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更新日:2015年7月10日

知事会見(平成27年(2015年)7月10日(金曜日)14時50分~15時27分 会場:県庁)

項目

知事からの説明

取材者からの質問

  1. 県議会と連携した総合戦略の策定について
  2. 社会経験者対象県職員採用選考について
  3. 御嶽山へ派遣する先遣隊について(1)
  4. 子宮頸がんワクチンの副作用被害について
  5. 参議院選挙制度改革について
  6. 御嶽山へ派遣する先遣隊について(2)
  7. 御嶽山へ派遣する先遣隊について(3)
  8. 企業局春近発電所冠水事故の和解について
  9. 大北森林組合補助金不正受給について
  10. 朝型勤務について
  11. 御嶽山噴火災害行方不明者のご家族への対応について

本文

知事からの説明

 県議会6月定例会が閉会、御嶽山再捜索に関する先遣隊の派遣、「夏の生活スタイル変革」(朝型勤務と定時退庁)の実施、社会人経験者対象(地域活力創造枠)県職員採用選考の受験者募集、「信州未来アプリコンテスト0(ゼロ)」について

長野県知事 阿部守一
 それでは7月10日の会見を始めさせていただきます。
 今日で県議会6月定例会閉会ということで提出をさせていただいた議案、予算案、条例案等についてご議決をいただいたこと、大変ありがたく思っておりますし、県議会の場でもいろいろご意見ご指摘等出た部分もありますので、そうした点も含めてしっかりと受け止めて県政運営を行っていきたいと考えています。特に今回の補正予算では地方創生に向けた施策先取りということで、いわゆる「森のようちえん」支援、信州型自然保育の支援であるとか、あるいは女性の活躍支援という部分の予算もお認めいただいたわけであります。こうした地方創生に向けた施策を先取りしつつ、総合戦略の策定に向けて力を注いでいきたいと考えています。また、新しい県立4年制大学の建設関連予算もお認めいただいたわけであります。これからさまざまな準備作業まだたくさんあるわけでありますけれども、平成30年度の開学に向けて準備作業を本格化していきたいと考えています。
 私の方からは4点ほどお話をしていきたいと思います。
 まず、1点目でありますがプレスリリース資料をお配りしているかと思いますが、御嶽山へ調査隊に引き続いて先遣隊を派遣していきたいと考えています。7月12日(日曜日)を予定していますが、当然のことながら天候、火山の状況等で変更することもあり得ます。ただ、12日を目標に先遣隊の派遣をしていきたいと考えています。詳細については私の会見の後、危機管理部からこの場でブリーフィングを行う予定でありますので、詳細についてはそちらでまたお聞き取りいただければと思います。
 それから2点目でありますが、これもプレスリリース資料でお配りしていますが、朝型勤務と定時退庁の実施ということであります。かねてからサマータイムみたいな議論も出ては消え、出ては消えしてきた経過もありますけれども、夏の夕方から夜にかけて有効に使ってもらおうということで朝型勤務と定時退庁を長野県として全庁的に取り組んでいきたいと考えています。「夏の生活スタイル変革」と言っておりますが、変革という観点でありますので、よその県等を見ると希望する人だけというところがほとんどのようでありますけれども、長野県では原則として所属の半数以上の職員が朝型勤務を行うということで取り組んでいきたいと思っています。知事部局だけではなく県立学校を含む教育委員会、それから企業局、合わせて約11,000人を対象にして取り組んでいきたいと考えています。勤務時間の開始時間を1時間、あるいは30分早めて勤務していただいて、朝出てきた職員は必ず早く帰ってもらおうということでワークライフバランスの実現、そして時間外勤務の縮減を目指していきたいと考えています。冒頭申し上げたように他の県の状況では、これだけ大規模かつ徹底した取り組みをやろうとしているところは今の時点ではあまりないのではないかと思っています。私とすれば思い切ってやる中で課題も出てくるのではないかと思います。出てきた課題にしっかり向き合っていくことで長野県からしあわせ信州創造プランの中でも「新しいライフスタイルを実現する」ということを「目指す信州の姿」の中にも書かせていただいておりますのでこうしたことも契機にしながら、ライフスタイルの変革をリードする県にしていきたいと考えております。
