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しあわせ信州

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更新日:2017年1月1日

長野県における地球温暖化現象の実態把握およびその生物相への影響

長野県における地球温暖化現象の実態把握およびその生物相への影響に関する研究

期間: 平成15年度~平成19年度(5年間)

目的

 世界各地で気温の上昇が報告され、長野県においても同様の傾向がみられています。これが一般的に地球温暖化といわれていますが、これにともなってどのような影響が自然環境に生じているのか、地域レベルではほとんど明らかになっていません。そこで、この研究では、地球温暖化現象の実態を地域レベルで把握するとともに、植物を中心とした生物相の分布調査を通じて地球温暖化による影響を明らかにすることを目的として実施しました。

研究項目

気象要素の経年変化

長野の年平均気温の変化

  長野の年平均気温の変化

 気象庁の資料を利用し、長野、松本、飯田、軽井沢、諏訪における年平均気温や冬日日数、最大積雪深などの経年変化を明らかにしました。
 その結果、いずれの地点においても昇温傾向が確認され、冬日は減少、夏日は増加傾向にあることがわかりました。また、最大積雪深は年による変動が大きく、単調に増加あるいは減少の傾向はみられませんでした。

気候変動の監視体制の構築

 人為的なバイアスのかからない山岳地において、気候変動の監視およびそれによる高山帯への影響把握のための基礎データ収集を目的に、山岳地での気象観測や残雪写真の収集・解析を開始しました。

画像解析の例

 図は、乗鞍岳の残雪写真(上)に2値化処理を施し残雪域を抽出したもの(下)です。この処理により、消雪の時期やその速度などがわかるようになります。

シラカシの自生分布調査

シラカシの幼樹

 シラカシの幼樹

 長野県の中東北部の千曲川中下流域と松本・安曇野地区において、暖温帯性常緑広葉樹のシラカシ(幼樹)の自生分布を確認しました(写真)。また、上田市に自生するシラカシ幼樹の樹齢を測定したところ、1990年代の前半に定着したことがわかりました。これらのことは、近年の地球温暖化による気温上昇が一つの要因となり、シラカシの自生を可能にしたと推測されました。

生物季節の経年変化

松本におけるイロハカエデの紅葉日の変化

 松本におけるイロハカエデの紅葉日の経年変化

気象庁の資料を利用して、長野、松本、飯田におけるソメイヨシノの開花日、イロハカエデの紅葉日、イチョウの黄葉日の経年変化を調べました。ソメイヨシノの開花日は松本で早まる傾向が認められ、長野、飯田では傾向は見られなかったものの1990年以降は平年よりも早い年が多いという結果でした。イロハカエデとイチョウはいずれの地点においても、紅葉(黄葉)日が遅くなる傾向にありました。

研究成果報告書

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お問い合わせ

環境保全研究所 

電話番号:026-239-1031

ファックス:026-239-2929

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