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しあわせ信州

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更新日:2018年7月17日

山と自然のサイエンスカフェ@信州を開催しました

「山と自然のサイエンスカフェ@信州」(略称“山のサイカフェ”)は、当研究所の研究員が、信州の大きな特色と魅力の源である“山と自然”に関する話題を提供し、参加者のみなさまとともに気軽に語り合うというイベントです。

ここでは、平成30年度の開催の様子をお伝えします。

平成30年度の開催予定はこちら

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会場:ステーションビルMIDORI長野「りんごのひろば」

第3回「花咲く山とマルハナバチ」

 

マツムシソウを訪れるウスリーマルハナバチ

マツムシソウを訪れる
ウスリーマルハナバチ

 

発表する須賀主任研究員

当日の様子

今年度3回目(通算第37回)の「山と自然のサイエンスカフェ@信州」では、人里や高原、山々などで花を咲かせるさまざまな植物とその送粉者マルハナバチの魅力について語り合いました。たくさんの方のご参加、活発な意見交換をありがとうございました。

日時:平成30年7月12日(木曜日)18時~19時30分

参加人数:45名

話題提供:主任研究員 須賀 丈(環境保全研究所 昆虫生態担当)

講演概要(当日の配布資料(PDF:1,771KB)):

1.人間の食物となる果実や野菜をふくめ、花を咲かせる植物の多くは、ハナバチ類などの動物に受粉を頼っている。北方由来のマルハナバチは、南方由来のミツバチと並んで、とくに活発に花を訪れる。訪れる花々は、ハナバチ類とともに進化してきた。

2.長野県の高山帯や亜高山帯では、花に来るハナバチ類の大半がマルハナバチ類である。火入れや草刈りなどで維持されてきた半自然草原にも希少なマルハナバチ類がいる。草原の減少がそうしたマルハナバチへの脅威となっている。

3.火入れや草刈りで半自然草原を維持すること、草原の花々へのシカによる食害を防ぐことが、花を咲かせる植物やハナバチ類の生きる生態系を守ることにつながる。

当日の様子:

花と昆虫の関係、その進化の歴史、人間生活とのかかわり、長野県での20年あまりの調査からわかってきたこと、これからの自然とのかかわりのあり方など、マルハナバチを題材に幅広くお話ししました。会場のみなさまからも、マルハナバチの生態や特定の花とのかかわり、シカや気候変動の影響、ハナバチ類をめぐる文化の国際比較など、さまざまなご質問をいただきました。花を見に野山に出かけるのにも絶好のこれからの季節、花にいる虫たちにも目をむけていただくきっかけになりましたら幸いです。

第2回「高山植物のホットスポットはどこ?」

 

ツクモグサ

ツクモグサ(2009/6/25 白馬岳)

 

チョウノスケソウ

チョウノスケソウ(2013/7/17 木曽駒ヶ岳)

 

 

今年度第2回(通算第36回)の山と自然のサイエンスカフェ@信州では、夏山登山の季節到来にあわせ、可憐な高山植物について知識を深め、その魅力について語り合う場としました。たくさんの方のご参加、活発な意見交換をありがとうございました。

 

日時:平成30年6月21日(木曜日)18時~19時30分

参加人数:約55名

話題提供者:主任研究員 尾関 雅章(高山植物 担当)

講演概要(当日の配布資料(PDF:1,088KB)):

1.信州の高山植物はおよそ400種類で、日本全体の約三分の二の種類が観察できる。高山植物とは、そもそも森林限界以上の標高帯である高山帯を本拠地として生活する植物の総称

2.信州では山岳が数多く、山の上で高山植物を見ることができるのは自然のことに思える。しかし、世界から見ると信州の山に高山植物が生えていること、さらにその種多様性も高いことはとても不思議なことで、このことは、信州の山、高山植物の特徴であり魅力となっている。

3.信州の山の中で、高山植物の分布情報をもとに高山植物のホットスポットを探ると、山系単位では八ヶ岳が、個別の山岳では北アルプス白馬岳が高山植物の種多様性が高いホットスポット。白馬岳ではその地史を反映して、蛇紋岩など特殊岩石の影響が大きい。

当日の様子:

高山植物についての基礎的な話から信州の山の高山植物ホットスポットの紹介までお話ししました。ぜひ今年の夏は八ヶ岳や白馬岳で高山植物を楽しんでいただきたいと思います。会場からは「気候変動による高山植物への影響に関する研究」などのリクエストをいただきました。信州の高山植物ホットスポットの形成とその将来にわたる保護にまつわる研究をさらに発展させたいと考えています。

第1回「サトイモ科植物と昆虫の切っても切れない縁」

 

SteudneraColocasiifolia

ColocasiomyiaSteudnerae

今年度の初回(通算第35回)となる山と自然のサイエンスカフェ@信州を開催したところ、多くの方々にご参加をいただきました。皆さま興味深くお聞きいただき、たくさんの質問、活発な意見交換をありがとうございました。

日時:平成30年5月24日(木曜日)18時~19時30分

参加人数:約50名

話題提供者:技師 髙野宏平(植物生態担当)

講演概要(当日の配布資料(PDF:141KB)):

1.サトイモ科植物は世界で約3750種あるが、東南アジアを中心に分布するサトイモ属(約10種)やクワズイモ属(約70種)の植物はタロイモショウジョウバエ(約100種)と緊密な送粉共生を進化させてきた。

2.「送粉共生」とは植物が花粉や蜜などの報酬を与える一方で、動物は花粉を運搬(送粉)するという、互いに利益を受ける関係のこと。

3.植物と送粉者が互いの特徴に適応する共進化の過程で特殊化し、地球上で3000万種ともいわれる生物多様性の一部を生み出す原動力となってきたと考えられる。

当日の様子:

タロイモチップスの試食やタロイモショウジョウバエの顕微鏡観察も交え、15年間の研究内容を熱く話しました。会場からは「ミズバショウの送粉生態も詳しく知りたい」などのリクエストをいただきました。長野県には他にもナベクラザゼンソウなどが分布していますので、保全のための研究を発展させたいと考えています。

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お問い合わせ

環境保全研究所 

電話番号:026-239-1031

ファックス:026-239-2929

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