 それから3点目でありますけれども職員採用の関係でありますが、これもプレスリリース資料をお配りしているかと思いますが、来年度の職員採用で新たに「地域活力創造枠」を新設して職員を採用していきたいと考えています。地方創生を進めていく上では人材の確保ということが大変重要だと考えています。今までと同じような選考の仕方だけでは十分ではないだろうと考えています。今回、地方創生あるいは県行政の各分野における国際化への対応に生かすことができる経験や実績を有する方を募集していきたいと考えています。他の職種では職務経験年数、社会人採用の場合は何年とか、いろいろルール化しているわけでありますけれども、今回は職務経験年数は問わないということであります。長く働いてきたからいいやという話ではないだろうと思っています。また、選考に当たりましてはプレゼンテーション面接を実施するなど、新しい方法で才能、人材を発掘していきたいと考えています。普通の面接という形だとどうしても聞かれたことに答えるという話になりますが、プレゼンテーションということで、あなたがやってきたことをまず発表してくれというのが私の思いでありますので、普通のいわゆる公務員試験を受けるような人とは違う人材をぜひ確保していきたいと思っています。7月27日から8月14日まで申し込み受け付けますので、ぜひ皆さま方にも広く報道していただいて多彩な人材が応募していただけるようにご協力をいただければ大変ありがたいと思っています。
 それから最後4点目でありますが、これもプレスリリース資料お配りしていますが、「信州未来アプリコンテスト0(ゼロ)」の参加者募集ということであります。この3月末に「ICT利活用戦略」を取りまとめてICTの推奨を図っていこうと取り組みをスタートしたところであります。「ICT利活用戦略」の柱は5本あって、産業振興、それから観光、安全・安心、行政サービス、それに加えて今回の人材育成に力を入れていこうというものであります。国の機関、あるいは携帯事業者、県内外のIT企業、また株式会社アソビズムが運営をされている「未来工作ゼミ」など、関係の皆さま方のご協力をいただきながら県として初めて実施をするものでございます。「信州未来アプリコンテスト0(ゼロ)」という名称でありますが、「ゼロ」から「イチ」を生んでいく機会を提供していきたい。高校生、大学生の学生の皆さん、あるいは若手のICTエンジニアをはじめとして大勢の若い世代の皆さま方に「ゼロ」から「イチ」を生み出していく、スタートさせていく、そういう機会としてぜひ活用をしてもらいたいと考えています。このコンテストを通じてぜひICT産業の人材集積地としての情報発信を行っていきたいと思っておりますし、若い人材、ICTに興味関心を持っているような人材が集まってもらえるような県にもこれからしていかなければいけないと思っています。そういう思いを込めて、ぜひ大勢の皆さま方にご参加をいただきたいと思っています。アプリコンテストのチラシも皆さんのところに付けていますけれども、これはどこかに外注したのではなくて県の職員が工夫して作ったので、だんだん県の職員も発信力が少しずつ高まってきたなと喜んでいるところでありますが、いろいろICTに関連する企業の集積、あるいは若い世代の皆さま方の人材育成に取り組んでいきたいと思っています。
 私からは以上でございます。よろしくお願い致します。

取材者からの質問

 1 県議会と連携した総合戦略の策定について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 最初に6月県会の関連で教えていただきたいことがありまして、先ほど知事おっしゃられたように、地方創生についてかなり議論が出たかと思うのですが、実際これまで出た議会側の意見を実際これから作っていく総合戦略にどのように落とし込んでいくかということを考えた場合に次は実際9月県会ということになると、10月の策定までかなり限られている。一方、県会の方の研究会は8月に人口推計が開いた後、研究会を8月中に開くと聞いていますが、その県会と議会意見を落とし込みというか、どのような形で計画策定を進めていきますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 議会の方でも研究会を作られていますので、研究会と連携をして議論を深めていきたいと思っています。地方創生のテーマは結婚・子育てがあったり産業振興があったり、非常にテーマが広いわけでありますので、今県議会で一般質問や委員会質疑等で頂戴した意見を踏まえつつ、県としての考え方をまとめていきたいと思いますし、県議会からもご意見、ご提案をいただく中で一緒になって取り組む、県議会のみならずオール信州で取り組まなければいけないテーマだと思いますので、まずは県議会の皆さま方と大きな方向性についてはしっかり共有できる、そういう総合戦略にしていきたいと思います。その過程ではさまざま意見交換を行ってまとめていきたいと思っています。

