症者を転院搬送するなどの救急活動。被災地等への物資輸送、人員の搬送、調査・偵察などの災害応急対策活動となります。救助活動は、今後訓練を行い、操縦士及び隊員の練度をしっかりと見極めた上で、改めて、活動の判断をしていきます。
 なお、明日27日(金曜日)に私自身が消防防災航空センターにお伺いして、直接訓練の状況を聞くこととしています。運航再開に向けては、一層緊張感を持って準備に当たる必要がありますので、隊員を激励してきたいと思っています。詳細は後ほど担当課からお知らせします。
 私の方からは以上です。よろしくお願いします。

 

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3 中部横断自動車道八千穂高原インターチェンジと佐久南インターチェンジ間の開通について

日本経済新聞 佐伯遼 氏
 今週の土曜日の28日に、中部横断自動車道の八千穂高原インターチェンジと佐久南インターチェンジ間が開通するのですが、観光、経済など、いろいろな面でプラスの効果があると思うのですが、知事の期待される効果を教えていただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 まず、中部横断自動車道の佐久南インターチェンジと八千穂高原インターチェンジ間が開通できることを大変うれしく、ありがたく思っていますし、国土交通省をはじめ関係の皆さま方のご尽力に心から敬意を表したいと思います。中部横断自動車道は、地域の皆さんの期待も非常に高いということもあり、関係市町村の皆さん、あるいは、地元の皆さんと一緒に、私も何度も国への要望等を行わせていただきました。その際にも、これは長野県の高速交通ネットワークとして非常に重要な意味合いがあることを申し上げてきています。特に、山梨県、あるいは太平洋側に向けての利便性が非常に向上する道路です。
 まだ、先の部分の工事についての事業進捗を図っていかなければならないわけですけれども、1日も早く、早期に未整備区間が開通していただいて、経済効果がしっかり上がるように、そして、人の交流がこれまで以上に円滑になるようにしていきたいと思っています。企業の新たな立地であったり、あるいは、高原野菜の移送時間の短縮であったり、あるいは命の道として救急対応の迅速化であったり、こうした効果が見込まれるわけですので、中部横断自動車道の開通、有効に活用していけるように県として取り組んでいきたいと思っています。

 

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4 知事のゴールデンウイークの過ごし方と3期目出馬について

読売新聞 丸山修 氏
 
知事にゴールデンウイークの過ごし方をお尋ねしたいと思います。
 先日知事は挙に向けまして、県民の声を聞いて、その上で判断したいという考えをお示しになられましたが、ゴールデンウイークはそのような県民の声を聞くための機会として利用したいとお考えなのか、あるいは知事選に向けて英気を養うという意味でも少し休養しようと考えていらっしゃるのか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 まず、大型連休期間中も公務が入っていますし、片方で、私自身、自分なりにいろいろなこと、考えをまとめる時間にもしていきたいと思っています。例えば今の中部横断自動車道の開通式典であったり、あるいは県政タウンミーティング、新しい総合計画を県民の皆さんにお伝えしていく行事を入れておりますが、それ以外にも地域の皆さんに招いていただく会等もありますので、県民の皆さま方との対話を行う機会にもしていきたいと思っています。あわせて、私自身、いろいろな自分自身の考えを整理する時間もこの連休中にはつくっていきたいと思います。

読売新聞 丸山修 氏
 
知事もこの選挙の件に関してはあまり時間をかけずにということも先日おっしゃっていましたが、例えばこの6月議会などでは遅いとお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 私自身が判断した上で、私自身の考えを発表しなければいけないと思いますけれども、常識的に申し上げれば、7月から選挙期間になりますから、6月県議会までかけてしまうのは、やや時間をかけすぎではないかとご批判をいただく可能性もあると思いますので、できるだけ私自身の考えは早期にまとめていきたいと思っています。

 

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5 アフターデスティネーションキャンペーンについて

読売新聞 丸山修 氏
 7月からのアフターDC(ディーシー/デスティネーションキャンペーン)における県の取り組み方針について、昨日県議会の委員会で観光部から報告がありまして、昨年度DCで課題になっていた天候に左右されない観光資源ということでは、食について打ち出していくということですが、ただ食につきましては知事もこれまでそばやおやきだけでなくて、ワインやジビエということもおっしゃって、かなり重点的に取り組んできたと思います。そういう意味では、あまり新機軸ではない、新機軸とまでは言えないのかなという印象もありますけれども、昨年のDCで見えてきた課題の克服に向けて中長期的な部分も含めて、知事としてはどのように取り組んでいきたいとお考えか教えてください。

