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小児科医として働き始めて、もうすぐちょうど10年になります。これから先の方が長いであろう医者人生ですが、この10年で得た『医師として働き続ける確信』は、自分の今後にもとても大事なものと感じています。
医学部に入った時点で、一生職業を医師として生きていくことは決まっているものなのでしょう。しかし多くの女子学生や研修医は、はたして如何にやっていけるものなのか、自分の人生どうなっていくのか、確信を持てずに過ごしていると思います。私もそうでした。ただ性格的に思い悩む方ではないので、学生や研修医の頃は、目の前の乗り越えるべき試練と、達成するべき最低限の目標に、ただ向かうだけでした。
医師になってからは、基本的に周囲の導きに身を任せ、本能のおもむくままに進んできた10年でした。大学での研修の後、市中病院勤務。大学院入学と同時に大学病院勤務にもどり、主に小児がんの子供たちの臨床を専門として、基礎研究、臨床研究を続けています。また、医学部の医学教育センターに籍をいただき、学生教育に関わる仕事もさせていただいています。この間、結婚と出産の機会があり、今は2歳の女の子の母親です。これまでに、いくつかの転機があり、重大な選択や決断の時がありました。いずれも、考えて自分の納得した道に進んできました。振り返ると、結局自分は医師として働き続けたいのだと、医療に携わっていたいのだと、実感します。幸い私は、理解ある先輩、同僚、家族に大変恵まれましたので、産休を経て、子育てをしながら働くことができています。何とかしてこれからも働き続けたいと思っています。
少しずつですが、女性医師が働き続けやすい職場が増えています。女性はライフステージによって、フルに働くことが困難な期間もありますので、完全に離職することなくそれぞれに合った働き方を見いだせる職場が、働きやすい環境といえると思います。今なら、働き続ける確信を持っていれば、離職せずに働き続ける方法があると思います。さらに、何をしていきたいのかを明確に思い描くことができれば、専門性を身につけながら経験を重ねていくことができると思います。『医師として働き続ける確信』は、迷いなく突き進むために、とても重要なことだと思うのです。
私は、主人とともに4月から米国へ研究留学する予定です。小児がんの治療研究をしてきます。大志を抱き、夢と希望いっぱいで、次の10年をスタートします。いただいたチャンスを最大限に生かせるよう、頑張りたいと思っています。
最後にもうひとつ、それぞれの信念やライフプランをお互いに尊重し合えるパートナーに出会えることができたら、それは女性医師にとって何よりパワーの源になりますね。
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