 2 社会仁経験者対象県職員採用選考について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 関連するかと思いますが、社会人採用を新しくされるということで、先ほど公務員試験を受けないような方に受けてもらいたいと。

長野県知事 阿部守一
 公務員試験では採用されないような可能性のある人たちにも広く門戸を開くということです。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 そうすると、評価の対象というか、どのようなところを観点にそのような人材を選ぼうということなのか。

長野県知事 阿部守一
 中で検討したときに私から言ったのは、実績だと、この紙にも書いてあるとおり対象者は「次のいずれかの取組に活かすことができる経験、実績を有する方」。口だけで言うのはいくらでも言えるので、新卒で採用する人たちに実績といってもそれは無理なところがあるので、そういう採用は将来性をしっかりわれわれが見極めて採用していかなければいけないですけれども、今回、そこに書いてあるように経験、実績に着目して採用するということであります。 

 3 御嶽山へ派遣する先遣隊について(1)

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 別の質問で、御嶽山の関連ですが、詳細は後で担当課の方からご説明があるという話だったのですが、ちょっと先の話で実際に捜索が始まった場合のこと教えていただきたいのですが、実際、今月の下旬ぐらいに始まるであろう捜索は、だいたい規模がどのくらい想定されていて、各機関いろいろなところに要請していらっしゃると思うのですが、人数もそうですが、だいたいどのくらいの長さを続けるご予定か、その辺を教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 今、申し上げたように、先遣隊の派遣をまずしていきたいと思っています。先遣隊の派遣の理由というのが、具体的な捜索計画を検討するために先遣隊を派遣するわけでありますので、先遣隊の派遣した結果を踏まえて、今ご質問があったような具体的な捜索については具体的に固めていきたいと考えております。

 4 子宮頸がんワクチンの副作用被害について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 別の質問で、先日、子宮頸(けい)がんの関係で被害というか、副作用を訴えていらっしゃる子どもさんのお母さん方が来て、担当課の方におをしていらっしゃったと思うのですが、国の方への働き掛けですとか、県独自の財政支援とか、そういった具体的な要望があったと思うのですが、方向性として県として今、こんなことを考えていらっしゃるというのはありますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 保護者の方とは少し立ち話でこんな状況ですというお話は伺ったのですが、それ以上具体的なやり取りは私はさせていただいていないので、健康福祉部等でどのような対応をしているかは把握しておきたいと思います。

 5 参議院選挙制度改革について

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 別の質問で昨日、今日報道されている参議院の選挙制度改革ですが、国政にいろいろ要望していく際に国会議員の先生方の数がこれから変わっていく可能性があるということなのですが、今のところ1つの案として改選定数を1にする、ないし山梨県との合区。可能性とすれば改選定数が1になるだろうという可能性が高い状況にはありますが、今の改革の進み具合というのはどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 衆議院、参議院、どういう形で議員を選出していくかというのは、国民が国政に参加をしていく非常に重要な事項だと思います。「1票の格差」という議論がずっとされてきているわけでありますけれども、国会においてはさまざまな声に耳を傾けていただいて、国民の多くの皆さんの理解と納得が得られるような方向付けをぜひ行っていただきたいと思っています。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 一方、合区の話が具体化している鳥取・島根の県知事からは、地方の声がどう届くのだろうかという疑問の声も上がっていますし、実際、長野県が改選定数1になった場合は、選挙だけ見れば死に票が増えるでしょうし、民意がどこまで反映されるのかという議論もあるかと思いますが、地域代表として今まで2人ないし4人の先生が2人に減っていくという状況というのは、地方から国政に意見、声を届けるという観点からみた場合というのはどのようにお考えになりますか。