長野県知事 阿部守一
 大型連休あるいはアフターDCに向けては、それぞれの地域でかなり盛りだくさんなイベントを企画、計画されていますので、そういったものをまずわれわれもしっかりアピールしていかなければいけないと思っています。その上で観光地域づくりということで、単に観光キャンペーンだけではなくて、観光の基盤の整備をしっかり行っていくということも重要だと思っています。
 そうした中で昨年の信州DCの課題は、どうしても長野県の観光は天気に左右されることです。これを何とか克服する方策を考えなければいけないと思っていますが、体験予約サイトの「asoview!(アソビュー)」というサイトがありますが、そこと連携して長野県のスペシャルページを設けていただいています。多くの体験メニューがあり、そしてインターネット上でご予約いただけるというかたちになっています。これは体験観光を進めていく第一歩ではありますけれども、ただ観光地めぐりをして、来て、きれいだったねということだけではなくて、学びの県づくりをすすめていくという観点もありますので、様々な学びや体験を提供できるようなメニューを用意していますので、そうしたものをさらに充実していきたいと思っています。具体的な内容については近々観光部の方で発表させていただきますので、そちらをご覧いただければと思います。

 

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6 消防防災航空体制の再構築について

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 消防防災ヘリの関係なのですが、まずは消火ですとか救急搬送の運航再開になるかとは思うのですが、事故から1年2カ月で一定の運航の再開の目処が立ったことについて、知事は今どのように受け止められていますか。

長野県知事 阿部守一
 まずは何よりも消防防災航空隊、新しいメンバーに加わっていただいて、現場で職員、隊員が士気高く取り組んでいただいたおかげだと思っています。加えて、そこに至る過程では、市町村あるいは消防機関の皆さま方が本当に力を合わせて協力し合っていただいて運航再開に向けて知恵と力を結集していただいたおかげだと思っています。関係の皆さま方には、心から感謝をしているところです。ただまだ訓練中ですので、気を抜かずに安全第一ということをしっかり心に刻んで、現場もそして私たち危機管理部あるいは県組織としても、しっかり対応できるように、着実に準備を進めていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 その一方で、昨日県警ヘリのやまびこ1号の部品が落下するという話があって、当面運航を見合わせるようなのですが、この大型連休中の山岳救助への影響もあるのかなと思っているところなのですが、知事はどんなふうに影響について見ていらっしゃいますか。

長野県知事 阿部守一
 そうしたことについては県警も当然意識していただいていると思っています。まずはしっかり原因究明をはじめとして対処していただいた上で、空からの安全確保には県警のヘリも重要な役割を果たしてきていただいていますので、しっかり運航していただけるように取り組んでいただくことを期待しています。

 

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7 知事の3期目出馬について(その2)

信濃毎日新聞 千野雅樹 氏
 知事選の話に戻ってしまって恐縮なのですけど、日曜日に後援会から出馬要請を受けられて、その後もいくつかのグループからも要請も受けられているかと思うのですが、あらためて要請を受けられていることへの受け止めと、立候補について現時点でどのように考えているか教えていただければと思うのですが。

長野県知事 阿部守一
 私の後援会から先日出馬要請を頂戴し、他の団体からもそうした要請を頂戴している現状です。私自身、大変過分なご評価もいただけているということで感謝をすると同時に、私自身のこれまでの取り組みを自分なりに振り返っているところです。何度もこの場で申し上げましたけれども、私自身の心としっかり向き合って、先ほどのご質問にありましたように、そんなに長引かせて判断するということが県民の皆さま方にもご迷惑をかけるということにもなりかねませんので、しっかり自分と向き合って判断をしていきたいと、決断していきたいと思っています。

 

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8 知事の3期目出馬について(その3)

