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更新日:2018年1月31日

第10回郷士沢川流域協議会議事要旨

日時:平成17年4月26日(火曜日)19時00分~20時40分
場所:豊丘村役場保健センター

出席人数

構成員:12名(会員8名、関係行政機関の長4名)
行政機関担当者:18名
合計:30名

傍聴者(報道関係者):3名

協議会全構成員数22名(会員18名、関係行政機関の長4名)

 

配布資料

  • 豊丘村における「地下水保全対策モデル事業」調査結果(概要)
  • 調査井戸位置図

 

議事

郷士沢川利水対策について

地下水保全モデル事業調査結果報告(環境保全研究所)

「地形地質調査」結果

  • 豊丘村では浅層地下水及び深層地下水のいずれにおいても硝酸性窒素汚染が進行している。
  • 浅層地下水の汚染源は、比較的井戸に近く広域にわたり多数が分散して存在している。
  • 深層地下水については、汚染地域の東、北東方向の中位段丘、高位段丘の発達地域に汚染源の存在を想定せざるを得ない。

「水質調査」結果

  • 村内約300戸の個人井戸の約20%において、硝酸性窒素濃度が「地下水の水質汚濁に係る環境基準値10mg/ℓ」を超過した。(県平均は6%)
  • 地下水への硝酸性窒素の供給源は、過去に農地等に供給された化学・有機質肥料及び堆肥を含む家畜排泄物に起因する可能性が高い。
  • 各種統計からの推定では、昭和45年の村全体の窒素供給量の約75%は肥料及び堆肥によるものである。また、文献から試算した結果によると、地表に供給された窒素は数年~数十年をかけて地下へ浸透していく。
  • ミソベタ層を境とする浅層地下水と深層地下水では汚染源に大きな差はない。

 

考えられる主な対策メニュー(県水環境課)

負荷削減対策

  • 施肥対策(施肥の量そのものを減らす。蒔く時期の検討。使用種類の検討。)
  • 家畜排泄物対策(家畜排泄物処理法で適正に管理されているが、小規模施設等の監視、指導。)
  • 生活排水対策(豊丘村の下水道普及率は高いが、浄化槽地区で窒素除去するものを使用。)

地下水汚染緩和対策

  • 地下水涵養(地下水の量が減っていることから、水田に水を張るようなことで地下へ水を送り、希釈させることにより汚染を緩和。)
  • 浄化技術の実証試験

その他の対策

  • 調査研究の推進(導入技術の推進。)
  • 定期モニタリング(汚染の状況確認。対策を行った場合の効果検証。)

 

井戸の試掘結果(豊丘村役場)

「平成16年度水道水源確保支援事業豊丘村営水道地下水調査業務(県より50%補助)」で実施。電気探査を昨年6~7月にかけて行い、その結果を基にして、昨年の8月から今年の1月末にかけて井戸を5本掘った。

水質結果は5本中2本で硝酸性窒素の値が環境基準値10mg/ℓを超えた。

保健所の協力も得て、あと1シーズン水質検査を継続し水質の確認をした上で、水源の変更等の検討をする計画である。

 

治水対策について

(事務局県飯田建設事務所)
昨年の12月14日に治水対策についての提言を頂いており、検討を重ねて、県として方向性が出た時点で、案を提示したい。

 

【質疑】

井戸試掘で水が出た時期と水質調査のための採水時期は?
また、現在村が使用している林里の新水源の硝酸性窒素の値は?

(豊丘村)
試掘井戸の水質調査は掘削が終わった時点ですぐに実施。
現在の林の井戸については、新水源の窒素の値は8.5まで落ちたが代わりにヒ素が出て使えないため、今は旧水源を使用している。旧水源の窒素の値は15であるため、ほんの少しうめて使用しているだけで、ほとんどは田村の水源の水を飲んでもらっている。

 

何の対策もしなければ硝酸性窒素は増えていくのか?

(県水環境課)
いつ頃のものが影響しているかは不明であり、増えるのか、横ばいになるのか、下がるのかはわからない。

 

井戸の試掘結果を受けて何らかの対策はあるか?

(豊丘村)
試掘井戸の水質調査を継続し、安定しているということになれば本物の井戸ということも考える。

 

同じような地形、栽培体系をしている近隣市町村の汚染状況はどうなのか。どうして豊丘村のみの汚染が進んだのか?

(環境保全研究所)
今回の調査により豊丘村内についてはミソベタ層などの地質の分布を詳細に押さえることができた。隣の村については詳細なデータがない。
この汚染は伊那層の厚さや、そこに地下水を供給する集水区域の問題などが関係してくると思われるが、そうした条件が変わっていれば汚染状況にも差が出ると思う。具体的なデータが少ないので分からない。

 

これから施肥対策などを進めていく時に、なぜ豊丘の汚染が進んだかも説明する必要があるので、近隣の様子も調べる必要がある。

(県水環境課)
毎年県内で何地点か調査をし、喬木村や高森町で窒素の値が環境基準を超えている地点もあり、近隣にも同様の傾向が見られる。豊丘村より値が高い地域もあるが、特に豊丘村は水道水源で高い値が出ているところで切実な問題である。

 

施肥対策に関して、遊休農地は増え、また、昨今の環境に優しい農業からしても20年前の施肥体系と比べれば、例えばリンゴで言えば半分近い数字になっている。そのため、トータルの施肥量は、減っていくと思う。

地下水涵養の方は、国内でも冬季の水田湛水を行うという例もあり、これだけ調査して汚染源位置が特定できたので、すぐにでも取組めることだと思う。

 

河川水(表流水)の水質は?また、その利用の可能性は?

(環境保全研究所)
豊丘村の6河川について調査した結果は、地下水に比べると硝酸性窒素などはかなり低かった。

(豊丘村役場)
水利権や水量から現段階で取水することは考えていない。

 

【意見】

 

自分の家にある浄水器は、窒素や塩素も除去でき腐りにくく、水もおいしい。無限にある死んだ珊瑚から浄水器が作られているが、配水池への利用となると、非常に高額になってしまうかもしれない。

家畜排泄物対策では、畜産の関係でも頭数が減っているし、昨年11月からの新しい法律の施行による野積み禁止という対策の中で、地下水の硝酸性窒素汚染の状況は改善されていると思う。
施肥対策は、岐阜のニンジンの栽培体系における減肥や、静岡の茶園の施肥の改善などの取組み事例がある。
地下水涵養では、秋田県の町で水田を掘削して川の表流水をそこへ流し込み、希釈の意味も込めて地下水涵養対策をしている自治体もある。
全国的な取組みや成果を調べる必要がある。

今日の会員出席者も少なく、流域協議会PR対策が必要。今日のような調査結果を住民にも伝えていくことが必要。流域協議会会員は随時応募しているので、それなら私はこういう事も言いたいという人が出てくるのではないか。

流域協議会では、芦部川はどうする、豊丘の水はどうするという他人事ではない話をしており、実際に今日の話を初めて聞けば、「豊丘はえらいことだなあ」と認識して頂けると思う。
今日の説明の内容を、ケーブルテレビなどの手段を活用して住民に伝えていくことが必要。

 

 

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飯田建設事務所 

電話番号:0265-23-1111

ファックス:0265-24-5412

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