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更新日:2018年1月31日

第12回郷士沢川流域協議会議事要旨

日時:平成18年11月20日(月曜日)19時00分~20時45分
場所:豊丘村役場2F中会議室

出席人数

構成員:11名(会員9名、関係行政機関の長2名)
行政機関担当者:13名
合計:24名

協議会全構成員数:22名(会員19名、関係行政機関の長3名)
傍聴者:13名

 

配布資料

  • 郷士沢川流域協議会提言【治水対策】に対する「芦部川河川改修修正案」(飯田建設事務所作成)
  • 芦部川A区間河川改修【修正案】(飯田建設事務所作成)
  • 同上図面資料(飯田建設事務所作成)

 

議事

治水対策(芦部川河川改修修正案)について

(飯田建設事務所資料説明)

  • 今回は、A区間について前回の(1)現況護岸の嵩上げ案に、(2)複断面案、(3)河床掘下げ案、(4)底張案を追加し提案したい。
  • A区間の老朽化護岸の積替及び河床整理、B~E区間は前回同様。
  • 前回協議会の概要説明。

  • 図面資料の右上参考図説明。
    構造物を設ける場合は高さ1m以下でなおかつ空石積構造とすることが河川管理施設等構造令に謳われている。理由は、堤防内部への浸透水(川の流水のみならず雨水も含めた)の堤防外への排水に支障を与えない為である。局部的設置ならまだしも連続的に設置するとなるとこの基準を遵守すべきであり、高さ1m以下なので堤防拡幅効果は小さい。

  • 堤防天端幅3mの意味と対応策を説明。
    • 通常の河川改修では、護岸設置高さをHWL以下とし余裕高分に相当する部分は芝張構造等にすることがあるが、本河川では現状通り余裕高分も護岸構造となる。
    • 前回協議会の意見で「堤防と建物の間をトラクターが通行しているので、堤防拡幅する場合はコンクリート壁を設けて欲しい。」という意見がありましたが、右岸側については、そうした堤防近くの民地内を水防活動などの万が一の時にはお貸し頂きたい。

  • 今回追加修正案説明。
    • 河床を下げる場合にネックとなるものはないかチェックをし、河川の下を潜る竜東井への影響がないことをまず最初に確認した。
    • 断面図には、構造令を遵守した断面を緑色で表示。
    • 複断面案と河床掘下げ案は、水位低下効果があるので必要余裕高60cmが確保できる。
    • 河床堀下げ案は、将来は今の芦部川に見られるようなみお筋が自然と形成されると思われる。根継工は本河川の左岸側でも確認できる。
    • 底張案は、他案の黒色の河床がそのままコンクリートになるイメージ。提言内容及びA区間上下流端は既に3面張りであることから提案しているが、河川管理者として現在使用しなくなっている工法である。平成9年河川法の改正により河川環境の整備と保全が位置付けられ、両側護岸及び河床ともコンクリートで固めた3面張りは河川環境が損なわれてしまうという考え。

  • 堤防天端模式図説明。
    今回追加案は、前回の嵩上げ案に対し堤防天端を約40cm大きく確保することが可能となり、前回よりも堤防強度レベルは向上する。堤防を直接拡幅する行為を行わないが、洪水時の水位(HWL)を下げる効果があるので間接的に堤防の厚みを増すことが出来る。

  • 今回追加修正案は、工法を検討する上での大きな3つの条件、(1)用地への影響がない、(2)流下能力確保、さらに(3)堤防強度を向上させるをクリアできる。
  • 本日協議いただき選択された案で今年度渇水期に着工したい。
  • 今後の手続きとしては、工事発注の段取りに入り、近隣住民の方への工事のお知らせをして着工となる。

 

【質疑・意見】

(A会員)
現況みお筋は流下能力上どのように考慮しているか?

(飯田建設事務所)
現況みお筋は、川の水量が少ない時に水が集まる部分で河床の中央であったり護岸側に寄ったりして自然の姿を形成しているが、小さい断面なので現況流下能力を算定する場合には加味していない。

(B会員)
竜東井へ影響しないことは確認したか?