毎日新聞 鈴木健太 氏
 私も知事選の件でお伺いしたいのですが、先ほどの知事のお答えにあったとおり、ずばりですが、6月議会までには態度を表明するということでよいのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先ほど申し上げたのは一般論として申し上げましたが、消防防災ヘリもいつ運航と申し上げてこないのは、しっかり着実に準備をした上で、運航再開という思いであります。私自身も、私自身の思い考えをしっかり考えていかなければいけないと。仮に担わせていただくことになれば、知事の仕事というのは4年間責任を持ってしなければいけないわけでもあります。そして、長野県知事というのは、やっぱり長野県の強みをしっかり活かしていく重い責任を持っていると思っていますので、そうしたことを念頭に置きながら、私自信が自分自身としっかり向き合って判断していきたいと思っていますので、いたずらに時間をかけるつもりはありませんけれども、ただ、先ほどから申し上げているように、私自身もずっと公務がいっぱい入っている中でありますので、しっかり私自身のこれまでの取り組みも自分自身振り返りながら判断をしていきたいと思っています。

毎日新聞 鈴木健太 氏
 6月議会までに表明したいという答えに極めて近いのかなと聞こえましたが。

長野県知事 阿部守一
 今の段階でいつまでとか、いついつということで決めているわけでありませんが、先ほどから申し上げているように、一般的には6月議会まで持っていくのは少し時間がかかり過ぎではないかということになると思いますので、できるだけ自分自身の考える時間も持たなければいけませんけれども、いたずらに時間をかけずに判断していきたいと思っています。

 

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9 消防防災航空体制の再構築について(その2)

毎日新聞 鈴木健太 氏
 もう一点、防災ヘリの件もお伺いしたいのですけれども、救助については別途スケジュールを考えていくというお話でしたが、現段階での救助に関するスケジュールがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 今、消防防災航空隊でどういうスケジュールで取り組むかということを検討していると聞いています。また状況が明らかになればお知らせしていきたいと思います。

毎日新聞 鈴木健太 氏
 こちらも期限を聞いて申し訳ないのですが、年内再開とか、年度内再開ということについてはどのように考えていますか。

長野県知事 阿部守一
 訓練期間自体はこれから丸1年かかるというような状況ではないと私は認識していますが、そういうことでよろしいですかね。

消防課長 吉原英樹
 お尋ねがありましたことつきまして、センターで具体的な今後の計画を、消防活動は運航再開した後並行して救助活動の訓練をしていくわけなのですが、その状況を見ながら、いつ行うのか、具体的な詰めをしていきますので、今のところいつ再開と明言できる段階ではありません。

毎日新聞 鈴木健太 氏
 一応、年内再開が目標になるのでしょうか。

消防課長 吉原英樹
 今後の訓練の状況にもよりますので、そこのところが今時点では、はっきりは申し上げられないです。

毎日新聞 鈴木健太 氏
 年度内とは言えますか。

消防課長 吉原英樹
 本当にそこはまだ決まっていないとしか申し上げられないです。

長野県知事 阿部守一
 ごめんなさい。決して決まっていることを言わないつもりはないのですが、消防防災航空隊は、まず消火活動等で運航してから、そして実際の活動と並行して訓練が入るものですから、どういうかたちで組み込んでいくかということもしっかり現場で考えてもらわなければいけないので、ある程度の方向性が固まり次第、お知らせしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

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10 リニア中央新幹線の事業進捗について

信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
 リニア中央新幹線の話ですけども、今現在、沿線の区間で静岡県がまだ着工に至っていない状況で、県内を流れる大井川の流量が、南アルプスのトンネル工事で減ってしまうのではないかということで、減少に対する対策をどうするかと県と、あるいは利水者と、それからJR東海の方で意見が食い違っているという状況で、今月頭の金子新社長の会見でも非常にスケジュール的に厳しくなってきているという話もありましたけれども、この辺のところを知事はどうご覧になっているか、聞かせてください。

長野県知事 阿部守一
 私には他の県の状況を正式には伺っていませんので、どのような状況かということをつまびらかに承知しているわけではありませんが、私どもとすれば、JR東海がスケジュール感を持って整備を進めていらっしゃるし、それに対してわれわれは地域の声を十分反映してくれということを申し上げながらも、協力させていただいていますので、JR東海においてはしっかりと責任を持って事業進捗を図ってもらいたいと思っています。