長野県知事 阿部守一
 「1票の格差」という問題と、例えば代表の選出の大義が参議院であれば都道府県単位になっているということは、突き詰めていくと、必ずしも両立し得ない部分が出てくるわけでありまして、そこはいろいろな知恵を出して方向付けをしていただかなければいけないだろうと思います。今、国会の中でも各党いろいろな案を出し合って議論している最中であります。国会が問題意識を持ってないということであれば、しっかり対応して欲しいということを強く言っていかなければいけないと思いますが、今、さまざまな立場から意見があるわけです。今、お話あったように、地域代表的な視点をしっかり残すべきだという声もあれば、片方では一票の格差をきっちり是正すべきだという議論があるわけで、そこは必ずしも両立し得ない部分もあるので、そこは国民の代表としての国会がしっかり議論尽くしてもらって、方向付けをしていただきたいと思います。

信濃毎日新聞 村澤圭一 氏
 仮定の話になりますが、改選定数が1になって県選出の国会議員が減るという事態になった場合は、その影響というのは何か考えられますでしょうか。影響というか懸念というか。

長野県知事 阿部守一
 人口が減少していく中で、片方で人口が増えている東京都のようなところがある中で、地方創生の本来の話に戻ってきますけれども、われわれとすれば人口減少、東京一極集中をどう抑制するかという観点で、地方がもっと頑張らないといけないだろうと思います。選挙制度の話は、われわれ地方行政の取り組みとは次元が違う、国民の代表をどう選出するかという話でありますから、それは国権の最高機関である国会が責任を持って考えていただきたいと思います。

 6 御嶽山へ派遣する先遣隊について(2)

日本放送協会(NHK) 西村佑佳子 氏
 先ほど質問が出た御嶽山の先遣隊のことですけれども、捜索に向けて日程とか規模について検討するために派遣されるということでお話しされた後で重複してしまうかもしれませんが、捜索隊派遣に向けたさらなる一歩としての先遣隊派遣が今週日曜日に行われるということについて、知事としてはどのような思いでいらっしゃるかというところをお聞かせいただけますでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先の災害対策本部でも、もちろん行方不明者の皆さま方の捜索に全力を挙げるということが基本でありますが、その一方で捜索に当たる隊員の安全確保をしっかり図らなければいけないと考えていますので、これまでの2回の調査に加えて、今回は実際の捜索方法等の検討を行うわけでありますので、十分な調査、検討をした上で再捜索に当たっては万全を期せるようにしていきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 西村佑佳子 氏
 今回、岐阜県の先遣隊も岐阜県側から入山されるということですが、そこも連携してやっていきたいというお気持ちもあるということでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 昨年の捜索のときもそうですけれども、岐阜県側とはしっかり連携を取りながら再捜索に当たっていきたいと思っています。

 7 御嶽山へ派遣する先遣隊について(3)

信濃毎日新聞 佐藤勝 氏
 御嶽山の先遣隊の派遣について伺いたいのですけれども、県警の報告によると3メートルの積雪があるというようなことも確認されたりだとか、氷の斜面がまだ残っているというような報告がされていますけれども、仮に今回御嶽山先遣隊を派遣して、それが解けなそうだと。例えば知事は7月下旬にも本捜索を開始したいとおっしゃっていましたけれども、それが仮に解けなそうだという見通しが立った場合には、日程をずらすということも考えているのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 先遣隊を派遣して捜索の方法等を検討するわけですから、その状況を踏まえて私としては判断していくということになります。