(飯田建設事務所)
流下能力不足区間の20cm堀下げに伴う下流へのすりつけは、りんご大橋直上流ですり付くので、りんご大橋直下流の竜東井へは影響しない。

(C会員)
葦が生えなければ河床に土砂堆積はしないので、底張してもらいたい。

(飯田建設事務所)
3面張はかつて河川改修の考え方であった。流下能力上はOKになるが、単に治水のみならず河川環境を考えた上で河川管理者として行わなくなっている。

(D会員)
複断面案のみお筋に溜まった堆積土除去は難しいのでは?

(飯田建設事務所)
複断面案の断面で堆積土除去するのは大変さが伴う。
堀下げ案の方は根継工に合わせて堆積土除去ができる。

(A会員)
提言の「多自然型川づくりよりも治水安全度の向上を最優先」という表現の背景は、上流部は自然豊でありあえてA区間において堤防の表勾配を緩くしてまで(1割引堤で)親水性を持たせなくても良いという議論であった。底張案(3面張り)は、生物の多様性から言っても自然環境上いかがなものかと思うが、区間は短いし提言の意味からすると底張案を含めて考えても良いと思う。

(座長)
提言時は堤防の表勾配のことを議論し、協議会としては河川内へ入れなくても良いという共通認識であった。底張案も1つの候補として取り上げることについて意見交換したいがいかがか。

(飯田建設事務所)
底張は他に工法が無い場合の選択肢となる。
各案メリットデメリットがあるのでそこを斟酌してご検討いただきたい。

(豊丘村長)
村内の河川を見た場合、漆沢川は甚だしい天井川で芦部川より勾配も急な感じであり、3面張りになっている。そして堆積土は無い。
壬生沢川は、葦も生えており堆積土もあるが蛍が多く生息する自然環境である。
これらの河川と比較して考えてもらえばと思う。

(C会員)
葦が生えないようにこまめに河床整理をするのであれば流下能力上も自然環境上も良い。

(E会員)
芦部川流域は上流が急流で土砂流出は免れない。このため将来的には河川だけでなく河川流域の整備が必要と見ている。どの案が河床整理をし易いか?

(飯田建設事務所)
底張りがあれば河床から葦が生えることは無い。
環境面から底張案を抜いて考えた場合、堀下げ案が最も維持管理し易い。

(A会員)
葦に代表されるような生息環境を河川整備の中でも考えていくべきだと考える。今回は他の工法案も示されているので底張案以外の示された案の中から選ぶべきだと思う。河床掘下げ案が良いと思う。
現在基本高水の再検討が進行中で結論は出ていない。芦部川の場合極端に流下能力が不足しているわけではなく、実際問題20cm下げるという僅かなところである。現状はどうなのか?

(飯田建設事務所)
公募された住民が洪水時の流量(基本高水)の算出方法について研究する組織(高水協議会)が昨年設立された。今年8月末に中間報告が出され詳細は県のホームページにも掲載されている。

(座長)
昭和58年災では、芦部川はかなり水が出て旧道近くの石積護岸の石が取れたが、旧道が高く防波堤となり大災害には至らなかった。しかし、あと半日あの勢いの雨が続けば36災まではいかなくとも、水はオーバーフローしたと思う。

(C会員)
昭和58年災の水量は、36災よりも多かった。
A区間下流部とB区間カーブの石積みは根がさらわれた。
水位は、B区間直線部では天端から1m程、B区間カーブでは天端から30cmの所、村道芦部川橋直下流のカーブでは波が舗装の上に上がった。36災で2m程護岸嵩上げを行ったので、58災では河床や護岸高さは現在と同じであった。