信濃毎日新聞 島岡太郎 氏
 2027年開業が厳しいのではないかと社長が受け止めていることについては、知事として開業へのスケジュール的な懸念とか今のところお感じになることがあるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 金子社長ともお会いしてお話していますけども、そういう話は一切直接出ていませんので、私としてはJR東海が責任を持って事業を進めていただくことが基本だと思っています。また、全体工事でいろいろ変更がもしあるのであれば、それはいち早く教えてもらわなければいけないと思いますけれども、今の段階ではそういう状況ではないだろうと受け止めています。

 

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11 「経済・財政一体改革の新たな計画」(骨太の方針2018)について

時事通信 金澤俊子 氏
 政府が6月に策定する骨太の方針についてお伺いしたいのですけれども、地方の一般財源総額の確保がどうなるかが焦点になってくるかと思うのですけれども、地方にとっては厳しい議論も見込まれるかと思います。知事のご所見をお伺いできますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今年の骨太方針それから来年の地方財政対策は、われわれ地方団体としては非常にしっかりした姿勢で臨んでいかなければいけない。場合によっては厳しい内容になりうる可能性もあるので、地方の実情、実態というものを知事会あるいは6団体が協働して、国に対して言っていくということが重要だと思っています。
 特に地方財政の議論になると国と地方とどっちが財政的に余裕があるかとか、そういう議論になることが多いのですけれども、全く違うだろうと思っています。私ども都道府県は、とりわけ国が法令でこういうことやりなさいと義務づけられることを行っていることが多いわけでありまして、地方交付税制度自体が、例えば国から地方への仕送りだなどというような論評がされること自体が、実態がよくわかっていないのではないかと思うことが多々あります。そういう意味で、今の国と地方の関係であったり、地方財政制度のあり方であったり、そういうことについて多くの関係者の皆さま方が正確に理解してもらって、どうしてこういう制度になっているのかということを十分踏まえた上での議論をしてもらう必要があると思っています。

時事通信 金澤俊子 氏
 昨年度、財務省が自治体の基金残高というのを問題視するようなことがあったかと思うのですけれども、そちらについてのご所見はいかがでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 これは都道府県、市町村、それぞれの状況の中で、計画的に財政運営をしているわけであります。一時的に基金残高が積み上がっているから、それが財政的に余裕があるみたいな発想は全く違うと思います。国は赤字国債を発行して、ある程度自分の裁量で弾力的に歳入歳出の両面をコントロールしているわけでありますけれども、自治体の場合、基本的に建設地方債が認められていますけども、赤字地方債が例外的な、臨時財政対策債自体がずっと続いていること自体、地方財政上問題だと思いますが、しかしながら、基本的には赤字地方債を原則認められないなかで持続可能な財政運営を進めようということで、都道府県も市町村もやり繰りしながら、必要なときには基金を積み上げて、必要なときには基金を取り崩して財政運営をやっているわけでありますから、基金を持っているから財政的にゆとりがあるということは全く指摘としては当たらないのではないかと思っています。個人のご家庭も、中長期的な見通しを立てて例えば老後の費用だったり、お子さんの教育費だったり、そういうものを見越しながら、一定の収入の中でやり繰りされているというのが普通のご家庭だと思います。地方公共団体も、今ある財源の中で、必要な事業をどうやってやるかということをしっかり考えて進めているので、そうしたことをぜひ多くの皆さんにご理解いただくということも必要ではないかなと思ってます。

12 NTTが配布しているタウンページの投棄について

長野放送 中村明子 氏
 NTTが配布しているタウンページ、電話帳なのですけれども、長野市ですとか飯綱町ですとか、各地で森林などに投棄されている現状が見つかっています。配達業者が届けずに投棄したものだとみられていますけれども、去年県が協定を結んで防災情報や避難情報も入った冊子を、一緒に全戸配布することになっていたかと思うのですが、必要な情報だと思うのですけれども、そうしたものがこういうふうになってしまったことについての受け止めと、もし今後の対応等ありましたら教えてください。

長野県知事 阿部守一
 私もその状況はよく承知していませんけれども、これは県の防災関係の情報を載せていただいているものが、不当に捨てられているというような状況があれば、それは大変残念な状況だと思います。どうした原因でそういうかたちになっているのかということについては、私も今の時点ではよく承知しているわけではありませんので、関係の皆さんにはしっかり対応していただきたいと思います。

 

長野県知事 阿部守一
 どうもありがとうございました。

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ファックス:026-235-7026

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