信濃毎日新聞 佐藤勝 氏
 例えば手法としては、凍った斜面を残して先に捜索をして、それが解けるのを待って、そこに入れるというようなことも考えてはいるのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 具体的な捜索方法については、今までの調査隊は例えば山小屋が避難所として使えるかどうかとか、そういう基本的な調査をしたわけでありますけれども、今回の先遣隊は具体的にどういう形で捜索をしていくかということを検討するために派遣するわけでありますから、さまざまな状況をしっかりと把握してもらった上で、その上で捜索の方法については決定をしていきたいと思います。

 8 企業局春近発電所冠水事故の和解について

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 6月24日にプレスリリースがありましたヤマウラとの和解、春近発電所の話ですが、2月に表明されたときにも和解の方針を説明されていると思うのですが、和解のことで担当部局に聞いて、どこに問題があったのかと伺ったら、意見の隔たりがあったときに再調査をするのが、タイミングが遅れたというようなことをおしゃっていたのですが、知事としては、この一連の対応に問題があったとお考えになっていますか。

長野県知事 阿部守一
 公営企業の話は私の直接の指揮命令ではなくて、今であれば公営企業管理者の責任と権限に属している話でありますので、そこのどういうところが課題であったかという点については、必要であれば管理者の方に質問してもらえればと思います。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 平成25年3月に調停打ち切りで事故の再検証を実施していくんですが、ここら辺の判断も基本的には管理者で、知事自身は特にゴーサインを出したりだとか、方針が今まで請求しろというものから1つ考え直す転換になるわけなんですが、そこに関しての判断は知事の判断は加わってないということでよろしいでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 企業については地方公営企業法で権限が特例になっていますので、他の行政部門と違う形態で管理者が一定の責任を負ってやっていくという、ある程度独立性がある組織になっていますので、そういう意味で今ご質問いただいたような点については管理者が説明するのが適切だろうと思います。

 9 大北森林組合補助金不正受給について

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 大北森林組合の問題ですが、今のところ検証委員会の調査、最終報告ですね。委員会の方では県当局から7月中というお話があったのですが、いざ検証委員会の方では7月15日に出すというお話でしたが、現時点でどういう予定になっているか知事が把握している内容を教えてください。

長野県知事 阿部守一
 検証委員会で最終的な取りまとめに向けて調整をしていただいているところですので、担当者からお話ししたいと思います。

人事課企画幹 宮下克彦
 検証委員会で鋭意詳細を詰めておりまして、7月15日に委員会が開催される予定です。そこで委員長から、ヒアリング等さらに突き詰めて進めている状況等を説明させていただく予定ということですので、記者会見も予定しておりますので、委員長の方から説明していただく予定です。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 15日に最終報告を出す予定自体はもう白紙になっているとことですか。

人事課企画幹 宮下克彦
 それも含めて検討中ですので、内容次第で今検討を進めているところです。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 繰り返しになるのですが、最終報告踏まえた上での補助金返還請求なり、委員会でも出ていたのですが、刑事的な対応については、今どうお考えになっていますか。

長野県知事 阿部守一
 この間、中間報告を受けてわれわれ県として取り組まなければいけないことも見えてきています。ただ、今最終的な取りまとめに向けて検証委員会の方でさらに精査をされている状況でありますので、私とすれば最終報告がどういう形になるか分かりませんけども、それをまずはしっかりと受け止めさせていただいて、その上で県民の皆さま方の理解が得られるような方向付けを県として責任を持って行っていきたい。厳正な対応をしていかなければいけないと考えています。

朝日新聞 小松隆次郎 氏
 当然最終報告を踏まえた上でという形前提なんですが、請求時効などの問題もあって、時期が遅れれば遅れるほど、平成19年から不正があったっていう話ですが、平成22年から請求時効がどんどん削られていくわけでですね。そういう意味では請求も早い方がいいのかと思うのですが、今の時期のめどなどがあれば教えてください。