(座長)
どの案が良いか協議会としての一定の方向を出したいがご意見いかがか。

(D会員)
河床堀下げ案は20cm下げても竜東井の位置ではゼロにもっていけるという話であり、根継工により若干は葦の対策にもなるのでこの案が良いと思う。

(B会員)
近隣の方に理解を得られ早期に着工ができる河床堀下げ案が良いと思う。

(F会員)
土砂の出方、溜まり方は人間の思いも寄らない形で起きることもある。
掘下げた場合の維持管理についてきちんと決まり事を決めるれば早期着工も可能である。A区間が天井川的になったのは川の性格から形成されたものだと思う。よって、河床を下げたとしても現在の河床にすぐ戻ってしまうことが心配。
感覚的には、溝を切るよりよりは総体の河床を下げる方が管理はし易いと思うので、どちらかと言えば河床堀下げ案の方が良いと思う。

(飯田建設事務所)
堀下げ20cmは、急激に掘下げるのではなく上下流はなだらかにすり付けるので局所的に堆積土が溜まることは無いと思う。また、堆積土除去は維持管理の中でやっていく。

(E会員)
維持管理が継続してきちんと行われるかという不安はある。そうした場合、嵩上げ案も考えることは大事なことだと思う。

(飯田建設事務所)
どの案であっても維持管理は必要である。嵩上げ案であっても堆積土が溜まれば除去するのは河川管理上必要なもの。

(C会員)
工事の順序は?

(飯田建設事務所)
下流から実施していくことを予定。
老朽化護岸積替は空石積の部分が護岸の上段であるので、河床堀下げ案になったとしても河床の根継工と同時にやらなければならないことはない。
そのため、護岸上段の積替だけ先行しその後に根継工を行うことも考えられる。

(座長)
今まで出されたご意見の中では、嵩上げ案を考えてみなければという意見もあったが、他はいずれも河床堀下げ案が良いのではという意見である。
他に嵩上げ案や複断面案が良いというような意見はありますか。

(E会員)
河床堀下げをした場合に掘下げた所を維持していくためにそこだけを主体的に管理できるのか、できなければ元に戻ることも考えられるので、嵩上げ案を抜いても良いかとういうことを申し上げた。

(飯田建設事務所)
今回仮に河床堀下げ案という一定の方向が出れば、工事をし、それ以降堆積があれば河川管理者の責任として維持管理していくことになる。

(座長)
他にご意見が無いようであれば、河床堀下げ案が大方のご意見であったので、協議会としては河床堀下げ案を一定の結論としたいがいかがか。
県には河床堀下げ案を速やかに進めてもらうという結論としたい。

(A会員)
協議会ではもちろんA区間を最優先としてきたが、B区間はフトン篭の問題のみならず、橋上流部の屈曲部、地盤的には右岸側は相当硬くてその跳ね返りで左岸へ回るなど相当複雑な河川になっており、また、勾配はA区間より急で流速もありぶつかった水流により58災では決壊に近い状態になったなど、村道芦部川橋の前後が危険であるという意見が多い。協議会の中でも引き続き検討していく必要があると思われる。

(飯田建設事務所)
B区間は、フトン篭の件も含めて河川を総合的に考えて、ご意見を踏まえ検討していきたい。

(飯田建設事務所長)
今日はありがとうございました。
一定の方向を導きだして頂いたことについて、しっかりと受け止めて改修を進めて参りたい。
維持管理については、河川管理者として、また芦部川の議論を尽くしてこられた皆様が絶えず川を見守っていくという状況下において、しっかりやっていきたい。
仕上がった川を見て頂き、今後の川の変動については皆様からも情報を頂きながら我々も河川管理が全うできると思っている。引き続きよろしくお願いします。

(座長)
協議会の今後の予定について事務局からお願いします。

(事務局)
次回の協議会は、利水対策或いは流域の土砂流木対策等進展がありましたら事務局よりご通知申し上げたい。

(座長)
協議会発足から3年目にして、現地着手できる前段の方向付けができた。
川を見守っていくことも我々の重大な任務であるし、まだまだ治水対策も利水対策も課題が残されているので、今後ともよろしくお願いします。
これで本日は閉じます。

 

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