長野県知事 阿部守一
 私とすればご指摘あったような点も踏まえて、いたずらに時間をかけるつもりはまったくありません。今まで全容解明をまずしっかりしないといけないということで、山林の中が現場なわけでありますので、普通の机上の整理だけでは整理できないということで一定程度時間がかかってきますが、ある程度やむを得ない部分があると思っています。方向付けをしていく上では、もちろん法的な論点等も含めてしっかり整理をしていかなければいけないので、そうした詰めは報告書の内容をしっかり受け止めつつ、行っていかなければいけないと思いますけれども、しかしながら、できる限り速やかに対応をしていくということが、反面必要だと思いますので、検討すべき論点が検証委員会の最終報告を受けていろいろ出てくる可能性がありますけれども、そうしたことをしっかり詰める一方で、できる限り速やかに方向付けできるように取り組んでいきたいと思っています。

 10 朝型勤務について

日本放送協会(NHK) 保科賢一 氏
 先ほど発表がありました、朝型勤務について教えていただきたいのですが、特に知事は対象にならないかと思いますけれども、実際導入することでどういった効果を知事としては望んでいらっしゃるのかお聞かせください。

長野県知事 阿部守一
 私は特別職として勤務時間の割り振りがないので勤務時間の概念からフリーな立場になっていますけれども、実際上、私が存在していることによって周りの職員の仕事が生まれてしまうという部分もありますので、私も例えば午後4時以降の打ち合わせは極力減らすというような方向で、この取り組みに協力、参画をしていきたいと思っています。この朝型勤務、定時退庁の実施ということでありますけれども、1つはワークライフバランスの実行、徹底ということで早く出勤することによって、夕方の時間をできるだけ家族のためとか、自己研さんのためとか、各職員が自分たちのために、あるいは地域のために有効に使う時間にしてもらいたいなと思っていますし、かねてから超過勤務を縮減するということが重要なテーマで、各部局の超過勤務の状況等も報告をしてもらっている状況でありますけれども、こういう形で勤務形態を思い切って変えていくことによって、なんとなく何時から何時まではとりあえず机に座っていなきゃいけないな、というような発想をぜひこの機会に県の職員には切り替えてもらいたい、そういうきっかけにしてもらいたいと思います。冒頭も申し上げましたように、こういう取り組みをすると、いろいろ逆に見えてくる課題もあるんじゃないかと思いますので、そういう課題にしっかり向き合いながら豊かなライフスタイルが実現できる長野県を目指して、県庁も率先して取り組んでいきたいと思っています。

日本放送協会(NHK) 保科賢一 氏
 今回踏まえて、来年度以降もそういったことを実施していきたいというお考えでしょうか。

長野県知事 阿部守一
 今申し上げたように、他の県に比べるとかなり大規模にやっていきますので、例えば県民の皆さま方からの反応、あるいは職員のやってみての実感とかを踏まえて、来年度どうするかということは検討していきたいと思います。

 11 御嶽山噴火災害行方不明者のご家族への対応について

読売新聞 戸田貴也 氏
 御嶽山の噴火の関係でご家族の対応に関してです。今回、行方不明者の再捜索に関しては基本方針の中で家族対応に寄り添った対応というのを書かれていますし、今回の県会の委員会の中でも警察や危機管理部が中心となって他との対応をされているということをお伺いしました。これから先遣隊の派遣であるとか、その先には再捜索というのがありますけれども、実際に実務的には警察や危機管理部がやっていくと思いますが、例えば昨年の加藤副知事がいらっしゃったように副知事や知事自らが家族に説明するようなお考えがあるかどうか教えていただけますか。

長野県知事 阿部守一
 今まで警察の皆さんを中心に対応してきましたが、今後再捜索していくに当たっては、昨年の対応も十分念頭に置きながら、できるだけご家族の思いに寄り添った丁寧な対応をしていきたいと思っています。危機管理監がご家族への対応を今丁寧にやっていただいているところでありますので、そうした状況も踏まえながら今後捜索自体の方法等についてもこれから具体化させていかなければいけませんので、ご家族の皆さま方への対応も具体的にどういう形で対応するのが望ましいのかということについてはしっかり検討した上で、取り組んでいきたいと思っています。

長野県知事 阿部守一
 ありがとうございました。

お問い合わせ

企画振興部広報・共創推進課

電話番号:026-235-7054

ファックス:026-235-7026

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